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きっかけは、ご先祖様の飼っていた猫だった。あるとき彼は、可愛がっていた飼い猫が見えない何かと庭で戦っている様子を目にした。不審に思い目をこらすと、猫と戦う陰のような魔物がうっすら見える。すわ魔物なり、と彼は太刀を抜き魔物に斬りかかるも、太刀は空を切るばかりで全く手応えがない。だが怪しい妖気を放つそれが幻とも思えなかった彼は、秘伝の一太刀を魔物に浴びせた。すると確かな手応えと共に魔物が怯んだ。とそこへ、思わぬ助っ人が現れる。半透明の姿になった飼い猫が凄まじい速さで駆けてきて、魔物をねじ伏せたのだ。すかさず彼は魔物を秘奥義で両断した。魔物は断末魔をあげ、煙のように消え去っていった。彼は半透明の愛猫を褒め首を撫でようとしたが、どうにもこうにも触ることができない。周囲を見渡すと、庭石の上でその猫が丸くなって眠っている。不思議に思い近づくと、半透明の猫が眠る猫と重なり、彼に「にゃあ」と鳴いた。その首もとを彼はたっぷり撫で、愛猫の勲を称えたと伝えられている。
その後、彼は十数年を費やし、翔化の技術と翔体での戦闘、及び翔描との協力関係を体系化し幕府へ献上した。幕府はその功績を認め、魔封奉行(魔物を封じる奉行)の役職を彼に与えた。それを知る人達からいつしか彼は、関東一円の猫の頭領たる猫将軍と呼ばれるようになっていった。そうこれが、僕の名字である猫将軍の由来。ただ、猫将軍という名は裏向きの仕事に従事している時のみ使い、表向きは猫開山と名乗っていたと言う。たとえ猫の将軍であろうと、将軍という名を公に使うことは、当時の社会では不可能だったのだろう。
奉行就任後ほどなくして、彼は幕府へある献策をした。それは近畿の魔封組織と同じく、魔封奉行を隠密組織にすべきというものだった。このままでは魔封奉行ばかりが目立ち、秘匿技術の公開を迫られ、幕府の優位性が損なわれると彼は訴えたのである。幕府はそれを認め、彼を宮司とする神社を新たに創建した。これが僕の神社の由来なのだけど、それは彼にとって表向きの理由でしかなかった。真の理由は、幕府から徐々に離れていく事にあった。翔化技術を魔物討伐以外の目的で使いたくなかった彼は、御恩と奉公の埒外にある神官の地位を確保することで、幕府の影響力を削いでいこうとしたのだ。この狙いは見事的中し、鎌倉幕府が弱体化するにつれ、魔封奉行の名は幕府中枢からすら忘れられていった。鎌倉幕府に続く室町幕府が京を本拠地としたことが決定打となり、翔人と翔猫の存在を知る者は、自分達以外ほぼいなくなったのである。
時代は少し前後するが鎌倉時代中期、猫と同じ力を鳥や犬も持つことが判明し、翔鳥と共に戦う鳳家と、翔狼と共に戦う狼嵐家が翔家に加えられた。この三翔家とそれぞれの分家が力を合わせ現在の関東と新潟県と東北地方を三百年のあいだ魔物から守ってきたのだが、関東に入府した徳川家康は、三翔家の存在を知りつつもなぜか三翔家を嫌った。将軍になる大望を抱いていた徳川家康は、裏といえども将軍の名を冠する家が関東にあるのを許せなかったのだと言われている。家康は関東入府と同時に江戸を守る新たな二翔家を作り、三翔家を関東の隅へ追いやった。僕の神社が埼玉県所沢市に移されたのは、そのころの事。よって江戸時代のご先祖様達は、肩身の狭い思いを強いられたらしい。ただ、良いこともあった。それは、絶対権力者である江戸幕府のために翔化技術を使わずにすんだ事だ。猫開山家を始めとする旧三翔家は世俗的な富や権力から離れることで、誰に利用されることの無いまま、魔物討伐の役目を密かに果たし続けたのである。
そしてそれが、明治維新での改名につながる。明治政府で役人をしていた某氏子さんが、あるとき言った。「猫開山家の名字に使われている開山は、カイザリン(皇帝)に響きが似ているぞ」 その場に居合わせた氏子さんたちは「開山の読み方は『かいざん』じゃなく『かいさん』だぞ」「そもそもカイザリンじゃなく、カイゼリンだ」などと笑い飛ばしたが、当時の宮司にそんな余裕はなかった。すぐさま一族を集め会議を開き、猫開山から猫将軍への改名が決まった。宮司らは表向き、こう主張した。
「我らは鎌倉時代から内密に猫将軍と名乗ってきたが、武士の世でそれを公にする事はできなかった。武士の世が終焉した今こそ、積年の願いを果たすべきなのである」
協議の結果、役所はこれを受理した。それはつまり、
「明治維新で武士の時代がやっと終わったのに、将軍などと名乗りたがる残念な奴ら」
と、新政府に呆れられたという事。狙い通り猫将軍家は帝国政府という絶対権力から遠ざけられ、翔化技術を俗世の事柄に使うことを、再度免れたのである。
鳳家と狼嵐家も改名こそしなかったものの、新政府から距離を置き、これまでどおり人知れず魔想と戦った。これが旧三翔家と新二翔家に更なる溝を造ったと言われているが、それについて語るのはタブーとされている。なぜならそれは、ある推測に結びつくからだ。
『明治維新以降急速に力を付けた新二翔家は、維新から二百年近く経った現在も、莫大な富と権力を保持している。それは何故か』
という疑問への、確信という名の推測に。
東京23区を専任する新二翔家を、僕は知らない。政財界に巨大なパイプを持つ大金持ちという話を小耳に挟んだだけで、それ以外の知識を僕は持っていない。ただそれでも、これだけは断言できる。たとえそれが日本政府の命令だったとしても、翔化技術を魔想討伐以外の用途に使うことへ、僕は無限の違和感を覚える。違和感を嫌悪感と言い換えても問題ないほどの、根源的な拒絶を覚える。だからもし新二翔家が翔化技術を・・・・
「や~め~た!」
僕は竹箒を地面に置き石段を駆け下りる。
そして呼吸を整え、石段を全速力で駆け上がった。
二段抜かし駆けあがりを三回終えるころには、さっきまで渦巻いていた不快な気分は、もう一欠片も残っていなかったのだった。
手水舎で手と顔を洗い、心身を清める。箒を社務所の倉庫にしまい裏庭へ回ると、母屋の台所からトントントン、パタパタパタ、と朝ご飯を作る音が聞こえてきた。裏庭にしつらえた椅子に座り、耳を澄ませる。トントントン、パタパタパタ。美鈴の奏でる軽快なリズムに、僕の胸は温かな想いで満たされて行った。
兄としての贔屓目は否めずとも、美鈴ほど良くできた娘はそういないと思う。性格や容姿、知性や身体能力などなど、美点を挙げれば数知れずといった娘なのだ。なかでも飛び抜けているのは、家庭的でよく働くこと。心のこもった美味しい料理、丁寧で素早い掃除や洗濯、迅速正確な神社の仕事、そして神々しいまでの巫女姿。血を分けた妹でなければ、こんな僕との接点なんて一つもなかったであろう孤高の存在。美鈴は、そんな少女なのだ。
とここまで考えたところで、
「ん?」
僕は今更ながら気づいた。幼馴染みの昴も、そういえばそんな感じの女の子だ。二人はとても仲が良くちょくちょく一緒に出かけていて、美鈴はその都度「今日も昴お姉ちゃんと姉妹に間違われちゃった」と顔を輝かせている。姉妹に見られたくて出かけているのではないか、と思えるほどだ。この二人ほど知っている訳ではないが、というかまだ全然知らないのだけど、白銀さんも間違いなく二人と肩を並べる存在だろう。
「あれ?」
僕は首を捻った。僕の周りには、滅多にお目にかかれないレベルの女の子が、なんと三人もいる。それが途方もない幸運であることに、僕はようやく気づいたのだ。仮に美鈴が百万人に一人の、いや百万どころか一億人に一人の少女なら・・・なんてアホな計算をしていると、お勝手の引き戸が元気よく開かれ、美鈴がひょいと顔を出した。
「お兄ちゃん、今日もお掃除お疲れ様。朝ご飯もうすぐできるよ。一緒に食べよう」
「うん、ありがとう。すぐ行くよ」
美鈴はにっこり笑い顔を引っ込める。僕は椅子をあとにし、開け放たれた引き戸へ向かった。美鈴お手製の、お味噌汁と出汁巻き卵の美味しそうな匂いが勝手口から漂ってくる。家で料理を作る人がめっきり減った冷凍食品全盛のこの時代、美味しい手作り家庭料理をきちんと食べさせてくれる美鈴は、なんて良くできた娘なのだろう。僕はあの想いを更に強めた。
やはりこの神社は、美鈴が継ぐべきなんだ。
こんなにも素晴らしい、天才翔人の美鈴が。
朝ご飯を食べ、母屋の掃除と洗濯をする。いつも祖母と美鈴に任せっきりなので、掃除は特に念入りに行う。洗濯物を裏庭に干し家事を一通り終えると、眠気が襲ってきたので昼まで寝た。HAIに優しく起こされ台所へ向かい、一人で昼食を摂る。そして食後のお茶をのんびり飲んでいると、台所に幼馴染が現れた。
その後、彼は十数年を費やし、翔化の技術と翔体での戦闘、及び翔描との協力関係を体系化し幕府へ献上した。幕府はその功績を認め、魔封奉行(魔物を封じる奉行)の役職を彼に与えた。それを知る人達からいつしか彼は、関東一円の猫の頭領たる猫将軍と呼ばれるようになっていった。そうこれが、僕の名字である猫将軍の由来。ただ、猫将軍という名は裏向きの仕事に従事している時のみ使い、表向きは猫開山と名乗っていたと言う。たとえ猫の将軍であろうと、将軍という名を公に使うことは、当時の社会では不可能だったのだろう。
奉行就任後ほどなくして、彼は幕府へある献策をした。それは近畿の魔封組織と同じく、魔封奉行を隠密組織にすべきというものだった。このままでは魔封奉行ばかりが目立ち、秘匿技術の公開を迫られ、幕府の優位性が損なわれると彼は訴えたのである。幕府はそれを認め、彼を宮司とする神社を新たに創建した。これが僕の神社の由来なのだけど、それは彼にとって表向きの理由でしかなかった。真の理由は、幕府から徐々に離れていく事にあった。翔化技術を魔物討伐以外の目的で使いたくなかった彼は、御恩と奉公の埒外にある神官の地位を確保することで、幕府の影響力を削いでいこうとしたのだ。この狙いは見事的中し、鎌倉幕府が弱体化するにつれ、魔封奉行の名は幕府中枢からすら忘れられていった。鎌倉幕府に続く室町幕府が京を本拠地としたことが決定打となり、翔人と翔猫の存在を知る者は、自分達以外ほぼいなくなったのである。
時代は少し前後するが鎌倉時代中期、猫と同じ力を鳥や犬も持つことが判明し、翔鳥と共に戦う鳳家と、翔狼と共に戦う狼嵐家が翔家に加えられた。この三翔家とそれぞれの分家が力を合わせ現在の関東と新潟県と東北地方を三百年のあいだ魔物から守ってきたのだが、関東に入府した徳川家康は、三翔家の存在を知りつつもなぜか三翔家を嫌った。将軍になる大望を抱いていた徳川家康は、裏といえども将軍の名を冠する家が関東にあるのを許せなかったのだと言われている。家康は関東入府と同時に江戸を守る新たな二翔家を作り、三翔家を関東の隅へ追いやった。僕の神社が埼玉県所沢市に移されたのは、そのころの事。よって江戸時代のご先祖様達は、肩身の狭い思いを強いられたらしい。ただ、良いこともあった。それは、絶対権力者である江戸幕府のために翔化技術を使わずにすんだ事だ。猫開山家を始めとする旧三翔家は世俗的な富や権力から離れることで、誰に利用されることの無いまま、魔物討伐の役目を密かに果たし続けたのである。
そしてそれが、明治維新での改名につながる。明治政府で役人をしていた某氏子さんが、あるとき言った。「猫開山家の名字に使われている開山は、カイザリン(皇帝)に響きが似ているぞ」 その場に居合わせた氏子さんたちは「開山の読み方は『かいざん』じゃなく『かいさん』だぞ」「そもそもカイザリンじゃなく、カイゼリンだ」などと笑い飛ばしたが、当時の宮司にそんな余裕はなかった。すぐさま一族を集め会議を開き、猫開山から猫将軍への改名が決まった。宮司らは表向き、こう主張した。
「我らは鎌倉時代から内密に猫将軍と名乗ってきたが、武士の世でそれを公にする事はできなかった。武士の世が終焉した今こそ、積年の願いを果たすべきなのである」
協議の結果、役所はこれを受理した。それはつまり、
「明治維新で武士の時代がやっと終わったのに、将軍などと名乗りたがる残念な奴ら」
と、新政府に呆れられたという事。狙い通り猫将軍家は帝国政府という絶対権力から遠ざけられ、翔化技術を俗世の事柄に使うことを、再度免れたのである。
鳳家と狼嵐家も改名こそしなかったものの、新政府から距離を置き、これまでどおり人知れず魔想と戦った。これが旧三翔家と新二翔家に更なる溝を造ったと言われているが、それについて語るのはタブーとされている。なぜならそれは、ある推測に結びつくからだ。
『明治維新以降急速に力を付けた新二翔家は、維新から二百年近く経った現在も、莫大な富と権力を保持している。それは何故か』
という疑問への、確信という名の推測に。
東京23区を専任する新二翔家を、僕は知らない。政財界に巨大なパイプを持つ大金持ちという話を小耳に挟んだだけで、それ以外の知識を僕は持っていない。ただそれでも、これだけは断言できる。たとえそれが日本政府の命令だったとしても、翔化技術を魔想討伐以外の用途に使うことへ、僕は無限の違和感を覚える。違和感を嫌悪感と言い換えても問題ないほどの、根源的な拒絶を覚える。だからもし新二翔家が翔化技術を・・・・
「や~め~た!」
僕は竹箒を地面に置き石段を駆け下りる。
そして呼吸を整え、石段を全速力で駆け上がった。
二段抜かし駆けあがりを三回終えるころには、さっきまで渦巻いていた不快な気分は、もう一欠片も残っていなかったのだった。
手水舎で手と顔を洗い、心身を清める。箒を社務所の倉庫にしまい裏庭へ回ると、母屋の台所からトントントン、パタパタパタ、と朝ご飯を作る音が聞こえてきた。裏庭にしつらえた椅子に座り、耳を澄ませる。トントントン、パタパタパタ。美鈴の奏でる軽快なリズムに、僕の胸は温かな想いで満たされて行った。
兄としての贔屓目は否めずとも、美鈴ほど良くできた娘はそういないと思う。性格や容姿、知性や身体能力などなど、美点を挙げれば数知れずといった娘なのだ。なかでも飛び抜けているのは、家庭的でよく働くこと。心のこもった美味しい料理、丁寧で素早い掃除や洗濯、迅速正確な神社の仕事、そして神々しいまでの巫女姿。血を分けた妹でなければ、こんな僕との接点なんて一つもなかったであろう孤高の存在。美鈴は、そんな少女なのだ。
とここまで考えたところで、
「ん?」
僕は今更ながら気づいた。幼馴染みの昴も、そういえばそんな感じの女の子だ。二人はとても仲が良くちょくちょく一緒に出かけていて、美鈴はその都度「今日も昴お姉ちゃんと姉妹に間違われちゃった」と顔を輝かせている。姉妹に見られたくて出かけているのではないか、と思えるほどだ。この二人ほど知っている訳ではないが、というかまだ全然知らないのだけど、白銀さんも間違いなく二人と肩を並べる存在だろう。
「あれ?」
僕は首を捻った。僕の周りには、滅多にお目にかかれないレベルの女の子が、なんと三人もいる。それが途方もない幸運であることに、僕はようやく気づいたのだ。仮に美鈴が百万人に一人の、いや百万どころか一億人に一人の少女なら・・・なんてアホな計算をしていると、お勝手の引き戸が元気よく開かれ、美鈴がひょいと顔を出した。
「お兄ちゃん、今日もお掃除お疲れ様。朝ご飯もうすぐできるよ。一緒に食べよう」
「うん、ありがとう。すぐ行くよ」
美鈴はにっこり笑い顔を引っ込める。僕は椅子をあとにし、開け放たれた引き戸へ向かった。美鈴お手製の、お味噌汁と出汁巻き卵の美味しそうな匂いが勝手口から漂ってくる。家で料理を作る人がめっきり減った冷凍食品全盛のこの時代、美味しい手作り家庭料理をきちんと食べさせてくれる美鈴は、なんて良くできた娘なのだろう。僕はあの想いを更に強めた。
やはりこの神社は、美鈴が継ぐべきなんだ。
こんなにも素晴らしい、天才翔人の美鈴が。
朝ご飯を食べ、母屋の掃除と洗濯をする。いつも祖母と美鈴に任せっきりなので、掃除は特に念入りに行う。洗濯物を裏庭に干し家事を一通り終えると、眠気が襲ってきたので昼まで寝た。HAIに優しく起こされ台所へ向かい、一人で昼食を摂る。そして食後のお茶をのんびり飲んでいると、台所に幼馴染が現れた。
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