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「同窓会のため戻った故郷で聞いた昔の恋人の失踪と犬神伝説」
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1
「五年ぶりに同窓会が開かれるって」
「そう。今、仕事はあまり忙しくないのでしょう。お父さんたちの顔見がてら、田舎に帰ってくれば。恭介も久しぶりに帰りたいと話してたじゃない」
「裕美(ゆみ)はどうする?一緒に行くか」
「私はダメ。プロジェクトが立て込んでいて、とても忙しいから」
恭介の故郷は、四国の真ん中辺りに位置する山間部の村だった。十八歳まで町の高校に通い、卒業後、大学に行くため上京した。裕美とは大学時代、合コンで知り合い卒業後に結婚したのだった。
田舎に帰るのは、前回の同窓会以来、五年ぶりになる。
(もうすぐ四十か。みんな立派な中年だ)
同窓会はお盆休みを利用して行われることになっていた。
羽田から高松空港まで飛行機を利用して、そこからは実家まで父の車で移動することになっていた。
高松空港には、農作業で日焼けした父が笑顔で迎えてくれた。顔を合わせてもほとんど会話を交わすことのない親子だった。しかし、それでも肉親の温かさは充分に伝わってくる。寡黙な父が、運転しながら、
「絢子(あやこ)ちゃんがいなくなったんだよ」
とポッリとつぶやいた。
「えっ?絢子が、いなくなった?」
絢子は、高校の同級生で、村で一番の旧家の娘だった。高校を卒業してすぐ婿(むこ)をとり、家業の造り酒屋を切り盛りしていたはずだった。子供も二人いて、夫は好感をもてる人物で幸せに暮らしているように見えた。
「いつ?」
「一ヶ月ほど経つかな。隣町に買い物に行って、そのまま帰らなかった。運転していた車はスーパーの駐車場にあったらしい。荷物や携帯は残っていなかったらしい」
「どうしたんだろう。警察は?」
「探したらしいけど、今は行方不明状態」
「子供たちも心配しているだろうに」
父がわざわざ絢子のことを話したのは、高校のころ恭介と絢子は恋人同士の期間があった。絢子が一人娘で婿取りを希望していたため、結婚には至らなかったが、当時の純粋な恋心はほろ苦い思い出として記憶に残っている。
村の入り口から少し行った場所に絢子の家はあった。酒蔵の他に大きな母屋に離れ、従業員向けの住居もある巨大な敷地だった。その敷地を囲むように続く木造の塀の側を抜けると、山道に入り、そこから少し行った山の中腹に恭介の実家はあった。
「絢子はどうしたんだろう」
車を降り実家の玄関を入ろうとした時、父がささやくように言った。
「あそこは犬神さんだから」
「エッ」
と恭介が聞き返したが父は無言のままだった。
夕食が終わり、自分の部屋に落ち着いた時、田舎にいる親友の草太(そうた)に電話を入れた。
「絢子がいなくなったんだって」
同窓会に出ると決めた時、草太とは電話で話しをしていた。しかし、その時に絢子の話しは聞いていなかった。
「あの後なんだよ。俺もそうだけど、こちらにいる同級生総出で捜したけど見つからなかった。携帯の位置情報も四国の山の中で、山に入って遭難したんじゃないかという者もいる」
「彼女の家庭に何かあったのかなぁ」
「何もなかったらしい。旦那も子供たちも思い当たることがないから、余計に心配している」
父の犬神と言う言葉が気になって、思い切ってそのことを草太に聞いてみることにした。
「犬神って、何?」
草太は、しばらく電話の向こうで黙っていたが、やがてゆっくりと話し始めた。
「最近は聞かなくなったけど、俺たちのお婆さんの世代が、犬神のことを話していたのを聞いたことがあるだろう。犬神憑(いぬがみつ)きの家系があって、取り憑いた家は、犬神さまが金を運んできて大いに繁盛するという話を」
そう言えば、亡くなった祖母にそんな話しを聞いたことがあった。
「絢子の家がその犬神の家系?」
「そう言われている」
そう言えば、絢子の家は、先代までは小さな造り酒屋だったが、灘の酒の下請けをするようになって、急激に規模を拡大していた。
「それが絢子の失踪と関係があるの」
「断言はできないけど、犬神が憑くと、繁盛する代わりに代償をとられるという人がいる」
「代償?」
「たとえば、不幸な子供が生まれたり、事件が起きたり、火事にあったり。今回の絢子の件もその言い伝えに重ね合わせて考える年寄りが多い。ただ、民俗学の本では繁盛している家に対するやっかみ、と言う説もあるけど」
そういえば、子供の頃に、そんな話しを祖母から聞いたことがあったが、絢子の家がそうだとは知らなかった。
「ほら、隣の村になんとかと言う神社があるだろう。あれが、犬神を祀(まつ)っている神社だよ」
小学生の頃、数人の友達と連れ立って、その神社に行ったことがあった。秋の曇り空の午後のこともあって、一陣の風が吹き黒い雲に辺りを包まれた時、「ウワーッ」と大声をあげて逃げ帰ったことがあった。
2
同窓会は隣町にある旅館の広間で行われた。
白髪混じりの者、腹が突き出て美青年の面影を無くした者、田舎のおばさんになった者もいた。当然ながら、五年前の同窓会で言葉を交わした絢子の姿はなかった。
酒がはいると誰かが絢子のことを話し始めた。浮気相手がいたとか、旦那との間が険悪だったと言う者もいた。しかし、結局、彼女の失踪(しっそう)の原因はわからなかった。
同窓会が終わって草太の車で送ってもらうことになった。途中、車の中から妻の裕美に電話をかけ、同窓会が終わったこと、明日、帰ることを伝えた。
「そう。気をつけて帰ってきてね」
なんとなく、裕美の声に元気がなかった。
「どうしたの?元気がないね」
「風邪をひいたみたい。朝から熱っぽいの」
父と空港からの帰りに通った道をたどり、恭介の実家に着いたのは夜の十時近くだった。草太は恭介を玄関まで送り、
「元気でな。今度は俺が東京に遊びに行くから」
そう言うと車の方へ戻って行った。そして、車のドアを開けながら振り向くと、部屋の中に入ろうとする恭介に向かって、
「くれぐれも用心しろよ」
と大声で叫んだ。
草太の木々を揺するほどの大声に驚いたものの、その意味がわからないまま、布団に入るとすぐに睡魔に襲われていた。
来た時とは逆に父の車で高松空港まで行き、飛行機で羽田まで帰った。
父は、犬神については一言も話さなかった。
恭介も絢子のことを聞かなかった。
羽田空港に着いた時、妻の裕美に帰ってきたことをメールした。
熱のために寝ていると可哀想(かわいそう)だと思って電話はしなかった。
家に帰ると思った通り、裕美はベットの中にいた。気分がすぐれず寝ているのだと思った。起こすのが可哀想なので、静かにリビングに戻ろうとした時、携帯の電話が鳴った。
耳に当てて応答すると、草太の声だった。
「恭介、昨日、言えなかったことがある」
「言えなかったこと?」
「そうだ。犬神について、うちの爺さんから聞いた話がある。犬神に憑かれた人間は、その役割を果たすと、今度は自分の願いを果たすために、身近な人物に取り憑くらしい」
「どういうこと?」
「実は、以前、絢子に聞いたことがあったんだ。絢子と恭介は昔付き合っていただろう。家の事情で結婚できなかったけど、彼女はずっとお前のことが好きだったらしい。その時、自分が実家での役割が終わったら、あらためて恭介と一緒になりたといっていた。俺は、バカなことを言うなと嗜めたんだ。ところが、今回の失踪でいやな予感がしているんだ。あいつ、子育ても終わって、家の経営もうまく言ってるから、お前のところにいったのじゃないかと……」
「そんな、まさか!俺は今、結婚している」
「そうだが。絢子が犬神に憑かれたままだと、犬神は絢子の願いを叶えるために、その霊力を発揮することになる。誰か、憑きもの落としの専門家を探した方がいいと思う。くれぐれも用心しろよ」
草太の声は、真剣そのもので単なる脅かしとは思えなかった。とはいうものの、今の世の中に、そんなオカルト話があるとは思えなかった。
恭介はそれからゆっくりと風呂に入り、冷蔵庫から裕美が用意してくれた食事を取り出すと、ビールを飲みながらゆったりとした時間を過ごした。
やがて、寝室のドアが開く音が聞こえた。裕美が起きてくるのだと思った。
裕美が微笑みながら近づいてきて、恭介の背中に抱きつきながら頬にキスすると、
「お帰りなさい」
と言った。
恭介は一瞬固まってしまった。
そこには妻の裕美の顔があったが、声は昔懐かしい絢子の声だった。
「絢子、か?」
恭介はずっと裕美を見つめたままだった。
「五年ぶりに同窓会が開かれるって」
「そう。今、仕事はあまり忙しくないのでしょう。お父さんたちの顔見がてら、田舎に帰ってくれば。恭介も久しぶりに帰りたいと話してたじゃない」
「裕美(ゆみ)はどうする?一緒に行くか」
「私はダメ。プロジェクトが立て込んでいて、とても忙しいから」
恭介の故郷は、四国の真ん中辺りに位置する山間部の村だった。十八歳まで町の高校に通い、卒業後、大学に行くため上京した。裕美とは大学時代、合コンで知り合い卒業後に結婚したのだった。
田舎に帰るのは、前回の同窓会以来、五年ぶりになる。
(もうすぐ四十か。みんな立派な中年だ)
同窓会はお盆休みを利用して行われることになっていた。
羽田から高松空港まで飛行機を利用して、そこからは実家まで父の車で移動することになっていた。
高松空港には、農作業で日焼けした父が笑顔で迎えてくれた。顔を合わせてもほとんど会話を交わすことのない親子だった。しかし、それでも肉親の温かさは充分に伝わってくる。寡黙な父が、運転しながら、
「絢子(あやこ)ちゃんがいなくなったんだよ」
とポッリとつぶやいた。
「えっ?絢子が、いなくなった?」
絢子は、高校の同級生で、村で一番の旧家の娘だった。高校を卒業してすぐ婿(むこ)をとり、家業の造り酒屋を切り盛りしていたはずだった。子供も二人いて、夫は好感をもてる人物で幸せに暮らしているように見えた。
「いつ?」
「一ヶ月ほど経つかな。隣町に買い物に行って、そのまま帰らなかった。運転していた車はスーパーの駐車場にあったらしい。荷物や携帯は残っていなかったらしい」
「どうしたんだろう。警察は?」
「探したらしいけど、今は行方不明状態」
「子供たちも心配しているだろうに」
父がわざわざ絢子のことを話したのは、高校のころ恭介と絢子は恋人同士の期間があった。絢子が一人娘で婿取りを希望していたため、結婚には至らなかったが、当時の純粋な恋心はほろ苦い思い出として記憶に残っている。
村の入り口から少し行った場所に絢子の家はあった。酒蔵の他に大きな母屋に離れ、従業員向けの住居もある巨大な敷地だった。その敷地を囲むように続く木造の塀の側を抜けると、山道に入り、そこから少し行った山の中腹に恭介の実家はあった。
「絢子はどうしたんだろう」
車を降り実家の玄関を入ろうとした時、父がささやくように言った。
「あそこは犬神さんだから」
「エッ」
と恭介が聞き返したが父は無言のままだった。
夕食が終わり、自分の部屋に落ち着いた時、田舎にいる親友の草太(そうた)に電話を入れた。
「絢子がいなくなったんだって」
同窓会に出ると決めた時、草太とは電話で話しをしていた。しかし、その時に絢子の話しは聞いていなかった。
「あの後なんだよ。俺もそうだけど、こちらにいる同級生総出で捜したけど見つからなかった。携帯の位置情報も四国の山の中で、山に入って遭難したんじゃないかという者もいる」
「彼女の家庭に何かあったのかなぁ」
「何もなかったらしい。旦那も子供たちも思い当たることがないから、余計に心配している」
父の犬神と言う言葉が気になって、思い切ってそのことを草太に聞いてみることにした。
「犬神って、何?」
草太は、しばらく電話の向こうで黙っていたが、やがてゆっくりと話し始めた。
「最近は聞かなくなったけど、俺たちのお婆さんの世代が、犬神のことを話していたのを聞いたことがあるだろう。犬神憑(いぬがみつ)きの家系があって、取り憑いた家は、犬神さまが金を運んできて大いに繁盛するという話を」
そう言えば、亡くなった祖母にそんな話しを聞いたことがあった。
「絢子の家がその犬神の家系?」
「そう言われている」
そう言えば、絢子の家は、先代までは小さな造り酒屋だったが、灘の酒の下請けをするようになって、急激に規模を拡大していた。
「それが絢子の失踪と関係があるの」
「断言はできないけど、犬神が憑くと、繁盛する代わりに代償をとられるという人がいる」
「代償?」
「たとえば、不幸な子供が生まれたり、事件が起きたり、火事にあったり。今回の絢子の件もその言い伝えに重ね合わせて考える年寄りが多い。ただ、民俗学の本では繁盛している家に対するやっかみ、と言う説もあるけど」
そういえば、子供の頃に、そんな話しを祖母から聞いたことがあったが、絢子の家がそうだとは知らなかった。
「ほら、隣の村になんとかと言う神社があるだろう。あれが、犬神を祀(まつ)っている神社だよ」
小学生の頃、数人の友達と連れ立って、その神社に行ったことがあった。秋の曇り空の午後のこともあって、一陣の風が吹き黒い雲に辺りを包まれた時、「ウワーッ」と大声をあげて逃げ帰ったことがあった。
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同窓会は隣町にある旅館の広間で行われた。
白髪混じりの者、腹が突き出て美青年の面影を無くした者、田舎のおばさんになった者もいた。当然ながら、五年前の同窓会で言葉を交わした絢子の姿はなかった。
酒がはいると誰かが絢子のことを話し始めた。浮気相手がいたとか、旦那との間が険悪だったと言う者もいた。しかし、結局、彼女の失踪(しっそう)の原因はわからなかった。
同窓会が終わって草太の車で送ってもらうことになった。途中、車の中から妻の裕美に電話をかけ、同窓会が終わったこと、明日、帰ることを伝えた。
「そう。気をつけて帰ってきてね」
なんとなく、裕美の声に元気がなかった。
「どうしたの?元気がないね」
「風邪をひいたみたい。朝から熱っぽいの」
父と空港からの帰りに通った道をたどり、恭介の実家に着いたのは夜の十時近くだった。草太は恭介を玄関まで送り、
「元気でな。今度は俺が東京に遊びに行くから」
そう言うと車の方へ戻って行った。そして、車のドアを開けながら振り向くと、部屋の中に入ろうとする恭介に向かって、
「くれぐれも用心しろよ」
と大声で叫んだ。
草太の木々を揺するほどの大声に驚いたものの、その意味がわからないまま、布団に入るとすぐに睡魔に襲われていた。
来た時とは逆に父の車で高松空港まで行き、飛行機で羽田まで帰った。
父は、犬神については一言も話さなかった。
恭介も絢子のことを聞かなかった。
羽田空港に着いた時、妻の裕美に帰ってきたことをメールした。
熱のために寝ていると可哀想(かわいそう)だと思って電話はしなかった。
家に帰ると思った通り、裕美はベットの中にいた。気分がすぐれず寝ているのだと思った。起こすのが可哀想なので、静かにリビングに戻ろうとした時、携帯の電話が鳴った。
耳に当てて応答すると、草太の声だった。
「恭介、昨日、言えなかったことがある」
「言えなかったこと?」
「そうだ。犬神について、うちの爺さんから聞いた話がある。犬神に憑かれた人間は、その役割を果たすと、今度は自分の願いを果たすために、身近な人物に取り憑くらしい」
「どういうこと?」
「実は、以前、絢子に聞いたことがあったんだ。絢子と恭介は昔付き合っていただろう。家の事情で結婚できなかったけど、彼女はずっとお前のことが好きだったらしい。その時、自分が実家での役割が終わったら、あらためて恭介と一緒になりたといっていた。俺は、バカなことを言うなと嗜めたんだ。ところが、今回の失踪でいやな予感がしているんだ。あいつ、子育ても終わって、家の経営もうまく言ってるから、お前のところにいったのじゃないかと……」
「そんな、まさか!俺は今、結婚している」
「そうだが。絢子が犬神に憑かれたままだと、犬神は絢子の願いを叶えるために、その霊力を発揮することになる。誰か、憑きもの落としの専門家を探した方がいいと思う。くれぐれも用心しろよ」
草太の声は、真剣そのもので単なる脅かしとは思えなかった。とはいうものの、今の世の中に、そんなオカルト話があるとは思えなかった。
恭介はそれからゆっくりと風呂に入り、冷蔵庫から裕美が用意してくれた食事を取り出すと、ビールを飲みながらゆったりとした時間を過ごした。
やがて、寝室のドアが開く音が聞こえた。裕美が起きてくるのだと思った。
裕美が微笑みながら近づいてきて、恭介の背中に抱きつきながら頬にキスすると、
「お帰りなさい」
と言った。
恭介は一瞬固まってしまった。
そこには妻の裕美の顔があったが、声は昔懐かしい絢子の声だった。
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