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第一章
気付こうともしなかった
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「なぜお客様にお茶をお出ししていないのですか」
最低限の貴族としてのマナーは心得ているはずなのに。
いくら小公爵がいらないと遠慮しても長時間待たせているのだから普通は出す。
侯爵家の品位が疑われる。彼らからしたら途切れては困る人脈。
ここまで邪険に扱う理由とは一体。
「何をしている。早く小公爵様にお茶をお出ししろ」
「この家ではアリアナ様がそのような雑用を?」
「い、いえ!そうではなくてですね。我が家の厨房は今……」
そうだった。ディーの計らいにより料理長達は私の指示でしか何も作らないし、料理人以外は厨房への立ち入りを禁止した。
私は例外。ディーにお菓子を作りたいし。
すっかり忘れていた。お茶一つを用意するのにも私の許可がいる。
お父様が早く専属の新しい料理人を探してくればいいだけ。それをしないのは料理長の腕前が素晴らしいと自覚しているから。
プライドが邪魔してこれまでのことを詫びて頭を下げることもしない。今までは外から買ってきたもので食事をしているようだけど、それも長くは続かないだろう。
一週間も過ぎれば誰かが何かがおかしいと気付く。私もディーも言いふらすつもりはないけど、ヘレンが色々と問題を起こしてくれたおかげでローズ家のゴシップにはほとんどの人が敏感になっている。
小公爵にはお父様の相手をさせる苦行をさせてしまったことだし、気分をリフレッシュさせる意味でも特別美味しい紅茶を飲んでもらおう。
自室で私の帰りを待つニコラに紅茶を淹れてくれるようヨゼフに伝言を頼んだ。
小公爵は隣に座るよう促した。断る理由もなく座ると、小公爵は私しか目に入らなくなったのかお父様達のほうを見向きもしなくなった。
とても好意的な笑顔を向けられる。
当主である自分ではなく、なぜ私なのかと問いたいのに口を開くことない私を睨んでくる。
気を利かせろ。そう言っていた。
小公爵はお父様ではなく私に用事があって訪ねて来ている。それなのにお父様が話し相手になるなんて、おかしな話ね。
「お待たせしました。おじょ……」
ガシャンとカップが割れた。ニコラが落とした。こんな失敗したことなかったのに。
慌てて破片を拾おうとするのを止めたのは小公爵。
「危ないよ。ニコラ」
声が、表情が、態度が、これまでと全く違う。
「もしかして二人は知り合いだったりする?」
「はい。僕の婚約者です」
「元、です!!」
食い気味に否定した。まるで小公爵が何を言うかわかっていたみたい。
──………え?
危うく聞き逃すところだったけど(元)婚約者!?
割れてしまったカップを片付けて、持ってきた新しいカップに紅茶を注ぐ。好みを把握しているように砂糖も入れた。
何事もなかったように下がろうとするニコラの腕を掴んだ。
「どうして僕を避ける?」
「申し上げた通りアルファン様とのご縁はもうありませんので」
「僕がいつ婚約を破棄しのかな」
「お手紙は差し上げました」
「承諾はしていない」
両者一歩も譲らない。
このままでは埒が明かない。話題を変えないと。
「小公爵様はいつからニコラを?」
「初めて会ったときから。僕の一目惚れだった。両親に頼み込んで婚約したっていうのに……!!」
これは怒ってる。相当怒ってる。
私でさえ察してしまうほど。
その先は聞かなくてもわかる。
侍女になりたかったニコラは見事に夢を叶えた。そして……小公爵に別れを切り出した。
身分を気にして。
次期公爵と一介の侍女。周りの目もある。当人同士が想い合っていたとしても越えられない壁は確かに存在する。
貴族令嬢が好んで侍女になりたがるのは仕える主が王族だったときだけ。
小公爵の留学も元はニコラを捜すためだとか。
隣国には人捜しの魔法が存在する。ただ、生まれながらに魔力を持たないこちらの国民はまず、魔力を得ることから始まる。
魔法の才能がある人間でもゼロから作り出すのに早くて五年はかかる。その間、魔塔という所で過ごすらしいけど、外部との連絡を一切遮断される。
余計なことを考えず、集中するためらしい。
自身の魔力を生み出したあとは本格的に魔法の訓練が始まる。当然、魔法を取得するまで魔塔から出られない厳しさ。
なるほど。合点がいった。
こんなにもニコラを愛している小公爵がニコラの死後、その姿を現さなかった理由。
外部からの手紙が届くこともなく、やっと出られたかと思えば待っていたのは訃報。
彼はただ、愛した人にもう一度会いたかっただけなのに。
私の選択は色んな人を巻き込んだだけでなく、受け止められない現実を突き付け不幸にしていた。
「アリアナ様?どうかしましたか?」
急に黙り込んだ私を心配する瞳はニコラと同じ。
傷つけていたことも知らずに、私だけが一番不幸なのだと無理やりに目を閉じた。
ニコラの死を悲しむ人がいるとわかっていたはずなのに。
間違いだらけの人生に後悔しかない。だから今世を変えるんだ。
同じ過ちを繰り返さないように。選択を間違えないように。
「いえ。何でもありません」
長年一緒にいるニコラは私の心を見透かしたように心配の表情はまだ消えていない。
それでも追求してこないのだから、ニコラにはほんと見えないところで助けられる。
「小公爵様。一つよろしいでしょうか」
十年以内に魔法を取得出来るのは天才に分類される。
留学するにあたって、公爵家のコネで隣国の魔法使いからある程度の知識は教わっていた。
小公爵は魔法に関しても天才だったのだ。
ふと、思った。
これはただの好奇心。
隣国に留学するわけでも魔法を覚えたいわけでもないけど、未知のことは知っておきたい。
最高難易度の魔法とはなんなのか。
小公爵は悩むことなく目眩ましの結界と音消しの結界と即答した。
最低限の貴族としてのマナーは心得ているはずなのに。
いくら小公爵がいらないと遠慮しても長時間待たせているのだから普通は出す。
侯爵家の品位が疑われる。彼らからしたら途切れては困る人脈。
ここまで邪険に扱う理由とは一体。
「何をしている。早く小公爵様にお茶をお出ししろ」
「この家ではアリアナ様がそのような雑用を?」
「い、いえ!そうではなくてですね。我が家の厨房は今……」
そうだった。ディーの計らいにより料理長達は私の指示でしか何も作らないし、料理人以外は厨房への立ち入りを禁止した。
私は例外。ディーにお菓子を作りたいし。
すっかり忘れていた。お茶一つを用意するのにも私の許可がいる。
お父様が早く専属の新しい料理人を探してくればいいだけ。それをしないのは料理長の腕前が素晴らしいと自覚しているから。
プライドが邪魔してこれまでのことを詫びて頭を下げることもしない。今までは外から買ってきたもので食事をしているようだけど、それも長くは続かないだろう。
一週間も過ぎれば誰かが何かがおかしいと気付く。私もディーも言いふらすつもりはないけど、ヘレンが色々と問題を起こしてくれたおかげでローズ家のゴシップにはほとんどの人が敏感になっている。
小公爵にはお父様の相手をさせる苦行をさせてしまったことだし、気分をリフレッシュさせる意味でも特別美味しい紅茶を飲んでもらおう。
自室で私の帰りを待つニコラに紅茶を淹れてくれるようヨゼフに伝言を頼んだ。
小公爵は隣に座るよう促した。断る理由もなく座ると、小公爵は私しか目に入らなくなったのかお父様達のほうを見向きもしなくなった。
とても好意的な笑顔を向けられる。
当主である自分ではなく、なぜ私なのかと問いたいのに口を開くことない私を睨んでくる。
気を利かせろ。そう言っていた。
小公爵はお父様ではなく私に用事があって訪ねて来ている。それなのにお父様が話し相手になるなんて、おかしな話ね。
「お待たせしました。おじょ……」
ガシャンとカップが割れた。ニコラが落とした。こんな失敗したことなかったのに。
慌てて破片を拾おうとするのを止めたのは小公爵。
「危ないよ。ニコラ」
声が、表情が、態度が、これまでと全く違う。
「もしかして二人は知り合いだったりする?」
「はい。僕の婚約者です」
「元、です!!」
食い気味に否定した。まるで小公爵が何を言うかわかっていたみたい。
──………え?
危うく聞き逃すところだったけど(元)婚約者!?
割れてしまったカップを片付けて、持ってきた新しいカップに紅茶を注ぐ。好みを把握しているように砂糖も入れた。
何事もなかったように下がろうとするニコラの腕を掴んだ。
「どうして僕を避ける?」
「申し上げた通りアルファン様とのご縁はもうありませんので」
「僕がいつ婚約を破棄しのかな」
「お手紙は差し上げました」
「承諾はしていない」
両者一歩も譲らない。
このままでは埒が明かない。話題を変えないと。
「小公爵様はいつからニコラを?」
「初めて会ったときから。僕の一目惚れだった。両親に頼み込んで婚約したっていうのに……!!」
これは怒ってる。相当怒ってる。
私でさえ察してしまうほど。
その先は聞かなくてもわかる。
侍女になりたかったニコラは見事に夢を叶えた。そして……小公爵に別れを切り出した。
身分を気にして。
次期公爵と一介の侍女。周りの目もある。当人同士が想い合っていたとしても越えられない壁は確かに存在する。
貴族令嬢が好んで侍女になりたがるのは仕える主が王族だったときだけ。
小公爵の留学も元はニコラを捜すためだとか。
隣国には人捜しの魔法が存在する。ただ、生まれながらに魔力を持たないこちらの国民はまず、魔力を得ることから始まる。
魔法の才能がある人間でもゼロから作り出すのに早くて五年はかかる。その間、魔塔という所で過ごすらしいけど、外部との連絡を一切遮断される。
余計なことを考えず、集中するためらしい。
自身の魔力を生み出したあとは本格的に魔法の訓練が始まる。当然、魔法を取得するまで魔塔から出られない厳しさ。
なるほど。合点がいった。
こんなにもニコラを愛している小公爵がニコラの死後、その姿を現さなかった理由。
外部からの手紙が届くこともなく、やっと出られたかと思えば待っていたのは訃報。
彼はただ、愛した人にもう一度会いたかっただけなのに。
私の選択は色んな人を巻き込んだだけでなく、受け止められない現実を突き付け不幸にしていた。
「アリアナ様?どうかしましたか?」
急に黙り込んだ私を心配する瞳はニコラと同じ。
傷つけていたことも知らずに、私だけが一番不幸なのだと無理やりに目を閉じた。
ニコラの死を悲しむ人がいるとわかっていたはずなのに。
間違いだらけの人生に後悔しかない。だから今世を変えるんだ。
同じ過ちを繰り返さないように。選択を間違えないように。
「いえ。何でもありません」
長年一緒にいるニコラは私の心を見透かしたように心配の表情はまだ消えていない。
それでも追求してこないのだから、ニコラにはほんと見えないところで助けられる。
「小公爵様。一つよろしいでしょうか」
十年以内に魔法を取得出来るのは天才に分類される。
留学するにあたって、公爵家のコネで隣国の魔法使いからある程度の知識は教わっていた。
小公爵は魔法に関しても天才だったのだ。
ふと、思った。
これはただの好奇心。
隣国に留学するわけでも魔法を覚えたいわけでもないけど、未知のことは知っておきたい。
最高難易度の魔法とはなんなのか。
小公爵は悩むことなく目眩ましの結界と音消しの結界と即答した。
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