長編官能ミステリー小説『セックス共有村訪問記』

露木阿乱

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第3章 セックス共有村

第3章 セックス共有村  その❸『若衆盃(わかしゅうさかずき)』

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『娘祝い』の翌日、『若衆盃』が行われることになっていた。
 今度は唯花が見学、そして参加する予定だ。
 村長からは、『若衆盃』は、成人の儀式、簡単にいえば筆下ろしの儀式で、これを通過した男子は夜這いに参加できるようになると聞いた。
 昔は未亡人や尼さん、主婦、場合によっては独身の女性が相手をしたという。 
 儀式の中身については、女性器各部についての説明や愛撫の仕方、快感の導き方、最後は挿入まで教わるという。しかし『娘祝い』での花音の体験から、もう少し生々しいものだと想像している。
『若衆盃』の会場は、闇祭りが行われた宗教施設である。ステージには、御史権現の交合和蝋燭が灯され、広間には布団が敷かれていた。そこに、十六歳を迎えたばかりの二人の男子が座っていた。相手をするのは露天風呂の女・川村弥生、金畑もも、唯花の三人、見届人は村長だった 男子の名前は翔太と拓真で、すでにパンツ一枚の姿である。三人の女性もショーツ一枚で、乳房は露出している。なぜか村長もパンツ一枚だ。

「さあ、みんなパンツを脱いで、始めようか」

 川村弥生は四十代、金畑ももは三十代、いずれも主婦で子どもがいる。以前、弥生がももの息子の相手をしたことがあった。

「まずキミたちのチンチン見せて」

 ももが拓真の縮んだペニスをジワジワ揉むとすぐ大きくなってくる。

「近ごろの男の子はチンチン大きいね」

 弥生が翔太の睾丸を揉みながら、ペニスの裏筋をチェックしている。

「いつも綺麗にしてないと、チンチンの垢が膣に入ると、病気になることがあるから」

「ねえ、マスターベーションしてる?やり過ぎちゃダメよ」

 ももが笑いながら尋ねると、二人は恥ずかしそうに顔を赤らめた。

「だけど、これが終わると、夜這いが自由になるから、もう自分でやらなくていいか!」

 二人ともしめし合わせたように、ペニスのマッサージを強めていく。

「おばさんダメだよ。出ちゃうからやめてよ」

 翔太が爆発しそうになって、あわてて弥生の手の動きを制御する。女たちは淫靡な笑いを浮かべながら、ようやくペニスから手を離した。

「つぎは私たちの番ね」

 今度は、自分たちの裸身を使って、女の性感帯を教えていく。

「それじゃ、ワシのマネをして」

 村長が裸で待機している理由がわかった。自分が手本になろうというのだ。
 翔太は弥生、拓真はもも、そして村長と唯花がカップルになる。

「オッパイはあまり強い力を入れないで、周囲から中央にできるだけ柔らかく揉んでいく……とくに乳首は優しく舌先で転がしたり、唇に含んだりする。乱暴にしてはダメだよ」

 男の子たちは、言われるまま真似をするが、やはりぎこちない。
 それから、耳たぶやうなじなどよく知られている性感帯を教えていく。結局は、実践を重ねないと女性の性感をコントロールすることはできない。どんなに頑張っても、女の性感を絶頂に導くことは不可能だろう。ここでは、女性の敏感な箇所を知り、セックスによるコミュニケーションの手助けになればいいのだ。

「キスをしてみようか」

 村長は、唯花の裸身を抱くと、唇を合わせて行った。舌を差し込み唯花の舌に絡めると、大きな音を立ててチュウチュウと唾液を吸っている。
 その様子を見て、弥生とももが、「またやってる」という顔で笑っている。村長は、何かとチャンスをつかんではセックスしようとするのだ。

「それでは、一番興味のあるところを見せてもらおうか」

「どうすればいいですか」

 唯花が聞くと、村長は、唯花を中央に、両サイドに弥生とももを座らせた。そして、膝を立てて大きく太股を開くように言う。

「オー」

 翔太と拓真が目を見開き、驚きの声をあげた。

「みんな違うんだ。村長さん、こちらのお姉さんさんのはピンクで綺麗だけど、弥生おばさんのは、真っ黒で怪獣みたいだ」

「何を言うんだろうね、この子は。女の価値は挿れてみないとわからない、なあ、ももさん」

「そうだよ、女の味は挿れてみないとね、村長」

「ももさんのは、ピラピラがすごく大きい」

「このビラビラが、チンチンに吸い付いて気持ちいいんだよ」

 村長は、その、吸い付くというビラビラを触ってみろ、と言う。翔太は言われるまま指先で、ビラビラの感触を楽しんでいる。拓真は唯花のクリトリスや膣襞の感触を確かめている。二人は初めて目にした動物を愛しむように、触れたりつまんだりしている。思わぬ刺激に女たちは「ウッ」という淫声を漏らした。

「臭いをかいだり、舐めたりしてみな」

 男子たちは、女性器探索に夢中になっている。始めは汚いという感覚が優先したかもしれないが、舐めたり吸ったりした際の女たちの反応が面白く、女性器はいつの間にか唾液と淫液で洪水のようになっていた。
 二人のペニスも、カチカチに勃起して鋼のようになっている。

「さあ、これから挿れてみようか」と村長が聞くと、大声で「はい」という返事が返ってきた。

「誰に挿れたい?」

 そう聞くと、二人とも唯花がいいと言った。やはり顔見知りのおばさんより、若くて美人の娘のほうがいいのだろう。村長は、ジャンケンで決めろと言う。結果は、翔太が唯花と、拓真がももと、村長は弥生と交合することになった。
 村長は、それぞれ決められた相手の前に座らせ、膣口にペニスを持っていかせる。

「さあ、この穴に入れるんだ」

 弥生が指先で膣扉を左右に開き、膣穴を顕にすると、唯花やもももそれに倣った。
 村長が、少しヨダレを垂らし、熱を持ち息づいている膣穴へとペニスを推し進めた。

「一気に入れるんじゃないよ。奥まで入れると、すぐに終わってしまう。これから、一生お世話になる愛しいラブホールだ、ゆっくり味わいながら入れるんだ」

「はい、ゆっくりと、確かめながら」

 男子たちは、自分たちに言い聞かせるように復唱する。村長の言いつけ通り、はやる気持ちを抑え、膣壁の感触を確かめながら進めていく。その恥ずかしそうなウブな表情と、見え隠れする凶暴な男の本能を女たちは楽しんでいるようだ。この本能をコントロールできないと、自分本意の粗暴な男になってしまう。

「優しく大切に扱ってね」

 翔太のペニスの昂まりが熱い膣壁を叩いている。唯花はそれを愛しむように包み込み、強く弱く絡みついていく。まだ真っ白な状態の翔太にとって、この唯花の動きに耐えられるはずがない。

「このお姉さんのここ凄いよ、ギュッギュッと締めつけてくる」

 それだけ言うと、翔太は射精していた。拓真がそれに続く。村長はなかなか終わらない。
 村長が、弥生の身体から離れた時、拓真が村長に尋ねた。

「村長、オレこのお姉さんさんともやりたい」

 すでに膨張し始めてるいるペニスを擦りながら、村長に許可を求めた。ももとの体験を経て、なんとなく自信を持った表情をしている。

「この子たち、もう立派な男の気分ね」

 と、ももと唯花が呆れ顔で顔を見合わせる。

「いいよ。だけど、翔太くんの精液が入ったままだよ。それでもいいの?」

「いいです。気にしません。お姉さんのような綺麗な人とやれるなら」

 唯花は嬉しいと思った。正確には拓真の場合、筆下ろしとはいえないが、初体験同然の相手として記憶に刻まれるのだ。

「いいよ、おいで。もうこんなにチンチン勃たせて」

 唯花が拓真に唇を合わせていった。

(つづく)



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