異世界で傭兵始めました

ミストレ

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1章 転生編

8話

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【前文】

 24.hポイントが10000超えしていて驚きと嬉しいですが、書くのは遅いし、誤字・脱字などが多くてすみません。
 感想での報告に助かっています。今後もよろしくお願いします。

(修正)
 計画を立てをしていた→計画を立てていた
 食費が取らせるだけで→ その後の掛かる費用は食費くらいだけで
 ムキムキの男が二人いた→ムキムキの男がいた

【本文】

 朝、目を覚まし、フィルの方を見るとまだ寝ていた。この世界には時計は無いが大きな街には"時の鐘"と呼ばれる物があり、その鐘が鳴らす回数で現在の時刻を知る事が出来る仕組みなのだが、その鐘が鳴るまで今の時間帯を把握出来ないのは不便である。

 ひとまず、一階に降りカウンターに行くとバーセントがいた。

 「おはようございます」

 「おう、カオルか。起きるの早いな」

 「ちなみに今は何時ですか?」

 「今か?5時の鐘が鳴って、俺が起きてからしばらく経つ事を考えると5時と半刻ってところだと思うぞ」

 「5時ですか。ありがとうございます。朝食は何時からですか?」

 「朝食は6時からだ。カオル達の分は部屋まで運んでやるから安心しろ。んで、何時に持って行けばいいか?」

 「そうですね、7時辺りですかね?フィルがまだ寝ているので」

 「なら、7時に持って行ってやる」

 「はい、お願いします」



 会話を終え、部屋に戻った僕は今後の計画を立てていた。
 まずは、フィルを傭兵ギルドで登録したら、家の案内をしてもらい、それから簡単なクエストを受け、装備を整えたら出発する。クエスト地に着いたらクエストを先にこなし、その後にレベル上げをしよう。
 今、フィルがいる状態でやれるのはこのくらいだろう。
そうなると、荷物を入れる物が必要だ。バックパックのような物があれば良いが・・・。はっ!!

 ここで僕はある事を思った。ゲームみたいに物が沢山持てる、"保管庫ストレージ"があれば便利なのではと。

 早速、スキルを創造する為に、イメージを膨らませた。

 あらゆる物が入る空間、出し入れが自由に出来る、中に入れた物の時間は停止する、どんなに入れても重くならない、入れた物はウインドウ操作かイメージする事で取り出せる。

 「創造クリエイト。無限に入りし保管庫ストレージよ。具現化せよ」

 イメージが固まとまってきたと思い、創造を発動させるとスキルの創造に成功した。それとほぼ同時にファンファーレのような音が頭の中で響いた。

 『おめでとうございます。レベルが上がる条件を満たしましたので、あなたのヘルプ権限のレベルが2になりました』

 どういう訳なのかヘルプの権限レベルが上がった。保管庫のような物を創るのがレベルを上げるのに必要だったのかは分からないが儲けもんだと思い、考えるのを辞めた。

 今はスキルの方が優先だ。


======================================

======================================

スキル : 保管庫ストレージ(ー)

詳細 : このスキルはあらゆる物を入れる事が出来るが、
     生きている生物のみ入れる事が出来ない。また、
     このスキルに入れた物の時間は停止する。

     出し入れするには、ウインドウ操作、イメージ操
     作、音声操作の3つのどれか選択しなければなら
     ない。物の出現場所はウインドウ操作とイメージ
     操作のみ指定出来る。

======================================

======================================


 詳細を見る限り問題はなさそうだ。次に、表用の武器製作に取り掛かった。フィルを信用していない訳ではないが、僕の装備品目的でフィルに迷惑をかけるかもしれない。それを防ぐ為にも、目立たなくてなるべく強い武器が必要だ。そう思いながらイメージするが、上手くイメージが纏まらない。何度も繰り返したが、成功する気配すらない有様だった。

 あれこれやっているうちに、時の鐘が鳴り響いた。鳴った回数は7回だった。つまりは、7時という事だ。

 これから、バーセントが食事を運んで来てくれる。だから、装備の創造は後回しにしてフィルを起こす事にした。


 「フィル、起きて。朝だよ」

 フィルの体を軽く揺さぶると、耳がピクピクと動き、それから目を覚ました。体を起こし眠たそうに目を擦り、僕に気づくとフィルは僕にくっ付いてきた。

 「カオル様~、カオル様の匂い~」

 まだ、寝ぼけているのか頬ずりまでしていた。お尻あたりにある小さな尻尾をブンブンと振りながら。


 少し待てば目を覚ますだろうと思ってそのままにしていたら、バーセントが来るまで完全に目を覚ます事はなかった。



__________________



 「バーセントさん、お世話になりました」

 「お世話になりました」

 僕の挨拶に続くようにフィルもお礼を言った。

 「いいってことよ。また、来てくれよ。夜なら、飲み屋として、解放してるから晩飯食いに来たくなったらいつでも来い」

 互いに見えなくなるまで手を振り、僕らは宿屋をあとにした。



 それから傭兵ギルドに向かい、中に入ると中は賑やかだった。
 
 「はぅ~」

 フィルは僕の手に抱きつき体をビクビクとさせていた。まぁー、見た目が厳つい人とかもいる傭兵ギルドで子供のフィルにとっては怖い存在らしい。

 はぐれないようにゆっくりと歩き、受付けの列に並んだ。そんなに待たずに僕達の番が来た。

 「おはようございます。エミリーさん」

 「おはようございます。カオルさん、家の件ですね。少々お待ちくださいね」

 そう言ってから少ししたら、受付け係を連れて現れた。

 「では、行きましょう」

 そう言ってエミリーと共にギルドを出た。その時の周りの目線はかなり怖かった。


 ギルドを出てから300メートル進んだ所でエミリーは止まった。目の前には元は商店でしたっと言われても不思議には思わない見た目の建物があった。それ故に大きい建物だった。

 「この建物がスレインさんにカオルさんに紹介するように頼まれました。ここは元は商店だったそうですが、この店を持っていた者が王都に移転する際に買ったそうです。傭兵専用宿屋でも作ろうかと思って買ったそうですが、結局放置していたとか・・・。ひ、ひとまずは中に入りましょう」

 エミリーが鍵を開け、中に入ると埃ぽかった。放置されていただけあって汚かった。

 「スレインさん・・・。カオルさんどうしますか?ここ辞めてスレインさんの自宅でも貰いますか?」

 エミリーが何やら少し怒っているようだ。まぁー、この状態の建物を人に譲ろうとしているから、同情はしないが。

 「いえ、この建物でも有難いです。スレインさんには、ありがとうございますと、伝えて下さい」

 「本当に大丈夫ですか?カオルさんがそう言うなら私は何も言いませんが。では、鍵などはカオルさんに渡しておきますね」

 そう言って鍵と土地関係の書類などを渡された。それから、今後の事を考えて誰か雇いたいと思いエミリーに相談していた。

 「そうですね、カオルさんは昨日だけでもかなり稼いでいますから、奴隷を買ってみてはいかがですか?奴隷なら、一度お金を支払えばその後の掛かる費用は食費くらいだけで済みますし」

 「ど、奴隷ですか?う~ん、ちなみにどこで売っているのですか?」




__________________




 と、言う事でエミリーさんに奴隷商館まで案内してもらいました。

 「ここで奴隷の売買の取引が行われています。カオルさんだけでは断れる可能性がありますので、最初は一緒に入りましょう。スレインさんからの紹介という事にして入館しましょう。話しは後でしておきますから」

 そう言って奴隷商館の中に入った。
 中に入るとすぐ受付けがあり、そこには細った男とムキムキの男がいた。

 「いらっしゃいませ。これはこれはエミリー様、今回はどのような件でしょうか?」

 「今回はスレインさんからこちらのカオルさんを紹介するように言われ来ました」

 「ほうほう、こちらがお客様でしたか。失礼致しました。私はこの商館の副主任をしておりますワルビーと申します」

 「僕はカオルです。この子の紹介は遠慮させて下さい」

 「いえいえ、気にしないで下さい。獣人それもそんな幼い子を引き連れているのですから、気を遣っていても不思議には思いませんから」

 会ってから数分も経っていないのに、フィルが獣人だという事を既に見抜かれていた。その事に驚いていたら、ワルビーさんは笑っていた。

 「帽子で隠しているつもりでしょうが、獣人の緊張状態の特徴が現れていますので、すぐに分かっただけですよ。無駄話もここまでとしまして、今回はどのような奴隷をお求めで?」

 「家を空ける事が多いのでその間の家の管理、家事が出来るような人です」

 「そうですか・・・。では、ひとまずは紹介部屋の方に移動しましょう」

 「では、私はここで失礼しますね。カオルさん、しっかり選んで来て下さいね」

 そう言ってエミリーは僕らが扉の先に進むのを見送ってくれた。

 扉の先にはいくつも扉があり、所々から少し声が聞こえていた。

 「では、この部屋にお入り下さい」

 言われた通りに部屋に入ると中は中々に豪華な部屋だった。商談をするのだから見栄えを整えるのは基本なのだろうか。それにしても椅子一つからして高そうだ。

 「では、奴隷を連れて参りますので、少々お待ち下さい」

 そう言って部屋を出ようとしたワルビーを引き止めた。

 「すみませんワルビーさん。付いて行ってはダメでしょうか?」

 僕がそう言うとワルビーさんは少し笑っていた。

 「カオル様は少しお変わりしていますね。付いて来ても 良いですが、あまり気分の良いものではありませんよ。カオル様はまだしもそこの獣人は連れて行かない方が良いでしょう。その子の安全はこちらが保証します。」

 そう言って手を叩くとムキムキの男が現れた。

 「この部屋を見張っておいて下さい。私達が戻って来るまで誰も中に入れないで下さい。では、行きましょう」

 「フィル、ここで少しの間待っててね」

 不安そうにするフィルの頭を撫でて、僕はワルビーのあとを追い部屋を出た。



【後文】

 少し短いですが、区切りがいい?ような所でやめて投稿しました。今後の事を考えて貯めれるようにならないと大変な気がしながら書いてます。
 24h.ポイントが9000を超えました!!皆様、ありがとうございます。見てくれている人が数字として現れるのを見ますと何とも嬉しいものです。
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