薬指に蜜の香りを

中原涼

文字の大きさ
2 / 15

.

しおりを挟む

 一頻り轟いた雷鳴が去ると、それと共に雨脚も弱まり、夕方には茜色の太陽が西の空で燃えていた。雨が上がるのを見計らって帰って行った結崎の消えた家の中は、しん、と静寂が暗く満ちている。
 僕はその静寂の底へ沈みこむように、家の奥にある四畳半の仕事部屋に籠っていた。
古くなった畳の上に胡坐を掻いて、ニスの取れた木製の机に、香水の元となる精油の小瓶を並べる。僕は一つ一つの香りをムエットに吸わせて香りを確認した。香りを足し引きしながら、イメージに合うものを探していく。
人の手の届かない神聖な森の中で、降り続いた雨上がりの木から溢れる、力強いムスクと豊かなサンダルウッド。
僕は目の前に残されたいくつかの小瓶を眺めてから、スポイトで中心核となる精油を取り、試験管へと移していく。
指先を少し迷わせてから、僕はイタリア産ベルガモットの小瓶を取り、封を開けると、香りを確かめてから、スポイトを変えて僅かに吸い上げると、調合した試験管へと注いだ。指先で試験管を摘まんで微かに振ると、甘い琥珀色が、たぷん、と揺れる。鼻先を近づければ、イメージに近い香りが鼻孔を抜けて、僕に青々とした見知らぬ雨の森のイメージを与えてくれる。
――これだ。
僕はこれまでの調合の配分をノートに走り書きしてペンを置くと、丸めていた背筋を伸ばして溜息が零す。首を回してから試験管に封をすると、ノートを閉じて部屋を出た。
建付けの悪い引き戸を開いて出ると、ボーン、と古時計が五回鳴った。
夕暮れで赤く染まる廊下を渡り、台所を覗くと、まだそこには青い水底のような暗がりが残っていた。僕は冷たい床を踏みしめながら冷蔵庫を開いて、再び溜息を零す。
そう言えばもう食材がないんだった。
冷蔵庫の中に残るラップにくるまれた使いかけの檸檬に、葉先が茶色くしなびたレタス、調味料。数個残ったウインナーに卵が二つ。明日の朝食用意すらも危うい状況だ。
ばたん、と扉を閉めて逡巡してから買い物に行く事を決意する。
僕は居間に戻ると、鍵と財布、一瞬迷ってからスマホをズボンのポケットに入れて玄関に向かった。五時以降は時間外としているので、電話に出る事は殆どないが、顧客であり、友人でもある結崎だけは仕事に関わらず連絡を寄越す事が儘にある。
古い日本家屋の、今時安全とは言い難い古い鍵を回して家を出れば、しっとりとした雨の残り香が身体に吸い付いてくる。
土、石、コンクリート、樹木、葉、花。全ての香りが、雨に炙り出されて水蒸気のようにそこら中に立ち込めている。雨の後の香りは、この世で一番神聖な儀式の香りがした。
エントランスを出てなだらかな山肌に沿って作られた舗装道を歩いて行く。眼下に広がる住宅街やビル。その隙間を縫うようにして車が流れ、飛行機雲のように電車が真っ直ぐ走り抜けていく。この光景を眺めながら歩くのは嫌いじゃない。普段家に閉じこもっている分、自分以外の誰かが何処かで普通に暮らしているという営みの構造が見渡せるから。
僕は小さい頃父が口ずさんでいた、洋楽の歌をふと思い出す。小学生にもならない頃の夕方の散歩道、父は僕に話しかける代わりに今にも消え入りそうな、枯れた声で歌っていた。僕のいつも右側で。
不意に僕の右手が何かを求めるようにぴくりと動く。――もう、父はいないんだ、と言い聞かせても、この夕暮れに赤く染まった営みの集合体の息遣いを感じるたびに、まだ僕の中にいる幼い僕が誰かの手を繋ぎたがる。
僕は寂し気な手を揺らながら、二十分程たっぷりと時間をかけて、山道を下った。
坂道を下ると国道近い大通りにぶつかり、横断歩道を渡れば、すぐに商店街である。激しい車の往来から、逃げるように商店街へ入れば、今度自転車とぶつかりそうになり、ちりん、とベルを鳴らされてしまった。思わず会釈して道を避けると、前後に買い物袋を括りつけた中年の女性は「ふん」と鼻息を鳴らして通り過ぎて行く。僕はそれを見送り、もう夕方は来ないと固く誓った。
「柿園さん!」
 知った声が聞こえて振り返ると、顔見知りの肉屋の亭主が、冷蔵ケース越しに手を振っていた。
「今日は遅いねえ」
「仕事に熱中しちゃって、冷蔵庫が空の今さっき気付いたんです」
 そう言うと、彼は顔をしわくちゃにして「お父さんそっくりだ」と言った。
 そうですか? と曖昧に笑って冷蔵ケースに並ぶ肉を眺める。焼くだけの簡単なもので腹を満たすにはと、眼に留まったハンバーグの銀色のトレイは空だった。
「ハンバーグ、作ろうか?」
「え、良いんですか?」
 冷蔵ケースにいつの間にか寄っていた顔を上げると、彼は勿論、と笑い奥の厨房へと引っ込んでいく。
 その際、踵を返した彼が微かに振り撒いた香りの中に、エタノール系の香りを感じた。連想する病院のイメージに、僕は厨房に居る奥さんと話す彼の明るい姿見つめる。
 そう言えば、ここ最近痩せた気がする。
 数分で戻ってきた彼は、出来上がったハンバーグのタネを見せて包んでくれた。
「……お身体、大事にして下さいね」
 会計を済ませて、商品を受け取りながら付け加えて言うと、彼は瞠目して僕を見つめて、困ったように笑った。
「柿園さんには嘘は吐けねえな。大丈夫ですよ、ありがとう」
 僕は会釈してその場を後にした。
 幼い頃から異常に嗅覚が敏感で、僕は人が秘密にしている事を、嫌でも知ってしまう節がある。人の嘘も、隠し事も、香りは騙せない。香りを上塗りしても、本当の香りは嘘の香りを侵食して、真実を浮き上がらせるのだ。
 無意識に他人の隠し事を暴く罪悪感が、胸をちりちりと焦がす。
「お兄さん、お買い得品今出てますよ、どうですか?」
 不意に声を掛けられて、下がっていた視線を上げると、ふわりと青々とした夏草のような爽やかな風が、鼻孔を通り抜けた。人工的なものが簡単に出せるような香りではなく、思わず胸の中にある探求心が疼いて、大きく深呼吸してしまう。胸一杯に夏色の青が広がった。
 初めて感じる香りなのに、どこか懐かしさが否めない。
 この香りはどう作るのだろう。
「……お兄さん?」
 再度呼ばれてはっと顔を上げると、そこに居たのは若い男だった。僕よりも一回り程若いかもしれない。張りのある肌に彫りの深い整った目鼻立ち。若者らしい色素の薄い髪色は、夕方の橙に染められ、その細い猫っ毛の先を透かしていた。僕の真っ直ぐ伸びた、黒いだけの髪とは大違いだ。
「す、すみません……っ」
 思わず身を引いて頭を下げると、彼は訝しむ事もなく、自然に笑った。
「お買い得品出てますけど、どうです? 他もお安くしますよ!」
 溌溂とした声音と、今自分がしていた人を探る様な行為のギャップに罪悪感を感じながら、僕は「ええっと」と言葉を濁して彼の背後にある野菜に視線を投げた。
「あら、柿園さん!」
 聞き慣れた声に、思わずほっと胸を撫で下ろすと、贔屓にしている八百屋の女将が、つっかけサンダルをぺたぺたと鳴らして歩いてきた。トイレの芳香剤に使われる、過剰で大雑把な花の香りが漂う。
「あ、この人が柿園さん?」
 僕よりも頭一つ背の高い男は、そう言いながら女将さんから僕へと振り返る。その好奇心に満ちた眼差しに、心臓がきゅっと萎縮するのを感じた。けれど、そのそばで、また別の好奇心が彼の香りに引き寄せられている。彼の身体から微かに漂う真夏の早朝のような、言い表し難い香りが、僕の視線と嗅覚を奪う。
好奇心からか、妙に心臓が高鳴り、苦しくなってくる。
「暫くバイトで入って貰ってる安達君って言うの。仲良くしてやってくださいね」
 そう言いながら女将さんは安達君の背中を勢いよく叩いた。しかし彼はびくともせずに「詳しくはないんで、お手柔らかに!」と笑うだけで、小さな笑窪を深くさせて笑った。
「柿園さんって、香水屋さんなんですよね?」
 突然話を振られて、心臓がひと際大きく音を立てた。
「すごいっすね。香りを作るってなんか不思議。俺そういうの使わないんですけど」
 彼の言葉に思わず、思考が停止してしまう。
彼が何もつけてないと言うなら、今も香るこの香りは、彼自身から放たれる香り?
 僕が驚いて目を瞬かせると、彼は僕の反応に首を傾げてから、己の首元の襟を開いて顔を近づけてみたり、肩口のに顔を寄せて、鼻を鳴らす仕草をした。
「え、……臭いですか?」
 不安そうに揺らぐ双眸に、僕は勘違いさせてしまった申し訳なさに、慌てて違う! と首を振って見せた。
「いや、すごくいい香りがしたから、どこの香水だろうって……」
 思わず本音が好奇心の垣根を越えて零れると、彼は少し目を丸くした。僕はもう仕舞う事の出来ない言葉を拾い集めるように、いや、あの、と言葉を濁しながら言い訳を考える。久し振りに結崎以外と長く話しているせいか、頭の中では整っているはずの言葉も、口に乗せる寸前でがらがらと瓦解して、何一つ言葉という形にならない。
 毛穴という全ての穴から汗が噴き出してくるのが分かる。自分の中にある嫌な匂いが放出されて、羞恥心が高まり、更に汗が出てくるという悪循環。
「そうですか? 無臭に感じるけど、柿園さんの嗅覚には何かあるのかしらねえ」
 彼の隣にいた女将さんが、安達君の背中に顔を近づけて、すん、と鼻を鳴らした。
「何せ、香水作れるほどの嗅覚だしねえ」
 そう言いながら、再度安達君の背中を打つと、彼女はけらけらと笑いながら僕の背後から来た常連客だろう主婦に「いらっしゃーい」と声を掛けて行ってしまった。
 残された僕達の間に、透明な夕暮れ色の空白が一瞬横たわる。喧騒が鼓膜を覆い、僕の心臓の音が、鼓膜の隣で騒いでいる。
「……良い香りって、どんな香りですか?」
 空白を埋めるように安達君が笑うので、僕は唇を動かしたり、噛んだりしながら言葉を探した。間違いなく伝える方法、今までそれを香りでしてきた僕にとって、言葉は難しい。
「えっと、真夏の早朝みたいな……」
 結崎なら「詩的過ぎて、俺にその言葉は圏外だ」なんてあしらわれそうだが、それが今のところ的確な気がした。
「真夏の早朝……」
 その言葉を吟味するように、安達君が呟く。夜とも朝とも言い難い、宇宙から見た地球を象る混じりけのない青が、ゆっくりと煙るように揺らぎ立つ、真夏だけの青い香り。
「いやぁ……」
 言葉を濁しながら、彼は僕に背中を向けた。
 またやってしまったかもしれない。変な事を言ったかもしれない。そんな不安に心臓が冷えて、固く萎縮していく。しかし、言い訳も思い浮かばず、僕は彼の一挙手一投足に、視線を這わせた。
彼は「お買い得!」と赤いマジックで書かれた札付きの、プラスチック笊から、真っ赤なトマトを持ち上げる。
「恥ずかしいけど、なんかめっちゃ嬉しいっすね」
 そう言いながら、振り返った彼は、僕の手に提げている袋の中へ、そっとその手に握られている赤い物を入れてくれた。驚いて顔を上げると、彼は「内緒!」と、悪戯を共有する相手に向ける笑顔を見せてくれた。夕暮れのせいか、赤らむ頬に、夏草のような湿り気を帯びた香りが、ふと鼻孔を抜ける。彼の汗だろうか、そこだけが濡れた様に瑞々しくて、その美しい香りに、心臓がゆっくりと締め付けられた。
 初めて出会うはずなのに、どこか懐かしくて、いつまでも寄り添いたくなってしまう。
「そんな風に言われた事ないっすもん。でも、柿園さんに「良い香り」ってお墨付き付いたなら、自慢ですね!」
 彼はそう嬉しそうに笑った。それは久し振りに見る、人を疑う事を知らないような、無垢な笑顔だった。無理もなく、義理もなく、ただただ喜びだけの。
「いや、僕こそ、ありがとう。……えっと、じゃあ、じゃがいもと人参も貰おうかな」
 僕は照れくささをどうにか隠したくて、使う予定もない食材を追加した。彼は「ありがとうございます!」と元気な声を上げて、言われたものを包んでくれる。
「またお待ちしてます!」
 そう言って差し出された食材を受け取る。一足早い夏の香りが、指先に宿っていた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

嫌いなあいつが気になって

水ノ瀬 あおい
BL
今しかない青春だから思いっきり楽しみたいだろ!? なのに、あいつはいつも勉強ばかりして教室でもどこでも常に教科書を開いている。 目に入るだけでムカつくあいつ。 そんなあいつが勉強ばかりをする理由は……。 同じクラスの優等生にイラつきを止められない貞操観念緩々に見えるチャラ男×真面目で人とも群れずいつも一人で勉強ばかりする優等生。 正反対な二人の初めての恋愛。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

執着

紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

龍の無垢、狼の執心~跡取り美少年は侠客の愛を知らない〜

中岡 始
BL
「辰巳会の次期跡取りは、俺の息子――辰巳悠真や」 大阪を拠点とする巨大極道組織・辰巳会。その跡取りとして名を告げられたのは、一見するとただの天然ボンボンにしか見えない、超絶美貌の若き御曹司だった。 しかも、現役大学生である。 「え、あの子で大丈夫なんか……?」 幹部たちの不安をよそに、悠真は「ふわふわ天然」な言動を繰り返しながらも、確実に辰巳会を掌握していく。 ――誰もが気づかないうちに。 専属護衛として選ばれたのは、寡黙な武闘派No.1・久我陣。 「命に代えても、お守りします」 そう誓った陣だったが、悠真の"ただの跡取り"とは思えない鋭さに次第に気づき始める。 そして辰巳会の跡目争いが激化する中、敵対組織・六波羅会が悠真の命を狙い、抗争の火種が燻り始める―― 「僕、舐められるの得意やねん」 敵の思惑をすべて見透かし、逆に追い詰める悠真の冷徹な手腕。 その圧倒的な"跡取り"としての覚醒を、誰よりも近くで見届けた陣は、次第に自分の心が揺れ動くのを感じていた。 それは忠誠か、それとも―― そして、悠真自身もまた「陣の存在が自分にとって何なのか」を考え始める。 「僕、陣さんおらんと困る。それって、好きってことちゃう?」 最強の天然跡取り × 一途な忠誠心を貫く武闘派護衛。 極道の世界で交差する、戦いと策謀、そして"特別"な感情。 これは、跡取りが"覚醒"し、そして"恋を知る"物語。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

処理中です...