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21章 美ボディへの道
第2話 身体を暖めるもの
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佳鳴は煮物屋さんを少しの間千隼に任せると、上の居住スペースに上がる。キッチンに入り冷蔵庫を開けた。
「えーっと、あ、あったあった」
佳鳴は冷蔵庫と食料棚からいくつかの食材を出してボウルに入れると、煮物屋さんのカウンタに戻る。
「すぐにできますから、少々お待ちくださいね」
駒田さんに声をお掛けして、佳鳴は調理を始めて行く。
片手鍋に軽く水気を切った絹ごし豆腐を入れ、お玉でざくざくと潰す。そこに作り置いて保温してあるお味噌汁を注ぐ。豆腐が隠れない程度の量。今日はお揚げとえのきのお味噌汁なので具材も加える。
そこでコンロの火を付けて豆腐を温めて行く。すると豆腐からじわじわと水分が出て来て豆腐がすっかりと隠れてしまう。そこにぬるま湯で手早く戻した芽ひじきを加える。
豆腐からの水分で味が薄まってしまうので、その分ポン酢を足した。
ポン酢の酸味がほどよく飛び豆腐が温まったら溶き卵を回し入れる。弱火に落としてくつくつと半熟になる様に火を通し、仕上げにごま油を落とした。
できあがったそれを器に移し、白ごまと青ねぎの小口切りをたっぷりと振って。
豆腐の味噌雑炊風の完成だ。それに木製のスプーンを添えた。
「はい。お待たせしました」
目の前に置かれた料理を見て、駒田さんはぱちくりと目を瞬かせる。横から旭日さんもひょいと覗き込んで「あ、旨そう」と呟いた。
「これは……お雑炊ですか? あの、お米は私」
言いにくそうな駒田さんに佳鳴はにっこりと笑って言った。
「大丈夫です。お豆腐で作ったお雑炊ですよ。なので雑炊風ですね」
「お豆腐……」
駒田さんは少し呆然とした様子で器を見下ろす。佳鳴は「ふふ」と小さく笑う。
「お豆腐は味付けが無かったら量が食べにくいですもんね。これはお味噌で味を付けていますので、食べやすいかと思いますよ」
「太りません、か……?」
「お豆腐は太りにくい食材ですからね。それにお味噌もですけども大豆製品は女性ホルモンを整えてくれます。駒田さん、ずっと野菜サラダしかお食べになられていなかったのでしたら、狂ってしまっているかも知れません」
すると図星だったのか、駒田さんは気まずそうに俯いてしまう。
「大丈夫ですよ。まだまだお若いんですから、これから整えていけたら良いと思いますよ」
「あの、ごま油の香りも。油って太りますよね……?」
「油は大丈夫ですよ」
「でも私前は唐揚げとかとんかつとかが大好きで、そういうのを毎日食べていたから太っちゃって」
「原因は油というよりはお肉に付いた衣だと思いますよ。小麦粉とかパン粉とか、そういうのが糖質高いので」
「糖質は知っていますけど、あの、お米ですよね? パンとかお芋とか」
「パン粉は小麦粉で作りますもの」
「あ、そっか」
駒田さんはそこでようやく気付いたと言う様に目を見開く。
「ああ、だからとんかつとかは太るんですね……」
「そうですね。お肉では無くて衣で。なのでステーキでしたら大丈夫かと思いますよ。もちろん食べ過ぎはよくありませんけどね。腹八分目にバランス良く食べるのが大事です。それに油不足になると、お肌が乾燥したり髪がぱさついたりするでしょうから」
「え……? そうなんですか? 私そういうの体質なんだと思って、髪のトリートメントをまめにしたり、全身に保湿クリーム塗ったりしているんですけど」
「外側からの補給も大切だとは思いますけど、内側からのケアも大事だと思いますよ。オリーブオイルとかアマニオイルとか、これに使っているのはごま油ですけど。それにお食事中に申し訳無いんですけども、お通じも滞りがちになってしまうかと思いますよ。どれも身体に良いものですので、適量摂っていただきたいです」
「じゃあもしかして、サラダのドレッシングをオイル入りのものにしてたら、少しはましだったんでしょうか。確かにお通じもしんどくて」
「かも知れません。それにノンオイルドレッシングは食べ応えを出すために小麦粉とかを使っているらしいので、普通のドレッシングより糖質が高くてダイエットには不向きだそうですよ」
「えっ」
駒田さんはショックを受けた様に口をぽかんと開く。
「じゃあ私、控えているつもりでそうじゃ無かったんですね……」
「糖質は身体を維持するエネルギーになりますから、少しは摂らないとです。それに糖質を完全に排除するのは難しいかと思いますよ。その雑炊風は糖質をかなり控えていますが、やっぱりゼロでは無いんです。お野菜が少し不足していますけど、まずは身体に優しいものを食べていただきたいです。貧血も心配ですのでひじきも入ってます。頭がふらついたり立ちくらみしたりしませんか?」
「あ……そういえば」
思い当たる節があるのだろう。駒田さんは軽く目を見張って口元に手を添えた。
「めまいは貧血とか血圧が低すぎるとか、いろいろ原因があるみたいなんですけど、食事をしっかりと取られていないのでしたら貧血になっているかも知れません。モデルさんですから常日頃から美白にも気を付けられておられるかとは思うんですが、それを差し引いてもお顔色が白い様に感じましたので」
「私、そんなに不健康そうですか……?」
駒田さんが不安げな表情になる。
「お元気が無さそうに見えてしまいますねぇ。お洋服が似合う様にお痩せになられていることも大事なのかも知れませんけど、お元気で健康でもあっていただきたいです。まずはお豆腐の雑炊風を食べてみてください。ちゃんと身体のためになるものを摂らないと、本当にご病気になってしまいますよ。少なくとも今確実に栄養は足りていないかと思います」
「は、はい」
駒田さんはスプーンを取ると、恐る恐る雑炊風をすくって口に運ぶ。少し湯気が落ち着いた雑炊風は良い感じに適温になったのか、駒田さんはひと口、そして続けてふた口目を口に入れる。そして「ほぅ……」と表情を綻ばせた。
「なんて優しい……、美味しい、美味しいですねぇ……!」
駒田さんはようやく笑顔になってスプーンを動かした。その穏やかな顔はとても綺麗で、ああ、やはりモデルさんなんだなと思わせる。横で見守っていた旭日さんは安心した様に息を吐いた。
「見てたら俺も腹減って来た。店長さん、俺にはここの普通の飯よろしく。酒はやめておくか。とりあえずおかずだけで」
「はい。お待ちくださいね」
佳鳴は千隼を呼び、旭日さんの料理を整えると「お待たせしました」とお出しする。
「ありがとう。しかし駒田ちゃんが飯食ってくれて本当に良かったよ。本当にどうなることかとさぁ」
すると駒田さんは慌てて顔を上げた。
「すいません、本当にすいませんっ! 旭日さんにとんだご迷惑を!」
駒田さんが深く頭を下げると、旭日さんは「いやいや」と手を振る。
「俺じゃ何もできないからさぁ。やっぱり店長さんとハヤさんに任せて良かったよ。ありがとうな」
「いえ、僕は何も」
「千隼にはお店を任せられますからね」
「そうそう。それにしても店長さん、ダイエットとかに詳しいんだな」
佳鳴は「ふふ」と小さく笑う。
「これでも一応女の端くれですからね。ダイエット情報には少しは敏感ですよ。それに食べるものを扱う仕事ですから」
「なるほどなぁ」
旭日さんが関心した様に頷く。
「駒田さん、私は専門家ではありませんけども、少しぐらいでしたらお役に立てるかも知れません。お太りになりたくないというお気持ちはとても良く解ります。ですから元気で健康にスタイルを維持できる様に、お手伝いをさせていただけませんか」
佳鳴が優しく言うと、駒田さんはスプーンを持ったまま泣きそうな顔になった。
「本当ですか……?」
「はい。駒田さんさえよろしければ」
駒田さんはきゅっと目を閉じ目元を軽く拭うと「ありがとうございます!」ととても美しく素敵な笑顔を浮かべた。
「えーっと、あ、あったあった」
佳鳴は冷蔵庫と食料棚からいくつかの食材を出してボウルに入れると、煮物屋さんのカウンタに戻る。
「すぐにできますから、少々お待ちくださいね」
駒田さんに声をお掛けして、佳鳴は調理を始めて行く。
片手鍋に軽く水気を切った絹ごし豆腐を入れ、お玉でざくざくと潰す。そこに作り置いて保温してあるお味噌汁を注ぐ。豆腐が隠れない程度の量。今日はお揚げとえのきのお味噌汁なので具材も加える。
そこでコンロの火を付けて豆腐を温めて行く。すると豆腐からじわじわと水分が出て来て豆腐がすっかりと隠れてしまう。そこにぬるま湯で手早く戻した芽ひじきを加える。
豆腐からの水分で味が薄まってしまうので、その分ポン酢を足した。
ポン酢の酸味がほどよく飛び豆腐が温まったら溶き卵を回し入れる。弱火に落としてくつくつと半熟になる様に火を通し、仕上げにごま油を落とした。
できあがったそれを器に移し、白ごまと青ねぎの小口切りをたっぷりと振って。
豆腐の味噌雑炊風の完成だ。それに木製のスプーンを添えた。
「はい。お待たせしました」
目の前に置かれた料理を見て、駒田さんはぱちくりと目を瞬かせる。横から旭日さんもひょいと覗き込んで「あ、旨そう」と呟いた。
「これは……お雑炊ですか? あの、お米は私」
言いにくそうな駒田さんに佳鳴はにっこりと笑って言った。
「大丈夫です。お豆腐で作ったお雑炊ですよ。なので雑炊風ですね」
「お豆腐……」
駒田さんは少し呆然とした様子で器を見下ろす。佳鳴は「ふふ」と小さく笑う。
「お豆腐は味付けが無かったら量が食べにくいですもんね。これはお味噌で味を付けていますので、食べやすいかと思いますよ」
「太りません、か……?」
「お豆腐は太りにくい食材ですからね。それにお味噌もですけども大豆製品は女性ホルモンを整えてくれます。駒田さん、ずっと野菜サラダしかお食べになられていなかったのでしたら、狂ってしまっているかも知れません」
すると図星だったのか、駒田さんは気まずそうに俯いてしまう。
「大丈夫ですよ。まだまだお若いんですから、これから整えていけたら良いと思いますよ」
「あの、ごま油の香りも。油って太りますよね……?」
「油は大丈夫ですよ」
「でも私前は唐揚げとかとんかつとかが大好きで、そういうのを毎日食べていたから太っちゃって」
「原因は油というよりはお肉に付いた衣だと思いますよ。小麦粉とかパン粉とか、そういうのが糖質高いので」
「糖質は知っていますけど、あの、お米ですよね? パンとかお芋とか」
「パン粉は小麦粉で作りますもの」
「あ、そっか」
駒田さんはそこでようやく気付いたと言う様に目を見開く。
「ああ、だからとんかつとかは太るんですね……」
「そうですね。お肉では無くて衣で。なのでステーキでしたら大丈夫かと思いますよ。もちろん食べ過ぎはよくありませんけどね。腹八分目にバランス良く食べるのが大事です。それに油不足になると、お肌が乾燥したり髪がぱさついたりするでしょうから」
「え……? そうなんですか? 私そういうの体質なんだと思って、髪のトリートメントをまめにしたり、全身に保湿クリーム塗ったりしているんですけど」
「外側からの補給も大切だとは思いますけど、内側からのケアも大事だと思いますよ。オリーブオイルとかアマニオイルとか、これに使っているのはごま油ですけど。それにお食事中に申し訳無いんですけども、お通じも滞りがちになってしまうかと思いますよ。どれも身体に良いものですので、適量摂っていただきたいです」
「じゃあもしかして、サラダのドレッシングをオイル入りのものにしてたら、少しはましだったんでしょうか。確かにお通じもしんどくて」
「かも知れません。それにノンオイルドレッシングは食べ応えを出すために小麦粉とかを使っているらしいので、普通のドレッシングより糖質が高くてダイエットには不向きだそうですよ」
「えっ」
駒田さんはショックを受けた様に口をぽかんと開く。
「じゃあ私、控えているつもりでそうじゃ無かったんですね……」
「糖質は身体を維持するエネルギーになりますから、少しは摂らないとです。それに糖質を完全に排除するのは難しいかと思いますよ。その雑炊風は糖質をかなり控えていますが、やっぱりゼロでは無いんです。お野菜が少し不足していますけど、まずは身体に優しいものを食べていただきたいです。貧血も心配ですのでひじきも入ってます。頭がふらついたり立ちくらみしたりしませんか?」
「あ……そういえば」
思い当たる節があるのだろう。駒田さんは軽く目を見張って口元に手を添えた。
「めまいは貧血とか血圧が低すぎるとか、いろいろ原因があるみたいなんですけど、食事をしっかりと取られていないのでしたら貧血になっているかも知れません。モデルさんですから常日頃から美白にも気を付けられておられるかとは思うんですが、それを差し引いてもお顔色が白い様に感じましたので」
「私、そんなに不健康そうですか……?」
駒田さんが不安げな表情になる。
「お元気が無さそうに見えてしまいますねぇ。お洋服が似合う様にお痩せになられていることも大事なのかも知れませんけど、お元気で健康でもあっていただきたいです。まずはお豆腐の雑炊風を食べてみてください。ちゃんと身体のためになるものを摂らないと、本当にご病気になってしまいますよ。少なくとも今確実に栄養は足りていないかと思います」
「は、はい」
駒田さんはスプーンを取ると、恐る恐る雑炊風をすくって口に運ぶ。少し湯気が落ち着いた雑炊風は良い感じに適温になったのか、駒田さんはひと口、そして続けてふた口目を口に入れる。そして「ほぅ……」と表情を綻ばせた。
「なんて優しい……、美味しい、美味しいですねぇ……!」
駒田さんはようやく笑顔になってスプーンを動かした。その穏やかな顔はとても綺麗で、ああ、やはりモデルさんなんだなと思わせる。横で見守っていた旭日さんは安心した様に息を吐いた。
「見てたら俺も腹減って来た。店長さん、俺にはここの普通の飯よろしく。酒はやめておくか。とりあえずおかずだけで」
「はい。お待ちくださいね」
佳鳴は千隼を呼び、旭日さんの料理を整えると「お待たせしました」とお出しする。
「ありがとう。しかし駒田ちゃんが飯食ってくれて本当に良かったよ。本当にどうなることかとさぁ」
すると駒田さんは慌てて顔を上げた。
「すいません、本当にすいませんっ! 旭日さんにとんだご迷惑を!」
駒田さんが深く頭を下げると、旭日さんは「いやいや」と手を振る。
「俺じゃ何もできないからさぁ。やっぱり店長さんとハヤさんに任せて良かったよ。ありがとうな」
「いえ、僕は何も」
「千隼にはお店を任せられますからね」
「そうそう。それにしても店長さん、ダイエットとかに詳しいんだな」
佳鳴は「ふふ」と小さく笑う。
「これでも一応女の端くれですからね。ダイエット情報には少しは敏感ですよ。それに食べるものを扱う仕事ですから」
「なるほどなぁ」
旭日さんが関心した様に頷く。
「駒田さん、私は専門家ではありませんけども、少しぐらいでしたらお役に立てるかも知れません。お太りになりたくないというお気持ちはとても良く解ります。ですから元気で健康にスタイルを維持できる様に、お手伝いをさせていただけませんか」
佳鳴が優しく言うと、駒田さんはスプーンを持ったまま泣きそうな顔になった。
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