傷物令嬢って私のことですか?

ルーキッドアン

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明日はいよいよ王太子アレックスとソフィア嬢の結婚式である。
タウンハウスにターニャとオースティン家のメイドが訪ねてきて、仕上げのエステよ!とブライオニーの全身を磨きあげた。
そのターニャも明日は伯爵家の令嬢としてジョセフらとパーティーに出席する。

ブライオニーは人の美醜やお洒落には疎いが、ターニャがこの一月で痩身し、自分と同じ様に髪や肌が磨かれている事に気がついた。
久しぶりに会った今日は、如実に気がついた。

「ターニャ、あの...ちゃんと食べてる?!」ブライオニーが聞いた。
貴女痩せたわねと口にするのは失礼だし、実際に心配であったから、恐る恐る聞いたのであった。

「ふふっ、頑張って絞ったのよ。
私、母に似て太りやすいの。
婚約者か...せめて好きな男性でもいれば気合が入るけど、いないし、食べることが好きだからついついね。2、3年前に比べて随分肉が付いたわぁ」

率直なターニャは笑いながら打ち明ける。

「初めての王都で頑張ってるブライオニーを見ていたら、私も頑張って変わらなきゃ!って思ったわけ。
社交界からも距離を置いていたけど、今回はビニーと出席する事に決めてね。
でも先ずは体型を戻してからだわ!って気が付いたの」
貴方たちが美し過ぎるんだものとケラケラ笑うターニャ。

元々小柄なターニャ。会った時は少しぽっちゃりしていたフォルムが、今はほっそりして華奢と言えるくらいに変身した。
ブラウンの髪と榛色の瞳は「何処にでもいるからパーティーでは埋もれるわ」と以前言っていたが、ビニーから見れば可愛らしさと快活さがパーティーを華やいだものにするに決まっている。
普段は優しくて気取らない性格で機知に富んだ会話が心地良い。
貴族然としないのに伯爵家の令嬢としての気品は完璧に備わっている。
ターニャがいてくれたからこそ、ブライオニーは心折れずにいられたのだ。


「私も明日は久しぶりにドレスアップするわ」とターニャ。
「私のドレスもビニーに負けないくらい素敵なのよ?着こなせるのかが問題だけどね」

「きっと素敵です。あぁ楽しみ!」

「あら?嬉しい事言ってくれるわね」

「明日は会えますよね?」

「勿論よ。最大級のパーティーでは有るけれど入場は爵位順でしょうから、私がガルシュ家の入場を気にしておくわね」

「はい!是非あちらでご一緒させてください。」

「私もビニーのドレス姿を楽しみにしているわ。」


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