小鳥遊観察日記(仮)

アカマル

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新学期:昼休み

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「小鳥遊さん!初めて同じクラスになったね、よろしくー」

「ああ、はい。よろしく、髙橋くんだよね」

「わあ、もう覚えてくれたの?」

「まあ出席番号前後だし...」

「それもそうだね!今気づいたけど、小鳥遊と高橋って1文字違いじゃん。それにしても小鳥遊って珍しいねえ、ラノベの中でしか聞いたことないよ」

「...確かに珍しいって良く言われる。小鳥が遊べるのは、強い種である鷹がいないってことらしいから、たかなし」

「なるほどー、面白いね。その様子だと随分名字が気に入ってると見た。自己紹介でも名字しか言ってなかったし」

「それもあるけど、単純に下の名前が嫌いで...」

「そうなのか、いい名前だと思うけどね。赤いマフラー巻いた女の子思い出す」

「ああ、あったなそんなの。随分と懐かしい。」

「小鳥遊さんとは話が合いそうだ、もっと生真面だと思ってた。
あとね、私も邦ロック好きなんだー、ハヌマーンはちょっと知らないけど」

「へえ、例えば?」

「フジファブリックとか、くるりとか。あとはバニラズとかサカナクションも!」

「いいじゃん!今度近くである野外音楽フェスにも出るバンドだし」

「急に元気になったね、びっくりした。
そうそう、チケット買ってあるから見に行くよ」

「ごめん、つい。ああでもマジか、俺....私も行くんだよ」

「...?それは偶然だ、もしかして運命かな?」

「恥ずかしいこと言うなよ、じゃあさ、このバンド知ってるか?まだマイナーだけど、リフがかっこよくて..............」

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