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高3後半
襖越しの非日常
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一つ確かな時計の針
信じて生きてきた毎日
全ては生まれた場所のため
他は何も感じなかった
人は人を愛する時に
心臓が高鳴ると言う
私にはないその動きを
羨ましいと思った
例え 故郷に帰れなくとも
想定の範囲内で
もしも 志半ばで
倒れると言うのならば
さあ 火は掲げられた
魂の炎が焼き尽くす
故郷さえ守られたなら
望むことはもう何もない
一つ確かな時計の針
近づいてくるのを待つ間
襖を越えて中に入って
変わったことがある
人は人を認めるという
私は認められていなかった
だから この非日常こそ
大切だと思った
例え 故郷に帰れなくとも
居場所は既にあるから
しかしここが脅かされ
終わると言うのならば
ああ 火よ燃えないで
心すら焼き尽くされて
この場所が守れたなら
望むことはもう何もない
~
これは正しいことだったか
私は間違っていなかったか
確認を怠ったせいで
世界が無くなっていく
太陽の輝きが遠く
滲んでいく光の花が
発する匂いの正体
それは人間の鉄
ああ 火よ燃えないで
全てが消えてしまうから
私は既に空っぽで
託すことももう何もない
ああ 日よ輝いて
世界を温く照らしてくれ
私は既に空っぽで
感じるものももう何もない
さあ 思いよ燃えないで
目の前に迫る刃先
私は既に空っぽで
痛めるものももう何もない
ああ 命よ輝いて
時計はもう止まっている
私は既に空っぽで
止まるものももう何もない
ああ 火よ鎮まって
時計の針は焼け落ちた
私は既に空っぽで
寝そべるものももう何もない
私はもうここにいない
嘘の世界に染まっていく
それでもあの日々だけが
遠く響いて手に持てる
私はもうここにいない
嘘の世界が敗れ去り
それでも暖かな星が
遠く体を照らしていた
信じて生きてきた毎日
全ては生まれた場所のため
他は何も感じなかった
人は人を愛する時に
心臓が高鳴ると言う
私にはないその動きを
羨ましいと思った
例え 故郷に帰れなくとも
想定の範囲内で
もしも 志半ばで
倒れると言うのならば
さあ 火は掲げられた
魂の炎が焼き尽くす
故郷さえ守られたなら
望むことはもう何もない
一つ確かな時計の針
近づいてくるのを待つ間
襖を越えて中に入って
変わったことがある
人は人を認めるという
私は認められていなかった
だから この非日常こそ
大切だと思った
例え 故郷に帰れなくとも
居場所は既にあるから
しかしここが脅かされ
終わると言うのならば
ああ 火よ燃えないで
心すら焼き尽くされて
この場所が守れたなら
望むことはもう何もない
~
これは正しいことだったか
私は間違っていなかったか
確認を怠ったせいで
世界が無くなっていく
太陽の輝きが遠く
滲んでいく光の花が
発する匂いの正体
それは人間の鉄
ああ 火よ燃えないで
全てが消えてしまうから
私は既に空っぽで
託すことももう何もない
ああ 日よ輝いて
世界を温く照らしてくれ
私は既に空っぽで
感じるものももう何もない
さあ 思いよ燃えないで
目の前に迫る刃先
私は既に空っぽで
痛めるものももう何もない
ああ 命よ輝いて
時計はもう止まっている
私は既に空っぽで
止まるものももう何もない
ああ 火よ鎮まって
時計の針は焼け落ちた
私は既に空っぽで
寝そべるものももう何もない
私はもうここにいない
嘘の世界に染まっていく
それでもあの日々だけが
遠く響いて手に持てる
私はもうここにいない
嘘の世界が敗れ去り
それでも暖かな星が
遠く体を照らしていた
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