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おじさん♡実は愛されてます
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ジャラ♡
性悪だと聞いていたが、肩透かしもいい所だ。
我らの妻はいたって可愛く、単に愚か者であるだけだ。
確かに、それなりに悪さもしたのだろう。
それは行儀の悪さから窺える。
妻は牢屋に押し込まれる迄に何度も脱走を試みていた。
そして捕まっては泣き喚き、折檻されそうになると懇願しては這いつくばって謝る。
そうやって地べたに額を擦り付けながらも、懲りずにまた隙はないかとキョトキョトと周りを窺う。
そんなふうに獄司の手を散々に焼かせる癖に、何とか懐柔でき無いかと下手くそに機嫌を取ろうともしていた。
もちろん、誰も相手になどしない。
するととたんに悪態をついて、手当たり次第の物に当たり散らした。
呆れた痴れ者だと、私は苦くも笑ってしまった。
高生は薄情で、臆病で、卑怯者だ。
だが素直で、無垢で、憎めない愛嬌者である。
だからこそ、君はお仕置きをされているのだよ。
こんなふうに…
私という獄司によって、君はたっぷりと時間をかけて悪戯された。
そして疲れ果てた君は深く眠っている。
「…っう、ひっく…」
夢の中でも私にその身を貪られているのだろうか。
しゃくり上げて、涙を一粒こぼした。
…つい、苛め過ぎてしまった。
君があんまり強情だからいけないのだ。
意地を張らずに感じたら良いのに。
これは罰だから自分は酷い目にあっている、と君は思い込みたいようだね。
後悔の念がそうさせている、というよりは単に思い込みが激しいのだろう。
私は君を泣かせているが、傷つけた試しがない。
いつだって、実は可愛がっているだけなのだから。
とはいえ、本人は大真面目だ。
全く、君という人はのせられ易い。
私は祝言までの余興だと、安易に請け負ったのだが…
安請け合いはするものではないと思い知った。
先程など、あまりに君が泣きじゃくるのが可哀想で可愛いくて…
何もかも白状するところだった。
とても危うかった。
それをすれば、契約に反する。
最悪、君の夫の候補から外れる羽目になろう。
だから私の愛する君、許して欲しい。
そう、私の方こそが君に許しを請いたいのだ。
私はただ、一刻も早く君に触れたくて…
その欲望のために、この計画に協力する事を承諾した。
そうでなければ、元旦で執り行う祝言まで君に会う事は許されなかった。
祝言は丸一日を費やす一大事だ。
それからさらに夜明けと夜更けをやり過ごし、初夜を迎えるまでは指一本と君に触れることは叶わない。
君という運命の番いを、私は長い年月を待ち望んできた。
今更、少しも待つ気にはなれぬ。
私はいち早く君と愛し合いたかったのだ!
例え破瓜はならぬとも、その身体に触れ君の愛に触れたかった。
そして君の愛の恩恵に触れて、私は初めて本来の自身の昂りを知った。
君を愛する私の同胞も、同じく感動している。
君は素晴らしい人なのだ。
ただ今の君は私を含め、三人の許婚を得ている。
いずれも中欧の大国から選りすぐられた王の御子達だ。
私は彼らとは元から交流があり、為人りも知っていた。
皆が素晴らしい男であり、共に女王の夫にと推挙された事を誇りに思っている。
彼らとはいずれ、君を中心に据えて寝所を共にする。
我々は愛する君をたっぷりと満たして差し上げられよう。
我が妻よ、あと少しの辛抱だ。
その時は意地悪などいたさぬゆえ、楽しみに待っておられるとよろしい。
だが、未だ君は償いが済んでいない。
君という人は、殺人と放火の罪を犯し絞首刑に処されている。
これを聞いた時には仰天したものだ。
そんな事は全く信じられぬ。
この可愛らしい人にその様な荒事は似合わない。
おそらく、あの守手と名乗る連中が何かしら噛んでいるのだろう。
その様な確信を持ち、我ら許婚諸君は守手頭を名乗る坊主に詰め寄った。
少し締め上げてやると、男は吐いた。
案の定、これは偽りの咎でこの男の謀り事であった。
正直に言って、くだらない思惑だと思っている。
君は一度ひどく懲らしめられた方が良いのだと、それが君のためになるのだと、彼らなりに心配しているらしい。
守手なるものが何者かは知らぬが、差し出がましく不愉快だ。
その様な不遜な意向など一切構う事は無い。
私は直ぐにでも妻を解放してやりたかった。
しかし、この件について他の許婚諸君にも意見を求めた。
同胞の一人が『推察』の能力の持ち主で、念の為に探りを入れる事にしたのだ。
すると彼は守手と政府役人に確執がある事を察した。
我々としてはそこに決裂があるのなら、付け入る隙だと利用したい。
その後、更なる推察によると政府側と守手側では立場も思惑も違えており、守手側がより高生に親身であると分かった。
彼らは、高生の保護を使命であると信じているようだ。
で、あるならば。
守手側の意見を尊重してやるべきだろう。
政府側は妻を利用し、なんとか国益に繋げようと画策している。
それは力を発するまでもなく、見え見えの事だった。
役人供は一度は我々が提示した報酬に飛びついて、高生を引き渡そうとしていた。
だが突然に意を返し、彼は国宝であり門外不出だなどと主張した。
おそらくそれを役人供に焚き付けたのは、守手の連中に違いない。
面倒な事をしてくれたものだが、これは案外我らには悪くない申し出だった。
何故なら…
我々は裏切り者だからだ。
我ら許婚諸君は国に推挙されておきながらも、密かに中欧大陸に反旗を翻す決意をしている。
全ては、愛する高生のためだ。
高生を中欧のΩ女王にはしない。
私達は可愛い君をその過酷な運命から守ってさしあげたい!
中欧大陸の意向は終始一貫している。
長く失われしΩ女王を頂き、中欧大陸の繁栄時代を取り戻すのだ。
『中欧のレンレン』が還り咲く時、それが叶えられる。
中欧大陸は百数年前までΩ女王を有していた。
それこそが中欧のΩ女王、レンレンである。
我が大陸ではΩ女王は必ずレンレンと称される。
これは女王の戴冠と共に継承するものであった。
他のα大陸も同じようにΩ女王は同じ名を継承する。
実は千年もの間、継承者がおらぬままでいる大陸すらもあった。
それ程にΩは得難く貴重な存在なのである。
我が大陸は恵まれている方なのだ。
だが他の大陸と我が中欧大陸では事情が異なる。
中欧大陸は五大陸で最も広大で、かつ多種多様なる民族が所属しているのだ。
故に、統率と維持が他の大陸よりも難解だった。
それでも、中欧大陸がα種で構成されている限りはΩを核に統制がとれる。
Ωの愛と恩恵の元に調和がなされるのだ。
しかし今現在、その肝心のΩを欠いている。
近年の中欧はΩという核を失った事で連携が滞りがちになった。
大陸内に於いての国交が薄れ始め、結果的にそれぞれが国力を衰えさせた。
そして中欧大陸が弱体化し始めたのだ。
緑豊かな森林が砂漠と化し、近隣の国々は砂嵐に襲われた。
山間部では痩せた土が崩れて河川に流れ込み、清水を泥水に変えた後に海を汚す。
日照りに焼かれる国あれば、打ち続く雨に流される国があった。
それは僅か百年足らずの瞬く間に起こったのだ。
そしてΩの恩恵が中欧大陸には必須であったと、我々は思い知るに至った。
そして中欧の長者達は、最後のΩ女王レンレンが中欧大陸の東に浮かぶ小さな島国より得た事を思いだす。
そこはβ種のみで構成される貧相な島国だが、どういう訳かΩの産地であった。
先代のレンレンは、実は小舟に乗って大陸に流されてきた難民であったという。
自国での不遇に耐えきれず逃げたして、粗末な船に乗り込み遭難したらしい。
大変な思いをして大陸に辿り着いたら、今度はレンレンとして女王に仕立てられたのだ。
可哀想に…
自国で不遇に耐えていた方がマシだったに違いない。
レンレンは三十年の在位の間に三十一人の子を中欧に産み与えた。
実はレンレンは女王に仕立てられてすぐ、十九人もの夫を得ていた。
それは中欧大陸の国の数と等しい。
そして、その全員に子宝を授けたのだった。
私達の可愛い君もレンレンとして同じ事を望まれる。
しかも国が疲弊している今、子を成すだけでは長も民衆も満足しない。
君は先代よりも数多くの夫を得る事になるだろう。
そして絶えず性交を求められ、愛液を与え続けねばならない。
それはΩの身体の全てが、我らαの力を高めるせいだ。
私も君と交わって、変わった。
元より『威圧』の能力を持つ私だが、自分でも驚く程に力が増している。
先日は守手に対して思いがけずも強く発揮し、彼らを圧してしまった。
あの様子では、しばらくは足腰に不自由が残った事だろう。
とはいえ、私は感動した。
そして、Ωの恩恵の凄まじい効力に魅力された。
αなら、皆そうなる。
Ωを求めずにはおれない。
だからレンレンは、中欧の国々できれいに分配される事になる。
我らα種族は平静と調和を好む。
だから、皆で粛々と君の愛を分かち合うのだ。
己の順番を待ち、分け前を頂いたら次に渡す。
そうやって中欧大陸を君は巡る事になるのだ。
誰もが君を愛するが、君は誰の所にも留まれぬ。
…それは心が有っては耐えられぬ。
今の君は必ずや失われよう。
高生はその身に宿る、愛の全てを吸い尽くされるのだ。
私の愛する可愛い君は抜け殻にされ、器として生かされる。
そんな事を私達は絶対に許さない!
だから、守手頭と結託して暴挙に出た。
向こう水な真似をしている自覚はあるが、後悔は無い。
それにしても、彼らが納得するまで我らは馬鹿げた芝居をせねばならない。
私は君に優しくしたい。
君を可愛がりたくてたまらないというのに。
全く、君という人は馬鹿な真似をしたものだ。
。・゜・(ノД`)・゜・。
性悪だと聞いていたが、肩透かしもいい所だ。
我らの妻はいたって可愛く、単に愚か者であるだけだ。
確かに、それなりに悪さもしたのだろう。
それは行儀の悪さから窺える。
妻は牢屋に押し込まれる迄に何度も脱走を試みていた。
そして捕まっては泣き喚き、折檻されそうになると懇願しては這いつくばって謝る。
そうやって地べたに額を擦り付けながらも、懲りずにまた隙はないかとキョトキョトと周りを窺う。
そんなふうに獄司の手を散々に焼かせる癖に、何とか懐柔でき無いかと下手くそに機嫌を取ろうともしていた。
もちろん、誰も相手になどしない。
するととたんに悪態をついて、手当たり次第の物に当たり散らした。
呆れた痴れ者だと、私は苦くも笑ってしまった。
高生は薄情で、臆病で、卑怯者だ。
だが素直で、無垢で、憎めない愛嬌者である。
だからこそ、君はお仕置きをされているのだよ。
こんなふうに…
私という獄司によって、君はたっぷりと時間をかけて悪戯された。
そして疲れ果てた君は深く眠っている。
「…っう、ひっく…」
夢の中でも私にその身を貪られているのだろうか。
しゃくり上げて、涙を一粒こぼした。
…つい、苛め過ぎてしまった。
君があんまり強情だからいけないのだ。
意地を張らずに感じたら良いのに。
これは罰だから自分は酷い目にあっている、と君は思い込みたいようだね。
後悔の念がそうさせている、というよりは単に思い込みが激しいのだろう。
私は君を泣かせているが、傷つけた試しがない。
いつだって、実は可愛がっているだけなのだから。
とはいえ、本人は大真面目だ。
全く、君という人はのせられ易い。
私は祝言までの余興だと、安易に請け負ったのだが…
安請け合いはするものではないと思い知った。
先程など、あまりに君が泣きじゃくるのが可哀想で可愛いくて…
何もかも白状するところだった。
とても危うかった。
それをすれば、契約に反する。
最悪、君の夫の候補から外れる羽目になろう。
だから私の愛する君、許して欲しい。
そう、私の方こそが君に許しを請いたいのだ。
私はただ、一刻も早く君に触れたくて…
その欲望のために、この計画に協力する事を承諾した。
そうでなければ、元旦で執り行う祝言まで君に会う事は許されなかった。
祝言は丸一日を費やす一大事だ。
それからさらに夜明けと夜更けをやり過ごし、初夜を迎えるまでは指一本と君に触れることは叶わない。
君という運命の番いを、私は長い年月を待ち望んできた。
今更、少しも待つ気にはなれぬ。
私はいち早く君と愛し合いたかったのだ!
例え破瓜はならぬとも、その身体に触れ君の愛に触れたかった。
そして君の愛の恩恵に触れて、私は初めて本来の自身の昂りを知った。
君を愛する私の同胞も、同じく感動している。
君は素晴らしい人なのだ。
ただ今の君は私を含め、三人の許婚を得ている。
いずれも中欧の大国から選りすぐられた王の御子達だ。
私は彼らとは元から交流があり、為人りも知っていた。
皆が素晴らしい男であり、共に女王の夫にと推挙された事を誇りに思っている。
彼らとはいずれ、君を中心に据えて寝所を共にする。
我々は愛する君をたっぷりと満たして差し上げられよう。
我が妻よ、あと少しの辛抱だ。
その時は意地悪などいたさぬゆえ、楽しみに待っておられるとよろしい。
だが、未だ君は償いが済んでいない。
君という人は、殺人と放火の罪を犯し絞首刑に処されている。
これを聞いた時には仰天したものだ。
そんな事は全く信じられぬ。
この可愛らしい人にその様な荒事は似合わない。
おそらく、あの守手と名乗る連中が何かしら噛んでいるのだろう。
その様な確信を持ち、我ら許婚諸君は守手頭を名乗る坊主に詰め寄った。
少し締め上げてやると、男は吐いた。
案の定、これは偽りの咎でこの男の謀り事であった。
正直に言って、くだらない思惑だと思っている。
君は一度ひどく懲らしめられた方が良いのだと、それが君のためになるのだと、彼らなりに心配しているらしい。
守手なるものが何者かは知らぬが、差し出がましく不愉快だ。
その様な不遜な意向など一切構う事は無い。
私は直ぐにでも妻を解放してやりたかった。
しかし、この件について他の許婚諸君にも意見を求めた。
同胞の一人が『推察』の能力の持ち主で、念の為に探りを入れる事にしたのだ。
すると彼は守手と政府役人に確執がある事を察した。
我々としてはそこに決裂があるのなら、付け入る隙だと利用したい。
その後、更なる推察によると政府側と守手側では立場も思惑も違えており、守手側がより高生に親身であると分かった。
彼らは、高生の保護を使命であると信じているようだ。
で、あるならば。
守手側の意見を尊重してやるべきだろう。
政府側は妻を利用し、なんとか国益に繋げようと画策している。
それは力を発するまでもなく、見え見えの事だった。
役人供は一度は我々が提示した報酬に飛びついて、高生を引き渡そうとしていた。
だが突然に意を返し、彼は国宝であり門外不出だなどと主張した。
おそらくそれを役人供に焚き付けたのは、守手の連中に違いない。
面倒な事をしてくれたものだが、これは案外我らには悪くない申し出だった。
何故なら…
我々は裏切り者だからだ。
我ら許婚諸君は国に推挙されておきながらも、密かに中欧大陸に反旗を翻す決意をしている。
全ては、愛する高生のためだ。
高生を中欧のΩ女王にはしない。
私達は可愛い君をその過酷な運命から守ってさしあげたい!
中欧大陸の意向は終始一貫している。
長く失われしΩ女王を頂き、中欧大陸の繁栄時代を取り戻すのだ。
『中欧のレンレン』が還り咲く時、それが叶えられる。
中欧大陸は百数年前までΩ女王を有していた。
それこそが中欧のΩ女王、レンレンである。
我が大陸ではΩ女王は必ずレンレンと称される。
これは女王の戴冠と共に継承するものであった。
他のα大陸も同じようにΩ女王は同じ名を継承する。
実は千年もの間、継承者がおらぬままでいる大陸すらもあった。
それ程にΩは得難く貴重な存在なのである。
我が大陸は恵まれている方なのだ。
だが他の大陸と我が中欧大陸では事情が異なる。
中欧大陸は五大陸で最も広大で、かつ多種多様なる民族が所属しているのだ。
故に、統率と維持が他の大陸よりも難解だった。
それでも、中欧大陸がα種で構成されている限りはΩを核に統制がとれる。
Ωの愛と恩恵の元に調和がなされるのだ。
しかし今現在、その肝心のΩを欠いている。
近年の中欧はΩという核を失った事で連携が滞りがちになった。
大陸内に於いての国交が薄れ始め、結果的にそれぞれが国力を衰えさせた。
そして中欧大陸が弱体化し始めたのだ。
緑豊かな森林が砂漠と化し、近隣の国々は砂嵐に襲われた。
山間部では痩せた土が崩れて河川に流れ込み、清水を泥水に変えた後に海を汚す。
日照りに焼かれる国あれば、打ち続く雨に流される国があった。
それは僅か百年足らずの瞬く間に起こったのだ。
そしてΩの恩恵が中欧大陸には必須であったと、我々は思い知るに至った。
そして中欧の長者達は、最後のΩ女王レンレンが中欧大陸の東に浮かぶ小さな島国より得た事を思いだす。
そこはβ種のみで構成される貧相な島国だが、どういう訳かΩの産地であった。
先代のレンレンは、実は小舟に乗って大陸に流されてきた難民であったという。
自国での不遇に耐えきれず逃げたして、粗末な船に乗り込み遭難したらしい。
大変な思いをして大陸に辿り着いたら、今度はレンレンとして女王に仕立てられたのだ。
可哀想に…
自国で不遇に耐えていた方がマシだったに違いない。
レンレンは三十年の在位の間に三十一人の子を中欧に産み与えた。
実はレンレンは女王に仕立てられてすぐ、十九人もの夫を得ていた。
それは中欧大陸の国の数と等しい。
そして、その全員に子宝を授けたのだった。
私達の可愛い君もレンレンとして同じ事を望まれる。
しかも国が疲弊している今、子を成すだけでは長も民衆も満足しない。
君は先代よりも数多くの夫を得る事になるだろう。
そして絶えず性交を求められ、愛液を与え続けねばならない。
それはΩの身体の全てが、我らαの力を高めるせいだ。
私も君と交わって、変わった。
元より『威圧』の能力を持つ私だが、自分でも驚く程に力が増している。
先日は守手に対して思いがけずも強く発揮し、彼らを圧してしまった。
あの様子では、しばらくは足腰に不自由が残った事だろう。
とはいえ、私は感動した。
そして、Ωの恩恵の凄まじい効力に魅力された。
αなら、皆そうなる。
Ωを求めずにはおれない。
だからレンレンは、中欧の国々できれいに分配される事になる。
我らα種族は平静と調和を好む。
だから、皆で粛々と君の愛を分かち合うのだ。
己の順番を待ち、分け前を頂いたら次に渡す。
そうやって中欧大陸を君は巡る事になるのだ。
誰もが君を愛するが、君は誰の所にも留まれぬ。
…それは心が有っては耐えられぬ。
今の君は必ずや失われよう。
高生はその身に宿る、愛の全てを吸い尽くされるのだ。
私の愛する可愛い君は抜け殻にされ、器として生かされる。
そんな事を私達は絶対に許さない!
だから、守手頭と結託して暴挙に出た。
向こう水な真似をしている自覚はあるが、後悔は無い。
それにしても、彼らが納得するまで我らは馬鹿げた芝居をせねばならない。
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君を可愛がりたくてたまらないというのに。
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