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第一章
一番は私【友愛】
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意味がわからない!!
こんな世界に召喚されたこともそうだけど、心音が、あんなデブでブスの心音が聖女だなんて!!
元の世界でも、私が何もしなくてもいじめられるような生きてる価値のない女なのに。
精霊王も見る目がなさすぎよ。誰がどう見ても私が聖女じゃない。
可愛くて、ただいるだけで空気が浄化される。
私以上に聖女が似合う女なんているわけもない。
カイザーは顔は良くて肩書きも王子。だから二つ返事で結婚を受け入れた。それなのに……。
王宮の世話係から聞いたのは、カイザーが女にだらしのないクズ王子だってこと。
毎日のように国の女を王宮に連れ込んでは一夜を共にしていた。
相手が下級だろうと貴族ならまだマシ。
平民にも手を出してるとか言うじゃない。何なのそれ!
プライドの塊のくせして、プライドないわけ!?
今は私一筋だと喜んでいるけど、結婚してもいつ他の女に手を出すかもしれない時限爆弾野郎。
しかも、ただ権力を振りかざして物事を思い通りに動かそうとする名ばかり王子。
一番最悪なのは、自分のことを賢いと思い込んでいるバカでもある。
この私の夫となる男がそんな最底辺なんて許せない。
どうにか婚約を解消したいけど私にベタ惚れで聞く耳を持ってくれない。それ以外はすぐ叶えてくれるんだけどな。
宝石もドレスも。綺麗で美しい物は手に入って満足。
あとは男よね。どうにか優良物件を捕まえないと。
カイザーなんて顔以外の価値がない男では私と釣り合わない。
王宮生活の中でめぼしい男がいないかチェックはしていたけど、私の隣に立てるような美形はいなかった。
このままでは私の夫がカイザーだけになる。
──そんなの絶対に嫌っ!!
この国は比較的広いんだしイケメンの一人や二人、いたっておかしくないでしょ。
気持ちばかりが焦っていたとき、神が私に味方した。
縁を切られたカイザーの弟、キース。
顔も良く性格も問題ない。王子より騎士の地位は低いけど、カイザー比べるとマシ。
どうにかして手に入れたいのに、私よりも心音なんかを選んだ。キースだけじゃない。神官長とかいうミハイルまでもが…。
こんなのありえない。私になびかない男なんているはずないんだから!!
よりにもよって心音なんかがイケメンに囲まれるなんて。そんなの絶対に間違ってる。
あのイケメン達が欲しい。この国には一妻多夫制度なんてものがある。私の周りをイケメンが囲むのは当然のこと。
「どうしたユア。昼間のことを気に病んでいるのか?」
私を招待したレイチェスターとかいう女。顔はまぁまぁ良かった。カイザーの元婚約者のだけはある。
けど、あの目は気に食わない。今まで初めて会う女は皆、歳なんて関係なく私の魅力に惹かれていたのに。
あの女だけは私の顔色を伺うことも機嫌を取ることもない。
淡々としていて、服従の欠片もなかった。
屈辱。私のプライドを引き裂いたあの女に責任を取ってもらう。
「実はカイザー様」
「実はなユア」
タイミング悪。私の言葉に被せてくるなんて。
ここで自分を優先する女は気遣いが出来ないと見下される。
男はバカな生き物だから、いつだって自分を立ててもらいたい。特にカイザーのように自尊心が高く自己中な男は尚更。
単細胞は扱いやすい分、たまに突拍子もないことを思いつく。
聖女の証のときもそう。
あんな危ない橋を渡らせるなんて。
全ての罪を神官が被ってくれたおかげで私は被害者となり無罪放免。
「ユアの後見人だがな。レイチェスター公爵家に決まった」
あの女の家が?
この国で王族の次に権力を持つのがレイチェスター。
「それでユアは私に何が言いたかったのだ」
「大したことではないので」
王族権力であの女を罰してもらうつもりだったけど、私の後ろ盾となるのなら波風立てないようにしないと。
悪評なんて私には似合わない。
いつだってチヤホヤされるのが私の役目。
あとは心音の周りにいる男を私のモノにする方法を考えないとね。
心音が手にしていいのは私のお下がりだけ。身の程を弁えないブスが私のモノに手を出すなんて。
こんな世界に召喚されたこともそうだけど、心音が、あんなデブでブスの心音が聖女だなんて!!
元の世界でも、私が何もしなくてもいじめられるような生きてる価値のない女なのに。
精霊王も見る目がなさすぎよ。誰がどう見ても私が聖女じゃない。
可愛くて、ただいるだけで空気が浄化される。
私以上に聖女が似合う女なんているわけもない。
カイザーは顔は良くて肩書きも王子。だから二つ返事で結婚を受け入れた。それなのに……。
王宮の世話係から聞いたのは、カイザーが女にだらしのないクズ王子だってこと。
毎日のように国の女を王宮に連れ込んでは一夜を共にしていた。
相手が下級だろうと貴族ならまだマシ。
平民にも手を出してるとか言うじゃない。何なのそれ!
プライドの塊のくせして、プライドないわけ!?
今は私一筋だと喜んでいるけど、結婚してもいつ他の女に手を出すかもしれない時限爆弾野郎。
しかも、ただ権力を振りかざして物事を思い通りに動かそうとする名ばかり王子。
一番最悪なのは、自分のことを賢いと思い込んでいるバカでもある。
この私の夫となる男がそんな最底辺なんて許せない。
どうにか婚約を解消したいけど私にベタ惚れで聞く耳を持ってくれない。それ以外はすぐ叶えてくれるんだけどな。
宝石もドレスも。綺麗で美しい物は手に入って満足。
あとは男よね。どうにか優良物件を捕まえないと。
カイザーなんて顔以外の価値がない男では私と釣り合わない。
王宮生活の中でめぼしい男がいないかチェックはしていたけど、私の隣に立てるような美形はいなかった。
このままでは私の夫がカイザーだけになる。
──そんなの絶対に嫌っ!!
この国は比較的広いんだしイケメンの一人や二人、いたっておかしくないでしょ。
気持ちばかりが焦っていたとき、神が私に味方した。
縁を切られたカイザーの弟、キース。
顔も良く性格も問題ない。王子より騎士の地位は低いけど、カイザー比べるとマシ。
どうにかして手に入れたいのに、私よりも心音なんかを選んだ。キースだけじゃない。神官長とかいうミハイルまでもが…。
こんなのありえない。私になびかない男なんているはずないんだから!!
よりにもよって心音なんかがイケメンに囲まれるなんて。そんなの絶対に間違ってる。
あのイケメン達が欲しい。この国には一妻多夫制度なんてものがある。私の周りをイケメンが囲むのは当然のこと。
「どうしたユア。昼間のことを気に病んでいるのか?」
私を招待したレイチェスターとかいう女。顔はまぁまぁ良かった。カイザーの元婚約者のだけはある。
けど、あの目は気に食わない。今まで初めて会う女は皆、歳なんて関係なく私の魅力に惹かれていたのに。
あの女だけは私の顔色を伺うことも機嫌を取ることもない。
淡々としていて、服従の欠片もなかった。
屈辱。私のプライドを引き裂いたあの女に責任を取ってもらう。
「実はカイザー様」
「実はなユア」
タイミング悪。私の言葉に被せてくるなんて。
ここで自分を優先する女は気遣いが出来ないと見下される。
男はバカな生き物だから、いつだって自分を立ててもらいたい。特にカイザーのように自尊心が高く自己中な男は尚更。
単細胞は扱いやすい分、たまに突拍子もないことを思いつく。
聖女の証のときもそう。
あんな危ない橋を渡らせるなんて。
全ての罪を神官が被ってくれたおかげで私は被害者となり無罪放免。
「ユアの後見人だがな。レイチェスター公爵家に決まった」
あの女の家が?
この国で王族の次に権力を持つのがレイチェスター。
「それでユアは私に何が言いたかったのだ」
「大したことではないので」
王族権力であの女を罰してもらうつもりだったけど、私の後ろ盾となるのなら波風立てないようにしないと。
悪評なんて私には似合わない。
いつだってチヤホヤされるのが私の役目。
あとは心音の周りにいる男を私のモノにする方法を考えないとね。
心音が手にしていいのは私のお下がりだけ。身の程を弁えないブスが私のモノに手を出すなんて。
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