5 / 31
1章 転生編
1話
しおりを挟む【本文】
僕、東條 薫はゲームが大好きである。高校生になるまではプレイ専門だったが、プレイしているとこうした方が面白いのでは?などと思う事が多々あり、そんな時ゲームプログラムに関する雑誌を見かけ、それをキッカケにゲーム制作を始めた。
ゲーム制作は想像を遥かに超える難しさだった。簡単なプログラムを組むだけでも3日かかったりする。それでもいつか自分で作った最高だと言えるゲームをプレイする事を夢にしているからこそ毎日頑張っていた。
寝ないで登校する事も度々あったが、オリジナルゲームが完成に近づいて来た。
そんなある日、いつものようにゲーム制作をしていた時、視界が歪み真っ暗になった。
__________________
どのくらい寝ていたのだろうか。目を覚まし体を起こし辺りを見回すと白い空間にポツンと一人いた。
『やっと、目を覚ましましたね』
「えっ?」
どことからなく聞こえて来た声に戸惑っていると、ふふふと笑い声も聞こえた。
『ここは、死後の世界です。つまり貴方は死んでしまったのです』
「えっ!なんで!」
『貴方はゲーム制作による過労が原因で死んでしまったのです。』
「そうだったんですか」
突然の貴方は死でます宣言に戸惑いながらも不思議と現状を受け入れていた。
『思ったよりも落ち着いてますね。これならすぐに次の段階に移っても大丈夫そうですので、次の段階に移らせていただきます。貴方には転生する権利が与えられています。地球に転生する事も出来ますが、最近は異世界に転生する方が多いのですが、どちらがよろしいでしょうか?』
「い、異世界で」
『異世界ですね。では、貴方をスキャンしますので少々お待ちください』
勢いで異世界と答えたが本当に異世界に転生するので良かったのかと思い悩んでしまう。
少し間が空き、それから少しして再び謎の声が聞こえた。
『スキャンが完了しました。貴方の異世界でのステータスになりますのでご覧下さい』
そう言われてから少しすると目の前にウインドウが現れた。
======================================
======================================
カオル 17歳 男 人間
レベル : 1
職業 : なし
HP : 2050/2050
MP : 5800/5800
筋力 : 645
魔力 : 965
耐久 : 430
敏捷 : 420
装備 : 普通の服
普通のジャージ上
普通のジャージ下
称号 : 《転生者》
スキル : なし
常時スキル : なし
補助効果 : なし
※《》は非表示
======================================
======================================
見てみたものの良いのか悪いのか分からなかった。だけど、ネット小説のような展開に少し興奮していた。
『初期でのステータスとしては高い方ですよ』
まるで心を読んでいるかのようなタイミングで言われた。
『貴方には転生特典と素質スキル【個人スキル】と呼ばれるものが付与されます。転生特典を今から表示されるウインドウからお選び下さい。なお、スロットの個数は上に表示されています』
そう言われてからすぐに目の前に新たなウインドウが現れた。上には127と表示され、その下は表となっておりズラッと文字が列を成していた。スキルによってスロットの必要数が異なり、多数多様なスキルがある中で僕は時間をかけて選んだ。
__________________
『選び終えたようですね。これから行く世界には魔法や魔物と言った貴方にとって非現実な存在な世界です。最低限の装備類は用意されていますので転生後に確認して下さい。
あと、転生者や転移者の方にはヘルプと言われる特別スキルが与えられます。スキルのレア度が上がればより高位な物になりますので頑張ってくださいね。
貴方にとってはゲームのような世界に感じると思いますが、決してゲームでは無く新たな現実です。その事は理解して下さい。
では、これから転生させます。それでは頑張って下さいね』
「えっ!あっ!ちょっ!」
質問したい事があったのに有無を聞く前にいきなり転生させられてしまった。なんとなく不安を感じながら僕は新たな世界へと転移させられた。
__________________
意識がハッキリしないが、体を起こし辺りを見回すと意識はスーッと鮮明になった。
目の前には草原が広がっており、上を向けば綺麗な空が広がっていた。
「ここが異世界・・・」
なんとも言えない感情の中で唯一理解出来たのはゲームのような世界に来れたと言う興奮だけだった。
『ようこそ、異世界へ。私は貴方に与えられたスキル《ヘルプ》です。私にはレア度が存在しており、そのレア度が高い程に貴方には高位のヘルプ権限が与えられます。高位のヘルプ権限が貰えるよう頑張って下さい。
今後、必要となりますステータス表示は"ステータス"と唱えるか心の中で唱えますと出現します。消したい時は"ステータス終了"と唱えて下さい。
では、私からの最初のヘルプをさせていただきます。貴方のステータスはハッキリと申しまして異常です。このままでは何かとトラブルに巻き込まれるでしょう。転生神から与えられた偽造スキルを用いて表示ステータスを偽造する事をお勧めします。偽造スキルを用いましても本人は通常のステータスも確認出来るようになっておりますのでご安心下さい。
偽造スキルを発動させて早速やってみましょう』
突然の声に内心驚きながらも話を聞いていた。右も左もわからない僕にとってこの《ヘルプ》の存在は大きいと思った。
言われた通りにひとまずはステータスを呼び起こした。
======================================
======================================
カオル 17歳 男 人間
レベル : 1
職業 : 旅人
HP : 68000/68000
MP : 5800/5800《無限》
筋力 : 60300
魔力 : 24700
耐久 : 57240
敏捷 : 2000
装備 : 剣士の剣(E)
木の盾(E)
無地の服(E)
旅人の上着(E)
旅人のズボン(E)
称号 : 《転生者》
《異常者》
盾使い《守護者》
剣士《神剣》
個人スキル : 創造
MP無限
???
???
???
???
???
スキル : 剣術(S)
盾術(S)
体術(S)
魔術(S)
話術(S)
空間魔法(S)
白魔法(A)
黒魔法(A)
鑑定(S)
偽造(S)
常時スキル : 剛力(S)
剛腕(S)
鉄壁(A)
装甲(S)
忍耐(B)
俊敏(B)
隠蔽(S)
抵抗(S)
危険察知(B)
自然治癒(B)
成長率増加(S)
経験値増加(S)
スキルスロット獲得数増加(S)
《 ヘルプ(E)》
補助効果 : 創造神の加護
ストロット空き数 : 3
※《》は非表示
======================================
======================================
実際にステータスを見て、明らかにヤバい臭がする。選択した他にスキルが増えているのが転生神から与えられたスキルなのだと思った。その中から偽造スキルを見つけ、発動させるとステータス画面が歪み始め、そんなにしないで歪みが消えた。
======================================
======================================
カオル 17歳 男 人間
レベル : 1
職業 : 旅人
HP : 360/360《68000/68000》
MP : 135/135《5800/5800》《無限》
筋力 : 200《60300》
魔力 : 250《24700》
耐久 : 200《57240》
敏捷 : 35《2000》
装備 : 剣士の剣(E)
木の盾(E)
無地の服(E)
旅人の上着(E)
旅人のズボン(E)
称号 : 《転生者》
《異常者》
盾使い《守護者》
剣士《神剣》
個人スキル : なし《創造》
《MP無限》
《???
???
???
???
???》
スキル : 剣術(B)《S》
盾術(B)《S》
体術(C)《S》
《魔術(S)》
話術(E)《S》
《空間魔法(S)》
《白魔法(A)》
《黒魔法(A)》
《鑑定(S)》
《偽造(S)》
常時スキル : 剛力(S)《S》
剛腕(S)《S》
鉄壁(A)《A》
装甲(S)《S》
忍耐(B)《B》
俊敏(B)《B》
隠蔽(S)《S》
抵抗(S)《S》
危険察知(D)《B》
《自然治癒(B)》
《成長率増加(S)》
《経験値増加(S)》
《スキルスロット獲得数増加(S)》
《 ヘルプ(E)》
補助効果 : なし《創造神の加護》
ストロット空き数 : 3
※《》は非表示
======================================
======================================
直されたのを見て、先程までの自分のステータスの異常がより理解出来た。これが一般的な本来のステータスなんだろう。
『ステータスの偽造が完了しました。今後、私はスキルであるヘルプの発動時のみサポート致しますので、お気をつけください。
それでは、冒険の始まりです。頑張って下さい』
そう言い終えると声は聞こえなくなった。
この世界での僕の知識は乏しく地理の知識が無い為、どこに着くかもわからぬまま歩き出した。
歩きながらこれからどうするかを考えた。異世界物と言えば、魔王討伐が妥当な所だがそんな事は何も言われなかった。これと言った目標が無い。目標があれば頑張れるのに何か良いものはないかな。
そんな風に思いながら歩いていると奥の方で冒険者と思われる装備をした集団とモンスターの群れが戦っていた。
鑑定を使いモンスターのステータスを確認したところ、オーク(C)が2体、オーク(D)が3体、ゴブリン(E)が7体の計12体のモンスターに襲われていた。オークの見た目は変わりは無いがHPや筋力に違いがあった。
それに対して、冒険者側は4人とかなり不利に見えた。ステータスを確認したところ、四人とも新人冒険者だった。装備も僕と同じような物でランクもEだった。Cランクのオークが2体いる時点で勝ち目はない。
それなのに四人があそこにいるのは四人内の一人が怪我をしていたからだ。魔法使いのような格好をしている女の子の足から血が流れており、もう一人の女の子が支えになって、他二人の男の子の二人が剣を用いて前線で戦っていた。
ランクからして不利な状況で援護もなしとなれば少なくとも前線で戦っている男の子二人は死ぬだろう。
新しい世界での新しい人生が始まったというのにこんな幸先の悪いような出来事が目の前で起きようとしている事にこれから先の事が心配だ。
【後文】
作品初投稿ですので、誤字・脱字などがあると思いますので、見つけた場合は感想で教えてもらえますと助かります。
投稿ペースは遅いのですが、気長にお付き合いください。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる