『億り人』になって田舎に家を買ったら、異世界と現代日本を行き来できるようになった件。~お金と文明の利器を使ってのんびり生活~

タジリユウ

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第84話 帰宅

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「いやあ~最高に楽しかったぜ! 本当にケンタの世界は面白えもんばかりだな」

「やっぱり映像で見るのと実際に見て回るのは全然違った!」

「キュキュウ~♪」

「楽しんでもらえてよかったよ」

 服屋でいろいろと購入したあとは家具の大型店舗へ行き、家具や寝具などを購入してきた。晩ご飯も購入して現在は車で帰宅中である。

 俺の家は田舎でかなり大きい家だから、2人の部屋も用意できる。昨日は俺の部屋にある大きめのベッドで寝てもらって、俺とハリーは下の階のソファで寝ていたけれど、今日は自分の部屋でちゃんと寝られそうである。

 みんなと一緒に何店か店を回ってきたが、特に問題なく楽しむことができた。目立たない服を着ているというのもあるけれど、ちゃんとエルフの耳さえ隠しておけば不審に思われることはなさそうだ。どちらかというとハリネズミであるハリーの方が目立っていたかもしれない。

 一応ヴィオラの魔法でハリーを認識させないことが可能なことは確認できたけれど、不測の事態を避けるため、魔法を使ってもらいつつハリーには今まで通りキャリーバッグで移動することを我慢してもらおう。



「こっちでいいか?」

「ああ、そこで大丈夫だよ。それにしても身体強化魔法って便利だよなあ」

 無事に家に帰宅し、今は購入してきたベッドを家の中に持ち込んで組み立てているところだ。

 本当ならかなり重い2人分の組み立て式ベッドを車から運ぶだけでも結構な作業なのだが、ヴィオラが身体強化魔法を使って軽々と持ち運ぶ。これくらいの魔法なら周囲から魔力を取り込まずに使えるらしいけれど、あとであっちの世界へ行って魔力とやらを取り込むらしい。

「なるほど、こうやって金属同士を組み合わせて強度を高めている」

「あっ、リリス。そこにあるドライバーをちょうだい」

「自分で組み立てることができる家具とは便利なものだな。ドワーフも顔負けの仕事だぜ」

 家具を部屋に持ち込んだあとはみんなで組み立てている。ヴィオラの言う通り、改めて考えると自分たちで購入した家具を家に持って帰って組み立てることができるのってすごいことだよな。

 2人とも普段から魔道具を作っていることもあるおかげか、読めない日本語の説明書を前にしても次々と家具を組み立て上げている。一人暮らしを始めるために引っ越しをした時は組み立てに結構な時間がかかった気もするが、みんなでやればだいぶ早くものだ。

「ふう~こんなところかな。しばらくこれで生活してみて、なにか必要な物があったら言ってくれ」

「わかった。ありがとう」

「ひゃっほう~このベッドは最高だぜ!」

 早速ヴィオラが完成したベッドへダイブする。こちらの世界のマットレスの柔らかさはあちらの世界にはないものだろう。ベッドと枕はちょっといいものを購入してきたつもりだ。ネットで調べたのだが、睡眠は一日のうちの4分の1以上を占めていることだし、寝具は多少高価でもいいものを購入しておいた。

 2人には一部屋を一緒に使ってもらうが、この部屋はこの家で一番広い部屋だ。ベッドをふたつ設置していてもまだ十分なスペースがある。本当に田舎の家は広くて助かる。

 ベッドの他にはテーブルと机に椅子なんかを購入してきた。2人で生活するには少し足りないかもしれないけれど、他にも必要な家具があれば随時追加するとしよう。そして購入してきたスマホとタブレットを充電するためのケーブルも設置済みである。



「どれもとってもおいしそう!」

「おおっ、今日の飯はいろんな種類があるな!」

「キュキュ!」

「今日の晩ご飯は中華料理だよ。昨日食べたラーメン、餃子、チャーハンもこの中華料理になるんだ」

 テーブルの上に並べられた色とりどりの料理。某チェーン店で購入してきた中華料理だ。

 ひとりがこの料理というわけではなく、餃子、エビチリ、酢豚、レバニラ、回鍋肉、麻婆豆腐など、たくさんの料理を一人前ずつ購入してきた。4人分にしてもちょっと購入し過ぎてしまった気もするが、余ったら2人の収納魔法で保存しておけばいいだけだからな。

 俺もよくこのチェーン店で購入したものだが、これだけの料理を一度に購入したのはさすがに初めてだ。いつもは餃子一人前ともう一品くらいである。人数が多いというのもあるが、これだけいろんな種類の料理が並んでいるのは壮観だな。

 この中華料理チェーンは値段の割に味もいい。早速いただいてみるとしよう。
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