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おじさん♡飛びます①

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みぃ♡

今、空を飛んでます。

比喩ではなく、実際に飛行している。

感動の再会と、ちょっぴり淋しいお別れをした僕は飛行機に乗ってお家に帰る途中です。

で、今、現在。

僕はもう、お腹がペコペコなんだ。
なのにご馳走を前に強烈なお預けをされている。
可哀想なワンコ状態です。

少し前。

搭乗完了、そしてテイクオフ!
…で飛び立った直後のこと。

「本当にっ、ごめんなさい!」
もう、謝るしかない。

右にセス、左にマックス。
サンドイッチされて座っている。
だから右に左に首をフリフリ、忙しない謝罪会見となっております。

「こんな大事になるなんて、思ってなくて」
正直に話して、ちゃんと謝る。

もうセスとマックスに日和るのは止めよう。
僕は好きな人と、一緒に、幸せになりたい。

「リリィ、良いんだ。君は一緒に来てくれた。俺達と帰ると言ってくれた。それだけで、充分だ」
マックスは笑顔で応える。

…嘘吐き。
何でもかんでも愛で塗りつぶしちゃうような許し方は嫌だよ。 

「…嘘。許してなんて、ないでしょ?」
ちゃんと、怒って、責めて。
仲直りがしたい。  

「…リリィ、どうして欲しいんだ」
セスがすごく平べったい声で言った。

怖い…ビクッとなった。
それで、僕は…

やっぱりもういいや、ってしたくなった。
でも、今日はもうちょっと頑張る。
「本当は謝られたって許せない気持ちなんでしょ?」

分かるよ。
しょうがないって分かってても、真剣に怒ったなら直ぐに元通りになんてなれない。
「ちゃんと、怒って?僕、受け止めるから」

後悔してるし、反省もしてる。
だからセスとマックスの気持ちのまんま怒ってくれて構わない。ふ
すごく、嫌な気持ちになったでしょう?
セスが泣くなんて…僕は心底、悲しくなった。

君を。

君みたいな強い人を泣かせるなんて。
僕は酷い、妻だ。

自分でも自分が許せない。
だから罪滅ぼしがしたいんだ。
自己満足だけど、セスが望む事をしたい。

「…君は、私の激情を受け止めようと言うのか?」

激情。(;´д`)

…激情、ですか。
…うん。
はい!がんばります!

「リリィ、俺達は怒ってなどいない」
マックスはとても静かに話し始めた。
「だが、君は俺達の憤りすら理解したいと言うのだな。嬉しいよ」

憤り。(;´д`)

…それはトドのツマリは怒ってるんだよね?
…いや、いいんだ。

うん!怒っていいよ。
マックスの事をもっと知りたいんだ。

教えて欲しい。
分かりたいよ。

嬉しいって言ってくれたし、がんばります!

よし!バッチこーい!

\\\٩(๑`^´๑)۶////
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