新米検事さんは異世界で美味しくいただかれそうです

はまべえ

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18.小さな種火

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暖かい光と心地よい風を感じて目を覚ました。
板目の見慣れない天井が目に入る。首を巡らすと右手の窓がほんの少し開いていて、そこから風が流れ込んできていた。外はずいぶん明るくて、だいぶ日が高いことがわかる。しばらくぼんやりしていたが、とりあえず身体を起こそうとしてーー
何故か失敗した。もう一度、今度はよろめきながらゆっくり上半身を起こしてみる。
腰が痛い。
腰だけではなく内腿と背中と二の腕も痛い。
ひどい筋肉痛だな……筋肉痛?
一気に今の自分の状況を、昨晩の惨事を思い出した。
うわァァァァァァ!!
急速に顔に熱が集まってくるのがわかる。昨日はエルに襲われてフィーの前で自慰をしてAVもかくやという乱れっぷりを披露した挙句、勝手に気持ち良くなって勝手に満足して疲れて眠って……
目立った汚れのない身体と快適なベッドから推察するに、俺が眠りこけたあとフィーが全てよしなに処理してくれたのだろう。
昨晩の俺はフィーをなんだと思って……
今度は一気に血の気が引いてくる。
最低だ。
絶対軽蔑された。
どんな顔してフィーに会えばーー

「おはようございます」

「おはよ…ぅ……!?」
フィーがいきなり部屋の中に現れた。
ように感じた。少なくとも俺は。
「起きてらっしゃるとは思わず、ノックもなしに失礼しました。お身体の具合はどうですか?いまお水をーー」
フィーは水差しを取りに行くつもりらしい。
そう来たか。そう来ますかフィー。いつも通り、何事もなかったかのように、そういう方向の気遣いをしてくださるーー
「フィー!!」
「はい?」
「あの、昨日はーー」
勢いよく切り出したは良いが、謝るべきなのか言い訳をするべきなのか迷って、結局言葉が迷子になってしまった。俺の挙措を失ったさまを黙って見ていたフィーが小さく息を吐く。俺はビクッと肩を震わせた。
「昨日はすみませんでした。落ち着かせるためとはいえアキ様には無理をさせすぎたと反省してます」
「へ!?」
「エルも病み上がりなこともあって出発は明朝ということになりましたので、今日は1日ゆっくりお休みください」
ちょっと待てーい。
「いや、あの、謝るのも反省するのも俺の方で……?」
「謝る?アキ様が?」
「あんなことさせた挙句、フィーには色々と申し訳ないことを」
「……色々というのが何を指すのかわかりませんが、あれは魔力酔いの一種で、生理現象のようなものです。誰だってああなるんですからアキ様が申し訳なく思う必要はありません」
「でも」
「でも、そうですね、貴方にとっては思い出したくもない記憶でしょうし、そうであればやはりこの話は終わりです。早く忘れましょう。アキ様が気に病むことは」
フィーがどんどん話をまとめてしまうので、俺が口を挟む暇がない。慌ててフィーの言葉を遮った。
「そうじゃなくて!フィーは……怒ってないの?」
「どうして私が怒るんです?」
そういう反応は予想してなかった。
「だって、本当は嫌だったでしょ?あんなこと。しかも俺ばっかり気持ちよくなってスッキリしたら寝ちゃうとかホント……最低だし……」
言葉が尻すぼみになって最終的にフェードアウトした。別にセックスの上手い人間ではない自覚はあったけれど、独り善がりはいけないという程度の常識はある。してもらったらしてあげなければならないはずだ、基本的に。
これ以上どんな顔をして良いのか分からず顔を赤くしたまま俯くと、フィーがふっと笑う気配がした。
「……気持ちよかったですか?」
顔を上げると思ったより近くにフィーの顔があった。驚いて、脊髄反射でうなずいてしまった。
「……う、うん」
「そうですか。ではもう一度シてみますか?」
「へ!?」
もう一度ってもう一度?あれを?
つまり俺とフィーでセッ……
咄嗟に嫌とも良いとも言えずに口をぱくぱくさせていると、フィーがふと口元を緩める。
「ーー冗談です。昨日のことでアキ様に落ち度はありません。勝手に気持ちよくなったと仰いましたが、そうであれば私は勃ってません」
「勃っ……」
「私もちゃんと気持ちよかったですし、むしろ最後は抑えがきかなかった」
フィーが俺の顎に人差し指をかけて顔を上向かせ、親指で顎先をすりすりとくすぐる。これは一体どういう!?
「……フィー?」
「可愛らしかったですよ、すごく」
「かっ……からかわないで……」
「そういうところですけどね。……どうぞ。喉が渇いたでしょう」
どこまでが本気でどこからが冗談なのかわからないまま、差し出されたコップを受け取る。表面が結露するほど冷えていて、とても美味しそうだった。
「あ、ありがとう」
見た目通りひんやりとしたその水はうっすらとハーブの香りがした。冷感のある香りがスッと鼻を抜け、清涼感が口だけでなく喉の奥にまでじんわり広がる。
思わずほぅっと息が漏れた。
「落ち着きましたか?」
「……うん。ありがとう、本当に」
「どういたしまして」
間近で微笑まれて心臓が跳ねる。
フィーはいつも通りだった。
気にしないと言ってくれた。それだけで今の俺には十分だ。
それにしても。
フィーはもしかしてゲイなのだろうか。男同士のやり方を俺は知識でしか知らなかったけど、フィーの方はなんだかものすごく手慣れていたというか、動揺や迷いが一切なかったように思える。とはいえ、そういうプライベートなことを俺なんかが聞くわけにもいかない。大体、フィーがゲイだろうとそうでなかろうと俺のフィーへの評価は変わらないのだからそもそも聞くことに意味がない。俺が言えるのはフィーはめちゃくちゃ上手かった、とただそれだけである。
だってあんな嬌声。今時演技だってあそこまで陶酔しないだろう。状態異常の効果を差し引くとしても、我を忘れるほどの愉悦を知ってしまった俺のこれからの性生活が若干不安である。俺、そういうことが上手い方とは思ってなかったけど下手だったんだな。俺や相手が淡白だったのではなく。男として嫉妬せざるを得ないよ、フィー……
心の中でくぐもった笑い声を上げながらベッドを降りようと腰を捻った瞬間、腰から背中にかけて激しい疼痛が走った。
「……ッ」
息も吸えずにそのまま顔からベッドに沈むと、フィーがベッド脇でしゃがんで下から覗き込んでくる。
「痛むんですか?」
「だ、大丈夫」
声を絞り出すと、フィーが軽く腰回りに触れてくる。
「昨日はまだエルの魔力の効果が残っていたのでできなかったんですが、半日ほど経てば大丈夫らしいので回復魔法をかけてみましょう」
「でも」
「昨日の今日で私に触られるのは嫌ですか?」
「違っ……そうじゃなくて、そこまでしてもらうのは申し訳なくて」
「疲れるほどの魔力を使うわけではありません。軽めの、もともとある治癒力を高める程度のものですから」

触られるのが嫌というより他人の魔力を流されるのが少し怖かったのだが、フィーなら間違いはないだろうと思い直して回復魔法をかけてもらうことにした。

「そのままうつ伏せになってください」
「うん」
痛みを誤魔化しつつ、緩慢な動作で腹這いになる。確かにこのままだと半日はベッドの住人になるだろう。
フィーがベッドの上に乗ってきて、うつ伏せた俺を跨いで膝立ちする。俺の腰に両手を当てられる位置、腿のあたりにフィーがいるのがわかる。フィーが動くとベッドが軋むのが妙に生々しく感じられて、俺は枕に顔を埋めた。
「少しほぐしてから始めますね」
「うん……」
背中から下に向かって筋肉をほぐすように揉んでいく。優しく指を滑らせて、時折強く力を込める。単なるマッサージであってそれ以上でもそれ以下でもないのに、変に手の動きを意識してしまって体温が上がる。
「……んっ…」
背中にかかるフィーの体重と手の温かさに心地良さを感じた途端、腹の奥にほんの小さな種火がふわりと舞い落ちた気がした。もどかしいほど微かな、だけど覚えのある感覚。昨日は枯れ野に火を放つように一瞬で燃え上がったが、今日は違う。ちりちりとくすぶるだけだ。これは多分、こんな風に感じてはいけないものだ。俺はハッとして、意識を自分の中を流れる魔力に向けた。
「魔力流しますね」
「うん……」
ひんやりした何かが体の中に流れ込んでくる。背中から腰にかけて重い痛みとともに熱が籠ったような怠さがあったから、それを押し流すような冷たさはありがたかった。滞っていたものがすっきりと流れていく心地がして目を閉じる。
「…ぁ…気持ちいぃ……」
その言葉は少々、いや、かなり恥ずかしい記憶を想起させるのに、思わず口からこぼれ出てしまった。
なんていうか、今は口が慣れてるんだな……
自己嫌悪と恥ずかしさで耳を赤くしていると、フィーがくすりと笑う。
「よかった。これで少しは楽になると思います。無理は禁物ですけど。食事が終わったら湯浴みの準備もしますね。入りたいでしょう?」
「……うん」
フィーがベッドから降りたのを感じて、身体をごろりと仰向ける。腰を捻っても最初ほどの痛みがなかった。フィーは軽めの回復と言っていたが、思ったより効果が早い。この調子ならすぐにも動けるようになるだろう。

ベッドの上からぼんやりとフィーの背中を眺める。

昨日のことはフィーの言うように忘れた方が良いのだろうか。
フィーは思い出したくもない記憶だろうと言ったがそんなことはなかった。あれ以下はないというほど最低な自分を晒した自覚はあるし、あんな痴態は二度とごめんだし、恥ずかしいし、情けないとは思うけれど嫌な記憶ではない。それは多分、フィーが俺を軽蔑しなかったから。そしてフィーも嫌ではなかったと言った。そのことに何より安心した。

それに。
フィーに触られるのは嫌じゃないんだ、最初から。昨日のこともその延長線上にあった。フィーだから嫌じゃなかった。昨日はおかしくなっていたのだと思っていたが、今日だってフィーの優しさに触れると胸が高鳴る。
落ち着かない気持ちになる。
触れられたらドキドキして、その温かい手が離れたら寂しくて、少し物足りない。

一体なぜーー


いや、ダメだ。
いまは、ダメだ。

その理由に、その感情に名前をつけたら、もう後戻りできないような気がして、俺はその熱に浮かされたような心からそっと目を逸らした。
まだ昨日のあれを引きずっているのだと、気のせいだと言い聞かせながら。


種火は暗がりの中で静かに呼吸を続けていた。

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