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永遠を
7.
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伊吹さんに手を引かれてソファ席へ隣り合って座ると、目の前のテーブルにはワインクーラーにシャンパンがセットされていた。
伊吹さんが慣れた手つきでシャンパンのコルクを抜くと、ポンッ、と音が鳴る。
シャンパングラスに注がれた黄金色の液体の中で、小さな気泡が宝石のようにキラキラと光り、踊りながら舞い上がっていく。
それぞれ持ったグラスをカチンと合わせ、乾杯して。
少し口に含むと、泡がシュワシュワとはじけ、上品で華やかな香りが口の中に広がった。
……とっても美味しい。
「どう? 飲める?」
「はい。とても美味しいです」
「良かった」
嬉しそうに微笑む表情の美しさに、ドキドキが加速する。
こんなに近くで、そんな風に微笑まれ、たった一口のアルコールですっかり酔ってしまったような感覚になってしまっている。
「結麻さん」
伊吹さんは持っていたグラスを置き、どこから取り出したのか、小さな箱を手にしていた。
「え……?」
ドラマでしか見たことのない光景が自分の目の前にあることに、思わず言葉を失う。
「結麻さん。愛しています。どうか俺と、結婚して下さい」
開かれたその小さな箱には、キャンドルの光を受けてキラキラと光り輝く指輪がおさめられていた。
どうしよう、うれしい、でも、私なんかで、大丈夫?
……なんて、そんな私の考えは、伊吹さんにすっかり見抜かれていたようで。
「俺は、結麻さんじゃなければダメだから。結麻さんだから、ずっと、一生一緒にいたいと思うんだよ」
そう言われ――。
……ああ。
私だって、同じだ。
伊吹さんだから、一緒にいたくて。
伊吹さんじゃないと、ダメで……。
箱の中の指輪がキラキラとした輝きを放って、ほら、はやく何か言って、と返事を促すようにきらめく。
だから私は、ほんの少し震える声で、
「はい、よろしく、おねがいします」
……そう答えると、伊吹さんは破顔した――。
ああ。
その笑顔だけで、私も、とても嬉しくなる……。
一生こうやって、ふたりで笑っていたい……。
伊吹さんが私の手を取り、光をたたえキラキラと光る指輪を私の指にそっと通す。
抱き締められ、私の左手に填められた指輪が光る手を伊吹さんの背中にそっと回して、私も伊吹さんを抱き締めた。
「ありがとう結麻さん。結麻さんのこと、一生、ずっと、大事にするからね」
耳元で囁かれる言葉。
うれしさとしあわせが込み上げてきて、視界がゆらゆらと揺れ、しあわせの証が、私の目からこぼれ落ちた……。
嘘からはじまった私たちの関係は、
伊吹さんに溺愛されて
いま、あなたと、永遠を誓う――。
~fin.~
(次ページより【番外編】伊吹side →)
伊吹さんが慣れた手つきでシャンパンのコルクを抜くと、ポンッ、と音が鳴る。
シャンパングラスに注がれた黄金色の液体の中で、小さな気泡が宝石のようにキラキラと光り、踊りながら舞い上がっていく。
それぞれ持ったグラスをカチンと合わせ、乾杯して。
少し口に含むと、泡がシュワシュワとはじけ、上品で華やかな香りが口の中に広がった。
……とっても美味しい。
「どう? 飲める?」
「はい。とても美味しいです」
「良かった」
嬉しそうに微笑む表情の美しさに、ドキドキが加速する。
こんなに近くで、そんな風に微笑まれ、たった一口のアルコールですっかり酔ってしまったような感覚になってしまっている。
「結麻さん」
伊吹さんは持っていたグラスを置き、どこから取り出したのか、小さな箱を手にしていた。
「え……?」
ドラマでしか見たことのない光景が自分の目の前にあることに、思わず言葉を失う。
「結麻さん。愛しています。どうか俺と、結婚して下さい」
開かれたその小さな箱には、キャンドルの光を受けてキラキラと光り輝く指輪がおさめられていた。
どうしよう、うれしい、でも、私なんかで、大丈夫?
……なんて、そんな私の考えは、伊吹さんにすっかり見抜かれていたようで。
「俺は、結麻さんじゃなければダメだから。結麻さんだから、ずっと、一生一緒にいたいと思うんだよ」
そう言われ――。
……ああ。
私だって、同じだ。
伊吹さんだから、一緒にいたくて。
伊吹さんじゃないと、ダメで……。
箱の中の指輪がキラキラとした輝きを放って、ほら、はやく何か言って、と返事を促すようにきらめく。
だから私は、ほんの少し震える声で、
「はい、よろしく、おねがいします」
……そう答えると、伊吹さんは破顔した――。
ああ。
その笑顔だけで、私も、とても嬉しくなる……。
一生こうやって、ふたりで笑っていたい……。
伊吹さんが私の手を取り、光をたたえキラキラと光る指輪を私の指にそっと通す。
抱き締められ、私の左手に填められた指輪が光る手を伊吹さんの背中にそっと回して、私も伊吹さんを抱き締めた。
「ありがとう結麻さん。結麻さんのこと、一生、ずっと、大事にするからね」
耳元で囁かれる言葉。
うれしさとしあわせが込み上げてきて、視界がゆらゆらと揺れ、しあわせの証が、私の目からこぼれ落ちた……。
嘘からはじまった私たちの関係は、
伊吹さんに溺愛されて
いま、あなたと、永遠を誓う――。
~fin.~
(次ページより【番外編】伊吹side →)
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