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みんなを名前で呼ぶようになる
第37話 ついに実現! 下着屋“マコール”の貸し切り①
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今日はいよいよ下着屋“マコール”を貸し切る日で、開店前の1時間行う予定だ。おそらくとんでもない1日になるだろう…。
集合時間10分前に沙織さんの家の前に向かうと、詩織さん含む2人が既に待っていた。…紬さんと満里奈さんはいないようだ。
「おはよう真」
「真君、昨日はよく寝れたかしら?」
「実はあまり寝れませんでした…」
紬さんの事言えないな。
「真もか~、あたしもなんだよね~。空いた時間はムダ毛処理してたよ」
「そういえば、昨日真君達が帰る前にうたた寝しちゃってごめんね」
「気にしないで下さい。お疲れなのはわかってますから」
車の運転以外にも疲れる事があったかもしれない。
「ありがとう。真君は優しいわね♪」
「紬ちゃんと満里奈ちゃんはギリになるかもだって。さっき連絡があった」
「やっぱり紬さんが寝坊したからか?」
「そうみたい。満里奈ちゃんがいれば安心だよね」
彼女がしっかりしてるから、紬さんがああなるんだろう…。
約束の時間2分前になったところで、紬さんと満里奈さんが小走りでやって来た。
「みんなごめ~ん!」
「すみません、ギリギリになっちゃって」
「気にしないで。こうなる可能性を考えて、約束の時間を決めたから」
「さすがおばさん」
紬さんが寝坊しなくても、予想外のことが起こってもおかしくない。早めの行動は正しいな。
「紬ちゃん・満里奈ちゃん、朝ご飯はちゃんと食べたかしら?」
「私は食べましたが、紬はどう?」
「お菓子をちょっと食べただけだから、お腹減ってる…」
「そうなるかもと思って、おにぎりを用意したの。車の中で食べて」
沙織さんはカバンからラップに包まれたおにぎりを1つ取り出し、紬さんに渡す。
「わ~い、ありがとうおばさん」
そこまで計算に入れてるのか? 凄すぎだろ。
「それじゃあ、そろそろ行きましょうか。みんな車に乗って」
「ねぇねぇおばさん。昨日どんな夢見てたの?」
移動中の車内で、おにぎりを食べている紬さんがそう声をかける。あの寝言の真相が気になるところだ。
「『真君が肉食系になる』夢かな♪」
「何それ? もっと教えて!」
「真君が家事をしているわたしに『俺と遊びませんか?』って言ってきたの。わたしは『今忙しいから後にして』と言ったんだけど、『今が良いんです!』って言って強引に…♡」
「まーちゃん、我慢しないとダメじゃ~ん」
それは夢の話だし、そもそも紬さんに言われたくない。
「この前あたしが見た夢に似てるね。偶然かな?」(27話参照)
「わたし達が見たのは、もしかしたら“予知夢”かもしれないわ」
確か、夢が現実になるってやつだよな? 絶対あり得ないだろ。
「ウチもそういう夢見たいな~♡ ねぇ満里奈?」
「うん…♡」
何気ない事がフラグになるかもしれないから、これからは夢の内容をしっかり覚えておこう。
ショッピングモールの駐車場に車を停めた後、俺達はモール内にある“マコール”を目指す。
「朝早いから、人少ないね~」
紬さんの言うように、いるのは業者らしき人だけだ。何度も来ているショッピングモールが新鮮に見える。
「“マコール”の開店時間とショッピングモールの開店時間は一緒なのよ。わたし達は開店前に貸し切るから、ここも開店前になるの」
「なるほど~。おばさん詳しいね~」
「よく来るから」
開店前と営業中なら違って当然だな。今の内にしっかり見ておくか。――そんな風に思って見てる内に“マコール”の前に到着する。
「昨日のスタッフさんいるかしら? ちょっと探してみるから待ってて」
沙織さんが店内に入って行く。
「真、今の内にじっくり下着を見るのよ。今なら人の目とかないから」
そう言われても、近くに業者の人がいるから無人じゃないぞ…。
「詩織ちゃんの言う通り! 貸し切りはもう始まってるんだよ!」
「スタッフさんが確認するまで始まらないから…」
「――皆様、お待たせしてしまい申し訳ありません」
噂をしたところで、沙織さんが昨日のレジのスタッフを連れて戻って来た。
「…確認するまでもありませんが、社内ルールで決められているのでさせていただきます」
スタッフはそう言って微笑んでから、点呼を取った。男1:女4の組み合わせは珍しいから、簡単には忘れないよな。ましてや昨日の話だし…。
「確認は取れました。これより1時間、当店は貸し切りになります。何かありましたら、いつでもお呼び下さい」
スタッフは店の奥に入って行く。いよいよだな…。
「1秒すら惜しいわ。真、さっさと店に入るよ!」
「まーちゃん早く早く!」
詩織さんは俺の右腕・紬さんは左腕をつかんで引っ張る。
「背中が空いてるわね。満里奈ちゃんもどう?」
「じゃあ私も…」
沙織さんと満里奈さんが俺の背中を押し始める。そこまでしなくても良くない?
この1時間、濃厚なものになりそうだ…。
集合時間10分前に沙織さんの家の前に向かうと、詩織さん含む2人が既に待っていた。…紬さんと満里奈さんはいないようだ。
「おはよう真」
「真君、昨日はよく寝れたかしら?」
「実はあまり寝れませんでした…」
紬さんの事言えないな。
「真もか~、あたしもなんだよね~。空いた時間はムダ毛処理してたよ」
「そういえば、昨日真君達が帰る前にうたた寝しちゃってごめんね」
「気にしないで下さい。お疲れなのはわかってますから」
車の運転以外にも疲れる事があったかもしれない。
「ありがとう。真君は優しいわね♪」
「紬ちゃんと満里奈ちゃんはギリになるかもだって。さっき連絡があった」
「やっぱり紬さんが寝坊したからか?」
「そうみたい。満里奈ちゃんがいれば安心だよね」
彼女がしっかりしてるから、紬さんがああなるんだろう…。
約束の時間2分前になったところで、紬さんと満里奈さんが小走りでやって来た。
「みんなごめ~ん!」
「すみません、ギリギリになっちゃって」
「気にしないで。こうなる可能性を考えて、約束の時間を決めたから」
「さすがおばさん」
紬さんが寝坊しなくても、予想外のことが起こってもおかしくない。早めの行動は正しいな。
「紬ちゃん・満里奈ちゃん、朝ご飯はちゃんと食べたかしら?」
「私は食べましたが、紬はどう?」
「お菓子をちょっと食べただけだから、お腹減ってる…」
「そうなるかもと思って、おにぎりを用意したの。車の中で食べて」
沙織さんはカバンからラップに包まれたおにぎりを1つ取り出し、紬さんに渡す。
「わ~い、ありがとうおばさん」
そこまで計算に入れてるのか? 凄すぎだろ。
「それじゃあ、そろそろ行きましょうか。みんな車に乗って」
「ねぇねぇおばさん。昨日どんな夢見てたの?」
移動中の車内で、おにぎりを食べている紬さんがそう声をかける。あの寝言の真相が気になるところだ。
「『真君が肉食系になる』夢かな♪」
「何それ? もっと教えて!」
「真君が家事をしているわたしに『俺と遊びませんか?』って言ってきたの。わたしは『今忙しいから後にして』と言ったんだけど、『今が良いんです!』って言って強引に…♡」
「まーちゃん、我慢しないとダメじゃ~ん」
それは夢の話だし、そもそも紬さんに言われたくない。
「この前あたしが見た夢に似てるね。偶然かな?」(27話参照)
「わたし達が見たのは、もしかしたら“予知夢”かもしれないわ」
確か、夢が現実になるってやつだよな? 絶対あり得ないだろ。
「ウチもそういう夢見たいな~♡ ねぇ満里奈?」
「うん…♡」
何気ない事がフラグになるかもしれないから、これからは夢の内容をしっかり覚えておこう。
ショッピングモールの駐車場に車を停めた後、俺達はモール内にある“マコール”を目指す。
「朝早いから、人少ないね~」
紬さんの言うように、いるのは業者らしき人だけだ。何度も来ているショッピングモールが新鮮に見える。
「“マコール”の開店時間とショッピングモールの開店時間は一緒なのよ。わたし達は開店前に貸し切るから、ここも開店前になるの」
「なるほど~。おばさん詳しいね~」
「よく来るから」
開店前と営業中なら違って当然だな。今の内にしっかり見ておくか。――そんな風に思って見てる内に“マコール”の前に到着する。
「昨日のスタッフさんいるかしら? ちょっと探してみるから待ってて」
沙織さんが店内に入って行く。
「真、今の内にじっくり下着を見るのよ。今なら人の目とかないから」
そう言われても、近くに業者の人がいるから無人じゃないぞ…。
「詩織ちゃんの言う通り! 貸し切りはもう始まってるんだよ!」
「スタッフさんが確認するまで始まらないから…」
「――皆様、お待たせしてしまい申し訳ありません」
噂をしたところで、沙織さんが昨日のレジのスタッフを連れて戻って来た。
「…確認するまでもありませんが、社内ルールで決められているのでさせていただきます」
スタッフはそう言って微笑んでから、点呼を取った。男1:女4の組み合わせは珍しいから、簡単には忘れないよな。ましてや昨日の話だし…。
「確認は取れました。これより1時間、当店は貸し切りになります。何かありましたら、いつでもお呼び下さい」
スタッフは店の奥に入って行く。いよいよだな…。
「1秒すら惜しいわ。真、さっさと店に入るよ!」
「まーちゃん早く早く!」
詩織さんは俺の右腕・紬さんは左腕をつかんで引っ張る。
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