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7.冷たい正論
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SIDE:アルマール王国
アキが眠りに落ちたのを確認してから控えの間へ続く扉を開くと、同僚の胡乱な目に出迎えられた。簡素なテーブルに頬杖をついて、退屈そうにこちらを見上げている。
「すまん、完全に忘れてた」
「だろうな」
名をウィアルといい、近衛隊の副官を務めている同期の男だ。腕が立つし顔も広いので、殿下が護衛として寄越したのだった。
アキにも紹介すると言っておきながら、すっかり存在を忘れていた。アキの疲れた顔を見てこれはまだ寝かさないと明日に響くなと思った途端に、アキを休ませること以外の全てが頭から抜け落ちてしまった。とはいえ客間の音は構造上こちらの部屋(護衛やメイド用の控えの間)に筒抜けとなっているので、入ってくることをしなかったのはおそらくウィアルの判断だ。
事情はちゃんと了解していたのだろう。
「ま、夜更けに新顔を紹介されても疲れるだけだったろうしな」
「いや、顔合わせくらいならできたんだが」
出がらしの茶葉を捨て、ポットを洗い、軽く水気を切る。ティーカートの下の棚を覗いて布巾を探していると、「お前、お茶に何か入れたのか?」と声が飛んできた。
「いや。もともと沈静作用のある薬草茶だから普通に入れただけ」
ずいぶん効いたようだったと言うと、ウィアルがふーんと呟く。
「薬効は受け付けるけど、操作系の魔力ははじくってことか」
「らしいな」
布巾で拭いた食器を台に戻す作業を繰り返し、気分的にようやく人心地ついた。
「読心も魅了もきかないなんてなぁ。魔力が強いわけでもないんだろう?」
「正確に測定したわけじゃないが、カロイラス殿が言うには庶民の平均よりちょっと上程度だろうと」
「そうか」
目覚ましがわりに濃いめに淹れた別のお茶をウィアルに手渡してから、その斜向かいの椅子に座った。
煎じた豆の香ばしい香りが部屋に広がる。
「どうなるんだろうな、これから。“異世界人”を頼りにしない計画もあったんだろう?」
「誰かが召喚するわけではないし、来るかどうか分からなかったからな。殿下もずっと、半信半疑だった」
「で、その俺たちが探さなきゃいけない宝剣の欠片ってあと何個くらいあるんだ?」
「……さぁ。どんな形かもわからんからな」
「たとえ集められなくても、殿下は儀式を執り行うつもりなんだろうなぁ」
「なさるだろうな。絶対に」
ナシル殿下は歴代最高の魔力を有すると言われているが、それ以上に人一倍、責任感が強い。この国を危うくするような選択は絶対にしない方だ。殿下は宝剣という“補助具”がなくとも儀式を行うだろう。たとえそれが命懸けの賭けであっても。
そしてその儀式を、我々は助けることができない。陛下や王太子でさえ手出しできない。当代で選ばれたのは、殿下だったから。
「……ここからは異世界人の性能次第ってことか」
険のある、少々嫌な言い方だ。
ウィアルらしくない気もする。
「そういう言い方はやめろ」
「だが実際そうだろう?」
「使えるか使えないかなんてのは俺たち自身に向けるべき言葉だ」
ムッとしたまま答えると、ウィアルも輪をかけて不機嫌そうな顔をした。
「どういう意味だよ?」
「勝手に連れてきた人間に全部押し付けるなんて無責任ということだ。儀式も宝剣探しもあくまで俺たちがやることで、あの人はそれを助けられる可能性が高いってだけなんだよ」
「ハッ会って早々ずいぶん入れ込んでるなと思ったがやっぱりか」
ウィアルは目を眇める。
「お前の主人はあくまで殿下だ。殿下の利益を一番優先させるべきで、あの異世界人はその殿下のためになるかもしれない“道具”に過ぎないんだぞ。言うなれば宝剣の付属品だ。それなのに黙って聞いてりゃ……危ない目に遭わせないなんて勝手に保証するのはどうかと思うがな」
「俺は元の世界に帰るまで身の安全を守ると言っただけだ」
「ニュアンスの問題だよ。言いながら、危険な目に遭わせるのは忍びないって思ってたろ」
「そんなことは」
ないとはいえない。
わかりやすく言葉に詰まった。ウィアルはこんなに機微に聡い奴だっただろうか。
「……俺は、殿下を死なせたくないよ」
ウィアルがポツリと呟く。
「俺だってそうだ。宝剣なしで儀式をやってあわよくば殿下に消えてもらいたい連中は絶対に俺たちの邪魔をしてくる。だからアキ様を守ることは殿下を守ることにもつながるし、アキ様と殿下は運命共同体だ。選ぶ必要なんてない」
ウィアルが首を振った。
「運命共同体であるうちはいい。だがあの異世界人を犠牲にして殿下と宝剣をとらざるを得ない場面になって一瞬でも選択に迷うようならお前、騎士失格だぞ」
「そんなことには……」
「ならないとはいえない」
ウィアルは断言する。
「だから、入れ込むなって言ってる。お前は優しいから、手遅れになる前に一線引いとけ。彼は、この世界の人間じゃないんだ」
冷たい正論。
彼は、この世界の人間じゃない。最初からこの世界の理から外れている。ものの数に入らない存在。でもだからこそ、本来ならば我々だけで解決しなければならないことに彼を巻き込んだからこそ、こちらの世界の人間がいくら犠牲になろうとも彼を犠牲にしてはいけないのではないかと思う。殿下を危険に晒すなんて論外だが、彼の命だって、俺たちが使っていいものでは、この世界のための消耗品では決してない。
だから引くべき一線は彼と俺の間にあるのではなくむしろ彼とこの世界の間にあるのだろう。
言いたいことは山程あるし、ウィアルと俺は平行線なんだろうけれど、一つだけ確かなことがある。ウィアルは俺を思って、わざわざ心を抉るような言葉を選んで差し向けてきた。俺を心配するが故に。
その部分は受け止めておかなければならないだろう。同意できるかは別として。
「ーー優しいのはお前も一緒だ」
「は?」
「……すまん、お前に嫌なこと言わせた」
「別に、思ったことを言っただけだ。俺だって彼の護衛だし、全力で彼を守るつもりだ。一人で突っ走るな」
「分かってる」
「お前ってほんと分かりやすいんだよ、昔から」
ウィアルがニヤリと笑う。俺はため息をついた。
「そういう言い方して俺の優位に立とうとするの、お前も変わんないよな、昔から」
「お前に負けたって思ったことねーよ俺は」
「成績いつも負けてたくせに」
「実技は俺のが上だったろ」
結局いつもの押し問答。
ウィアルは大切な友人だ。
道が分かたれる日が来ないと良い。
胃の腑がチリチリと焼かれるような不安を鎮めるために、少し冷めたお茶を口に含んだ。
アキが眠りに落ちたのを確認してから控えの間へ続く扉を開くと、同僚の胡乱な目に出迎えられた。簡素なテーブルに頬杖をついて、退屈そうにこちらを見上げている。
「すまん、完全に忘れてた」
「だろうな」
名をウィアルといい、近衛隊の副官を務めている同期の男だ。腕が立つし顔も広いので、殿下が護衛として寄越したのだった。
アキにも紹介すると言っておきながら、すっかり存在を忘れていた。アキの疲れた顔を見てこれはまだ寝かさないと明日に響くなと思った途端に、アキを休ませること以外の全てが頭から抜け落ちてしまった。とはいえ客間の音は構造上こちらの部屋(護衛やメイド用の控えの間)に筒抜けとなっているので、入ってくることをしなかったのはおそらくウィアルの判断だ。
事情はちゃんと了解していたのだろう。
「ま、夜更けに新顔を紹介されても疲れるだけだったろうしな」
「いや、顔合わせくらいならできたんだが」
出がらしの茶葉を捨て、ポットを洗い、軽く水気を切る。ティーカートの下の棚を覗いて布巾を探していると、「お前、お茶に何か入れたのか?」と声が飛んできた。
「いや。もともと沈静作用のある薬草茶だから普通に入れただけ」
ずいぶん効いたようだったと言うと、ウィアルがふーんと呟く。
「薬効は受け付けるけど、操作系の魔力ははじくってことか」
「らしいな」
布巾で拭いた食器を台に戻す作業を繰り返し、気分的にようやく人心地ついた。
「読心も魅了もきかないなんてなぁ。魔力が強いわけでもないんだろう?」
「正確に測定したわけじゃないが、カロイラス殿が言うには庶民の平均よりちょっと上程度だろうと」
「そうか」
目覚ましがわりに濃いめに淹れた別のお茶をウィアルに手渡してから、その斜向かいの椅子に座った。
煎じた豆の香ばしい香りが部屋に広がる。
「どうなるんだろうな、これから。“異世界人”を頼りにしない計画もあったんだろう?」
「誰かが召喚するわけではないし、来るかどうか分からなかったからな。殿下もずっと、半信半疑だった」
「で、その俺たちが探さなきゃいけない宝剣の欠片ってあと何個くらいあるんだ?」
「……さぁ。どんな形かもわからんからな」
「たとえ集められなくても、殿下は儀式を執り行うつもりなんだろうなぁ」
「なさるだろうな。絶対に」
ナシル殿下は歴代最高の魔力を有すると言われているが、それ以上に人一倍、責任感が強い。この国を危うくするような選択は絶対にしない方だ。殿下は宝剣という“補助具”がなくとも儀式を行うだろう。たとえそれが命懸けの賭けであっても。
そしてその儀式を、我々は助けることができない。陛下や王太子でさえ手出しできない。当代で選ばれたのは、殿下だったから。
「……ここからは異世界人の性能次第ってことか」
険のある、少々嫌な言い方だ。
ウィアルらしくない気もする。
「そういう言い方はやめろ」
「だが実際そうだろう?」
「使えるか使えないかなんてのは俺たち自身に向けるべき言葉だ」
ムッとしたまま答えると、ウィアルも輪をかけて不機嫌そうな顔をした。
「どういう意味だよ?」
「勝手に連れてきた人間に全部押し付けるなんて無責任ということだ。儀式も宝剣探しもあくまで俺たちがやることで、あの人はそれを助けられる可能性が高いってだけなんだよ」
「ハッ会って早々ずいぶん入れ込んでるなと思ったがやっぱりか」
ウィアルは目を眇める。
「お前の主人はあくまで殿下だ。殿下の利益を一番優先させるべきで、あの異世界人はその殿下のためになるかもしれない“道具”に過ぎないんだぞ。言うなれば宝剣の付属品だ。それなのに黙って聞いてりゃ……危ない目に遭わせないなんて勝手に保証するのはどうかと思うがな」
「俺は元の世界に帰るまで身の安全を守ると言っただけだ」
「ニュアンスの問題だよ。言いながら、危険な目に遭わせるのは忍びないって思ってたろ」
「そんなことは」
ないとはいえない。
わかりやすく言葉に詰まった。ウィアルはこんなに機微に聡い奴だっただろうか。
「……俺は、殿下を死なせたくないよ」
ウィアルがポツリと呟く。
「俺だってそうだ。宝剣なしで儀式をやってあわよくば殿下に消えてもらいたい連中は絶対に俺たちの邪魔をしてくる。だからアキ様を守ることは殿下を守ることにもつながるし、アキ様と殿下は運命共同体だ。選ぶ必要なんてない」
ウィアルが首を振った。
「運命共同体であるうちはいい。だがあの異世界人を犠牲にして殿下と宝剣をとらざるを得ない場面になって一瞬でも選択に迷うようならお前、騎士失格だぞ」
「そんなことには……」
「ならないとはいえない」
ウィアルは断言する。
「だから、入れ込むなって言ってる。お前は優しいから、手遅れになる前に一線引いとけ。彼は、この世界の人間じゃないんだ」
冷たい正論。
彼は、この世界の人間じゃない。最初からこの世界の理から外れている。ものの数に入らない存在。でもだからこそ、本来ならば我々だけで解決しなければならないことに彼を巻き込んだからこそ、こちらの世界の人間がいくら犠牲になろうとも彼を犠牲にしてはいけないのではないかと思う。殿下を危険に晒すなんて論外だが、彼の命だって、俺たちが使っていいものでは、この世界のための消耗品では決してない。
だから引くべき一線は彼と俺の間にあるのではなくむしろ彼とこの世界の間にあるのだろう。
言いたいことは山程あるし、ウィアルと俺は平行線なんだろうけれど、一つだけ確かなことがある。ウィアルは俺を思って、わざわざ心を抉るような言葉を選んで差し向けてきた。俺を心配するが故に。
その部分は受け止めておかなければならないだろう。同意できるかは別として。
「ーー優しいのはお前も一緒だ」
「は?」
「……すまん、お前に嫌なこと言わせた」
「別に、思ったことを言っただけだ。俺だって彼の護衛だし、全力で彼を守るつもりだ。一人で突っ走るな」
「分かってる」
「お前ってほんと分かりやすいんだよ、昔から」
ウィアルがニヤリと笑う。俺はため息をついた。
「そういう言い方して俺の優位に立とうとするの、お前も変わんないよな、昔から」
「お前に負けたって思ったことねーよ俺は」
「成績いつも負けてたくせに」
「実技は俺のが上だったろ」
結局いつもの押し問答。
ウィアルは大切な友人だ。
道が分かたれる日が来ないと良い。
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