異世界で傭兵始めました

ミストレ

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1章 転生編

1話

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【本文】

 僕、東條 薫とうじょう かおるはゲームが大好きである。高校生になるまではプレイ専門だったが、プレイしているとこうした方が面白いのでは?などと思う事が多々あり、そんな時ゲームプログラムに関する雑誌を見かけ、それをキッカケにゲーム制作を始めた。
 
 ゲーム制作は想像を遥かに超える難しさだった。簡単なプログラムを組むだけでも3日かかったりする。それでもいつか自分で作った最高だと言えるゲームをプレイする事を夢にしているからこそ毎日頑張っていた。
 寝ないで登校する事も度々あったが、オリジナルゲームが完成に近づいて来た。
 

 そんなある日、いつものようにゲーム制作をしていた時、視界が歪み真っ暗になった。



__________________



 どのくらい寝ていたのだろうか。目を覚まし体を起こし辺りを見回すと白い空間にポツンと一人いた。

 『やっと、目を覚ましましたね』

 「えっ?」

 どことからなく聞こえて来た声に戸惑っていると、ふふふと笑い声も聞こえた。

 『ここは、死後の世界です。つまり貴方は死んでしまったのです』

 「えっ!なんで!」

 『貴方はゲーム制作による過労が原因で死んでしまったのです。』

 「そうだったんですか」

 突然の貴方は死でます宣言に戸惑いながらも不思議と現状を受け入れていた。

 『思ったよりも落ち着いてますね。これならすぐに次の段階に移っても大丈夫そうですので、次の段階に移らせていただきます。貴方には転生する権利が与えられています。地球に転生する事も出来ますが、最近は異世界に転生する方が多いのですが、どちらがよろしいでしょうか?』

 「い、異世界で」

 『異世界ですね。では、貴方をスキャンしますので少々お待ちください』

 勢いで異世界と答えたが本当に異世界に転生するので良かったのかと思い悩んでしまう。
 少し間が空き、それから少しして再び謎の声が聞こえた。

 『スキャンが完了しました。貴方の異世界でのステータスになりますのでご覧下さい』

 そう言われてから少しすると目の前にウインドウが現れた。


======================================

======================================

カオル  17歳  男  人間

レベル : 1

職業 : なし

HP : 2050/2050

MP : 5800/5800

筋力 : 645

魔力 : 965

耐久 : 430

敏捷 : 420

装備 : 普通の服
     普通のジャージ上
     普通のジャージ下

称号 : 《転生者》

スキル : なし

常時スキル : なし

補助効果 : なし



 ※《》は非表示

======================================

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 見てみたものの良いのか悪いのか分からなかった。だけど、ネット小説のような展開に少し興奮していた。

 『初期でのステータスとしては高い方ですよ』

 まるで心を読んでいるかのようなタイミングで言われた。

 『貴方には転生特典と素質スキル【個人スキル】と呼ばれるものが付与されます。転生特典を今から表示されるウインドウからお選び下さい。なお、スロットの個数は上に表示されています』

 そう言われてからすぐに目の前に新たなウインドウが現れた。上には127と表示され、その下は表となっておりズラッと文字が列を成していた。スキルによってスロットの必要数が異なり、多数多様なスキルがある中で僕は時間をかけて選んだ。


__________________



 『選び終えたようですね。これから行く世界には魔法や魔物と言った貴方にとって非現実な存在な世界です。最低限の装備類は用意されていますので転生後に確認して下さい。
 あと、転生者や転移者の方にはヘルプと言われる特別スキルが与えられます。スキルのレア度が上がればより高位な物になりますので頑張ってくださいね。
 貴方にとってはゲームのような世界に感じると思いますが、決してゲームでは無く新たな現実です。その事は理解して下さい。
 では、これから転生させます。それでは頑張って下さいね』

 「えっ!あっ!ちょっ!」

 質問したい事があったのに有無を聞く前にいきなり転生させられてしまった。なんとなく不安を感じながら僕は新たな世界へと転移させられた。



__________________



 意識がハッキリしないが、体を起こし辺りを見回すと意識はスーッと鮮明になった。

 目の前には草原が広がっており、上を向けば綺麗な空が広がっていた。

 「ここが異世界・・・」

 なんとも言えない感情の中で唯一理解出来たのはゲームのような世界に来れたと言う興奮だけだった。


 『ようこそ、異世界へ。私は貴方に与えられたスキル《ヘルプ》です。私にはレア度が存在しており、そのレア度が高い程に貴方には高位のヘルプ権限が与えられます。高位のヘルプ権限が貰えるよう頑張って下さい。
 今後、必要となりますステータス表示は"ステータス"と唱えるか心の中で唱えますと出現します。消したい時は"ステータス終了"と唱えて下さい。

 では、私からの最初のヘルプをさせていただきます。貴方のステータスはハッキリと申しまして異常です。このままでは何かとトラブルに巻き込まれるでしょう。転生神から与えられた偽造スキルを用いて表示ステータスを偽造する事をお勧めします。偽造スキルを用いましても本人は通常のステータスも確認出来るようになっておりますのでご安心下さい。
 偽造スキルを発動させて早速やってみましょう』


 突然の声に内心驚きながらも話を聞いていた。右も左もわからない僕にとってこの《ヘルプ》の存在は大きいと思った。
 言われた通りにひとまずはステータスを呼び起こした。


======================================

======================================

カオル  17歳  男  人間

レベル : 1

職業 : 旅人

HP : 68000/68000

MP : 5800/5800《無限》

筋力 : 60300

魔力 : 24700

耐久 : 57240

敏捷 : 2000

装備 : 剣士の剣(E)
     木の盾(E)
     無地の服(E)
     旅人の上着(E)
     旅人のズボン(E)

称号 : 《転生者》
     《異常者》
     盾使い《守護者》
     剣士《神剣》

個人スキル : 創造
        MP無限
        ???
        ???
        ???
        ???
        ???

スキル : 剣術(S)
      盾術(S)
      体術(S)
      魔術(S)
      話術(S)
      空間魔法(S)
      白魔法(A)
      黒魔法(A)
      鑑定(S)
      偽造(S)

常時スキル :  剛力(S)
         剛腕(S)
         鉄壁(A)
         装甲(S)
         忍耐(B)
         俊敏(B)
         隠蔽(S)
         抵抗(S)
         危険察知(B)
         自然治癒(B)
         成長率増加(S)
         経験値増加(S)
         スキルスロット獲得数増加(S)
        《 ヘルプ(E)》

補助効果 : 創造神の加護

ストロット空き数 : 3

 ※《》は非表示

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 実際にステータスを見て、明らかにヤバい臭がする。選択した他にスキルが増えているのが転生神から与えられたスキルなのだと思った。その中から偽造スキルを見つけ、発動させるとステータス画面が歪み始め、そんなにしないで歪みが消えた。


======================================

======================================

カオル  17歳  男  人間

レベル : 1

職業 : 旅人

HP : 360/360《68000/68000》

MP : 135/135《5800/5800》《無限》

筋力 : 200《60300》

魔力 : 250《24700》

耐久 : 200《57240》

敏捷 : 35《2000》

装備 : 剣士の剣(E)
     木の盾(E)
     無地の服(E)
     旅人の上着(E)
     旅人のズボン(E)

称号 : 《転生者》
     《異常者》
     盾使い《守護者》
     剣士《神剣》

個人スキル : なし《創造》
        《MP無限》
        《???
         ???
         ???
         ???
         ???》

スキル : 剣術(B)《S》
      盾術(B)《S》
      体術(C)《S》
      《魔術(S)》
      話術(E)《S》
      《空間魔法(S)》
      《白魔法(A)》
      《黒魔法(A)》
      《鑑定(S)》
      《偽造(S)》

常時スキル :  剛力(S)《S》
         剛腕(S)《S》
         鉄壁(A)《A》
         装甲(S)《S》
         忍耐(B)《B》
         俊敏(B)《B》
         隠蔽(S)《S》
         抵抗(S)《S》
         危険察知(D)《B》
         《自然治癒(B)》
         《成長率増加(S)》
         《経験値増加(S)》
         《スキルスロット獲得数増加(S)》
         《 ヘルプ(E)》

補助効果 : なし《創造神の加護》

ストロット空き数 : 3

 ※《》は非表示

======================================

======================================


 直されたのを見て、先程までの自分のステータスの異常がより理解出来た。これが一般的な本来のステータスなんだろう。

 『ステータスの偽造が完了しました。今後、私はスキルであるヘルプの発動時のみサポート致しますので、お気をつけください。
 それでは、冒険の始まりです。頑張って下さい』

 そう言い終えると声は聞こえなくなった。

 この世界での僕の知識は乏しく地理の知識が無い為、どこに着くかもわからぬまま歩き出した。
 歩きながらこれからどうするかを考えた。異世界物と言えば、魔王討伐が妥当な所だがそんな事は何も言われなかった。これと言った目標が無い。目標があれば頑張れるのに何か良いものはないかな。

 そんな風に思いながら歩いていると奥の方で冒険者と思われる装備をした集団とモンスターの群れが戦っていた。

 鑑定を使いモンスターのステータスを確認したところ、オーク(C)が2体、オーク(D)が3体、ゴブリン(E)が7体の計12体のモンスターに襲われていた。オークの見た目は変わりは無いがHPや筋力に違いがあった。
 それに対して、冒険者側は4人とかなり不利に見えた。ステータスを確認したところ、四人とも新人冒険者だった。装備も僕と同じような物でランクもEだった。Cランクのオークが2体いる時点で勝ち目はない。

 それなのに四人があそこにいるのは四人内の一人が怪我をしていたからだ。魔法使いのような格好をしている女の子の足から血が流れており、もう一人の女の子が支えになって、他二人の男の子の二人が剣を用いて前線で戦っていた。
 ランクからして不利な状況で援護もなしとなれば少なくとも前線で戦っている男の子二人は死ぬだろう。

 新しい世界での新しい人生が始まったというのにこんな幸先の悪いような出来事が目の前で起きようとしている事にこれから先の事が心配だ。
 


【後文】

 作品初投稿ですので、誤字・脱字などがあると思いますので、見つけた場合は感想で教えてもらえますと助かります。
 投稿ペースは遅いのですが、気長にお付き合いください。
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