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第46話 地下駅での敗退
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怪物が使用している駅を破壊する作戦が決行されたのは3日前だった。しかし広大な駅では怪物の魔石が多数配置されておりオークやオーガを退治するだけでも被害が出る。そして怪物たちは下位の怪物ごと兵士を狙撃してきた。これにより多数の負傷者が出た為に駅の破壊作戦は中止される。そして竜馬の屋敷に通じる出口は古代文明の出入口のみを残して頑丈な扉で封鎖された。
「まさか奇襲攻撃が失敗するとは…」
エルフ王は苦虫を嚙み潰したような顔で吐き捨てるように言った。
「過去に潜入されているのがバレていたのでしょう。それに先遣隊を撃破していますし」
美少女真祖はそう言いながら溜息をつく。
「探検なんてせずに直ぐに攻撃するべきだったのではないか?」
獣人王がそう言い放つと水をがぶ飲みする。
「下準備無しで敵の懐に飛び込むのは愚かな行為ですよ」
美女魔王が冷静に言い放つ。
「俺達でも数万の相手をするのはきついな」
狂戦士と天使が苦笑いを浮かべた。地下の駅には下級怪物が10万ほど待機していたのだ。例え天使や狂戦士が強くても数の暴力には苦戦する。更に上位種が下位怪物事、兵士たちを狙撃する手段を用いたのも大きかったであろう。
「まさか上位怪物がここまで頭が回るとはね。1000年のブランクを感じるよ」
ドラゴンの王苦笑いを浮かべる。ドラゴンたちが一斉に金色のブレスを吐いて怪物を掃討しようとしたが1回に倒せるのは数百くらいだった。再びブレスを吐く為には5分ほどの時間を必要とし、その間に怪物に距離を詰められてしまったのだ。勿論、爪で怪物を引き裂けるがそれでも数が多すぎた。
「正攻法で攻めたからダメだったと思うぞ。背後から攻撃するべきであろう」
ドワーフ王が苦笑いを浮かべながら言う。
「確かに最下層の鉄道で暗黒大陸から攻めるのも手だが…こちらの警備網も薄くなるからなぁ」
竜馬は苦笑いを浮かべながらそう言うと水を一口飲む。
「あの…洋子さんの薬は効果が無いのですか?」
竜馬の傍に控えていた和也が問いかける。
「迷宮にはリッチの薬を無効化する結界が張ってあるのよ。治癒は魔法に頼るしかないの。それに怪物たちは魔石を首に下げていたわ。これだといくらでも瘴気を補充できてしまうから…」
洋子が悔しそうに言い放つ。
(待てよ?迷宮の結界があるならそれとは逆の結界を上書きすれば良いのではないか?)
和也は不意に思いつく。
「洋子さん、結界を書き換える事は可能ですか?」
「人種やドラゴンには無理ね。神と大悪魔が協力しないと。新魔融合の力ならなんとかできるわ。3日掛かるけど」
「だったら大悪魔と神様に協力を仰ぎましょう!薬が効果を発揮するように」
「それだと武器や魔法が使えなくならないか?」
エルフ王が怪訝な顔をしながら発言する。この世界の銃器の動力は魔力なのだ。魔力をレーザーや超電磁砲として発射しているのだから。
「別に武器や魔法が使えなくても薬が効果を出せば数十万の敵は倒せます。それに武器が使えないなら相手も同じはずです」
和也は自信たっぷりに言う。
「おいおい、そうしたら狂戦士や天使、悪魔でもミノタウロスやサイクロプスに苦戦するぞ?我々は魔力で体を強化するのだから」
狂戦士と天使が慌てて言った。
「大丈夫ですよ。レーザーガンが使えなくなるだけでしょ?だったら古い鉛の弾をはじき出す銃器を作れば良いじゃないですか。それから弓矢と剣を」
「まあ、剣術なら狂戦士は得意だが…ミノタウロスは戦斧の達人だしサイクロプスは槍の名手だから…やっぱり被害はでるなぁ」
「エルフは弓が得意だ。遠距離戦なら多少は力になれるな」
エルフ王は自信ありげに言い放つ。
「獣人族も身体能力なら奴等には負けない」
獣人の王も呼応した。
「戦斧ならドワーフも得意だ」
ドワーフ王が笑顔で言う。
「でも…それだと獣人、エルフ、ドワーフ、狂戦士だけで戦う事になりますよ?」
美女魔王が怪訝そうに言い放った。
「ドラゴンも忘れるなよ」
「肉弾戦なら俺だけでも大丈夫そうだ。俺の格闘術は神力だからな」
竜馬が誇らしげに立ち上がる。
「ヴァンパイア族は力になれそうにありませんね」
「それは魔族もよ。」
「妖精族も同じく」
「では、妖精族、ヴァンパイア族、魔族は後方支援を。他は全線でどうでしょう?」
和也が皆に問いかけると同意を得ることが出来た。
それから1週間後の事だ。迷宮の結界構造を改造したことにより洋子の薬が使えるようになった。試しに封鎖した扉付近に待機していたオークやオーガに薬を染み込ませた鎧を身に纏った兵士が近付いた途端に怪物は自慰行為をしながら塵になっていったのだ。
(作戦成功だ)
和也は内心でガッツポーズをした。
「まさか奇襲攻撃が失敗するとは…」
エルフ王は苦虫を嚙み潰したような顔で吐き捨てるように言った。
「過去に潜入されているのがバレていたのでしょう。それに先遣隊を撃破していますし」
美少女真祖はそう言いながら溜息をつく。
「探検なんてせずに直ぐに攻撃するべきだったのではないか?」
獣人王がそう言い放つと水をがぶ飲みする。
「下準備無しで敵の懐に飛び込むのは愚かな行為ですよ」
美女魔王が冷静に言い放つ。
「俺達でも数万の相手をするのはきついな」
狂戦士と天使が苦笑いを浮かべた。地下の駅には下級怪物が10万ほど待機していたのだ。例え天使や狂戦士が強くても数の暴力には苦戦する。更に上位種が下位怪物事、兵士たちを狙撃する手段を用いたのも大きかったであろう。
「まさか上位怪物がここまで頭が回るとはね。1000年のブランクを感じるよ」
ドラゴンの王苦笑いを浮かべる。ドラゴンたちが一斉に金色のブレスを吐いて怪物を掃討しようとしたが1回に倒せるのは数百くらいだった。再びブレスを吐く為には5分ほどの時間を必要とし、その間に怪物に距離を詰められてしまったのだ。勿論、爪で怪物を引き裂けるがそれでも数が多すぎた。
「正攻法で攻めたからダメだったと思うぞ。背後から攻撃するべきであろう」
ドワーフ王が苦笑いを浮かべながら言う。
「確かに最下層の鉄道で暗黒大陸から攻めるのも手だが…こちらの警備網も薄くなるからなぁ」
竜馬は苦笑いを浮かべながらそう言うと水を一口飲む。
「あの…洋子さんの薬は効果が無いのですか?」
竜馬の傍に控えていた和也が問いかける。
「迷宮にはリッチの薬を無効化する結界が張ってあるのよ。治癒は魔法に頼るしかないの。それに怪物たちは魔石を首に下げていたわ。これだといくらでも瘴気を補充できてしまうから…」
洋子が悔しそうに言い放つ。
(待てよ?迷宮の結界があるならそれとは逆の結界を上書きすれば良いのではないか?)
和也は不意に思いつく。
「洋子さん、結界を書き換える事は可能ですか?」
「人種やドラゴンには無理ね。神と大悪魔が協力しないと。新魔融合の力ならなんとかできるわ。3日掛かるけど」
「だったら大悪魔と神様に協力を仰ぎましょう!薬が効果を発揮するように」
「それだと武器や魔法が使えなくならないか?」
エルフ王が怪訝な顔をしながら発言する。この世界の銃器の動力は魔力なのだ。魔力をレーザーや超電磁砲として発射しているのだから。
「別に武器や魔法が使えなくても薬が効果を出せば数十万の敵は倒せます。それに武器が使えないなら相手も同じはずです」
和也は自信たっぷりに言う。
「おいおい、そうしたら狂戦士や天使、悪魔でもミノタウロスやサイクロプスに苦戦するぞ?我々は魔力で体を強化するのだから」
狂戦士と天使が慌てて言った。
「大丈夫ですよ。レーザーガンが使えなくなるだけでしょ?だったら古い鉛の弾をはじき出す銃器を作れば良いじゃないですか。それから弓矢と剣を」
「まあ、剣術なら狂戦士は得意だが…ミノタウロスは戦斧の達人だしサイクロプスは槍の名手だから…やっぱり被害はでるなぁ」
「エルフは弓が得意だ。遠距離戦なら多少は力になれるな」
エルフ王は自信ありげに言い放つ。
「獣人族も身体能力なら奴等には負けない」
獣人の王も呼応した。
「戦斧ならドワーフも得意だ」
ドワーフ王が笑顔で言う。
「でも…それだと獣人、エルフ、ドワーフ、狂戦士だけで戦う事になりますよ?」
美女魔王が怪訝そうに言い放った。
「ドラゴンも忘れるなよ」
「肉弾戦なら俺だけでも大丈夫そうだ。俺の格闘術は神力だからな」
竜馬が誇らしげに立ち上がる。
「ヴァンパイア族は力になれそうにありませんね」
「それは魔族もよ。」
「妖精族も同じく」
「では、妖精族、ヴァンパイア族、魔族は後方支援を。他は全線でどうでしょう?」
和也が皆に問いかけると同意を得ることが出来た。
それから1週間後の事だ。迷宮の結界構造を改造したことにより洋子の薬が使えるようになった。試しに封鎖した扉付近に待機していたオークやオーガに薬を染み込ませた鎧を身に纏った兵士が近付いた途端に怪物は自慰行為をしながら塵になっていったのだ。
(作戦成功だ)
和也は内心でガッツポーズをした。
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