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第一章【ゴーレム幼女と魔法少女達】
お母さん! ゴーレムの家は可愛らしい
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「ホワイトシーフ王国バルコニー」
◆ ◆ ◆
ゆっくりと山から降りてくる冷たい風がシルフの白い頬を赤くする。白いバスローブに身を包み、シルフは片肘をバルコニーの手摺の上につき、暗く先の見えない雪山の方向を物静かに目を向ける。
そして、その落ち着いた雰囲気からは想像も出来ないほどにシルフは汚い言葉を並べ、感情を爆発。
「あいつ本当にムカつくわね! 夜風に当たれば多少はこのイライラが収まると思っていたけど余計にイラつくわ! しかも、お母様の事を言うなんて... ...」
「シルフ様? 大丈夫ですか?」
このように感情を揺さぶられるシルフを見るのは初めてなのか、馬の姿をしたシルフの執事セバスは部屋の中からバルコニーにいるシルフに声をかける。
「... ...大丈夫じゃない」
「早くお休みになられた方がよろしいですよ」
「... ...そうだけど、むかつく」
どうやら、激昂するシルフの感情は収まらないようだ。
言葉の端々から花島に向けての憎悪の感情が読み取れる。
「しかし、あの男はあの雪原で何をしていたのでしょうか? 確かに汚い格好でしたが見たことがない身なりをしている風にも見えました。もしかしたら彼は... ...」
「____セバス? 憶測でモノを考え過ぎ」
含みを持たす発言をするセバスにシルフは食い気味で苦言を呈す。
「教典などを読んでも救世主様の事は書かれていますし... ...」
長年シルフに付き添ってきたセバスであれば、シルフが今、何を思っているのか予想する事は容易だろう。
しかし、セバスはシルフの気持ちを理解した上で話を続けている。
「その如何にも救世主様を望んでる感やめてくれる? 何かあるたびに救世主様! 救世主様! 腹が立つわ!!!」
握り拳を作り、バルコニーの手摺をバン! と叩く。その行為は饒舌にものを語るセバスを止めるのに打って付けの手段だった。
「も・申し訳ございません... ...」
これ以上、シルフを怒らせれば怒りの矛先が自身に向かってくる事を察知したのか、謝罪の言葉を並べた後、セバスは口をつぐんだ。
自身のした行為をやり過ぎたと感じたのか否か、シルフは突然、話題を変え。
「... ...あなた獣臭いわよ」
「え!? シルフ様が馬に変えたんですよね!?」
「あー。そうだっけ? 元々、馬面だったから気付かなかったわ」
「そんな~! あんまりですよ~! でも、私も馬面という事に認識はあったので他の動物にされるよりはマシでした!」
「... ...」
シルフは内心『こいつ気持ち悪いな... ...』と長年連れ添った執事を軽蔑したが、『このまま、獣臭いのは嫌だな』と思い、指を気怠そうにパチンと鳴らす。
トリッキーな音も光もなく、まるで、映像を編集するかのように馬だったセバスは白髪のダンディなおじ様に姿を変える。
黒いタキシードに黒い革靴。
脇に差した長物を除けばまるでベテランのホテルマンのような風貌をしている。
「おー! 戻りました! ありがとうございます!」
「... ...」
歳の割には可愛い反応をするセバスを横目にシルフは再び、肘を手摺の上に置き、雪山の方向にジッと目を向ける。
____「ゴーレムの巣 洞窟内部」___
◆ ◆ ◆
ゴーレムに抱えられ、コウモリが周りを飛び、鍾乳洞のように岩の隙間から垂れ、小さな水溜りを沢山作っている洞窟内部はまるで竜王の巣のようだ。
洞窟の奥に目を向けると点のような光が微かに見え、『あー。あの光の場所で俺は死ぬんだな。光に包まれて死ぬなんて美しいではないか... ...』と死を待つ貴族のような心境であった。
そして、すこし歩くと光の正体が小さな家だということが分かった。シルバ〇アファミリーのような可愛らしい家だ。『あれ? なんか、イメージと違うし、この玄関ドアゴーレム入らないんじゃない? どこの世界にも欠陥住宅ってあるんだな... ...』と悪い不動産屋に騙されたお客さんを見るような目でゴーレムを見ると。
__________ガチャ!
ドアノブを回すような音がし、開かれる小さなドア。
俺の全身は再び、硬直した。
◆ ◆ ◆
ゆっくりと山から降りてくる冷たい風がシルフの白い頬を赤くする。白いバスローブに身を包み、シルフは片肘をバルコニーの手摺の上につき、暗く先の見えない雪山の方向を物静かに目を向ける。
そして、その落ち着いた雰囲気からは想像も出来ないほどにシルフは汚い言葉を並べ、感情を爆発。
「あいつ本当にムカつくわね! 夜風に当たれば多少はこのイライラが収まると思っていたけど余計にイラつくわ! しかも、お母様の事を言うなんて... ...」
「シルフ様? 大丈夫ですか?」
このように感情を揺さぶられるシルフを見るのは初めてなのか、馬の姿をしたシルフの執事セバスは部屋の中からバルコニーにいるシルフに声をかける。
「... ...大丈夫じゃない」
「早くお休みになられた方がよろしいですよ」
「... ...そうだけど、むかつく」
どうやら、激昂するシルフの感情は収まらないようだ。
言葉の端々から花島に向けての憎悪の感情が読み取れる。
「しかし、あの男はあの雪原で何をしていたのでしょうか? 確かに汚い格好でしたが見たことがない身なりをしている風にも見えました。もしかしたら彼は... ...」
「____セバス? 憶測でモノを考え過ぎ」
含みを持たす発言をするセバスにシルフは食い気味で苦言を呈す。
「教典などを読んでも救世主様の事は書かれていますし... ...」
長年シルフに付き添ってきたセバスであれば、シルフが今、何を思っているのか予想する事は容易だろう。
しかし、セバスはシルフの気持ちを理解した上で話を続けている。
「その如何にも救世主様を望んでる感やめてくれる? 何かあるたびに救世主様! 救世主様! 腹が立つわ!!!」
握り拳を作り、バルコニーの手摺をバン! と叩く。その行為は饒舌にものを語るセバスを止めるのに打って付けの手段だった。
「も・申し訳ございません... ...」
これ以上、シルフを怒らせれば怒りの矛先が自身に向かってくる事を察知したのか、謝罪の言葉を並べた後、セバスは口をつぐんだ。
自身のした行為をやり過ぎたと感じたのか否か、シルフは突然、話題を変え。
「... ...あなた獣臭いわよ」
「え!? シルフ様が馬に変えたんですよね!?」
「あー。そうだっけ? 元々、馬面だったから気付かなかったわ」
「そんな~! あんまりですよ~! でも、私も馬面という事に認識はあったので他の動物にされるよりはマシでした!」
「... ...」
シルフは内心『こいつ気持ち悪いな... ...』と長年連れ添った執事を軽蔑したが、『このまま、獣臭いのは嫌だな』と思い、指を気怠そうにパチンと鳴らす。
トリッキーな音も光もなく、まるで、映像を編集するかのように馬だったセバスは白髪のダンディなおじ様に姿を変える。
黒いタキシードに黒い革靴。
脇に差した長物を除けばまるでベテランのホテルマンのような風貌をしている。
「おー! 戻りました! ありがとうございます!」
「... ...」
歳の割には可愛い反応をするセバスを横目にシルフは再び、肘を手摺の上に置き、雪山の方向にジッと目を向ける。
____「ゴーレムの巣 洞窟内部」___
◆ ◆ ◆
ゴーレムに抱えられ、コウモリが周りを飛び、鍾乳洞のように岩の隙間から垂れ、小さな水溜りを沢山作っている洞窟内部はまるで竜王の巣のようだ。
洞窟の奥に目を向けると点のような光が微かに見え、『あー。あの光の場所で俺は死ぬんだな。光に包まれて死ぬなんて美しいではないか... ...』と死を待つ貴族のような心境であった。
そして、すこし歩くと光の正体が小さな家だということが分かった。シルバ〇アファミリーのような可愛らしい家だ。『あれ? なんか、イメージと違うし、この玄関ドアゴーレム入らないんじゃない? どこの世界にも欠陥住宅ってあるんだな... ...』と悪い不動産屋に騙されたお客さんを見るような目でゴーレムを見ると。
__________ガチャ!
ドアノブを回すような音がし、開かれる小さなドア。
俺の全身は再び、硬直した。
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