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第二章
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俺達が辺境伯家での騒動を解決してから二週間ほど経った。
ネメシスはまだ辺境伯家で妹ゲフン! 母親の辺境伯の手伝いと父親の看病をしているそうだ。とはいえ他国に嫁いでいたネメシスの姉も一時里帰りしたそうだし、今まで表舞台にも出れなかった父親が回復したら更にネメシスの負担は減るだろう……結局あの時の呟き通り、外堀が埋められている気がする。
因みにフルーツ村の別荘建築はほぼ内定し、ヘレネがそのまま現地における総責任者として在留する事になった。引き続き村の自警団への戦闘指導及び、俺とアテナへの風魔法伝授行為を続けている。
そのお陰で風魔法の精度向上が進み、特に俺のフライの魔法はLV2となり、3mほど浮き上がれるようになった。
「この短期間でこれだけ向上するとは……流石エルフですわね。私のフライの精度を追い抜くのも遠くないでしょう……最も婚約者殿は、既に飛行技能をお持ちですが」
「いや、あの技能はグライダー、いやムササビが滑空するようなものでな。成る丈高い所から飛び出さないといけない。小回りも効かないしフライのLVが上がるに越した事はないよ」
「本当、羨ましいなぁ……私は頑張っても数10センチ浮くのが精いっぱいだし」
「風魔法に適性がなくその高さまで浮けるアテナ様は才能がおありですよ。地面から浮けるという事は水面を歩けトラップのある迷宮の床も回避出来、高所から落下した時や壁に突き飛ばされた時も衝撃を殺す事が出来ます」
「そもそもそういう事態に陥るのを避けたいわね……」
アルテミスも渋々ながら風魔法の伝授を受ける事となった。狼体はある程度の斬撃や魔法の攻撃にも耐えるが、人間体は多少の魔法抵抗力はあれどほぼ人間と同様らしい。ウィンドウォールだけでも覚えておけば弓で狙われても少しは安心だろう。
「……私に子供がいたのなら、アルテミス様やルナ様と一緒位でしょうし……少し背徳感がありますね」
「意識するな!そもそもワシが憑依した段階でこの子は肉体年齢が停止した。昔はそれを不老不死と勘違いし是非自身を人間体に、という輩もいたがな……そもそも同性・女にしか憑依出来ないうえ、憑依した段階で元の意識は消えるのだがな」
ヘレネさんは実は未亡人で、成人即入籍をしたらしい。とはいえ亡夫は女性の貞操は18歳まで守るべき、という考えだったらしく、ヘレネさんが18歳になり結婚式を挙げる前に夫は亡くなったのでキスはおろか性行為もしていなかったそうだ……。
「結婚式といえば……結婚前に各地の教会を廻り神々に祈りを捧げる風習があるとはな……」
「パートナーと各地を一緒に回る事で人生における困難も一緒に解決していくという意味らしいわよ……まぁ婚前旅行みたいな物みたいだけどね」
「私も亡き夫と各地の火・水・風・土・光の神殿を廻りました。危険もあるとはいえ警備のしっかりした国が多いですし心配はご無用ですよ。ネメシス様とアルテミス様もいるのでしたら更に安心でしょう」
そう、この婚前旅行は別に婚約者と二人だけで行わないといけない訳じゃないらしい。昔は本当に二人だけで行われていたが、今以上に治安も悪かった為本当に命を落とす事も珍しくなかったそうだ。その為段々と形骸化が進み、今は候補がいるのなら第二、第三の婚約者と一緒に回ったり、家族を同行したりする場合もあるらしい。
「しかし……本当に体よく各地を回るよう仕組まれている気がするな」
ポーン、気のせいです。この婚前旅行も数百年前からの風習でございます。
……出やがった……そこまでして食べたいのなら自分で降臨して食べるか、信者に言えばいいじゃないか!
……女神はそう簡単には降臨出来ません。そして神託は転生者にしか聞こえません。なので数十年に一度の転生者がいる時は各地の御馳走……コホン、貢物に込められた信仰の力を受けるいい機会なのです……この間のボア肉のフィレステーキも大変美味しゅうござい……コホン。
……気に入ったのは結構だが、まさかその為だけに転生者を呼んでいる訳じゃないよな……そういえば女神は火水風土光のどの属性なんだ?
……それぞれの属性の神は別にいらっしゃいます。私……コホン、女神は創造神ですので属性云々はございません。
……その欲に忠実な所だけを見ると闇の女神だな……まあいい、あの時言ったようにアテナ達と各地を回りたかったのも事実だし乗ってやるよ。
「……どうしたの? ボーっとして。どうせまた誰か別の女性の事でも考えてたんでしょ?」アテナが図星を突いてくる……女神相手でも構わず嫉妬してきそうだな。
定期連絡を聞くと辺境伯の夫の方も順調に回復し、ネメシスも早期に戻ってくるらしい。辺境伯殿的には本当はそのまま補佐として、自分の後継として教育を続けたいらしいがな。
ルナちゃんもほぼ全快したに近いし、帰ってきたら計画を建て、俺・アテナ・アルテミス・ルナちゃん、そしてネメシスの5人で婚前旅行だ!
……
……
……ここは……どこ? ……何か、長い夢を見ていた気がする……
暗闇に立ち上がる、一人の……
------------------------------
※エイプリルフールから新章開始、というのもアレなので^p^ギリギリ3月開始に変更&2話掲載とします。その代わりすいまそん次回は4/8(予定)に~。
ネメシスはまだ辺境伯家で妹ゲフン! 母親の辺境伯の手伝いと父親の看病をしているそうだ。とはいえ他国に嫁いでいたネメシスの姉も一時里帰りしたそうだし、今まで表舞台にも出れなかった父親が回復したら更にネメシスの負担は減るだろう……結局あの時の呟き通り、外堀が埋められている気がする。
因みにフルーツ村の別荘建築はほぼ内定し、ヘレネがそのまま現地における総責任者として在留する事になった。引き続き村の自警団への戦闘指導及び、俺とアテナへの風魔法伝授行為を続けている。
そのお陰で風魔法の精度向上が進み、特に俺のフライの魔法はLV2となり、3mほど浮き上がれるようになった。
「この短期間でこれだけ向上するとは……流石エルフですわね。私のフライの精度を追い抜くのも遠くないでしょう……最も婚約者殿は、既に飛行技能をお持ちですが」
「いや、あの技能はグライダー、いやムササビが滑空するようなものでな。成る丈高い所から飛び出さないといけない。小回りも効かないしフライのLVが上がるに越した事はないよ」
「本当、羨ましいなぁ……私は頑張っても数10センチ浮くのが精いっぱいだし」
「風魔法に適性がなくその高さまで浮けるアテナ様は才能がおありですよ。地面から浮けるという事は水面を歩けトラップのある迷宮の床も回避出来、高所から落下した時や壁に突き飛ばされた時も衝撃を殺す事が出来ます」
「そもそもそういう事態に陥るのを避けたいわね……」
アルテミスも渋々ながら風魔法の伝授を受ける事となった。狼体はある程度の斬撃や魔法の攻撃にも耐えるが、人間体は多少の魔法抵抗力はあれどほぼ人間と同様らしい。ウィンドウォールだけでも覚えておけば弓で狙われても少しは安心だろう。
「……私に子供がいたのなら、アルテミス様やルナ様と一緒位でしょうし……少し背徳感がありますね」
「意識するな!そもそもワシが憑依した段階でこの子は肉体年齢が停止した。昔はそれを不老不死と勘違いし是非自身を人間体に、という輩もいたがな……そもそも同性・女にしか憑依出来ないうえ、憑依した段階で元の意識は消えるのだがな」
ヘレネさんは実は未亡人で、成人即入籍をしたらしい。とはいえ亡夫は女性の貞操は18歳まで守るべき、という考えだったらしく、ヘレネさんが18歳になり結婚式を挙げる前に夫は亡くなったのでキスはおろか性行為もしていなかったそうだ……。
「結婚式といえば……結婚前に各地の教会を廻り神々に祈りを捧げる風習があるとはな……」
「パートナーと各地を一緒に回る事で人生における困難も一緒に解決していくという意味らしいわよ……まぁ婚前旅行みたいな物みたいだけどね」
「私も亡き夫と各地の火・水・風・土・光の神殿を廻りました。危険もあるとはいえ警備のしっかりした国が多いですし心配はご無用ですよ。ネメシス様とアルテミス様もいるのでしたら更に安心でしょう」
そう、この婚前旅行は別に婚約者と二人だけで行わないといけない訳じゃないらしい。昔は本当に二人だけで行われていたが、今以上に治安も悪かった為本当に命を落とす事も珍しくなかったそうだ。その為段々と形骸化が進み、今は候補がいるのなら第二、第三の婚約者と一緒に回ったり、家族を同行したりする場合もあるらしい。
「しかし……本当に体よく各地を回るよう仕組まれている気がするな」
ポーン、気のせいです。この婚前旅行も数百年前からの風習でございます。
……出やがった……そこまでして食べたいのなら自分で降臨して食べるか、信者に言えばいいじゃないか!
……女神はそう簡単には降臨出来ません。そして神託は転生者にしか聞こえません。なので数十年に一度の転生者がいる時は各地の御馳走……コホン、貢物に込められた信仰の力を受けるいい機会なのです……この間のボア肉のフィレステーキも大変美味しゅうござい……コホン。
……気に入ったのは結構だが、まさかその為だけに転生者を呼んでいる訳じゃないよな……そういえば女神は火水風土光のどの属性なんだ?
……それぞれの属性の神は別にいらっしゃいます。私……コホン、女神は創造神ですので属性云々はございません。
……その欲に忠実な所だけを見ると闇の女神だな……まあいい、あの時言ったようにアテナ達と各地を回りたかったのも事実だし乗ってやるよ。
「……どうしたの? ボーっとして。どうせまた誰か別の女性の事でも考えてたんでしょ?」アテナが図星を突いてくる……女神相手でも構わず嫉妬してきそうだな。
定期連絡を聞くと辺境伯の夫の方も順調に回復し、ネメシスも早期に戻ってくるらしい。辺境伯殿的には本当はそのまま補佐として、自分の後継として教育を続けたいらしいがな。
ルナちゃんもほぼ全快したに近いし、帰ってきたら計画を建て、俺・アテナ・アルテミス・ルナちゃん、そしてネメシスの5人で婚前旅行だ!
……
……
……ここは……どこ? ……何か、長い夢を見ていた気がする……
暗闇に立ち上がる、一人の……
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※エイプリルフールから新章開始、というのもアレなので^p^ギリギリ3月開始に変更&2話掲載とします。その代わりすいまそん次回は4/8(予定)に~。
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