11 / 178
第一章
新学期
しおりを挟む
翌朝。
ヘレンと登校したくなくて二口だけ朝食を食べて出てきた。
食事の途中で席を立つのは何事かとお父様は激怒していたけど、私がいてもいなくても、どっちでもいいくせに。
人の心が読むことが出来たらさぞ生きやすいでしょうね。相手が望むことが全てわかってしまうのだから。
今となってはお父様の場合、読まなくてもよくわかる。
私の顔を見る時間が減って清々する。
形だけでも当主らしく振舞っておいたほうが後々、言い訳に役立つ。
自分は侯爵家当主として、私をしっかりと教育した。だが、次期王妃という立場に目が眩み、暗殺を計画していたことなど知る由もなかった。
そんなお父様の証言が信ぴょう性に欠けるとしても暗殺計画書や毒が発見されてしまえば裏付けは完璧。
玄関で待機していたニコラからカバンを受け取り、急いで、でも優雅にアカデミーへと向かう。
まだ休みと勘違いしていたのかヘレンは制服に着替えてもいなかった。私を見てヘレンの専属侍女が慌てて部屋に戻っていた。あの様子じゃ何も用意していなかったわね。
普通忘れる?アカデミー登校初日を。しかも家族全員揃って。
この時間なら遅刻はしないだろうし、仮に遅刻しても私には関係ない。
こうして一人で外を歩くのはいつぶりかしら。
ずっと地下牢に閉じ込められていたから見上げる太陽が眩しすぎる。
私が処刑される日は太陽は雲に隠れ、まるで、私の荒んだ心を具現化していた。
予定よりも早く着いてしまい、まずは図書室に本の返却に行かないと。
新しい物を買ったとはいえアカデミーの本を汚してしまった事実を隠すつもりはなく素直に謝った。
教室にはエドガーがいて、息を切らせたヘレンもようやく来た。
ゆっくり来ればいいのに。遅刻しなければいいんだから。
途中で私に追いついて話がしたかったみたい。どうしても私の決断にケチをつけたいのね。私の人生にヘレンが口出す権利がないことに、どうして気が付かないの。
前回はアカデミーに着いた時点で大勢の生徒に囲まれたのに、まだそれがない。それどころか挨拶しかされない。
私としてはそのほうが助かる。
視線は強く感じてるけど。
エドガーに挨拶をして席についた。
完璧なエドガーの外面が少しだけ壊れている。笑顔が引きつってるわよ。
まさか弁明の手紙でも貰えると思っていたの?そんなものあるわけないのに。
私の選択が何かの間違いであると信じたいエドガーからしてみれば、私を説得することは何よりも急を要する。
人目のある教室でディーとの婚約を取り消し自分を選び直せと言うわけにもいかず、二人で話したいからと教室から連れ出そうとしてくる。
行きたくないな。どうせお父様達と同じことしか言わないんでしょ。
ヘレンも一緒になって連れ出そうとしてくる辺り、言われることがそうであると確信する。
こんなことなら図書室で過ごしていれば良かった。
丁寧に断りを入れると、新学期初日ということもあり先生が早めに教室に来た。
先生がいると生徒は反射的に席につく。
助かった。隣で騒がれてうるさかったのよね。
久しぶりに顔が見れたこと、誰も怪我をしてないことに喜ぶ先生からの簡単な言葉で朝礼は終わった。
「今日は特別授業の日だったな。一緒に行こう」
そうか。だから早めに来たんだ。
新学期になっても浮かれている生徒は多く、少しでも余裕を持って移動出来るように。
アカデミーでは週に二回。学年関係なく授業を受ける日がある。
それは成績順でクラスが決まるためヘレンだけが別の教室。
目的地は同じなわけだし断る理由はないか。むしろ断るほうがおかしい。
周りから妙な詮索をされて、デマが飛び交うのも避けたい。
誘いを受けようとすると、入り口から声がした。
「その必要はない」
「兄上。どうされたんですか。ここは二年のエリアですよ」
「迎えに来たんだ。僕はアリーの婚約者だから」
牽制でもするかのように肩を抱き寄せるなんて、らしくない行動に出た。
周りの女子生徒は頬を染めながらヒソヒソと「お似合い」と言っていた。
お似合い?私とディーが?
そんなことエドガーのときには言われたことがない。
「それと。今後は僕がいなくてもアリーをエスコートしなくていい。僕の代わりに彼が役目を果たす」
彼は確かディーの専属護衛騎士。カルロ・ダニエル。
カルロは私の無実を信じて何度も調査をやり直してくれた。巧妙に隠され、作り上げられた証拠を覆すにはあまりにも時間が足りなさすぎて、虚しく最期を迎えた。
今にして思えばディーの命令で動いていたのかもしれない。
それでも私には嬉しかった。私を悪だと決めつける世界で光をもたらしてくれた。
何かしらお礼がしたいな。好きな食べ物でもわかればいいのだけど。ディーなら知ってるかしら。
「カルロ様は剣術が長けているとお聞きします」
「私なんて“とあるお方”と比べたらまだまだです。それよりアリアナ様。私のことはカルとお呼び下さい」
「わかりました。これからよろしくお願いします」
「騎士の名に恥じぬよう命を懸けて殿下とアリアナ様をお守り致します」
カルは男爵家の長兄ではあるけど姉が一人いた。その方が家を継ぐと宣言したため、カルは自由にやりたいことをやって育った。
本来であれば同い歳のエドガーの騎士となるはずだったのに王妃が身分の低い家督も継げない出来損ないに息子を任せられないと非難したため候補から外された。
そのためエドガーにはローズ家が束ねる騎士団から団長が護衛につくこととなった。ちなみにカスト。
正義も法も無視するような男が騎士団をまとめる団長なんて笑える。
証拠をでっち上げ冤罪を作り出したのなら多少の矛盾はあったはず。騎士団はそのことをどう思っていたのかしら。
誇り高きローズ家の騎士団が犯罪を黙認していたなんて信じたくはないけれど……。
真面目で誠実な彼らを疑いたくはない。
ヘレンと登校したくなくて二口だけ朝食を食べて出てきた。
食事の途中で席を立つのは何事かとお父様は激怒していたけど、私がいてもいなくても、どっちでもいいくせに。
人の心が読むことが出来たらさぞ生きやすいでしょうね。相手が望むことが全てわかってしまうのだから。
今となってはお父様の場合、読まなくてもよくわかる。
私の顔を見る時間が減って清々する。
形だけでも当主らしく振舞っておいたほうが後々、言い訳に役立つ。
自分は侯爵家当主として、私をしっかりと教育した。だが、次期王妃という立場に目が眩み、暗殺を計画していたことなど知る由もなかった。
そんなお父様の証言が信ぴょう性に欠けるとしても暗殺計画書や毒が発見されてしまえば裏付けは完璧。
玄関で待機していたニコラからカバンを受け取り、急いで、でも優雅にアカデミーへと向かう。
まだ休みと勘違いしていたのかヘレンは制服に着替えてもいなかった。私を見てヘレンの専属侍女が慌てて部屋に戻っていた。あの様子じゃ何も用意していなかったわね。
普通忘れる?アカデミー登校初日を。しかも家族全員揃って。
この時間なら遅刻はしないだろうし、仮に遅刻しても私には関係ない。
こうして一人で外を歩くのはいつぶりかしら。
ずっと地下牢に閉じ込められていたから見上げる太陽が眩しすぎる。
私が処刑される日は太陽は雲に隠れ、まるで、私の荒んだ心を具現化していた。
予定よりも早く着いてしまい、まずは図書室に本の返却に行かないと。
新しい物を買ったとはいえアカデミーの本を汚してしまった事実を隠すつもりはなく素直に謝った。
教室にはエドガーがいて、息を切らせたヘレンもようやく来た。
ゆっくり来ればいいのに。遅刻しなければいいんだから。
途中で私に追いついて話がしたかったみたい。どうしても私の決断にケチをつけたいのね。私の人生にヘレンが口出す権利がないことに、どうして気が付かないの。
前回はアカデミーに着いた時点で大勢の生徒に囲まれたのに、まだそれがない。それどころか挨拶しかされない。
私としてはそのほうが助かる。
視線は強く感じてるけど。
エドガーに挨拶をして席についた。
完璧なエドガーの外面が少しだけ壊れている。笑顔が引きつってるわよ。
まさか弁明の手紙でも貰えると思っていたの?そんなものあるわけないのに。
私の選択が何かの間違いであると信じたいエドガーからしてみれば、私を説得することは何よりも急を要する。
人目のある教室でディーとの婚約を取り消し自分を選び直せと言うわけにもいかず、二人で話したいからと教室から連れ出そうとしてくる。
行きたくないな。どうせお父様達と同じことしか言わないんでしょ。
ヘレンも一緒になって連れ出そうとしてくる辺り、言われることがそうであると確信する。
こんなことなら図書室で過ごしていれば良かった。
丁寧に断りを入れると、新学期初日ということもあり先生が早めに教室に来た。
先生がいると生徒は反射的に席につく。
助かった。隣で騒がれてうるさかったのよね。
久しぶりに顔が見れたこと、誰も怪我をしてないことに喜ぶ先生からの簡単な言葉で朝礼は終わった。
「今日は特別授業の日だったな。一緒に行こう」
そうか。だから早めに来たんだ。
新学期になっても浮かれている生徒は多く、少しでも余裕を持って移動出来るように。
アカデミーでは週に二回。学年関係なく授業を受ける日がある。
それは成績順でクラスが決まるためヘレンだけが別の教室。
目的地は同じなわけだし断る理由はないか。むしろ断るほうがおかしい。
周りから妙な詮索をされて、デマが飛び交うのも避けたい。
誘いを受けようとすると、入り口から声がした。
「その必要はない」
「兄上。どうされたんですか。ここは二年のエリアですよ」
「迎えに来たんだ。僕はアリーの婚約者だから」
牽制でもするかのように肩を抱き寄せるなんて、らしくない行動に出た。
周りの女子生徒は頬を染めながらヒソヒソと「お似合い」と言っていた。
お似合い?私とディーが?
そんなことエドガーのときには言われたことがない。
「それと。今後は僕がいなくてもアリーをエスコートしなくていい。僕の代わりに彼が役目を果たす」
彼は確かディーの専属護衛騎士。カルロ・ダニエル。
カルロは私の無実を信じて何度も調査をやり直してくれた。巧妙に隠され、作り上げられた証拠を覆すにはあまりにも時間が足りなさすぎて、虚しく最期を迎えた。
今にして思えばディーの命令で動いていたのかもしれない。
それでも私には嬉しかった。私を悪だと決めつける世界で光をもたらしてくれた。
何かしらお礼がしたいな。好きな食べ物でもわかればいいのだけど。ディーなら知ってるかしら。
「カルロ様は剣術が長けているとお聞きします」
「私なんて“とあるお方”と比べたらまだまだです。それよりアリアナ様。私のことはカルとお呼び下さい」
「わかりました。これからよろしくお願いします」
「騎士の名に恥じぬよう命を懸けて殿下とアリアナ様をお守り致します」
カルは男爵家の長兄ではあるけど姉が一人いた。その方が家を継ぐと宣言したため、カルは自由にやりたいことをやって育った。
本来であれば同い歳のエドガーの騎士となるはずだったのに王妃が身分の低い家督も継げない出来損ないに息子を任せられないと非難したため候補から外された。
そのためエドガーにはローズ家が束ねる騎士団から団長が護衛につくこととなった。ちなみにカスト。
正義も法も無視するような男が騎士団をまとめる団長なんて笑える。
証拠をでっち上げ冤罪を作り出したのなら多少の矛盾はあったはず。騎士団はそのことをどう思っていたのかしら。
誇り高きローズ家の騎士団が犯罪を黙認していたなんて信じたくはないけれど……。
真面目で誠実な彼らを疑いたくはない。
335
あなたにおすすめの小説
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
婚約破棄された令嬢、気づけば王族総出で奪い合われています
ゆっこ
恋愛
「――よって、リリアーナ・セレスト嬢との婚約は破棄する!」
王城の大広間に王太子アレクシスの声が響いた瞬間、私は静かにスカートをつまみ上げて一礼した。
「かしこまりました、殿下。どうか末永くお幸せに」
本心ではない。けれど、こう言うしかなかった。
王太子は私を見下ろし、勝ち誇ったように笑った。
「お前のような地味で役に立たない女より、フローラの方が相応しい。彼女は聖女として覚醒したのだ!」
王命って何ですか? 虐げられ才女は理不尽な我慢をやめることにした
まるまる⭐️
恋愛
【第18回恋愛小説大賞において優秀賞を頂戴致しました。応援頂いた読者の皆様に心よりの感謝を申し上げます。本当にありがとうございました】
その日、貴族裁判所前には多くの貴族達が傍聴券を求め、所狭しと行列を作っていた。
貴族達にとって注目すべき裁判が開かれるからだ。
現国王の妹王女の嫁ぎ先である建国以来の名門侯爵家が、新興貴族である伯爵家から訴えを起こされたこの裁判。
人々の関心を集めないはずがない。
裁判の冒頭、証言台に立った伯爵家長女は涙ながらに訴えた。
「私には婚約者がいました…。
彼を愛していました。でも、私とその方の婚約は破棄され、私は意に沿わぬ男性の元へと嫁ぎ、侯爵夫人となったのです。
そう…。誰も覆す事の出来ない王命と言う理不尽な制度によって…。
ですが、理不尽な制度には理不尽な扱いが待っていました…」
裁判開始早々、王命を理不尽だと公衆の面前で公言した彼女。裁判での証言でなければ不敬罪に問われても可笑しくはない発言だ。
だが、彼女はそんな事は全て承知の上であえてこの言葉を発した。
彼女はこれより少し前、嫁ぎ先の侯爵家から彼女の有責で離縁されている。原因は彼女の不貞行為だ。彼女はそれを否定し、この裁判に於いて自身の無実を証明しようとしているのだ。
次々に積み重ねられていく証言に次第に追い込まれていく侯爵家。明らかになっていく真実を傍聴席の貴族達は息を飲んで見守る。
裁判の最後、彼女は傍聴席に向かって訴えかけた。
「王命って何ですか?」と。
✳︎不定期更新、設定ゆるゆるです。
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
婚約破棄!?なんですって??その後ろでほくそ笑む女をナデてやりたい位には感謝してる!
まと
恋愛
私、イヴリンは第一王子に婚約破棄された。
笑ってはダメ、喜んでは駄目なのよイヴリン!
でも後ろでほくそ笑むあなたは私の救世主!
【完結】能力が無くても聖女ですか?
天冨 七緒
恋愛
孤児院で育ったケイトリーン。
十二歳になった時特殊な能力が開花し、体調を崩していた王妃を治療する事に…
無事に王妃を完治させ、聖女と呼ばれるようになっていたが王妃の治癒と引き換えに能力を使い果たしてしまった。能力を失ったにも関わらず国王はケイトリーンを王子の婚約者に決定した。
周囲は国王の命令だと我慢する日々。
だが国王が崩御したことで、王子は周囲の「能力の無くなった聖女との婚約を今すぐにでも解消すべき」と押され婚約を解消に…
行く宛もないが婚約解消されたのでケイトリーンは王宮を去る事に…門を抜け歩いて城を後にすると突然足元に魔方陣が現れ光に包まれる…
「おぉー聖女様ぁ」
眩い光が落ち着くと歓声と共に周囲に沢山の人に迎えられていた。ケイトリーンは見知らぬ国の聖女として召喚されてしまっていた…
タイトル変更しました
召喚されましたが聖女様ではありません…私は聖女様の世話係です
追放聖女の再就職 〜長年仕えた王家からニセモノと追い出されたわたしですが頑張りますね、魔王さま!〜
三崎ちさ
恋愛
メリアは王宮に勤める聖女、だった。
「真なる聖女はこの世に一人、エミリーのみ! お前はニセモノだ!」
ある日突然いきりたった王子から国外追放、そして婚約破棄もオマケのように言い渡される。
「困ったわ、追放されても生きてはいけるけど、どうやってお金を稼ごうかしら」
メリアには病気の両親がいる。王宮で聖女として働いていたのも両親の治療費のためだった。国の外には魔物がウロウロ、しかし聖女として活躍してきたメリアには魔物は大した脅威ではない。ただ心配なことは『お金の稼ぎ方』だけである。
そんな中、メリアはひょんなことから封印されていたはずの魔族と出会い、魔王のもとで働くことになる。
「頑張りますね、魔王さま!」
「……」(かわいい……)
一方、メリアを独断で追放した王子は父の激昂を招いていた。
「メリアを魔族と引き合わせるわけにはいかん!」
国王はメリアと魔族について、何か秘密があるようで……?
即オチ真面目魔王さまと両親のためにお金を稼ぎたい!ニセモノ疑惑聖女のラブコメです。
※小説家になろうさんにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる