幽霊の俺が使い魔召喚されたのだが

松林 松茸

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第31話 魔族の国

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夏休みも終盤になる。和也は仕事と遊びと大忙しだった。彼が幽霊であるが故に過労で倒れる事はなかった。そして童貞を探しては白濁液を摂取することにも余念がない。気が付くと和也の力は世界屈指のレベルまで上がっていた。それでも洋子や清水、各国の王には及ばないが。

ある日の事だった。家に悪魔が訪ねてきた。蝙蝠の羽に角を生やし黒い肌に渋いイケメンだ。どうやら魔族の国から竜馬の子供たちを迎えに来たみたいである。

「ご主人様が居ないので電話で確認しますね」

清水は悪魔をリビングに通してお茶を出す。そして部屋を後にすると竜馬に連絡する。すると竜馬は護衛に洋子と和也を連れて行かせろと言った。


それからしばらくして竜馬の息子がやってくる。初めて会うが色白で金髪、そして超絶イケメンであった。魔王に似たのであろう。

「青龍様、白虎様お迎えに上がりました。」

どうやら長男は青龍、次男が白虎と言うらしい。どちらも19歳くらいに見えるが実年齢は不明だ。

「あぁ、よく来てくれた。丁度、休暇期間になったところだから久しぶりに魔国で羽を伸ばさせてもらうよ」

そう言いながら2人は竜馬の指示通り洋子と和也を引き連れて乗り物に乗り込んだ。この乗り物は飛行能力を有しているらしい。同時に自動車としても機能する。この世界での高級車だ。


「初めましてですね。僕は三浦 和也と申します」

和也は乗り物中で竜馬の息子に自己紹介をする。

「そうだな。君は親父の使い魔になってから日が浅いがこの世界には慣れたのか?」

「はい、おかげさまで」

「そうか、それは良かった。親父の性癖で心が壊れているのではないかと実は心配していた。上手く順応してくれて助かるよ」

そう言いながら2人は爽やかな笑みを浮かべる。話していてもユーモアがあってその場を明るくしてくれる。更に洋子に対しての気遣いも忘れない。

(この2人は女性にモテるだろうな。こんなに女性に紳士的で男にも気遣いしてくれるのだから)

和也は出来る事なら抱かれたいと思ってしまった。しかし2人はノンケだろう。異性に対しては欲情しても男には欲情しそうにない。現にメイド姿の和也に一物が反応していないのだから。


それから数時間後、空を飛行していた乗り物はゆっくりと下降し車として道路を走りだす。外の景色は中世のヨーロッパみたいな街並みだ。

「綺麗な街ですね」

和也は外を見ながら思わず呟く。外には悪魔や魔族、その他の人種が町を歩いている。

「あぁ、ここは歴史がある町だからな」

そう言いながら青龍は懐かしいと言った表情を浮かべる。両親が離婚する前はこの町で過ごしていたのだろう。

「そう言えば、悪魔がいるなら神はいないのですか?」

不意に和也は疑問を口にしてみる。

「神なら親父がそうだよ。闘神だけどな。他の神族は各国の神殿で暮らしているよ」

「え?ご主人様は神だったのですか!」

和也は驚愕の表情を浮かべる。

「まあな。俺達は神と悪魔のハーフだから神魔融合の力があってね。一定の年齢になると常に肉体が再生される体に生まれたけどね。要は不老になるわけだけど」

そう言いながら青龍はニコリと笑う。

(まさか…国王が神で闘神とか…そうは思えないけど…)

竜馬の普段の行動。仕事は真面目だがエロにも全力投球なイメージだ。神だと言われてもそう考える事は難しいと思った。

「そろそろ母上の城につくな」

白虎が不意に呟く。見ると城壁に囲まれた立派な西洋風の城が目の前にそびえたっていた。


「兄さん、久しぶりだね」

城に入ると2人の好青年が秘書2人と召使を引き連れて青龍一行を出迎える。

「あぁ、朱雀と玄武も元気そうで何よりだ」

青龍はそう言いながら満面の笑みを浮かべる。

(この4人…みんなイケメンで性格も良さそうだな。違いがあるとすれば正龍さんと白虎さんはご主人様と同じ接近戦タイプで朱雀さんと玄武さんは遠隔魔法タイプと言うところか)

和也は4人を見て内包する力の強さに驚きつつ4人が力を合わせれば戦争なんか1日で終わるんじゃないかと思ってしまった。何しろ魔力だけでも大魔法使いと言われる洋子より強いのだ。それに2人の秘書も洋子と同じく妖精種のエルフで魔力だけなら洋子と互角だ。そんな和也の考えを察知したのか朱雀が笑顔で和也に話しかけてきた。

「僕たちの力なんか大したことは無いよ。それに僕たちは内政がメインの仕事だから」

(この人は僕の心の声が聞こえるのか?)

和也はびっくりした顔をする。

「和也は顔に出やすいからよ」

洋子が横からそう言って苦笑いを浮かべた。
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