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しおりを挟む「おーい、これ俺の注文した香りじゃないぞ」
言われて顔を上げ、結崎からラベルの付いた香水を受け取ると、
「あ、ほんとだ! ごめん!」
僕は慌てて調香室にしている部屋から正しい香水瓶を持ってきた。
「ぼーっとしてた」
「いや、いいけど……」
人には間違いだってある、そう言いながら僕の差し出すそれを受け取った結崎は、キャップを外してその香りを確認すると、うん、と頷いた。
「調合は完璧だな」
「そこはね……」
苦笑いを浮かべると、結崎は「さて」と香水を鞄に仕舞い込み、ソファーにゆったりと深く腰を掛け直した。長い足を傲慢に組んで、
「なにがあった?」
そう有無を言わせない瞳で、僕を覗き込む。
人の感情の揺らぎに機微な結崎に、隠し通せる自信はなかったけれど、こうも早々に見破られてしまうと、情けなさを感じてしまう。
僕が結崎の問いから、逃げられるはずもない。膝で手を組んで、
「お断りしてきた」
そう潔く一言伝える。
「なんで。断る理由なんてないだろ」
「いいんだ、僕にはやる事があるし」
そうだ、別に大丈夫。今までだって一人でやってきた。いつか来る別れに怯えながら、幸せをかみしめている事なんて、きっと苦しいばかりだ。――父みたいに。
安達君のただの友達を見るだけで、びくびくしているなんて。
僕は父の顔を思い出した。
酷くやつれて衰弱していく。母と言う水を失った父はドライフラワーのように、日に日に色褪せて枯れて行った。
「……お前は子供じゃないから、お前が決めたならそれでいいけど」
結崎はそう言いながら組んでいた足を解いて、机にある湯飲みを取った。
「お前が傷つくなんて図々しいぞ」
「分かってる」
容赦ない結崎の言葉に、反論する余地などなかった。彼の放つ言葉は正論でしかない。
僕が傷ついて良い理由なんてどこにもない。
傷つけといて、本当は僕も傷付いてましたなんて、そんな悲劇のヒロインみたいな真似をしたいなんて、一ミリだって思っていない。
けれど、
「会いたいくせに」
僕の心を代弁するように、結崎がぼそりと零す。僕は顔を上げて、結崎を睨み付けた。彼は僕の眼差しに謝罪することも、申し訳なさそうにするでもなく、小さく笑った。
「お前の父親と母親は、同じ家族でも違う人間だろうが。お前はお前のやりたいようでも良かったと俺は思うけどな~」
僕は湯気も消えた湯飲みの中にある、薄緑色の水面を見つめる。結崎の言葉を噛締めて、最後に見た安達君の表情を思い出していた。
「何があったか知らんけど」
そう区切りをつけて、結崎は残りのお茶を飲み干した。勢いをつけて立ち上がると、仕事に行くという結崎を玄関前で見送る。
一段低い玄関で靴を履くと、結崎は僕を見上げた。その視線を見返すと、
「ちゃんと考えろ」
そう言って結崎は出て行った。
その言葉に、僕は玄関に立ち尽くしたまま考える。しかし、もう何を思って、何を考えれば良いのか分からない。
僕は一人玄関に取り残され、ふと足元へと視線を落として溜息を零した。不意に、最後に見た安達君の切羽詰まった、余裕のない表情が浮かんでは消えていく。
その時、居間にある古い振り子時計が四回鐘を鳴らした。僕はそれにようやく顔を上げると、財布と家の鍵を手に、家を出た。
玄関を出ると、庭先に咲いている百日紅の花が、視界の隅に映り込んできた。顔を向けると、眩しいくらいの赤と白の可憐で繊細な波を打つ花弁が、微かな風に揺れている。
僕はそれを暫くぼんやりと見詰めてから、古い鍵を閉めて、商店街へと歩き出した。
真夏の太陽が容赦なく肌を焼く。黒い髪は熱を良く吸い、頭の芯がぼうっとしてくる程だ。汗が首筋からすうっと流れていく。
熱い。
そう思って顔を上げると、背後から木々の騒めきが起こり始めて、それに振り返ると大きく嫋やかな風が全身を包み込んだ。蝉の声と絡み合いながら、青葉の擦れ合う音が、空一杯に響き渡る。首筋、頬、額、腹。風の優しい指先が滑るように僕の全身を撫でては、また他人のように通り過ぎていく。
僕は強く瞬きをして、目を開くと、自分が今ここに立っている場所が、初めて安達君が僕の家に来る時に立ち止まった場所だと思い出した。ジオラマみたいな商店街や、曲線を描いて伸びていく線路と、真っ直ぐと伸びる大きな川。
――ああ、この景色をまた彼と見たかった。
そう思うと、何のためらいもなく下瞼から、湧き水のように涙が溢れて、頬を流れ落ちていく。一粒、二粒と、それは止めどなく溢れ返り、僕は眩しい夏の青空と、眼下の街並みの間で、大人気なくただ泣いた。
悲しいという一言では片付けようもない感情が、持ちえない手足をばたつかせて、心の中で苦しいとのた打ち回っている。
どうしてあんなにも簡単に手放すような事をしてしまったのだろう。背筋を一瞬にして凍らせるような孤独が怖かったから? 父さんの姿が怖かった? 母の背中が怖いから?
恐怖に勝る程、今もこんなにも、彼が好きなのに?
――好きだ。
好きだ、本当に好きなんだ。
あんなにも躊躇っていた言葉が、どんな言葉よりも我先にと、溢れてくる。もう彼はここにいないのに。電話もメッセージも、僕を呼びだすように鳴ったりしないのに。
僕は一頻り好きなだけ涙を流し終えると、シャツの袖で瞼を擦り、彼が居るはずの商店街へと急いだ。
坂道を転げるように走ると、運動に慣れない身体がどくどくと呼吸を速めて、息が上がって行く。苦しくて、短くなる呼吸で、忙しくなく空気を吸い込む。脚がじんじんと疲労で熱くなっていく。
でも、止まりたいとは思わなかった。
坂を下り切ると、僕は商店街へと更に走り、出入り口の大きなアーチの目の前に来る。
「柿園さん」
と声を掛けてくれる肉屋の亭主に手を振ってから、八百屋に行き、僕は安達君を探した。八百屋には数名の客と、それに対応する女将さんと旦那さんが二人で切り盛りをしていた。
安達君の姿がない。
「あ、あの」
声を掛けると、気付いてくれたのは女将さんの方だった。僕を見ると、いらっしゃいませ! と元気な声が飛んでくる。
「安達君は……」
まだ大学だろうか、それとも今日はお休みだったのだろうか。そう思いながら、それ以上どう言葉を繋げれば良いのかと思案していると、彼女の眉が八の字に垂れ下がり「それがねえ」と片手で頬を擦りながら、
「辞めちゃったのよ」
と呟くように女将さんが言った。
その瞬間、後頭部を固い鈍器で殴られたような衝撃が走る。僕はその余韻に、身体の一部分さえ動かせず、このまま心臓さえも止まってしまうのではないかと言う感覚に陥った。
どうして、何故。そんな事は聞いていない。
「あの子、元々バイトに居た子の代理で来てくれてたからねぇ」
柿園さんと安達君、仲良かったわよね? と言われ、そんな事も教えられてない僕は、果たして仲が良いのかすら疑わしいと、返事に困っていると、女将さんは少し待っててと奥に引っ込んでしまった。
地面に落とした視線の先がぐるぐると周り始めている。あんなに良かった嗅覚も、今は何も感じてくれない。無音、無味、無感覚、無臭。真空の世界に放り込まれたような、心許ない感覚が、全身を支配していく。
「これ柿園さんにって、手紙預かってたのよ」
そう言いながら戻ってきた女将さんは、事務作業などで使いそうな、茶封筒を差し出してきた。「柿園さんへ」右斜めに跳ねるその字を見て、僕はまた泣いてしまいそうになる。
安達君の字、初めて見た。
僕はそれを受け取ると、頭を下げて店を出た。買い物もせずに帰るのも申し訳ないと、頭の隅で、理性のようなものが主張したけれど、それに耳を貸せる程、今は取り繕ってられない。
僕は結局何も買わずに商店街を出て、家路へと足を向けた。
坂道を登りながら、家に帰ってから開こうと思っているのに、どうしても堪え切れず、上り坂の途中で立ち止まり、封を切った。
高台の少し冷たい風が頬を撫でて、青芒の香りを運んでくる。少し、安達君の香りに似ていて、胸が微かに締め付けられた。
茶封筒から引き抜いた白い便せんは、二枚だった。
『柿園さんへ
何度もメッセージを打とうとしたり、電話をしようと思ったのですが、できなかった。
なんて、嘘です。
俺に勇気がないまま、ずるずると、あなたをただ待っていただけです。男であるあなたを好きになって、俺も少し臆病になりました。
こんな風になるのは、初めてです。
あの日はうまく誤解を解ければよかったのに、結局、柿園さんを混乱させて終わってしまったと思います。ごめんなさい。
だからもう一度、チャンスを下さい。
もしあなたが迷っても、俺は迷わないって、約束するから。』
僕はぼんやりとした心地で手紙を折りながら、彼の笑顔を思い出していた。
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恥ずかしくなるとすぐ早口になるところも、直ぐ肌を赤くして強がるところも、見ていたのに。彼の優しさに甘えていた。
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――ああ、好きだ。本当に、好きだ。
単純な言葉ばかりが胸に溢れては、行く当てもなく転がり落ちて消えていく。本当は彼に伝えたいのに。
すると、不意にポケットの中に入れていたスマホが震え出す。普段は誰からもかかってくる事がないのに、それは余りにも唐突で、僕はぼんやりとした手つきでそれを取り出して、目を見開いた。
スマホの画面に表示された、「安達」というその文字に。心臓に流れる血液の循環が、ぴたりと止まりそうになる。
僕は震える指先を堪えながら、未だに逃げたくなる心を抑え込みながら、通話ボタンをタップした。
スマホを耳に押し当てて、震えている心臓を抑えるように、左手で心臓の上に彼の手紙を押し付けた。
「柿園さん? 俺です、安達です。女将さんから手紙渡したって電話で聞いて……。もう読んでくれたか分からなかったんだけど、俺どうしても、あなたが好きで」
走ってる途中なのか、息を切らしながらそう訴える彼の言葉を聞けば、強張っていた身体の奥が解けていくように、心の一番奥にいつの間にかできていた要塞が崩れていくように、何かが瓦解していく。
「ちゃんと、口で伝えるべきだった」
彼の声が、僕の中でピンっと張り詰めた何かを一つ一つ切っていく。ほどけた場所から力が抜けて、また涙が出て来た。
「貴方が諦めきれない。好きなんです」
父さんの影も、母さんの影も遠退く程、彼の声に、思い出すだけで鼻孔の奥で香る彼の香りに、心底安心している自分がいた。彼を感じるだけで、全てに満足する赤ちゃんみたいな安堵感が胸を満たしていく。
「あ、あだちくん……」
声が涙で震えた、蝉の音が遠退いて行く。
夏の夕暮れが、背中を焼いていた。
「抱き締めて、欲しいです。君が、好き」
彼の短い呼吸以外聞こえない。今は彼の声以外、彼の鼓動以外、聞きたくない。
「今から直ぐに行く。今すぐ行くから。絶対どこにも行かないで」
電話を切るのも忘れているのか、安達君の声は聞こえないものの、彼の走る靴音や通りの音、雑音が聞こえてくる。それすらも心地良くて、僕はガードレールに寄りかかり、彼が現れる坂道の先をただ見つめていた。
夏の陽炎が道の遠くで揺れている。
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