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第十話
ドアノブ
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仕事を終えて帰宅すると私はまず、風呂に入る。
最近ではマンションでも、リモートで風呂の湯が張れるから助かる。会社を出る時に帰宅時間を設定すれば、家に帰ってすぐに浸かれる。
風呂に一時間ほど浸かり、ゆっくり疲れを落とすと、次のルーティンに移る。
バスローブも纏わず全裸の私は、リビングと寝室を繋ぐドアのノブを愛でる。
まず、指で優しくなぞり、それから唇を這わせ、その鈍色の感触を楽しむ。
その後私はドアノブを舐め回し、乳房を押し付け、乳首でその曲線をなぞる。
こう書くとまるでドアノブを男性器に見立てているか、何らかの擬人化を楽しんでいるように思えるが、私は純粋にドアノブが愛おしいのだ。
子供の頃から、あの、鈍色したステンレスの何気ないドアノブを見ると、頬擦りしたくなった。同じステンレスでも、流し台や蛇口には全く興味がない。ドアノブだけが好きなのだ。
私はいつしかドアノブに陰唇や陰核を擦り付けはじめた。前から、後ろから、想像し得る限りの体位で擦り付ける。
そして私はエクスタシーを感じて、その場にへたり込む。
どうにか立てるようになると、いつものようにドアノブを絞ったタオルで拭き、私は2度目の風呂に入る。
これが私の、帰宅ルーティンだ。
最近ではマンションでも、リモートで風呂の湯が張れるから助かる。会社を出る時に帰宅時間を設定すれば、家に帰ってすぐに浸かれる。
風呂に一時間ほど浸かり、ゆっくり疲れを落とすと、次のルーティンに移る。
バスローブも纏わず全裸の私は、リビングと寝室を繋ぐドアのノブを愛でる。
まず、指で優しくなぞり、それから唇を這わせ、その鈍色の感触を楽しむ。
その後私はドアノブを舐め回し、乳房を押し付け、乳首でその曲線をなぞる。
こう書くとまるでドアノブを男性器に見立てているか、何らかの擬人化を楽しんでいるように思えるが、私は純粋にドアノブが愛おしいのだ。
子供の頃から、あの、鈍色したステンレスの何気ないドアノブを見ると、頬擦りしたくなった。同じステンレスでも、流し台や蛇口には全く興味がない。ドアノブだけが好きなのだ。
私はいつしかドアノブに陰唇や陰核を擦り付けはじめた。前から、後ろから、想像し得る限りの体位で擦り付ける。
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これが私の、帰宅ルーティンだ。
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