アイスとチーズ

迷熊井 泥(Make my day)

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地井頭ネエさんとメガネ

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沙織は抑えていた手を離し立ち上がると、真紀理は沙織の顔をじっと見上げた。

「いやぁスゴいね。地井頭ネエさん」

「ネエさん?」

立ち上がった真紀理の様子が少しおかしいと沙織は感じたが、たぶん負けたからバツが悪いのだろうくらいに思っていた。
真紀理は肩を狭め女子っぽく立ち尽くしていた。しかも少し顔が赤らんでいる。

「地井頭ネエさんにいかに自分がか弱いかってこと思い知らされたよ」

沙織は眉間にしわを寄せた。

「なんだって?誰がか弱いって?」

「あたし一生地井頭ネエさんについてくわ」

「誰がネエさんだい!」

「え?だってわたし1年だから」

「1年だったんかい」

香織と沙織は2年だ。

それを聞いて香織もハッと亜香里に聞いた。

「え?あなた何年生?」

亜香里はちょうどメガネをかけたところだった。
すると顔を赤らめもじもじしだした。

「い…1年…」

キャラが変わった。
香織はけげんそうな顔で亜香里を見つめた。

「あ…あの…そんなに見つめないで…ください…」

香織は亜香里のメガネをそっと両手でとってみた。
すると気がついたように右肩を抑え「この痛み。生涯我が心に刻んでおこう!」

「どっちかっていうと脇固め、肘にくると思うよ」

「まあいい。これで合気道に習うだけの価値があることがわかった。明日から習うてやる。そのつもりでいろ」

「教わるんだったらお願いします、でしょ。ほんと、いろいろ教えることがあるね」

そう言って亜香里のメガネをゆっくりとかけてやった。
すると亜香里はもじもじしだし小さな声で「お、お願いします」と言った。
また香織がメガネを取ると眼光が鋭くなり「よきにはからえ」と言い、そして今一度かけると「愛洲先輩、メガネで遊ばないでください」。

「あ。ゴメン」

沙織もその様子を見て「こっちも面白い子が来てるね」

亜香里はもじもじと恥ずかしそうに説明した。

「わたし、視力がよくないのでメガネを取るとやたら強気になっちゃうんです」

「いや、あのキャラおかしいからね」

「止まらないんです」

沙織が亜香里のメガネをとった。
亜香里がツワモノの顔になった。

「止まりはせん!なんびとたりと我が道を止めることはまかりならぬのだ!」

沙織は眉間にしわを寄せ不思議そうに言った。

「なんのセリフ?」

「さあ」

どうでもいい…
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