チートツール×フールライフ!~女神から貰った能力で勇者選抜されたので頑張ってラスダン前まで来たら勇者にパーティ追放されたので復讐します~

黒片大豆

文字の大きさ
38 / 69

第7話 【エピローグ】

しおりを挟む
 旧首都ビルガド、ハクノ地区。
 現在は実質的に、本国の最北の大型都市になる。
 風俗やカジノが公的に認められた特異な街で、表向きは華やかな反面、裏向きに目をやれば、その目を覆いたくなるような黒い部分が見え隠れする。
 貧富の差が大きすぎて、上を見れば果ては無く、下を覗けば底は深淵へと続く。

 陽の部分と陰の部分をあわせもつ街だ。そして、陰の部分を象徴するかのように立ち並ぶ、ここスラム街にも、さらに格差社会が形成されていた。

「……」
 サックは、憲兵が使う馬を借り、スラム街の外れにやってきた。既に日は落ちていたが、今宵は月明かりがまぶしいくらいで、夜道も明るく照らされていた。しかし、サックの足取りはお世辞にも明るくは無かった。
 彼は、更に北へ馬を走らせた。すると、一棟の教会らしき建物が見えてきた。
 周囲の草木は枯れ、一部は焼け落ちた後が見られた。過去に火災でも起こったのだろうか。
 教会自体は、石レンガ造りであったため火災による全焼は免れていたようだが、外壁はところどころ焼け跡が残っていた。

 住民に見放された、崩れかけの教会。
 しかし、その教会に近づくにつれて、サックは違和感を覚えた。
 入り口の扉や、扉横に彫られた女神の彫刻に修繕の跡があったのだ。誰かが定期的に使用していることが伺えた。

「ここか、極幸教の隠れ家か」
 サックは独白し、そしてゆっくりと、木の扉を開けた。

 元々ステンドグラスがてがわれていたであろう場所は、修理が間に合っていないのか、木の枠だけが押し込まれていた。そのため雨風を防ぐようなものはなかったが、ダイレクトに月明かりが差し込んでいた。
 それはまるで、演劇舞台のようだった。メインの大きな窓から入り込む光はちょうど、教会の中央を幻想的に照らしていた。

「……! サックさん!」
 そんな月明かりのスポットライトは、椅子に縛られていた彼女を神々しく、また儚く見せた。
 新聞屋、クリエ=アイメシアだ。
 背もたれの高い木製の椅子に、彼女はロープで括られていた。両手は後ろに回され、手首を介してしっかりと結ばれていた。顔にできていたアザが痛々しい。

「すいませんサックさん……。捕まっちゃいました」
 テヘッ。と、舌を出しお道化どけて見せる。強がってはいるが、しかし彼女のトレードマークであるメガネも歪み、腫れた頬も相まって不格好な醜態をさらしていた。

「……」
 サックは、動けなかった。ピンチに陥り命を奪われかけた、クリエを助けるようなそぶりも、見せなかった。
 危険を顧みず勝手に行動して、結果、人質となったクリエに怒りを覚えていた……わけではない。
 動けなかったのだ。なぜなら、明かりの外からもう一人の姿が確認できたからである。もう一人の影は、手に物騒な小型の刃物を握っていた。それは、サックのよく知る特殊な武器──クナイだった。

 サザンカだ。

 服装は、デートと称してサックが購入した(お金だけ出した、の意)服をそのまま着ていた。長い髪は動きやすいようにか、後ろで束ねていた。宝石部分が砕け紛失した、簪を用いてお団子状に黒い髪を巻いていた。

『止まりなさい』
 サックの頭に、直接声が響いてきた。しかしその声の主は、サックの想像していた人物のものではなかった。
(ボッサ……じゃないな、誰だ)
 少し年配の女性の声であった。サックは、しかし、その声を聞いたことがあったことを思い出した。
「イチホ、イーガスか!」
 教会の全体に響くくらいの大きな声で、念話の主に問いただした。だが、念話の主はそれに答えなかった。代わりに、サックが今おかれている現状を改めて知らしめさせた。

『よく見なさい、あなたを贔屓にする新聞屋が、どうなっても良いのですか?』
 その声を合図に、サザンカがさらにクリエに近づいた。そして、手に握られたクナイを、クリエの喉元に突きつけた。

「ヒィッ!」
 短い女性の悲鳴が、教会に反響した。
『さあ、私の言いなりになってもらうわよ……勇者アイサック!!』
「なんか勘違いしてねぇか?」
 サックは、そんあ状況を物ともせず、クリエとサザンカに歩み寄り始めた。
 彼はクリエ愛用のフルーレを持ってきていた。腰に携えたそれを鞘から抜き、クリエに近づいた。職人の手によって施された、鷹と疾風の彫刻が月明かりに反射して煌めいた。

「え、ちょちょ、ちょちょちょちょっと!!」
 クリエ、まさかのサックの行動に明らかに動揺を見せた。
 そんなクリエを目前にしながらも、サックは無視して剣を構え、一気に距離を詰めんと駆け出した。

『……ちっ!』
 心に直接語りかける声が、大きく焦りを見せたように思えた。新聞屋が人質として使えないことは想定外だったようだ。

『おい、サザンカ!』
 しかし、その声の主は、もう一人の『人質』を使うプランに切り替えた。
 サザンカがもう1本のクナイをとりだし、今度は、彼女自身の喉にクナイ先端を向け、押し込んだ。かなり首の近くに刃を持ってきており、僅かに刃が首に触れていた。血が滲み、ぽたぽたと垂れてきていた。

「……くそっ」
 サックは、クリエとサザンカの目の前で歩みを止めた。剣は構えたままだったが、まだ距離が離れているとサックは判断したのか、サザンカの武器を切り払うことができなかった。

『全く、油断も隙も無いわ。道化の勇者め』
 脳内に響く声は、少し穏やかになっていた。やっと作戦通りに進んだことで安堵したのだろうか。
『これ以上動くなよ、道化師。さ、武器を捨てなさい』
「……」
 サザンカという人質を取られたサックは、言われるがまま、手にしていたフルーレを遠くに投げた。そして、両の手をバンザイの格好にし、武器を持っていないことを態度で示した。

『その厄介な薬品が詰まった、腰のホルダーも外して捨てろ』
「……」
 サックは短く舌打ちし、腰のホルダーを外した。薬草の粉末や治癒の液体など、色々なアイテムを詰め込んだものであり、道具師アイテムマスターの生命線とも言える。
『……靴も脱げ。何を隠しているかわからないからね』
 声の指示に従うサックは、最終的には、薄手の上着1枚に、麻の粗末なズボンだけとなった。素足に、落ちている小石が食い込み、じわじわと痛みが走った。

『ふ、道具の持たない道具師アイテムマスターなど、それこそ道化以下ね』
 サックは否定できなかった。その女の言っていることは常々正しかったからだ。多少、レベルに自身はあるものの、本来の力である、道具師の持ち味は全く出せない。
 しかも人質を取られており、その一人は操り人形になっているとはいえ、サックと対等に渡り合える程の実力者なのだ。

「サザンカっ! 目を覚ませ!」
 サックは、目の前にいる婚約者に大声で語り掛けた。しかし、サザンカの目はうつろのままで、喉にあてられたクナイの刃は外れることは無かった。
『無駄。無駄よ、アイサック……少しでも動いてみなさい。どうなるか分かるわよね?』
 この声を合図に、サザンカが近づいてきた。焦点は会わず目には光は宿っていないが、しかし、体の動きは想定よりもハキハキとしていた。

『ニオーレはね、顔を、メイスで潰されていたの。綺麗な顔だったのに。痛かったでしょうね、悔しかったでしょうね』
 すると、サザンカが足元に落ちていた石を拾った。ちょうど、大人の拳より一回り程大きいだろうか。サザンカの女性の手には余るほどの大きさだ。

「サザンカっ!」
 サックは、そんなサザンカに一縷の望みを託し、再度声を掛けた。だが、それは虚しく響くだけだった。
『さあ、絶望なさい、悲観しなさい、後悔なさい』
 サザンカはさらにサックに近づき、石を右手で持ち上げた。そして、まっすぐサックの顔面目掛けて振り下ろした。

 顔に激痛が走る。
 鈍い音が、サックの脳みそに響く。いや、教会全体に、頬骨が砕ける音が響いたようだ。
「ひいっ!!」
 椅子に縛られたクリエが、体全体を委縮させて怯えた。目下で行われた痛々しい情景に慄いていた。

「が……っ! ぐああああ!」
 顔面をごつごつした岩で殴られたサックは、痛みで体を俯かせようとしたが、それをサザンカが許さなかった。
 サックの髪の毛を鷲掴みにし、持ち上げたのだ。
 サックの顔と、サザンカの顔の距離が、今までに無いくらい近づいたが、ロマンチックな雰囲気とは言い難い。

『連れてこい。私の家族が受けた報いを全て受けてもらう』
「いってぇ! サザンカ!! 目を覚ませ!」
 そのまま髪の毛を持ったまま、サザンカはサックを引きずりまわした。

(なにが報いだっ! 貴様らの狂った思想は、正当化できるものではないだろう!)
 心底、胸糞悪い。サックは強く、思った。すると、その女の声がサックに語ってきた。
『ふ、心の声は聞こえているわ。変な事を考えないことね。策はすべてお見通し』
 ふははははは。
 笑い声だ。サックの頭に、女の笑い声がこだました。異常なまでの執着。私念。憎悪。脳に届く声一つ一つが、サックの精神を侵し削っていく。

『サザンカ。奴の手を縛って、こちらに持ってこい。続きは、私の目の前で……よく見せてくれ』
「サザンカ……っ! 目を、覚ませ……っ!」
 何度も何度も、サックは声をかけ続けた。殴られたときに頬骨を骨折していたため、口を開けるたびに痛みを伴った。しかしながら、サックの声は、サザンカに届くことは無かった。
(無理か……っ! くそっ!)
 サックは、自分の深層鑑定ディープアナライズ能力の無力さに落胆していた。サックにはサザンカの現状の症状が『視えて』しまっていたのだ。そして、それを打開するには、単純な声掛けや衝撃だけでは無理であることも、理解してしまっていた。

『人質を取られているのに策もなく、飛び込んできたか……人質をほおっておいて逃げることもできたでしょうし、大勢を引き連れてやってくることもできたでしょうし』
「……馬鹿を言え。そんなことしたら、人質処分してトンズラだろ」
 またしても、女は笑い始めた。笑うたびに声がサックの脳を揺らす。
『それを判って、言われた通りクソ真面目に一人でやってきた。やはり貴様は『道化師』がお似合いね』
 言われた通りだ。現状のサックに打開策はなかった。まともな策もなく、この場に来たことは間違いなかった。
(……道具を持たない道具師オレは、今、正に道化師フール、か。けどな……)
 誰に利かせる訳でもない。弱弱しい声で小さくサックは呟いた。強いて言えば、自分自身への言い聞かせ、だろうか。彼の決意の現れでもある。

(曲がりなりにも、『勇者』なんでな。人質をほおっておけるわけないだろ)

 すると、この心の声を聴いていた女の笑い声が止まった。そして、負の感情──怒りがこもった声が、サックの頭に響いた。
『私たちの家族の人生を無茶苦茶にしてその言い分! ……気に入らない。『あの御方』の言ったとおりの性格ね!』
(あの御方……『ボッサ』の事か……)
『答える義務はないわ……サザンカ! 一旦コイツを黙らせろ!! 耳ざわりだ!』
 するとサザンカは、再度、石を持った手を振り上げ、サックにたたきつけた。
「がっ!」
 ゴリッと、先ほど以上に強い衝撃がサックに走った。頭のこめかみ部分に強烈な打撃を受けたサックは、そのまま、意識が遠のいてしまったのだった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜

KeyBow
ファンタジー
 この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。  人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。  運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。  ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。

【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜

るあか
ファンタジー
 僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。  でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。  どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。  そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。  家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

処理中です...