忘情草

悲しみの化身 雪風

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月の日常

月の朝

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私は、ふと周りを見渡した

ここは貧民区....?

もっと見渡してみると

そこには、血まみれで倒れている人々がいた_


月「なに...これ血....⁉︎」


鉄の匂いが辺りに充満してる

月「なにが...おきてるの..」


その匂いが強いのは二ヶ所あった

死体そして......私の手______


私の手は自分の能力でだせる弓矢を握っていた


ああ....

月「そっか...私が.......」

その手は、テラテラと月の光に照らされて鈍く光ってた

月「銀....くん」



月「っ!」


目を開いた

ここは、見慣れた部屋だった

こうしちゃいられないと思って勢いよく布団から飛び起きたら



_______ゴツンッ

なにかに頭がぶつかってまた布団に逆戻り


月「うえっ⁉︎」
星子「いてっ⁉︎」


頭をさすりながら見上げたら

私の姉白鳥 星子(せいこ)が私と同じ金色の目に涙を浮かべて頭をさすってた


月「えっごめんえっなにしてた...の?」

多分ぶつかるってことは、結構顔近づけてたって事でしょ
なんか恥ずかしい


星「いつも早起きなのに今日は遅かったしうなされていたので心配で....
       でもその様子なら大丈夫そうですね」

母似の緑色の髪を揺らしながら台所に歩いて行った
ちなみに私は父似の紫色の髪だ


香ばしい香りがする

月「あっ!ごめん今日私がご飯担当だったのに」


急いで布団を片づけて手伝いにいこうとした

星「大丈夫よ!もう出来上がってるし少しはお姉ちゃんに頼りなさい♪」

そう言って卵焼きを2人分並べていた


星「ほらっ!早く座りなさい?」


ニコニコしながら席を手でポンポンとして呼んでいた



月「うん!いただきます!」

星「フフッどうぞ」


ここまでで勘のいい人は気づいているでしょう

私達は親がいないのだ

親はとっくに死んでる
父は交通事故で亡くなりその分支えていた母は過労死してしまった


亡くなったとき時、私を近くで支えてくれていたのは星姉だけだった
学校でいじめられた時いつも助けてくれた

まああの時の星姉は今では想像がつかないヤンキーだったけど
優しさはいつまでも変わらない


星「....今日なにの夢みてたの?」





ヒュっと喉がなった気がした

月「銀が....」

星「銀.....かそっか従兄弟だったけど私はそこまで喋った事なかったなあ」


そして、悲しげな顔で私の頭についてる黄色のリボンを見て

星「まだ...大切にしてるのね...」

と呟いた

銀は銀は....

大人達に無残に殺された

私は、定期的に銀に会いに行ってた食料を渡したり遊びにいったり
銀は、貧民区がどれだけ酷いところでも好きだったからずっとそこにいた



銀はある日言った

銀「月!髪の毛伸びてきたね!
       俺がいつものお礼に可愛いの買ってきてやる」

となけなしのお金を持って

でも、私は知らなかった貧民区は外から来た部外者が大嫌いで
うらはらに銀が食料を貰っているのを見てうらめしそうにしていたのを

私は、何も知らずいつもの場所で待ってた

銀が来るのを楽しみに



でも不安になって見に行ってみれば

銀は、大人達に殺されていた

大人達は銀の苦しそうな声を聞いてゲラゲラ笑ってた

銀は何も言わなくなった


その姿を見て、なにかが切れた

見渡したら赤赤赤______

その中にひとつ違う色があった


黄色のリボン

どうしたら銀を救えたんだろう
どうして銀は、死ななきゃいけなかったんだろう

思いふけってたら

星姉が抱きしめたくれた

星「いやな事思い出させてごめん
        守れなくてごめん______」


ああ、そんなはずじゃないのに

まるで星姉が悪いみたいだ

私は、精一杯笑顔を作った

月「ううん!大丈夫
       誰も悪くないから....」


そう言ってひっそり涙を流した



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