桜の花が咲く季節に

絵麻

文字の大きさ
10 / 10
桜花が咲く季節に

最終話

しおりを挟む
 数年後、洋右と繭は結婚し栃木にある上田家に移った。

「繭」
「洋右さん、不束者ですが」
 床につく繭の手を取り、口づける。

「不束者、だなんて言うな。お前は、オレの最愛で自慢の妻なんだ」
「はい」
 泣き笑いの繭を抱き寄せ、深く口づける。

 んふぅっ・・

「ダメ、まだ・・皆さんが」
 向かいの母屋では、主役が抜けたことも知らず、仲間や親類が騒いでいる。
「大丈夫だ、あっちには聞こえない」
「そういう・・・あ」

 帯を解かれ、白い襦袢だけになる。
「ッ」
 裾から手を入れ、洋右は驚く。
「履いて、ないのか?」
「だって、タツノさんが・・初夜には」
 すでに濡れて、糸を引く愛液を見せられる。
「いつから、こんなにしていた?」
「・・・ッ」

 ズリュ・・ズリュ
 淫らな音に、繭は泣きたくなる。ペニスを出し入れされるたびに、恥ずかしい音が響いた。

「あんッ・・はぁ、イッ」
「まだ、だ」
 
 引き抜かれ、洋右のモノが口に挿れられる。
「ンッ」
「どうだ、自分の蜜は」
「やだぁ、言わないでぇ」
 恥じらいに口を離せば、また押し込まれる。腰を律動され、喉まで犯された。

「ゴホッゴホッ、苦」

 まだ、少しも萎えない洋右のモノが、繭のソコに当てがわれる。
 宴が続く母屋側の窓に手をつき、一気に貫かれる。

 やだぁ・・洋右さん

 快楽と羞恥に、繭は仰け反り達した。達して痙攣する膣を、太いペニスがさらに突き上げる。

「イッた、いま・・イッたからぁ」
 懇願する繭を、何度も犯すように洋右は抱いた。

「許してぇ・・イキたくな・・もう、イキたくない」
「愛してる、繭」
 膣の奥にある、小さな場所に太い先端がねじ込まれ、繭は絶頂をイヤと泣きながら迎えた。

「出てる」
「ああ、出してる」
 もう、避妊薬を飲まされることはない。朝まで抱かれ、記憶できないほどに、洋右は繭に注いだ。
「必ず、幸せにする。二度と、不安にさせない」
「はい」
 
 さらに、数年が過ぎた。
「奥様、旦那様がお呼びです」

 生まれたばかりの赤子を抱いたタツノが、嬉しそうに呼んだ。
「桜がほら」
「昔、一度だけ行った別荘ですね?」
「また、行こうか」

 桜の花が咲く季節に
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

処理中です...