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2.出会い
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逆光の中、目を細めて相手を見返す。
相手が何やら喚きながら近づいてくる。
『貴様、何者だ!!』
……え、何語?
『動くな』
冗談で言ってる感じでないのはわかるが、うまく聞き取れない。
外国人?
っていうか、え、コスプレ?
映画撮影?新手のサバゲー?
身長190センチはあろうかというその男は、中世ヨーロッパの騎士のようなチェインメイルの鎧を身にまとっていた。
短髪で、顔立ちは精悍なスポーツマンタイプ。その顔が少し強張っている。
なりきってるなー。
でもよかった、人がいた。
「あの、すみません、ここどこですか?変な話なんですけど気づいたらここにいて……」
日本語で反応がなかったので、英語に切り替えて尋ねてみる。
が、手ごたえがない。
相手はいつのまにか剣を抜いていた。
すごくさまになっているというか、迷いのないこなれた所作だ。
鈍く光る切っ先をまっすぐ向けられて、一歩あとずさった。
『何者かと聞いている。ここはナシル王子の離宮、許可なく侵入すれば死罪もありえるぞ』
「すみません、何を言っているのかわからなくて……ここは私有地ですか?」
彼もこちらの態度に戸惑っているようだった。
なぜ言葉が通じない?
日本にいて、英語すら通じないなんて初めての経験だ。
だいたい模造剣だとしても先端を人に向けるな、ふつーに暴行罪だぞそれ。
なんにせよ、相手を刺激しないようになるべく穏やかに、急に動かず、敵意がないことを示しつつーー
じりじりと間合いをはかっていると、男の後ろから新手の”騎士”が現れた。
『ケレブラス!……何者だ?』
男は目の前の男同様、険しい声で誰何する。
いや、正確には誰何したらしいとしか言えないが。
『どこから入った?門は全て閉じているはずだ』
詰まったような声門閉鎖音が多いあたり、北欧の言葉のような気がする。
でも、わからない。
話すほどに剣呑とした雰囲気になるので口を閉じる。
『何か伝えたいようだが、何を言ってるのかさっぱりなんだ。大陸語じゃなさそうだし……因みにこっちの簡単な単語もわかってないと思う』
『見たことない格好だな』
後から来た男も、探るような眼を向けてくる。
明かりが遠くて顔がよく見えないが、輪郭と涼やかな声から推察するにイケメンだろう。
『どうやってここまで……後宮の関係者か?』
『客人だとしても、供も連れずにこのような場所まで来るとは思えない』
二人の戸惑いがひしひしと伝わってくる。
ガチだ。
ガチで日本語も俺の言ってるニュアンスも通じてない。
ここが私有地だったとしたら、確かに俺は不法侵入者で、犯罪者だ。
故意はないけど、どうしよう。
身振り手振りでも通じないとなるとこれ以上、どうやって意思疎通を図ればいいのだろう。
ここはもしや日本じゃないのか?
でも、どうして、どうやってーー
とうとう、あとから来た男がため息をついた。
『埒が明かない、か。いずれにせよ敵意や害意はなさそうだ。剣をおさめろ、ケレブラス』
『芝居かもしれない』
『俺にそういう”嘘”は通用しない。わかってるだろう?』
『まぁ……それはそうだが……』
俺に剣を向けていた男は俺を牽制するように見つめながら、ゆっくりと腰に剣をおさめる。
俺は思わず息を吐いた。
『わけがわからん。なんなんだこいつは』
『とりあえず不審者に変わりはない。規則通り拘束して尋問しよう。団長に連絡しておく』
後から来た男が少し離れたところに歩いていき、もう一人がこちらに向かってくる。
『動くなよ、傷つけたくない』
何事か言いながら、手のひらを俺に向けながら、ゆっくりと近づく。
なんとなく意図を察した。
男は俺の両手を後ろ手にまとめて軽く背中を一突きすると、難なく俺に膝をつかせる。
「痛っ」
何か危ない武器などを持っていないか確かめているのだろう。
大きな手が軽く全身を撫でていく。
ずいぶん慎重だ。
「何も持ってないってば……全部取られてるっぽいし」
『お前、あきらめが悪いのな。無駄だってわかってるだろうに』
一通り調べ終わったのか、男は何事か低く呟いて手の中に何か“出した”。チリ、と金属がこすれる音が響く。
え!?手品!?
無造作に地面に転がされたそれ。
暗くてよく見えないが、形状からしておそらく枷だ。
博物館とかでしか見たことがない、時代がかったやつ。
それから彼の右手が俺の両手を前に回したので、まぁそういうことなのだろう。
少しばかり抵抗を試みるが、彼の手はびくともしない。馬鹿力め。
「いやだ、そんなの必要ないから、ちゃんとついていくから」
懇願したところで言葉が通じないので、彼はお構いなしに両手両足に枷をはめていく。
カシャンと何かがかみ合った。
枷は冷たくて、少し重い。
身じろぎすると、鎖が耳障りな音を立てた。
日本の実務では取り調べ等をする際には必ず被疑者あるいは被告人の手錠を必ず外す決まりになっているが、その意味がいま身に染みてわかった。
拘束されることによる精神的圧迫感はすごい。
立場の差が歴然として、ひどく投げやりでみじめな気分にさせられる。
わかりたくなかったけど、そういうことだったんだ……
俺のしんみりした感想など知る由もない二人は一方で、淡々と会話をすすめていた。
『魔力や呪いの気配はあるか?』
『んー特には……っていうかそもそも鍛えてる人間の身体じゃない。腕なんて片手で折れそうだし』
『じゃ、とりあえず魔力封じの枷だけで問題ないな?』
『あぁ。多少暴れられても大丈夫だと思う。俺が運ぶか?』
『そうだな。お前が先に行け。第2尋問室をあけたそうだ』
『了解』
男がひょいと膝裏に手を差し込んできた。
「え、うわっ……」
次の瞬間には軽々と肩に担ぎ上げられてしまっていた。収まりの良いところを探しているのか、乱雑に揺すられる。
『お前、軽いな……多分俺の妹より軽いぞ?』
なんだか分からないが今ものすごく馬鹿にされた気がする。くそ。
「息が、苦しい」
どん、と背中をたたいたが男はびくともしない。
『暴れたら落とす』
「マジ何語なんだよ……英語話せ……」
ぼやきながら顔を上げると、後から来たもう一人の騎士と目が合った。
彼が明かりを向けたので、さっきよりはよく見えた。ため息が漏れる。
彫りの深い、ハリウッド俳優もかくやという整った目鼻立ち。
明度が足りなくて細部がわからないのが残念だ。
思わずじっと見つめてしまった。
向こうは不快そうに眉を寄せて、スッと目をそらす。
少々不躾だったかもしれない。
理解を超えた事態が次々と起こって、もう考えるのすら面倒になってくる。
何を考えたところで多分もう、なるようにしかならない。
これ以上事態が悪化しないように、これからはもっと慎重に対処しよう。
月が二つある理由だって、ちゃんと説明がつくはずだ。
俺はそっと身体の力を抜いた。
相手が何やら喚きながら近づいてくる。
『貴様、何者だ!!』
……え、何語?
『動くな』
冗談で言ってる感じでないのはわかるが、うまく聞き取れない。
外国人?
っていうか、え、コスプレ?
映画撮影?新手のサバゲー?
身長190センチはあろうかというその男は、中世ヨーロッパの騎士のようなチェインメイルの鎧を身にまとっていた。
短髪で、顔立ちは精悍なスポーツマンタイプ。その顔が少し強張っている。
なりきってるなー。
でもよかった、人がいた。
「あの、すみません、ここどこですか?変な話なんですけど気づいたらここにいて……」
日本語で反応がなかったので、英語に切り替えて尋ねてみる。
が、手ごたえがない。
相手はいつのまにか剣を抜いていた。
すごくさまになっているというか、迷いのないこなれた所作だ。
鈍く光る切っ先をまっすぐ向けられて、一歩あとずさった。
『何者かと聞いている。ここはナシル王子の離宮、許可なく侵入すれば死罪もありえるぞ』
「すみません、何を言っているのかわからなくて……ここは私有地ですか?」
彼もこちらの態度に戸惑っているようだった。
なぜ言葉が通じない?
日本にいて、英語すら通じないなんて初めての経験だ。
だいたい模造剣だとしても先端を人に向けるな、ふつーに暴行罪だぞそれ。
なんにせよ、相手を刺激しないようになるべく穏やかに、急に動かず、敵意がないことを示しつつーー
じりじりと間合いをはかっていると、男の後ろから新手の”騎士”が現れた。
『ケレブラス!……何者だ?』
男は目の前の男同様、険しい声で誰何する。
いや、正確には誰何したらしいとしか言えないが。
『どこから入った?門は全て閉じているはずだ』
詰まったような声門閉鎖音が多いあたり、北欧の言葉のような気がする。
でも、わからない。
話すほどに剣呑とした雰囲気になるので口を閉じる。
『何か伝えたいようだが、何を言ってるのかさっぱりなんだ。大陸語じゃなさそうだし……因みにこっちの簡単な単語もわかってないと思う』
『見たことない格好だな』
後から来た男も、探るような眼を向けてくる。
明かりが遠くて顔がよく見えないが、輪郭と涼やかな声から推察するにイケメンだろう。
『どうやってここまで……後宮の関係者か?』
『客人だとしても、供も連れずにこのような場所まで来るとは思えない』
二人の戸惑いがひしひしと伝わってくる。
ガチだ。
ガチで日本語も俺の言ってるニュアンスも通じてない。
ここが私有地だったとしたら、確かに俺は不法侵入者で、犯罪者だ。
故意はないけど、どうしよう。
身振り手振りでも通じないとなるとこれ以上、どうやって意思疎通を図ればいいのだろう。
ここはもしや日本じゃないのか?
でも、どうして、どうやってーー
とうとう、あとから来た男がため息をついた。
『埒が明かない、か。いずれにせよ敵意や害意はなさそうだ。剣をおさめろ、ケレブラス』
『芝居かもしれない』
『俺にそういう”嘘”は通用しない。わかってるだろう?』
『まぁ……それはそうだが……』
俺に剣を向けていた男は俺を牽制するように見つめながら、ゆっくりと腰に剣をおさめる。
俺は思わず息を吐いた。
『わけがわからん。なんなんだこいつは』
『とりあえず不審者に変わりはない。規則通り拘束して尋問しよう。団長に連絡しておく』
後から来た男が少し離れたところに歩いていき、もう一人がこちらに向かってくる。
『動くなよ、傷つけたくない』
何事か言いながら、手のひらを俺に向けながら、ゆっくりと近づく。
なんとなく意図を察した。
男は俺の両手を後ろ手にまとめて軽く背中を一突きすると、難なく俺に膝をつかせる。
「痛っ」
何か危ない武器などを持っていないか確かめているのだろう。
大きな手が軽く全身を撫でていく。
ずいぶん慎重だ。
「何も持ってないってば……全部取られてるっぽいし」
『お前、あきらめが悪いのな。無駄だってわかってるだろうに』
一通り調べ終わったのか、男は何事か低く呟いて手の中に何か“出した”。チリ、と金属がこすれる音が響く。
え!?手品!?
無造作に地面に転がされたそれ。
暗くてよく見えないが、形状からしておそらく枷だ。
博物館とかでしか見たことがない、時代がかったやつ。
それから彼の右手が俺の両手を前に回したので、まぁそういうことなのだろう。
少しばかり抵抗を試みるが、彼の手はびくともしない。馬鹿力め。
「いやだ、そんなの必要ないから、ちゃんとついていくから」
懇願したところで言葉が通じないので、彼はお構いなしに両手両足に枷をはめていく。
カシャンと何かがかみ合った。
枷は冷たくて、少し重い。
身じろぎすると、鎖が耳障りな音を立てた。
日本の実務では取り調べ等をする際には必ず被疑者あるいは被告人の手錠を必ず外す決まりになっているが、その意味がいま身に染みてわかった。
拘束されることによる精神的圧迫感はすごい。
立場の差が歴然として、ひどく投げやりでみじめな気分にさせられる。
わかりたくなかったけど、そういうことだったんだ……
俺のしんみりした感想など知る由もない二人は一方で、淡々と会話をすすめていた。
『魔力や呪いの気配はあるか?』
『んー特には……っていうかそもそも鍛えてる人間の身体じゃない。腕なんて片手で折れそうだし』
『じゃ、とりあえず魔力封じの枷だけで問題ないな?』
『あぁ。多少暴れられても大丈夫だと思う。俺が運ぶか?』
『そうだな。お前が先に行け。第2尋問室をあけたそうだ』
『了解』
男がひょいと膝裏に手を差し込んできた。
「え、うわっ……」
次の瞬間には軽々と肩に担ぎ上げられてしまっていた。収まりの良いところを探しているのか、乱雑に揺すられる。
『お前、軽いな……多分俺の妹より軽いぞ?』
なんだか分からないが今ものすごく馬鹿にされた気がする。くそ。
「息が、苦しい」
どん、と背中をたたいたが男はびくともしない。
『暴れたら落とす』
「マジ何語なんだよ……英語話せ……」
ぼやきながら顔を上げると、後から来たもう一人の騎士と目が合った。
彼が明かりを向けたので、さっきよりはよく見えた。ため息が漏れる。
彫りの深い、ハリウッド俳優もかくやという整った目鼻立ち。
明度が足りなくて細部がわからないのが残念だ。
思わずじっと見つめてしまった。
向こうは不快そうに眉を寄せて、スッと目をそらす。
少々不躾だったかもしれない。
理解を超えた事態が次々と起こって、もう考えるのすら面倒になってくる。
何を考えたところで多分もう、なるようにしかならない。
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