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TS能力を身に付けた友人が誘ってくる
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俺の名前は 拓海。
地味な大学生で、特技といえばプログラミングぐらいしかない普通の男だ。
そんな俺には奇妙な男友達がいる。
幼馴染の蒼太だ。
蒼太は……なんていうか、「変」の一言では片付けられない奴だった。
【朝7:30】
「おっす!」
待ち合わせ場所に現れたのは――見覚えのある顔の女子高生だった。
制服姿にポニーテール。
大きな目と小柄な体格。
……いや、待て。
これは絶対に蒼太だ。
「あのな、蒼太」
「なに?今日デートなんだからちゃんと『葵』って呼んでよ!」
「そもそもデートじゃなくてゼミの課題のためだってば!」
そう。
こいつは大学入学直後に突然「女に変身できるようになった」と言い出した。
最初は信じられなかったが、目の前でスルッと髪や胸や声まで変わっていく様を見たら納得するしかなかった。
しかも厄介なことに、蒼太はTS……つまり性転換ものの小説やアニメを愛しすぎて「自分も美少女になってみたい願望」があったらしい。
「ほら行くよ『拓海先輩♪』」
「やめろその甘ったるい喋り方……!」
腕に絡みつく蒼太(見た目は葵)を引き剥がしつつ歩き出す。
周囲の視線が痛い。
可愛いJKと一緒に歩く冴えない男。
完全に誤解されている。
【講義中】
「なぁ……さっきから自分で自分の太腿撫でるのやめてくれない?」
「え~気づいちゃった?でもこれが変身した時の“リアル感確認”なんだよ。筋肉がないって最高だわ」
「俺が怒ってる理由を理解してくれ。今すぐ元に戻れ」
「嫌~。せっかくの美女モードなのに!」
教授の目を盗んでノートの端っこにメモを走らせる。
《このままだと俺の倫理観が崩壊する》
返ってきた字は小さくて丸っこくて可愛らしい。
明らかに女性文字。
《もう崩れてるでしょ。昨日夢精したの知ってるよ?》
……は?
慌てて振り向くと蒼太はウィンクして唇に指を当てていた。
まさか……昨晩パソコンの前に寝落ちした隙に……!
背筋に冷たい汗が流れる。
【昼休み・屋上】
「いい加減にしろよ蒼太!」
弁当箱を置くなり詰め寄る。
しかし相手は涼しい顔だ。
「なに?嫉妬?羨ましいなら貸してあげてもいいよ。一回10万円」
「金銭授受の問題じゃねぇ!なんでそこまで……」
「だって楽しいんだもん。君みたいな“常識的男子”を振り回すの」
風が吹いて蒼太のポニーテールが揺れる。
不意にドキッとする自分が許せない。
「それにね」
声が急に低くなる。
「僕はただ遊びでやってるんじゃない。この身体にもっと興味を持ってほしいだけ」
真剣な眼差し。
こんな時だけ素顔を覗かせるのがずるい。
「……わかったよ」
深いため息を吐き出す。
「ただし条件つきだ。変身するのは週3回まで。あと公共の場での過度な接触禁止」
「え~~!」
「守らないなら二度と口聞かない」
「うそぉ……しょうがないなぁ」
渋々頷く蒼太。
けれど次の瞬間にはもう笑っている。
まるで駆け引きに勝利したみたいに。
【帰り道】
夕暮れの路地裏を二人並んで歩く。
「ねえ……」
蒼太の声がいつもより柔らかい。
振り向くと彼女(正確には彼だが)の瞳が潤んでいる。
「今日さ……家来る?」
足が止まる。
それはいつもの冗談とは違った響きを持っていた。
【蒼太の部屋】
壁一面に貼られた美少女アニメのポスター。
ベッドサイドにはTS系同人誌の山。
「何緊張してるの?いつもゲームしに来てるじゃん」
「いや……」
ソファに座らせられる。
肩が触れる距離だ。
香水のような匂いが鼻腔をくすぐる。
明らかに普段使わない香り。
「今日は特別なんだよね……」
蒼太の指が俺の手首を撫でる。
「女の子の身体って……どう思う?」
質問の意味を考える間もなく、唇が重なる。
ふわりと柔らかい感触。
「んっ……」
思わず漏れた声に自分の耳を疑う。
腰に回された蒼太の手が熱い。
「拓海……もっと欲しい……?」
その問いかけは罠だった。
理性の糸が切れる音がした。
押し倒した拍子にベッドが軋む。
覆いかぶさると蒼太の長い睫毛が震えた。
「焦っちゃダメだよ……優しくして?」
微笑む唇に再び吸い付く。
制服のブラウスのボタンを外す指が震える。
肌の白さに息を飲む。
「綺麗だ……」
思わず零れた本音に蒼太が嬉しそうに目を細める。
下着越しに触れると小さな悲鳴が上がった。
「ひゃっ……直接がいいな……」
素直すぎる要求に鼓動が早まる。
恐るおそる布を取り去ると控えめな膨らみが現れる。
「……触ってみる?」
促されるまま掌を乗せる。
温かい。
確かに存在する柔らかさ。
「ぁっ……そこ弱い……かも」
声色が変わった瞬間、何かが弾けた。
胸の突起を摘まむと蒼太の腰が浮く。
「ちょっ……激しすぎ……!」
抗議しながらも脚が絡みついてくる矛盾。
「んぅ……拓海、もっとゆっくりして……」
蒼太が背中に爪を立ててくる。皮膚を引っ掻く痛みさえ今は甘美な刺激に変わる。
膨らんだ乳房を両手で包み込みながら乳首に舌を這わせた瞬間――
「ひぁっ♡」
跳ね上がる腰。
短い喘ぎが部屋に響く。
「ここ感じる?」
「わかんな……いけど……ビリッてするの……っ」
嘘だと分かった。
何度も舐め上げるうちに硬くなった粒を軽く噛むと背筋が弓なりになる。
「やだぁ……それやばいってぇ……!」
泣きそうな声を無視して執拗に弄び続ける。
唾液で濡れた双丘を交互に貪るうち、下肢からは水っぽい音が立ち始めた。
「こっちも触って欲しいんじゃない?」
ショーツ越しに割れ目を指で辿れば抵抗なく沈んでいく。
「あ……お願い……早く……」
懇願する瞳は完全に蕩けていた。
薄布の脇から侵入させた指先に熱く湿った粘膜が絡みつく。
「すごい濡れてるぞ……」
「言うなぁ……っ」
恥じらいながらも腰を擦り寄せてくる仕草に欲望が膨れ上がる。
指一本を入れただけで締め付けてくる内部。
初めての女の肉体という事実だけで思考が沸騰しそうだった。
「痛くない?大丈夫か?」
「ん……平気……逆にもどかし……ぃ」
催促するように蠢く蜜壺。
誘われるまま二本目の指を添えると甲高い嬌声と共に握りしめたシーツの皺が増えていく。
「んっ……あっ……そこダメぇ……!」
浅い部分にあるざらついた箇所を探り当てた途端に反応が変わる。
必死に閉じようとする腿を押さえつけ三本目に挑む。
指が捉えた柔らかな膨らみを軽く押し潰す度に、蒼太の喉から甘やかな嗚咽が漏れる。
「そこばっかり……おかしくなるって……!」
抗議の言葉とは裏腹に締め付けは強まり、指を根本まで咥え込んだ襞が痙攣していた。
結合部を満たす蜜が腿を伝いシーツを汚していく。
(気持ちいいんだな……)
そう理解すると同時に征服欲が芽生えた。
もっと乱したい。
普段の飄々とした態度を完全に崩壊させてやりたい。
中指で弱点を責め続けながら薬指を更に奥へ潜らせた刹那――
「ひっぐぅ……!?」
電流に打たれたような硬直。
爪先がピンと伸び切り全身の筋肉が収縮するのが見て取れた。
「イッたのか……?」
尋ねると潤んだ瞳が焦点を結び直す。
荒い呼吸の合間に「知らない……こんなの知らないぃ……」と震える声で答える。
その混乱ぶりが堪らなく愛おしい。
俺はさらに大胆になった。
左手で乳房を揉みしだきつつ右手を引抜く。
ねっとりとまとわりつく透明な糸が照明を浴びて艶めかしく煌めいた。
濡れた指をそのまま下方へ滑らせ陰核へと到達させる。
「――あ゛っ!? そこ違うって!!」
「どう違うんだ?教えてくれよ蒼太……いや葵ちゃん」
皮を被った突起をそっと剥けば鮮やかなピンク色の敏感な粒が露わになる。
それを指の腹でゆっくり撫で回した瞬間――
「~~っ!!」
声にならない悲鳴と共に蒼太の背中が大きく仰け反った。
シーツを掴む指が白くなるほど力が籠もり、脚がガクガク震えている。
(ここは特に反応が強いのか……)
拓海は興奮を抑えきれずに呟いた。
「すごいな……こんなにヒクついてるぞ?」
蜜があふれる中心に向かって視線を落とすと、充血した花芯が物欲しそうに震えている。
甘酸っぱい香りが鼻孔を擽った。
「や……だめ……そんなとこ見ないで……!」
羞恥で火照る顔を横に振る蒼太。
しかし拒絶の声はすでに溶けかけており、どこか期待を孕んでいる。
「逃げようとしないで」
膝裏を抱え込むようにして股を開かせる。
抵抗の気配はない。
むしろ蒼太は自ら腰を少しだけ浮かせ、さらなる刺激を求めるような仕草を見せていた。
拓海はゆっくりと顔を近づける。
呼吸の度に熱気が局部を撫でていく。
「ひっ……息が当たって……っ」
予兆なく訪れる微かな刺激にすら反応してしまう体。
拓海は悪戯心を起こしてさらに息を吹きかけた。
「ひゃああ!? ちょっと待っ……!」
制止の声など届くはずもない。
柔らかな陰毛がそよぐ下に隠れた秘密の園。
拓海の視界いっぱいに広がるその光景に理性が鈍化する。
(こんなにきれいなのか……)
淡い桜色を帯びた粘膜が脈打ち、透明な滴が入口から溢れ出ている。
本能的に舌を伸ばそうとしたとき――
「あっ……きてる……っ」
蒼太の呟きが後押しとなった。
ぺろりとひと舐め。
「っあ―――!!」
衝撃波のような鋭い快感が蒼太の全身を駆け巡る。
反射的に閉じようとする腿が拓海の頬を挟み込んできた。
「暴れんなよ……大人しくしてろ」
低い命令口調とともに再び舌が這いまわる。
まずは全体を丁寧に味わう。
塩気と僅かな苦味の中に混じる濃密なフェロモンの味。
「ふわぁ……変になるぅ……っ」
涙交じりの訴えは却って煽情的だ。
拓海は尖らせた舌先で谷間を上下に往復させながら窪みを探る。
ぷっくり腫れた陰唇の輪郭をなぞるように舐め上げた後……
「――っ!! あぁっ!!」
一番敏感な突起に触れた途端、蒼太の身体が跳ねた。
反射的に逃げようとする腰を両手で固定し、執拗に舐る。
チロチロと小刻みな動きで弾くたびに蜜が湧き出し、拓海の顔にまで飛び散った。
「いやぁあっ! そこばっかダメェ!!」
叫びにも似た喘ぎが部屋に木霊する。
構わず舌先を硬く尖らせ、小さな豆を剥き出しにするよう優しく掘削する。
隠れていた神経の塊が露わになると――
「ぴちゃぴちゃ……」
意図的に音を立てるように淫裂全体を啜り上げた。
「イヤァアアッ!! それ恥ずかしいのにィっ!」
嫌がる言葉とは裏腹に蒼太の内股はガクガクと痙攣し始めている。
秘裂から溢れ出る透明な液体は既に白濁がかかり泡立ちはじめていた。
拓海の舌はそれらすべてを飲み干さんばかりに激しく踊る。
「美味しいよ……蒼太……もっと感じてくれ」
熱い吐息を吹きかけながら囁く。
それが新たなトリガーとなり……
「あっ……ふぁ……も…むり……」
虚ろな声が漏れるなか――ついにその時が来た。
「――あっ!? だめだめだめだめっ……なんかくるっ!!」
警告音のように蒼太の声が高まった。
反射的に膝を閉じようとするが拓海の頭蓋骨を圧迫するだけだ。
逆効果に過ぎないことを悟った瞬間――
「やあぁあああああああ――――!!!」
断末魔の如き咆哮とともに蒼太の背筋が弓なりにしなる。
背中の筋肉が強烈に張りつめ、細胞一つひとつが極限まで収縮していることがわかる。
接続された陰部からは大量の飛沫が噴き出し、拓海の顎から胸までをべったりと濡らした。
「ひっ……あぐっ……はぁ……はぁ……!」
呼吸困難に陥るほどの激しいオーガズム。
しかし拓海は止めようとしなかった。
痙攣する陰核をなおも唇で啄み、最後の一滴まで搾り取る。
「――っ! またっ……! あ゛ぁー-っ!!」
第二波が襲う。
さらに透明度の高い潮が迸り床を打ち付ける音が響いた。
それでも止まぬ口腔奉仕によって次々と小さな爆発が続く。
「ひぐぅぅ……もうイケないっ……死んじゃうよぉお……!」
号泣に近い声が哀願するが応える余裕すらない。
拓海自身も自ら制御できない獣欲の渦中にあったのだ。
(なんて美味い……いくらでも飲んでやれる)
無我夢中の吸引で肉厚の花弁が吸盤に捕らわれるようにひしゃげる。
そこに歯が軽く当たってしまった瞬間――
「あっああぁ―――!!」
今まで以上の大絶叫とともに蒼太の臀部が狂ったように宙を蹴り上げた。
バチンと乾いた音と共に尻肉がシーツを叩く。
最終的なアクメを迎えた証拠である特大の絞り汁が喉奥に注がれる。
拓海は噎せることなくすべてを受け止めると、満足気に唇を離した。
糸引く愛液で濡れた顔を拭うこともせず恍惚とした表情で眼下の姿態を見下ろす。
「……ぁ……ぁ…」
蒼太は白目を剥く寸前だった。
四肢は完全に弛緩し、半開きの唇から涎が垂れている。
痙攣が残る太腿の付け根では秘門が卑猥にくぱくぱと開閉を繰り返していた。
「凄かったな……」
静寂の中ぽつりと呟かれた言葉に対して蒼太は掠れた声で答えた。
「うん……気持ち良すぎて……死ぬかと思った……」
瞳の焦点は未だ定まらずぼんやりとしている。
拓海は乱れた前髪を優しく払いながら尋ねた。
「本当に……女として感じてくれたのか?」
蒼太の唇が僅かに吊り上がる。
「そんなこと……訊かないでよ……」
答えは明白だと言わんばかりに蕩けた肢体を預けてきた。
「もっと……ね…?」
誘惑の続きを求める指先が拓海の服を摘む。
誘惑に応えるように拓海はベッドサイドに置いたペットボトルの水を一口含む。
乾いた喉を潤し、濡れそぼった陰部を見下ろした。
まだ微かに痙攣する陰唇が物欲しそうにヒクついている。
拓海のズボンに手をかける。
ベルトのバックルを外しファスナーを下ろすと――
「……?」
露出した下半身を見て蒼太は困惑した。
そこには自分の男の時にある大きさではない巨根があった。
あまりの大きさに蒼太は自分のお腹を見て
「……入るのかな……」
と呟いた。
拓海のモノは亀頭だけでも拳大ありそうだ。
拓海はゴムを取り出して袋を破ろうとした手を止めた。
「着けないと怖いんだけど……」
「今日はいいよ……そのまま来て……」
蒼太が消え入るような声で言った。
生まれ変わった女体にオスを迎え入れる悦びを純粋に味わいたいと言うように。
その瞬間、拓海の中で理性の箍が弾け飛ぶ。
咄嗟に袋を投げ捨て生身の屹立を蒼太の下腹部に当てがった。
先端が接吻するだけで蒼太の腰が小さく跳ねる。
「あっ……熱い……」
拓海の左腕が蒼太の右膝裏に伸びる。
力を込めれば簡単に持ち上がる驚異的な柔軟性。
天井に向けて一直線に伸ばされる美しい脚。
そのまま90度回転させて壁にもたれ掛かるかたち――完璧なY字バランスだ。
「脚長すぎ……見せつけてるみたいだな?」
揶揄すると蒼太は赤面しながらも股関節を開き続けている。
無防備すぎる牝犬ポーズに昂りが増した。
「蒼太……いくぞ……」
宣言とともに腰を沈めれば巨大な楔が膣口に食い込む。
濡れ方が十分とはいえ直径比が違いすぎる。
拓海は焦らず小刻みにグラインドしながら亀頭を馴染ませていく。
「ひぃっ……あぐっ……」
狭隘な通路をこじ開けていく過程で蒼太の眉間に深い縦皺が刻まれる。
呼吸が乱れ切って肺腑が悲鳴をあげている。
「大丈夫か?」
「んっ……へーき……それより……奥まで欲しいの……っ」
泣き声混じりの哀願だった。
拓海は一度抜きかけた腰を再び送り込む。
ヌプリ……ズブブ……
肉環を巻き込んで亀頭冠が埋没すると同時に――
「あ゛っ!? きたっ……!!」
蒼太の背筋が再び弓形にしなる。
膨張した雁首が処女膜を破る刹那の激痛と歓喜を伴う解放感が同時に炸裂した。
「すごいっ……奥っ……届いてるよォォォッ!!」
雄叫びともつかぬ咆哮とともに膣道が急速に引き絞られていく。
拓海はその蠕動を味わいながらさらに奥深くへ進軍を開始した。
ズプッ……ギュチュッ……ズブズブズブ……
最深部との邂逅――コツンと亀頭の先端が子宮頸管の扉に突き当たる音が体内を通じて聞こえる錯覚さえする。
「やっ……あ゛ぁあぁっ……だめっ……潰されちゃうぅっ!!」
悲鳴にも似た嬌声を上げながら蒼太の身体が仰向けV字に反り返る。
首筋が折れそうな角度で枕から頭が浮く姿勢。
呼吸器官が圧迫され即座に酸素不足の青紫が唇を染め始めた。
(まだ始まったばかりなのに……)
拓海の剛直は三分の二程度しか収まっていない。
根元近くまで飲み込ませるために細いウエストを両手で抱え直す。
圧迫されて肺容量がさらに減る。
蒼太の表情が苦悶と陶酔の境を行き来しているのが分かる。
「ゆっ……くり……はやすぎ……っ」
希薄な空気を求めてパクパクと動く口元から白泡が滴り落ちる。
視線は焦点を失い虚空を彷徨う。
それでも膣は主人の意思に反して積極的にしゃぶりついてくる。
襞の一枚一枚が意志ある生物のように絡みつき精液を搾ろうと躍動していた。
「悪いな……俺も限界なんだ」
呟くと同時にトップスピードで抽送を開始する。
パンパンッ!ドヂュッドヂュッ!グチョッグッチョン!!
肌同士が奏でる淫靡な律動音。
毎回最奥を抉られる衝撃に蒼太の身体はビクビクと跳ね上がりY字バランスは保ちようもなく崩れかかる。
その都度拓海が両手で支え直すが――
「ひっ……あがっ……あっ……う…」
酸欠による酩酊状態の蒼太はもはや自力で姿勢を保持することさえできなくなっていた。
柔軟性だけが唯一の武器のように開脚状態を維持しようと努めるが、次第に身体が捩れ始める。
拓海は策を変えた。
一旦挿入したまま蒼太の背中を抱え込むように起き上がらせる。
背面座位とでも呼ぶべき体位だ。
ただ通常と異なるのは蒼太の両膝がそれぞれ顔の左右にまで折り畳まれているという奇抜なスタイル
「すご……こんなところ見えるなんて……」
結合部の上部で重なり合う自分の乳房と腹筋を眺め下ろしながら蒼太が愕然とする。
両肘に自分の腿を乗せる不安定な姿勢は呼吸器にとって致命的だ。
「も……むり……息できないっ……」
必死に肩で息をするが肋骨が伸び切ってしまい新鮮な空気を送り込めない。
苦しさに耐えかねて背後の拓海に体重を預ける格好になった結果――
ズンッ!!
「ひぐぅっ!!?」
自重により一層深く貫かれてしまう。
「これ……奥すぎて……意識トンでしまうっ!」
子宮底部をノックされる規則正しい連打音。
その度に尿道から少量の聖水が滴る。
蒼太は助けを求めるように項垂れ
「こぇ……抜いて……殺されるぅ……!」
と呻く。
だが実際にその声帯からは甘く濁った音程しか出てこない。
拓海の耳に届くのは明らかな媚び声だ。
(殺して……って言ってるな)
嗜虐心が脊髄を駆け上がる。
意図的に前傾姿勢を強要するように蒼太の上体を前に倒す。
従順な操り人形のごとく従えば必然的に臀部が高く突き出される騎乗位体勢に移行してしまう。
「やっ……深っ……! 深いからぁっ!!」
危惧通り凶器が子宮頸部を超えて胎内の深淵へ侵攻してきた。
臍下数センチを通過する長大な質量に腹腔全体が押し上げられる感触。
蒼太は恐怖に慄きながらも秘肉をキュンキュンと収縮させて歓迎してしまう。
その自己矛盾に精神が焼き切れる予感を抱いた時――
「もっといい景色見せてやるよ」
拓海は宣言すると同時に両手を蒼太の脚首に掛けた。
そして前方へぐいと引っ張る。
腰が砕けそうな負荷とともに蒼太の胴が平行に保たれたまま伸び上がる。
「ひぃっ!? ぐえっ……!」
驚愕と嘔吐感が同時発生する奇怪な呻き。
脚は依然として顔の横に畳まれたまま宙に浮いている。
両腕を使って重心を支えねばならない極限体位。
当然呼吸器官は最大限に圧迫され肺活量は実質ゼロとなる。
「すー……すぅー……っ」
蚊の羽音よりもか細い吐息が命綱である。
蒼太は瞼を震わせながら空中を搔く手足を拓海に託した。
完全な信頼かあるいは諦念か判断できないほど消耗しきっている。
その脆さが却って拓海の獣性に薪を焚べる。
ドシン!グジュッ!ガン!グジュンッ!
鈍器で殴打するような穿刺が開始された。
蒼太の躯幹が人形のように上下に弾み髪が舞う。
Gスポットどころかポルチオ性感帯を直接叩き潰す攻撃は壮絶そのもの。
酸素欠乏による意識混濁と昇天級の快美感の共存はもはや拷問に等しい。
「がっ……ごぼっ……あ゛っ!」
泡立った唾液が首筋から鎖骨へ垂れ落ちる。
視界は虹色に明滅し聴覚も遠のいていく。
何も見えず何も聞こえない世界でただ一点―ペニスが刻むリズムだけが明晰な感覚信号として届く。
(こわれて……る……おれのお腹の中こわれてる……っ)
だがその破壊こそ蒼太が求めていた究極の悦楽なのだ。
全身の血管が破裂しても構わないと思えるほどの陶酔。
死の瀬戸際にある女体は驚異的な再生能力を示し秘洞がさらに締まる。
「おい……そんなに搾ったら……」
拓海の動きが速まる。
射精感を抑制するためにさらに蒼太を翻弄しようと考えつく。
彼は脚首を握る手に力を込めた。
華奢な腓骨と脛骨が軋むほどの圧力を与えながら進行方向に捻じ曲げる。
関節可動域の限界値を超える歪曲。
その痛みこそが今の蒼太にとっては至上の官能につながる。
「ぎひぃぃぃっ!! 折れ……ちゃうゥゥッ!!!」
絶叫に呼応するように膣底から新たな愛液が滲み出し子宮内部まで潤滑油となる。
「いいぞ……そのままイけ」
拓海は両手を離し自由落下に任せる。
蒼太の細身がベッドへ倒れ込む直前で捕まえ――逆さまに吊り上げた。
俗にいう『マネキンプレイ』とも呼ばれる非人間的扱いに蒼太の脳は処理不能を示す。
「いぎっ!? むりっ! 死ぬっ!!」
天地が逆転した視野の中で己の勃起乳首と割れ目を凝視させられる屈辱。
その上で垂直挿入が始まった。
ドヂュッ!ズパァンッ!ドッヂュンッ!!
人体工学を無視した無茶苦茶な角度でピストンが行われる。
骨盤底筋群が悲鳴を上げ背骨が折れんばかりに反り返る。
しかし蒼太の性感帯は過敏に反応し続けていた。
「あ゛っ……あっ……また……イクっ……死んじゃうぅ!!」
魂魄の抜け出そうな超絶オーガズムが再来する。
背中を弓なりにしならせると同時に股間から潮が放射状に噴出する。
その飛沫を顔面で受け止めながら拓海は最後の猛攻を仕掛ける。
「全部……くれてやるからなっ!!」
言葉と共に拓海の身体が鋼鉄化する。
収束されたパワーが一斉開放される瞬間――灼熱の奔流が蒼太の最深部へ叩き込まれた。
ビュクッ!!ドプゥッ!!ビシャァッ!!
特濃精子が子宮内壁を焼く。
本来ならば妊娠不可であるはずのこの女体に生命エネルギーが注入されていく。
その膨大な熱量が内側から蒼太を灼いていく。
「あ゛――――!!!!」
絶叫すらかすれ声に変わる。
身体は痙攣を繰り返し瞳孔は散大。
思考中枢は完全にブラックアウトしていた。
(ああ……終わる……わたし……終わる……)
しかしその終焉すら蒼太には至福の祝祭だった。
すべてが白く輝き意識が霧散する刹那――子宮がひとりでに収縮して男根を搾り取り精の余韻まで吸い尽くす。
貪婪すぎる雌の本性があらわになる。
(ふふ……気持ちよかった……)
最後の閃光とともに蒼太の世界が暗転した。
拓海もまた極度の疲労と満足感の狭間で意識を手放しかけるが寸前で踏みとどまる。
「おい……しっかりしろ」
揺さぶっても蒼太は反応しない。
呼吸はある。
脈拍もある。
だが瞼は固く閉ざされたままだ。
「まったく……やりすぎだな」
苦笑交じりに溜め息をついた拓海は蒼太の身体を元の位置に降ろす。
互いの性器は糸を引き合ったまま離れ難そうだった。
「ん……」
蒼太の口元が微かに動いた。
呼吸音に紛れた囁き。
「ありがとう……拓海くん……」
それっきり眠り姫のごとく静かになってしまう。
拓海はしばらくその安らかな寝顔を見つめていた。
女の顔に変わり果ててしまった親友に複雑な感情を抱きつつも――なぜか罪悪感はなくむしろ清々しい充足感さえ感じている自分に気づく。
ベッドの縁に腰掛け、乱れた黒髪を指で梳いてやる。
汗と涙と唾液にまみれてぐしゃぐしゃになっているが、月光を浴びて宝石のように煌めいていた。
「馬鹿だな……お前も……俺も……」
独り言ちながら頬に残る涙痕を指先で拭う。
その滑らかな感触に胸の奥が締め付けられる。
あれほど蹂躙した肌が今は静かな湖面のように穏やかで――今さらながらに後悔が押し寄せた。
優しくしたい。
ただ慈しみたい。
衝動的に蒼太の額に唇を落とす。
触れるか触れないかの羽毛キス。
起きる様子は微塵もない。
呼吸は安定しているが肩が僅かに上下するたびに小さな胸の膨らみが震えていた。
「ん……」
唇が動いただけで身構える。
鼓動が早鐘を打つ。
幸いそれ以上の反応はなく拓海は安堵の息を洩らした。
安堵と同時にまた別の情動が湧き上がる。
(このまま……朝までこの女を眺めて過ごすのか?)
否。
ここまで来たのなら責任を取るべきだろう。
拓海は決意し濡れた陰部に手を伸ばす。
慎重に指を沿わせれば先程までの激闘を物語るぬかるみがまだ温かい。
蜜と精液の混合液が零れていた。
拓海はそれを掬い取り愛おしげに頬を撫でた。
「すまん……蒼太」
小さな声で謝罪すると同時に硬度を取り戻しつつある肉杭を膣口にあてがう。
先ほどまでの蹂躙とは正反対のソフトタッチ。
まるで壊れ物を扱うかのように慎重に挿入を試みる。
ズズッ……ニュリ……
膣壁は依然として柔軟かつ多量の分泌物に守られているおかげか無理なく包み込んでくれる。
挿入深度を測りながら静かに埋没させていった。
半分ほど進んだ時点で蒼太の腰が反射的に跳ねる。
「ん……んぅ……」
鼻から漏れる声は悩ましくも苦痛の色はない。
むしろ浅い息継ぎのテンポが整っていくのが分かる。
「痛みはないみたいだな」
安堵の声を噛み殺しながら拓海は更に数ミリ単位で前進させた。
根元まで完全に納めるまでに五分以上かかったであろうか。
「すごいな……まだこんなに締まるのか……」
子種を宿してふっくらと膨らんだ胎内で肉茎は再び血潮を得て脈打つ。
しかしあえて暴走はしない。
静かな圧迫感と体温を楽しむだけの性交――それが今の目的だ。
拓海は繋がったまま蒼太の背中に手を回し抱き寄せた。
「蒼太……本当にごめん」
耳元で囁く。
しかし返事はない。
意識レベルは完全に睡眠下にあるようだ。
だが無意識の反応か拓海の胸板に蒼太の鼓動が擦り寄るように密着してきた。
体温の交換だけでも幸福感が溢れてくる。
挿入したままの姿勢で時間が経過する。
拓海はあえて動かない。
蒼太の寝息とともに微かに収縮する膣圧だけで充分な愉悦を得ていた。
そのうち眠気すら忍び寄ってくる。
「このまま寝たら……きっと気持ち良いんだろうな」
自嘲気味に呟いても誰も咎める者はいない。
拓海は目を瞑った。
蒼太が最初に感じたのは温もりだった。
まるで湯船に浸かっているような心地よい体温。
続いて股間を満たす異物感が脳裏をかすめる。
(……あれ?)
瞼を上げると室内は微かに明るくなっている。
差し込む陽光に照らされた壁紙が埃っぽく輝いていた。
「んっ……」
身じろぎした途端――下腹部の奥で鈍い振動が走る。
(うそ……まさか……)
蒼太は慌てて頭を下げて自分の身体を見下ろした。
拓海が裸のまま腰を抱え込むように眠りについている。
そして彼の男性器が完全に自分の膣内に収まっていた。
結合部からは透明な粘液が滲み出ている。
昨夜の惨状を思い出し顔面が火照った。
「まだ……入ってる……」
呟いた瞬間昨晩の激しい行為がフラッシュバックする。
Y字バランスで犯された時のこと。
宙に浮かされたまま膣奥をノックされた時のこと。
呼吸困難に陥りながら何度も絶頂に達したこと。
全て鮮明に甦り全身の肌が粟立つ。
(なんで拓海くんこんなところで寝てるんだよ……!)
非難したい気持ちと同時に戸惑いが募る。
昨夜あれほど狂おしく求めあった相手が今静かに自分の横で寝息を立てている不条理。
しかも朝を迎えてなお二人は物理的に結ばれたままなのだ。
蒼太は慎重に体勢を整えながら周囲を観察した。
ベッド周りは昨晩の乱痴気騒ぎの名残が残されている。
破れたティッシュや水玉模様のシーツ跡。
何より濃密な性臭が部屋中に漂っていて呼吸するたびに胃の奥がむず痒くなってくる。
(起きたらまず片付けなきゃいけないのか……)
憂鬱になりかけた矢先ふと思う。
(でもその前に……確かめたいことがある)
蒼太の指が無意識に拓海の二の腕に触れた。
暖かい。
そして逞しい。
改めて女体という脆弱な容器になってみると男子高校生の肉体の重量感は想像以上だった。
「……」
蒼太は敢えて動かない。
拓海の深い眠り具合を計るためだ。
規則正しく上下する胸板。
時折漏れる「すー」という穏やかな呼吸音。
少なくともあと数十分は目覚めない確信を得る。
好奇心が首をもたげてきた。
昨夜あれだけ暴力的に蹂躙されたこの場所が今は穏やかに拓海を抱擁している。
そのことに不思議な優越感を覚えたのだ。
(僕だって……少しは愉しんでみてもいいよね?)
蒼太はそっと腰を引いてみる。
亀頭が抜け出す寸前で静止した。
(痛くない……むしろ……気持ちいい)
まだ腫れぼったさが残る粘膜だが奇妙な安心感が支配していた。
むしろ離れないように襞が喰らいつこうとしてくる感覚すらある。
次の瞬間腰を持ち上げて元の位置まで戻す。
ズプンッと低音が響いた。
(あ……これ……)
わずかな摩擦でも神経が研ぎ澄まされ刺激となって届く。
拓海のペニスはサイズこそ大きいものの今はほぼ休眠状態で柔らかい。
その柔軟さが逆に膣の形状に合わせてくれるため快適性が高い。
試しに数度往復させてみる。
ギュプッ……グプッ……ズズッ……
小さな水音が自分の呼吸に重なる。
拓海の身体は微動だにせず寝顔は安らかなままだ。
これなら多少大胆になってもいいかもしれない――
「ん……」
深く腰を落とすと膣道の中央あたりで硬い隆起が当たる感触。
ちょうど昨日何度も抉られたGスポットと呼ばれる性感帯であることは知っていた。
(ここ……触られると変になるんだよね……)
恐る恐る角度をつけ小刻みに擦ってみる。
たちまち股間が潤み襞がざわめき始める。
「ふっ……あ…」
抑えた吐息が漏れてしまう。
思わず唇を噛んで音を殺す。
蒼太の体が無意識にM字に開脚する形に変わっていった。
より深くまで導き入れやすくする本能的動作だろう。
鏡がないのでわからないがおそらく酷く淫猥な恰好をしているに違いない。
(恥ずかしい……でもやめられない……)
背徳感と探求心がせめぎ合いながらも手足は止まらない。
上半身を傾け拓海の首元に顔を寄せると急激に匂い立つ雄の体臭。
それに煽られて膣内が更に熱を帯びる。
スライディング運動が加速する。
ズチャ……ネチャ……ジュプッ……ズブズブ……
潤滑剤としては申し分なかったらしい。
粘膜同士が擦れ合うたび泡立ち白濁した愛液が流れ出てくる。
それは昨晩の遺留物が再び活性化したものかもしれなかった。
突然内部がキュッと収縮した。
蒼太は自分で驚く。
まだほんの序章だったはずなのに肉体は勝手に準備態勢に入ってしまっている。
(嘘……まだ始めたばかりなのに……)
焦燥と期待が入り混じる。
一方で拓海は未だ目覚めない。
つまり彼が無防備な間にこっそりと快楽を盗み取っている形になるわけだ。
その認識がいっそう蒼太をゾクゾクさせる。
次第に呼吸が乱れてきた。
「はっ……はっ……ふ…」
小刻みに喉仏を震わせながら腰を振る。
拓海の寝息と自分の喘ぎが奇妙なハーモニーを奏でている気がする。
そのアンバランスさに愉悦を感じながらも徐々に自制心の枠が外れていった。
(もう少し……奥までいってみよう……)
意を決して突き刺すように体重をかける。
ズブズブと奥へ進む感触。
子宮口が軽く押し上げられる圧迫感にまた鳥肌が立つ。
(これが……ポルチオとかいうやつなのかな?)
噂程度にしか聞いたことのない領域。
しかしその未知の扉がすぐ眼前に存在することは体感でわかる。
好奇心旺盛な性格が災いし蒼太は迷うことなくさらに踏み込んだ。
すると――
「んっ……あっ!?」
突如として凄まじい電流が走った。
膣深部に隠れていた何かを突かれた感覚。
昨夜とはまるで別種の衝撃。
脳髄へ直撃する強烈な快感信号。
「ちょ……待っ……これヤバイかも……!」
自分で呼び覚ましておきながら怯える自分がおかしい。
しかしその興奮こそが原動力となり更なる追求を促す。
蒼太は加速度的に深層部を目指し続けた。
「んっ……ぐっ……くうぅぅ……!」
喉を詰まらせながら奥への抽送を行う。
突くたびに意識が飛びそうな波動が押し寄せ自我が崩壊していく。
視界が点滅し汗腺から冷や汗が流れ出した。
(ダメだ……こんな……一人で狂っちゃう……)
救いを求めようと無意識に拓海の胸にしがみついた。
その刹那――
「んっ……?」
熟睡していた拓海のまぶたがピクリと動く。
「拓海くん……起き……!」
祈るように叫んだ蒼太だったが既に遅かった。
拓海の身体が覚醒段階に入ったことで生理機能も活動開始する。
特に生殖器官は例外ではなく――
「あっ……ちょっとっ!?!?」
膣内でペニスが唐突に膨張した。
休眠状態だったはずの肉棒が勢いよく血液を集め怒張を開始する。
「うそっ……待ってって……っ!」
蒼太の抗議も空しく硬さと太さを取り戻した剛直は容赦なく膣壁を押し広げた。
昨晩と同じ、いやそれ以上の威圧感が胎内で膨れ上がる。
(こんな時に……なんで……っ!)
混乱する蒼太を置き去りにして拓海の無意識の肉体は次のステップへ移行する。
性処理の儀式を終了させるためのリズムが始まった。
パンッ……ジュブッ……パチュン……ドヂュッ……
腰が自動操縦で律動を刻む。
蒼太を組み敷いたまま突き上げ続ける機械のような動き。
それでいて精密にポルチオを狙ってくる。
「やめてっ……お願いだから今は……っ!」
懇願する声を掻き消すほどの抽送速度が増幅する。
拓海はまだ夢うつつだ。
しかしその右手は無造作に蒼太の乳房を鷲掴みにしていた。
捏ねるような荒々しい愛撫が痛みすら快楽に変換する。
「ひいっ……いぎゅっ……ダメダメダメっ!!」
急速に込み上げてくる大津波の前触れ。
拓海の下腹部が再び緊張し肉茎全体が脈打ち始める。
これは間違いなく臨界点だ。
「待って……! 中はだめえぇっ!!」
蒼太の制止むなしく――
ドッビューーーンッ!! ブシュワァァーッ!!
灼熱の濁流が子宮頸管を直撃する。
昨夜と同じ匂いと同じ粘度と同じ熱さ。
「あ゛っ!! ……くはぁぁ~~っ!!!」
同時に蒼太も爆ぜた。
これまで積み上げた快感が一点で爆発し全身の神経を焼く。視界が真っ白になり意識が途切れかける。
放出が収まった頃蒼太は朦朧としながらもなんとか現実へ帰還した。
膣内は大量のザーメンで満たされ行き場を失ったものが結合部から溢れ出している。
白い筋が互いの内腿を伝わり落ちていく光景が目に映った。
「はぁ……はぁ……終わった……?」
呼吸を整えようとした瞬間拓海の双眸がゆっくりと開いた。
「……ん…? あれ……蒼太……?」
寝ぼけ眼で見下ろす姿。その股間は蒼太と一本のパイプでつながっている。
「……」
数十秒の沈黙。
互いに言葉を見つけられない。
やがて拓海の頬がみるみる紅潮した。
「ご……ごめん! 俺……寝てるつもりが……!」
狼狽する拓海に対し蒼太は俯き目を逸らす。
「いいよ……別に……僕の方こそ……」
言い淀むが続きの言葉が出ない。
照れ臭くて仕方ないのだ。
一方拓海は状況把握に苦しんでいる様子だった。
「まさか……ずっと挿れっぱなしで……? っていうか今中に出した……?」
疑問符を並べる声が震えている。
蒼太はますます羞恥で顔を覆った。
「と……とりあえず抜いたほうがいいんじゃない……? 苦しくない……?」
言われて初めて違和感に気づく拓海。硬さを失いつつあるペニスは確かに窮屈そうではある。
「あっ……うん」
拓海がうわずった声で同意した。
慎重に引き抜こうとするが――
「んっ……ふぁ……」
蒼太の背筋が小さく波打つ。
敏感な箇所がまだ過剰反応しているのだ。
それに気づいた拓海は動きを停止させた。
「だ……大丈夫か? 痛かったり……」
「平気……ただなんか……まだ繋がってる感じがする……」
羞恥に伏せた睫毛の下から潤んだ瞳がちらりと覗く。
その色気に拓海は一瞬息を吞むが慌てて咳払いで誤魔化す。
「そ……そういうこともあるよな! 生物学的に考えて!」
意味不明の分析をしてから再度挿入部に集中。
ゆっくりと後退していくとカリ首の輪郭に絡みついた膣襞が悲鳴をあげるかのごとく収縮した。
「ひゃうっ……! ちょ……ゆっくりで……っ」
蒼太の控えめな抵抗はもはや愛嬌でしかない。
拓海は舌舐めずりしそうになるのを堪えながらやっとのことで全貌を露わにした。
濡れそぼった赤黒い剛直と瑞々しい桃色粘膜が糸を引き合って離れる瞬間はあまりに扇情的だった。
「はぁ……抜いた……な…」
「うん……」
気まずい沈黙が流れる。
しかしすぐに耐えきれなくなったように蒼太が吹き出した。
「ぷっ……ははっ……! 何やってんの僕たち!」
両手で口を押さえながらも笑いが止まらない。
その無邪気さに釣られ拓海も表情が緩む。
「全くだな……起きたらこんなかっこ悪い状況になるなんて」
互いにベッドから上半身を起こし向き合った。
裸同士の距離は近い。
蒼太の乳房が微かに上下しているのが見て取れるほどだ。
「蒼太のせいでもあるんだぞ? 朝からあんな風に……その……」
「ええー? 僕のせいじゃないってば! 拓海くんが起きなくて勝手に動き始めたんでしょ!」
わざと拗ねた口調を作ると拓海は苦笑いを深めた。
「まあ……半々ってとこか。でも最終的にはやっぱり俺が悪い。中に出しちゃってさ……」
尻すぼみな告白に蒼太は肩を竦めた。
「それはしょうがないよ。だって僕だって……途中からはすごく気持ちよかったから……」
素直すぎる言葉選びに拓海の胸が疼く。
友人だった時から冗談めかした性の話題はあったがこういう本音は初めてだ。
「そうか……」
短い返答しかできない。
代わりに手を伸ばし蒼太の頬を撫でた。
しっとりと濡れた肌は手のひらによく馴染む。
「でもこれからどうしようか。学校に行く時間だし服も汚れてるし……」
蒼太が現実的な問題を提示してきた。
確かにカーテン越しの日差しは淡い橙色から白へ変わり始めている。
「うーん……」
考える素振りを装いつつ拓海の目は蒼太の細い腰へ向いている。
女体化した友人は寝起きのせいかいつもより艶がある気がする。
特に長い黒髪が汗で額に貼り付き弱々しい印象を与えていた。
「……先にお風呂借りようかな」
蒼太が提案した。
その言葉自体は至極まっとうだがどこか語尾に曖昧さが含まれているように感じるのは気のせいか。
(一緒に……入らない?)
口には出さない誘い文句が拓海の脳裏を掠める。
昨夜あれだけ暴れたくせにまだ欲望が尽きていないことを認めたくない葛藤。
けれど身体はすでに反応しかけている。
「そうだな……一緒に入るか」
つい口走ってしまった。
蒼太の大きな瞳が丸くなる。
直後に小さな微笑が浮かんだ。
「うん……入ろう」
二人で浴室へ向かう。
廊下を歩くだけで甘ったるい香りが辺りに漂うようだ。
洗濯籠の中に脱ぎ散らかした制服と下着をまとめて放り込み熱いシャワーを浴びる。
温度調整を済ませると自然と向かい合った。
「ねえ拓海くん……」
蒼太が目を伏せながら尋ねた。
「なんだ?」
「僕……ちゃんと女の子に見える?」
鏡越しではない正面からの質問は意外だった。
自信なさげな声色が不思議と庇護欲を刺激する。
「ああ……すごくきれいだと思う」
飾らない回答。
蒼太の唇がゆるりと弧を描いた。
「ありがと。良かった……嫌われてなくて」
その台詞には沢山の含蓄がありそうで拓海は返事を忘れる。
蒼太は構わずに掌でお湯を掬い身体にかけ始めた。
滑らかな鎖骨の窪みを水滴がつたい落ちる。
そのさまをじっと見つめる自分を制御できないでいた。
シャワーが終わるとバスタオルで互いを拭く。
蒼太の背中を包むと華奢な骨格が布越しにも判った。
以前なら当たり前のようにできたスキンシップが今は妙に背徳的に感じる。
「あ……髪乾かそうか?」
ドライヤーを手渡してくれたのは拓海。
蒼太は嬉しそうに頷き椅子に座った。
湿った髪を梳かし乾かしていく工程は献身的に思えるが実は逃げ道だった。
少し冷静になればまた襲ってしまう可能性があったからだ。
だが温風に揺れる黒髪から立ちのぼる石鹸の香りと蒼太自身の匂いの混ざり合いが理性の壁を溶かしていく。
ブラシを通すたびに首筋があらわになりそこに吸いつきたくなる衝動と戦う羽目になった。
「拓海くん……なんだか今日は優しいね」
「そうか?」
「うん。今までよりずっと……大人みたいな感じ」
乾いた髪がサラリと背中に舞い降りた。
終わったぞと言う前に蒼太が振り返る。
顔が近い。
「ありがとう」
素朴な感謝の言葉なのにそれが決定打となった。
拓海は咄嗟に蒼太の腕を引き抱き寄せる。
小さな驚きの声を封じ込めるように唇を塞いだ。
「んっ……」
抗うことなく舌を迎え入れる蒼太。
互いの口腔を探り合ううちに下肢も接近する。
互いに既に兆しはじめていた。
バスローブ越しに互いの股間が押し合う感触。
「また……やりたくなってきたのか?」
蒼太が唇を離し挑発的に問う。
「悪いけどな……我慢できなくて……」
拓海は白状すると蒼太の体をソファへ押し倒した。
「僕も同じだよ。本当はさっきから……」
告白する口元が妖しく歪む。
昨夜の荒々しさとは対照的に今度の行為はむしろ慈しみに満ちていた。
蒼太の足を開かせるとそこは既に湿り気を帯びている。
「濡れてるな……」
「だから言ったじゃん」
軽口の応酬。
だけど誰も笑っていない。
本番が始まることを肌で悟っているのだろう。
拓海の指が柔らかい花弁を押し分けた。
昨夜の情事でまだ腫れている部分を優しく撫でると蒼太の腰が浮いた。
「あっ……そこ……まだ敏感……」
訴えを受けつつも愛撫は続く。
入口付近を丹念にほぐし内部に潜り込むと熱い粘液が迎え入れてくれた。
「痛くないか?」
「大丈夫……拓海くんの指……気持ちいいから……」
蕩けるような声音に背筋が痺れる。
指を動かすたびに蒼太の背中が細かく震え爪先がピンと張る。
それでも痛みではなく純粋な快感だと伝わるのが嬉しい。
二本目の指を添えても拒絶はない。
むしろ歓迎するかのように襞が絡みつく。
拡張されていく過程で蒼太は何度か高い声を漏らした。
その都度拓海は動きを緩め呼吸を整えるのを待つ。
焦らない。
昨夜とは違い相手の許容範囲を尊重する余裕が生まれていた。
「いいかな……入れても……?」
最終確認に蒼太は無言で頷いた。
その動作が非常に慎ましく見える。
男性時の豪胆な態度とのギャップが拓海を虜にする。
コンドームを着用しようとしていた矢先に蒼太の手が遮った。
「なくても……平気だって約束したでしょう?」
蠱惑的なウインク。
理性の針が大きく揺らぐ。
一度は同意したとはいえリスクは承知のはずなのに蒼太の誘いは抗えない魅力を孕んでいた。
「本当にいいのか?」
「もちろん……信じて」
信じて――その言葉に魅了され拓海は薄いゴムを投げ捨てた。
剥き出しの亀頭が濡れ光るヴァギナへ宛がわれる。
双方が期待に震えていた。
「行くぞ……」
合図の後ゆっくりと圧力をかけていく。
潤いに助けられて先端部分が飲み込まれる。
カリ首を越える際蒼太が眉根を寄せたものの苦悶の色は薄い。
「はぁ……うっ……」
小さく啼きながら腰を浮かせ協力してくれる。
拓海は息を合わせつつ慎重に進める。
肉壁はすでに覚えていると言わんばかりに筒状の道を作って招き入れてくれた。
三分の一を過ぎたあたりで一度停止。
「少し慣らした方が……」
と言いかけたところを蒼太が制す。
「早く……全部欲しい……」
上擦った声に胸が締めつけられる。
拓海は了解し残りの行程を一気に押し込んだ。
根元まで到達した瞬間二人の腹部が密着する。
お互いの汗が混ざり合う感触。
「ああっ……来た……」
蒼太が恍惚と漏らす。
拓海のものが体内で脈動するのがハッキリ感じ取れているはずだ。
「痛くない?」
「うん……思ったより……大丈夫」
言葉の端々に余裕が戻りつつある。
それを確かめてから抽送を開始した。
最初は亀頭が抜けそうなギリギリまで引き抜きまた深く挿し込む。
単純なピストンなのに蒼太の反応は良好だ。
「あっ……ん…ふっ……」
リズムに乗った喘ぎが高まってくる。
蒼太の腕が首筋に絡みつき互いの体温と皮脂を交換するかのような密接っぷり。
拓海は夢中になって腰を使い続けた。 結合部からぬちぬちと卑猥な水音が響くたびに蒼太の脚が反射的に巻きついてくる。
「蒼太……いいか……? このまま……もっと強くしても……?」
懇願めいた問いかけに蒼太は小さく首肯する。
目が潤んでいるのは痛みではなく陶酔だ。
拓海はそれを見てとって抽送ペースをアップさせた。
パンッ! パンッ! 純粋な肉弾音が室内に反響する。
「ああんっ! 拓海くんっ!! すごっ……いぃっ!!」
甲高い悲鳴と共に蒼太の四肢が万力のように拘束してくる。
逃げ場を奪われた上でさらに奥へ誘い込まれる感覚。
拓海の睾丸が上がり尿道を熱い塊が這い上がってきた。
「俺も……もうイキそうだ……っ!」
射精欲がピークを迎える直前最後のラッシュをかける。
全力で突き上げると蒼太の背中が弓なりに反った。
「あぁぁーーっ!! 来るっ! 来る来ちゃうぅぅ!!」
絶叫と同時に膣内が激しく痙攣した。
子宮口付近が吸盤のように亀頭を吸引し射精を促す。
その刺激で堰が切れた。
「うっ……出るっ!!」
ドッビュッ!! ドプッ……ドクッドクン……
大量の精液が直接注ぎ込まれる。
一番奥に打ち付けられた精子たちが卵管を目指して泳ぎ出していく錯覚に陥りそうになる。
蒼太は放心状態で天井を見つめている。
膣内の収縮はまだ続いているのに本人の意識は遠いところへあるみたいだ。
拓海は一旦動きを止め余韻に浸る。
額から垂れた汗粒が蒼太の乳房に落ちて弾けた。
「大丈夫か……? やりすぎたか……?」
不安げに声をかけると蒼太がゆるりと首を横に振った。
「平気……むしろ気持ち良すぎて怖いくらい……」
それからふと恥ずかしそうに口元を覆う。
「それに……変な声いっぱい出ちゃったし……」
可愛らしい後悔に拓海は吹き出してしまった。
「それは俺も同じだって。お互い恥ずかしいところを晒しあった仲だろ」
悪戯っぽく言うと蒼太もくすりと笑った。
緊張が解けた二人はそのまま暫らく繋がったまま抱き合う。
「あのさ……もし妊娠したらどうする……?」
蒼太がぽつりと尋ねた。
予想通りの問いだったが答えは既に決まっている。
「もちろん責任取るよ。籍を入れてもいいと思ってる」
断言すると蒼太の目が潤んだ。
「そんな簡単に決められることじゃないよ……人生関わる話なのに……」
「簡単な訳じゃないさ。でも今ここでお前のことを捨てる選択肢は俺には無い」
真摯な告白に蒼太は泣き笑いのような表情を浮かべた。
「バカだなぁ拓海くんは……。でも……ありがとう」
その瞬間体内のペニスが再び膨張を始めた。
蒼太の胎内がそれを感知し条件反射的に締め付けてくる。
予期せぬ連携プレーに二人共笑いが止まらなくなる。
「もう一回やる?」
「そっちこそまだイケる?」
軽口を叩き合いながら第二ラウンドが始まった。
今度は騎乗位や背面座位など様々なスタイルを試してみて二人は一層の親密度を深める結果となった。
地味な大学生で、特技といえばプログラミングぐらいしかない普通の男だ。
そんな俺には奇妙な男友達がいる。
幼馴染の蒼太だ。
蒼太は……なんていうか、「変」の一言では片付けられない奴だった。
【朝7:30】
「おっす!」
待ち合わせ場所に現れたのは――見覚えのある顔の女子高生だった。
制服姿にポニーテール。
大きな目と小柄な体格。
……いや、待て。
これは絶対に蒼太だ。
「あのな、蒼太」
「なに?今日デートなんだからちゃんと『葵』って呼んでよ!」
「そもそもデートじゃなくてゼミの課題のためだってば!」
そう。
こいつは大学入学直後に突然「女に変身できるようになった」と言い出した。
最初は信じられなかったが、目の前でスルッと髪や胸や声まで変わっていく様を見たら納得するしかなかった。
しかも厄介なことに、蒼太はTS……つまり性転換ものの小説やアニメを愛しすぎて「自分も美少女になってみたい願望」があったらしい。
「ほら行くよ『拓海先輩♪』」
「やめろその甘ったるい喋り方……!」
腕に絡みつく蒼太(見た目は葵)を引き剥がしつつ歩き出す。
周囲の視線が痛い。
可愛いJKと一緒に歩く冴えない男。
完全に誤解されている。
【講義中】
「なぁ……さっきから自分で自分の太腿撫でるのやめてくれない?」
「え~気づいちゃった?でもこれが変身した時の“リアル感確認”なんだよ。筋肉がないって最高だわ」
「俺が怒ってる理由を理解してくれ。今すぐ元に戻れ」
「嫌~。せっかくの美女モードなのに!」
教授の目を盗んでノートの端っこにメモを走らせる。
《このままだと俺の倫理観が崩壊する》
返ってきた字は小さくて丸っこくて可愛らしい。
明らかに女性文字。
《もう崩れてるでしょ。昨日夢精したの知ってるよ?》
……は?
慌てて振り向くと蒼太はウィンクして唇に指を当てていた。
まさか……昨晩パソコンの前に寝落ちした隙に……!
背筋に冷たい汗が流れる。
【昼休み・屋上】
「いい加減にしろよ蒼太!」
弁当箱を置くなり詰め寄る。
しかし相手は涼しい顔だ。
「なに?嫉妬?羨ましいなら貸してあげてもいいよ。一回10万円」
「金銭授受の問題じゃねぇ!なんでそこまで……」
「だって楽しいんだもん。君みたいな“常識的男子”を振り回すの」
風が吹いて蒼太のポニーテールが揺れる。
不意にドキッとする自分が許せない。
「それにね」
声が急に低くなる。
「僕はただ遊びでやってるんじゃない。この身体にもっと興味を持ってほしいだけ」
真剣な眼差し。
こんな時だけ素顔を覗かせるのがずるい。
「……わかったよ」
深いため息を吐き出す。
「ただし条件つきだ。変身するのは週3回まで。あと公共の場での過度な接触禁止」
「え~~!」
「守らないなら二度と口聞かない」
「うそぉ……しょうがないなぁ」
渋々頷く蒼太。
けれど次の瞬間にはもう笑っている。
まるで駆け引きに勝利したみたいに。
【帰り道】
夕暮れの路地裏を二人並んで歩く。
「ねえ……」
蒼太の声がいつもより柔らかい。
振り向くと彼女(正確には彼だが)の瞳が潤んでいる。
「今日さ……家来る?」
足が止まる。
それはいつもの冗談とは違った響きを持っていた。
【蒼太の部屋】
壁一面に貼られた美少女アニメのポスター。
ベッドサイドにはTS系同人誌の山。
「何緊張してるの?いつもゲームしに来てるじゃん」
「いや……」
ソファに座らせられる。
肩が触れる距離だ。
香水のような匂いが鼻腔をくすぐる。
明らかに普段使わない香り。
「今日は特別なんだよね……」
蒼太の指が俺の手首を撫でる。
「女の子の身体って……どう思う?」
質問の意味を考える間もなく、唇が重なる。
ふわりと柔らかい感触。
「んっ……」
思わず漏れた声に自分の耳を疑う。
腰に回された蒼太の手が熱い。
「拓海……もっと欲しい……?」
その問いかけは罠だった。
理性の糸が切れる音がした。
押し倒した拍子にベッドが軋む。
覆いかぶさると蒼太の長い睫毛が震えた。
「焦っちゃダメだよ……優しくして?」
微笑む唇に再び吸い付く。
制服のブラウスのボタンを外す指が震える。
肌の白さに息を飲む。
「綺麗だ……」
思わず零れた本音に蒼太が嬉しそうに目を細める。
下着越しに触れると小さな悲鳴が上がった。
「ひゃっ……直接がいいな……」
素直すぎる要求に鼓動が早まる。
恐るおそる布を取り去ると控えめな膨らみが現れる。
「……触ってみる?」
促されるまま掌を乗せる。
温かい。
確かに存在する柔らかさ。
「ぁっ……そこ弱い……かも」
声色が変わった瞬間、何かが弾けた。
胸の突起を摘まむと蒼太の腰が浮く。
「ちょっ……激しすぎ……!」
抗議しながらも脚が絡みついてくる矛盾。
「んぅ……拓海、もっとゆっくりして……」
蒼太が背中に爪を立ててくる。皮膚を引っ掻く痛みさえ今は甘美な刺激に変わる。
膨らんだ乳房を両手で包み込みながら乳首に舌を這わせた瞬間――
「ひぁっ♡」
跳ね上がる腰。
短い喘ぎが部屋に響く。
「ここ感じる?」
「わかんな……いけど……ビリッてするの……っ」
嘘だと分かった。
何度も舐め上げるうちに硬くなった粒を軽く噛むと背筋が弓なりになる。
「やだぁ……それやばいってぇ……!」
泣きそうな声を無視して執拗に弄び続ける。
唾液で濡れた双丘を交互に貪るうち、下肢からは水っぽい音が立ち始めた。
「こっちも触って欲しいんじゃない?」
ショーツ越しに割れ目を指で辿れば抵抗なく沈んでいく。
「あ……お願い……早く……」
懇願する瞳は完全に蕩けていた。
薄布の脇から侵入させた指先に熱く湿った粘膜が絡みつく。
「すごい濡れてるぞ……」
「言うなぁ……っ」
恥じらいながらも腰を擦り寄せてくる仕草に欲望が膨れ上がる。
指一本を入れただけで締め付けてくる内部。
初めての女の肉体という事実だけで思考が沸騰しそうだった。
「痛くない?大丈夫か?」
「ん……平気……逆にもどかし……ぃ」
催促するように蠢く蜜壺。
誘われるまま二本目の指を添えると甲高い嬌声と共に握りしめたシーツの皺が増えていく。
「んっ……あっ……そこダメぇ……!」
浅い部分にあるざらついた箇所を探り当てた途端に反応が変わる。
必死に閉じようとする腿を押さえつけ三本目に挑む。
指が捉えた柔らかな膨らみを軽く押し潰す度に、蒼太の喉から甘やかな嗚咽が漏れる。
「そこばっかり……おかしくなるって……!」
抗議の言葉とは裏腹に締め付けは強まり、指を根本まで咥え込んだ襞が痙攣していた。
結合部を満たす蜜が腿を伝いシーツを汚していく。
(気持ちいいんだな……)
そう理解すると同時に征服欲が芽生えた。
もっと乱したい。
普段の飄々とした態度を完全に崩壊させてやりたい。
中指で弱点を責め続けながら薬指を更に奥へ潜らせた刹那――
「ひっぐぅ……!?」
電流に打たれたような硬直。
爪先がピンと伸び切り全身の筋肉が収縮するのが見て取れた。
「イッたのか……?」
尋ねると潤んだ瞳が焦点を結び直す。
荒い呼吸の合間に「知らない……こんなの知らないぃ……」と震える声で答える。
その混乱ぶりが堪らなく愛おしい。
俺はさらに大胆になった。
左手で乳房を揉みしだきつつ右手を引抜く。
ねっとりとまとわりつく透明な糸が照明を浴びて艶めかしく煌めいた。
濡れた指をそのまま下方へ滑らせ陰核へと到達させる。
「――あ゛っ!? そこ違うって!!」
「どう違うんだ?教えてくれよ蒼太……いや葵ちゃん」
皮を被った突起をそっと剥けば鮮やかなピンク色の敏感な粒が露わになる。
それを指の腹でゆっくり撫で回した瞬間――
「~~っ!!」
声にならない悲鳴と共に蒼太の背中が大きく仰け反った。
シーツを掴む指が白くなるほど力が籠もり、脚がガクガク震えている。
(ここは特に反応が強いのか……)
拓海は興奮を抑えきれずに呟いた。
「すごいな……こんなにヒクついてるぞ?」
蜜があふれる中心に向かって視線を落とすと、充血した花芯が物欲しそうに震えている。
甘酸っぱい香りが鼻孔を擽った。
「や……だめ……そんなとこ見ないで……!」
羞恥で火照る顔を横に振る蒼太。
しかし拒絶の声はすでに溶けかけており、どこか期待を孕んでいる。
「逃げようとしないで」
膝裏を抱え込むようにして股を開かせる。
抵抗の気配はない。
むしろ蒼太は自ら腰を少しだけ浮かせ、さらなる刺激を求めるような仕草を見せていた。
拓海はゆっくりと顔を近づける。
呼吸の度に熱気が局部を撫でていく。
「ひっ……息が当たって……っ」
予兆なく訪れる微かな刺激にすら反応してしまう体。
拓海は悪戯心を起こしてさらに息を吹きかけた。
「ひゃああ!? ちょっと待っ……!」
制止の声など届くはずもない。
柔らかな陰毛がそよぐ下に隠れた秘密の園。
拓海の視界いっぱいに広がるその光景に理性が鈍化する。
(こんなにきれいなのか……)
淡い桜色を帯びた粘膜が脈打ち、透明な滴が入口から溢れ出ている。
本能的に舌を伸ばそうとしたとき――
「あっ……きてる……っ」
蒼太の呟きが後押しとなった。
ぺろりとひと舐め。
「っあ―――!!」
衝撃波のような鋭い快感が蒼太の全身を駆け巡る。
反射的に閉じようとする腿が拓海の頬を挟み込んできた。
「暴れんなよ……大人しくしてろ」
低い命令口調とともに再び舌が這いまわる。
まずは全体を丁寧に味わう。
塩気と僅かな苦味の中に混じる濃密なフェロモンの味。
「ふわぁ……変になるぅ……っ」
涙交じりの訴えは却って煽情的だ。
拓海は尖らせた舌先で谷間を上下に往復させながら窪みを探る。
ぷっくり腫れた陰唇の輪郭をなぞるように舐め上げた後……
「――っ!! あぁっ!!」
一番敏感な突起に触れた途端、蒼太の身体が跳ねた。
反射的に逃げようとする腰を両手で固定し、執拗に舐る。
チロチロと小刻みな動きで弾くたびに蜜が湧き出し、拓海の顔にまで飛び散った。
「いやぁあっ! そこばっかダメェ!!」
叫びにも似た喘ぎが部屋に木霊する。
構わず舌先を硬く尖らせ、小さな豆を剥き出しにするよう優しく掘削する。
隠れていた神経の塊が露わになると――
「ぴちゃぴちゃ……」
意図的に音を立てるように淫裂全体を啜り上げた。
「イヤァアアッ!! それ恥ずかしいのにィっ!」
嫌がる言葉とは裏腹に蒼太の内股はガクガクと痙攣し始めている。
秘裂から溢れ出る透明な液体は既に白濁がかかり泡立ちはじめていた。
拓海の舌はそれらすべてを飲み干さんばかりに激しく踊る。
「美味しいよ……蒼太……もっと感じてくれ」
熱い吐息を吹きかけながら囁く。
それが新たなトリガーとなり……
「あっ……ふぁ……も…むり……」
虚ろな声が漏れるなか――ついにその時が来た。
「――あっ!? だめだめだめだめっ……なんかくるっ!!」
警告音のように蒼太の声が高まった。
反射的に膝を閉じようとするが拓海の頭蓋骨を圧迫するだけだ。
逆効果に過ぎないことを悟った瞬間――
「やあぁあああああああ――――!!!」
断末魔の如き咆哮とともに蒼太の背筋が弓なりにしなる。
背中の筋肉が強烈に張りつめ、細胞一つひとつが極限まで収縮していることがわかる。
接続された陰部からは大量の飛沫が噴き出し、拓海の顎から胸までをべったりと濡らした。
「ひっ……あぐっ……はぁ……はぁ……!」
呼吸困難に陥るほどの激しいオーガズム。
しかし拓海は止めようとしなかった。
痙攣する陰核をなおも唇で啄み、最後の一滴まで搾り取る。
「――っ! またっ……! あ゛ぁー-っ!!」
第二波が襲う。
さらに透明度の高い潮が迸り床を打ち付ける音が響いた。
それでも止まぬ口腔奉仕によって次々と小さな爆発が続く。
「ひぐぅぅ……もうイケないっ……死んじゃうよぉお……!」
号泣に近い声が哀願するが応える余裕すらない。
拓海自身も自ら制御できない獣欲の渦中にあったのだ。
(なんて美味い……いくらでも飲んでやれる)
無我夢中の吸引で肉厚の花弁が吸盤に捕らわれるようにひしゃげる。
そこに歯が軽く当たってしまった瞬間――
「あっああぁ―――!!」
今まで以上の大絶叫とともに蒼太の臀部が狂ったように宙を蹴り上げた。
バチンと乾いた音と共に尻肉がシーツを叩く。
最終的なアクメを迎えた証拠である特大の絞り汁が喉奥に注がれる。
拓海は噎せることなくすべてを受け止めると、満足気に唇を離した。
糸引く愛液で濡れた顔を拭うこともせず恍惚とした表情で眼下の姿態を見下ろす。
「……ぁ……ぁ…」
蒼太は白目を剥く寸前だった。
四肢は完全に弛緩し、半開きの唇から涎が垂れている。
痙攣が残る太腿の付け根では秘門が卑猥にくぱくぱと開閉を繰り返していた。
「凄かったな……」
静寂の中ぽつりと呟かれた言葉に対して蒼太は掠れた声で答えた。
「うん……気持ち良すぎて……死ぬかと思った……」
瞳の焦点は未だ定まらずぼんやりとしている。
拓海は乱れた前髪を優しく払いながら尋ねた。
「本当に……女として感じてくれたのか?」
蒼太の唇が僅かに吊り上がる。
「そんなこと……訊かないでよ……」
答えは明白だと言わんばかりに蕩けた肢体を預けてきた。
「もっと……ね…?」
誘惑の続きを求める指先が拓海の服を摘む。
誘惑に応えるように拓海はベッドサイドに置いたペットボトルの水を一口含む。
乾いた喉を潤し、濡れそぼった陰部を見下ろした。
まだ微かに痙攣する陰唇が物欲しそうにヒクついている。
拓海のズボンに手をかける。
ベルトのバックルを外しファスナーを下ろすと――
「……?」
露出した下半身を見て蒼太は困惑した。
そこには自分の男の時にある大きさではない巨根があった。
あまりの大きさに蒼太は自分のお腹を見て
「……入るのかな……」
と呟いた。
拓海のモノは亀頭だけでも拳大ありそうだ。
拓海はゴムを取り出して袋を破ろうとした手を止めた。
「着けないと怖いんだけど……」
「今日はいいよ……そのまま来て……」
蒼太が消え入るような声で言った。
生まれ変わった女体にオスを迎え入れる悦びを純粋に味わいたいと言うように。
その瞬間、拓海の中で理性の箍が弾け飛ぶ。
咄嗟に袋を投げ捨て生身の屹立を蒼太の下腹部に当てがった。
先端が接吻するだけで蒼太の腰が小さく跳ねる。
「あっ……熱い……」
拓海の左腕が蒼太の右膝裏に伸びる。
力を込めれば簡単に持ち上がる驚異的な柔軟性。
天井に向けて一直線に伸ばされる美しい脚。
そのまま90度回転させて壁にもたれ掛かるかたち――完璧なY字バランスだ。
「脚長すぎ……見せつけてるみたいだな?」
揶揄すると蒼太は赤面しながらも股関節を開き続けている。
無防備すぎる牝犬ポーズに昂りが増した。
「蒼太……いくぞ……」
宣言とともに腰を沈めれば巨大な楔が膣口に食い込む。
濡れ方が十分とはいえ直径比が違いすぎる。
拓海は焦らず小刻みにグラインドしながら亀頭を馴染ませていく。
「ひぃっ……あぐっ……」
狭隘な通路をこじ開けていく過程で蒼太の眉間に深い縦皺が刻まれる。
呼吸が乱れ切って肺腑が悲鳴をあげている。
「大丈夫か?」
「んっ……へーき……それより……奥まで欲しいの……っ」
泣き声混じりの哀願だった。
拓海は一度抜きかけた腰を再び送り込む。
ヌプリ……ズブブ……
肉環を巻き込んで亀頭冠が埋没すると同時に――
「あ゛っ!? きたっ……!!」
蒼太の背筋が再び弓形にしなる。
膨張した雁首が処女膜を破る刹那の激痛と歓喜を伴う解放感が同時に炸裂した。
「すごいっ……奥っ……届いてるよォォォッ!!」
雄叫びともつかぬ咆哮とともに膣道が急速に引き絞られていく。
拓海はその蠕動を味わいながらさらに奥深くへ進軍を開始した。
ズプッ……ギュチュッ……ズブズブズブ……
最深部との邂逅――コツンと亀頭の先端が子宮頸管の扉に突き当たる音が体内を通じて聞こえる錯覚さえする。
「やっ……あ゛ぁあぁっ……だめっ……潰されちゃうぅっ!!」
悲鳴にも似た嬌声を上げながら蒼太の身体が仰向けV字に反り返る。
首筋が折れそうな角度で枕から頭が浮く姿勢。
呼吸器官が圧迫され即座に酸素不足の青紫が唇を染め始めた。
(まだ始まったばかりなのに……)
拓海の剛直は三分の二程度しか収まっていない。
根元近くまで飲み込ませるために細いウエストを両手で抱え直す。
圧迫されて肺容量がさらに減る。
蒼太の表情が苦悶と陶酔の境を行き来しているのが分かる。
「ゆっ……くり……はやすぎ……っ」
希薄な空気を求めてパクパクと動く口元から白泡が滴り落ちる。
視線は焦点を失い虚空を彷徨う。
それでも膣は主人の意思に反して積極的にしゃぶりついてくる。
襞の一枚一枚が意志ある生物のように絡みつき精液を搾ろうと躍動していた。
「悪いな……俺も限界なんだ」
呟くと同時にトップスピードで抽送を開始する。
パンパンッ!ドヂュッドヂュッ!グチョッグッチョン!!
肌同士が奏でる淫靡な律動音。
毎回最奥を抉られる衝撃に蒼太の身体はビクビクと跳ね上がりY字バランスは保ちようもなく崩れかかる。
その都度拓海が両手で支え直すが――
「ひっ……あがっ……あっ……う…」
酸欠による酩酊状態の蒼太はもはや自力で姿勢を保持することさえできなくなっていた。
柔軟性だけが唯一の武器のように開脚状態を維持しようと努めるが、次第に身体が捩れ始める。
拓海は策を変えた。
一旦挿入したまま蒼太の背中を抱え込むように起き上がらせる。
背面座位とでも呼ぶべき体位だ。
ただ通常と異なるのは蒼太の両膝がそれぞれ顔の左右にまで折り畳まれているという奇抜なスタイル
「すご……こんなところ見えるなんて……」
結合部の上部で重なり合う自分の乳房と腹筋を眺め下ろしながら蒼太が愕然とする。
両肘に自分の腿を乗せる不安定な姿勢は呼吸器にとって致命的だ。
「も……むり……息できないっ……」
必死に肩で息をするが肋骨が伸び切ってしまい新鮮な空気を送り込めない。
苦しさに耐えかねて背後の拓海に体重を預ける格好になった結果――
ズンッ!!
「ひぐぅっ!!?」
自重により一層深く貫かれてしまう。
「これ……奥すぎて……意識トンでしまうっ!」
子宮底部をノックされる規則正しい連打音。
その度に尿道から少量の聖水が滴る。
蒼太は助けを求めるように項垂れ
「こぇ……抜いて……殺されるぅ……!」
と呻く。
だが実際にその声帯からは甘く濁った音程しか出てこない。
拓海の耳に届くのは明らかな媚び声だ。
(殺して……って言ってるな)
嗜虐心が脊髄を駆け上がる。
意図的に前傾姿勢を強要するように蒼太の上体を前に倒す。
従順な操り人形のごとく従えば必然的に臀部が高く突き出される騎乗位体勢に移行してしまう。
「やっ……深っ……! 深いからぁっ!!」
危惧通り凶器が子宮頸部を超えて胎内の深淵へ侵攻してきた。
臍下数センチを通過する長大な質量に腹腔全体が押し上げられる感触。
蒼太は恐怖に慄きながらも秘肉をキュンキュンと収縮させて歓迎してしまう。
その自己矛盾に精神が焼き切れる予感を抱いた時――
「もっといい景色見せてやるよ」
拓海は宣言すると同時に両手を蒼太の脚首に掛けた。
そして前方へぐいと引っ張る。
腰が砕けそうな負荷とともに蒼太の胴が平行に保たれたまま伸び上がる。
「ひぃっ!? ぐえっ……!」
驚愕と嘔吐感が同時発生する奇怪な呻き。
脚は依然として顔の横に畳まれたまま宙に浮いている。
両腕を使って重心を支えねばならない極限体位。
当然呼吸器官は最大限に圧迫され肺活量は実質ゼロとなる。
「すー……すぅー……っ」
蚊の羽音よりもか細い吐息が命綱である。
蒼太は瞼を震わせながら空中を搔く手足を拓海に託した。
完全な信頼かあるいは諦念か判断できないほど消耗しきっている。
その脆さが却って拓海の獣性に薪を焚べる。
ドシン!グジュッ!ガン!グジュンッ!
鈍器で殴打するような穿刺が開始された。
蒼太の躯幹が人形のように上下に弾み髪が舞う。
Gスポットどころかポルチオ性感帯を直接叩き潰す攻撃は壮絶そのもの。
酸素欠乏による意識混濁と昇天級の快美感の共存はもはや拷問に等しい。
「がっ……ごぼっ……あ゛っ!」
泡立った唾液が首筋から鎖骨へ垂れ落ちる。
視界は虹色に明滅し聴覚も遠のいていく。
何も見えず何も聞こえない世界でただ一点―ペニスが刻むリズムだけが明晰な感覚信号として届く。
(こわれて……る……おれのお腹の中こわれてる……っ)
だがその破壊こそ蒼太が求めていた究極の悦楽なのだ。
全身の血管が破裂しても構わないと思えるほどの陶酔。
死の瀬戸際にある女体は驚異的な再生能力を示し秘洞がさらに締まる。
「おい……そんなに搾ったら……」
拓海の動きが速まる。
射精感を抑制するためにさらに蒼太を翻弄しようと考えつく。
彼は脚首を握る手に力を込めた。
華奢な腓骨と脛骨が軋むほどの圧力を与えながら進行方向に捻じ曲げる。
関節可動域の限界値を超える歪曲。
その痛みこそが今の蒼太にとっては至上の官能につながる。
「ぎひぃぃぃっ!! 折れ……ちゃうゥゥッ!!!」
絶叫に呼応するように膣底から新たな愛液が滲み出し子宮内部まで潤滑油となる。
「いいぞ……そのままイけ」
拓海は両手を離し自由落下に任せる。
蒼太の細身がベッドへ倒れ込む直前で捕まえ――逆さまに吊り上げた。
俗にいう『マネキンプレイ』とも呼ばれる非人間的扱いに蒼太の脳は処理不能を示す。
「いぎっ!? むりっ! 死ぬっ!!」
天地が逆転した視野の中で己の勃起乳首と割れ目を凝視させられる屈辱。
その上で垂直挿入が始まった。
ドヂュッ!ズパァンッ!ドッヂュンッ!!
人体工学を無視した無茶苦茶な角度でピストンが行われる。
骨盤底筋群が悲鳴を上げ背骨が折れんばかりに反り返る。
しかし蒼太の性感帯は過敏に反応し続けていた。
「あ゛っ……あっ……また……イクっ……死んじゃうぅ!!」
魂魄の抜け出そうな超絶オーガズムが再来する。
背中を弓なりにしならせると同時に股間から潮が放射状に噴出する。
その飛沫を顔面で受け止めながら拓海は最後の猛攻を仕掛ける。
「全部……くれてやるからなっ!!」
言葉と共に拓海の身体が鋼鉄化する。
収束されたパワーが一斉開放される瞬間――灼熱の奔流が蒼太の最深部へ叩き込まれた。
ビュクッ!!ドプゥッ!!ビシャァッ!!
特濃精子が子宮内壁を焼く。
本来ならば妊娠不可であるはずのこの女体に生命エネルギーが注入されていく。
その膨大な熱量が内側から蒼太を灼いていく。
「あ゛――――!!!!」
絶叫すらかすれ声に変わる。
身体は痙攣を繰り返し瞳孔は散大。
思考中枢は完全にブラックアウトしていた。
(ああ……終わる……わたし……終わる……)
しかしその終焉すら蒼太には至福の祝祭だった。
すべてが白く輝き意識が霧散する刹那――子宮がひとりでに収縮して男根を搾り取り精の余韻まで吸い尽くす。
貪婪すぎる雌の本性があらわになる。
(ふふ……気持ちよかった……)
最後の閃光とともに蒼太の世界が暗転した。
拓海もまた極度の疲労と満足感の狭間で意識を手放しかけるが寸前で踏みとどまる。
「おい……しっかりしろ」
揺さぶっても蒼太は反応しない。
呼吸はある。
脈拍もある。
だが瞼は固く閉ざされたままだ。
「まったく……やりすぎだな」
苦笑交じりに溜め息をついた拓海は蒼太の身体を元の位置に降ろす。
互いの性器は糸を引き合ったまま離れ難そうだった。
「ん……」
蒼太の口元が微かに動いた。
呼吸音に紛れた囁き。
「ありがとう……拓海くん……」
それっきり眠り姫のごとく静かになってしまう。
拓海はしばらくその安らかな寝顔を見つめていた。
女の顔に変わり果ててしまった親友に複雑な感情を抱きつつも――なぜか罪悪感はなくむしろ清々しい充足感さえ感じている自分に気づく。
ベッドの縁に腰掛け、乱れた黒髪を指で梳いてやる。
汗と涙と唾液にまみれてぐしゃぐしゃになっているが、月光を浴びて宝石のように煌めいていた。
「馬鹿だな……お前も……俺も……」
独り言ちながら頬に残る涙痕を指先で拭う。
その滑らかな感触に胸の奥が締め付けられる。
あれほど蹂躙した肌が今は静かな湖面のように穏やかで――今さらながらに後悔が押し寄せた。
優しくしたい。
ただ慈しみたい。
衝動的に蒼太の額に唇を落とす。
触れるか触れないかの羽毛キス。
起きる様子は微塵もない。
呼吸は安定しているが肩が僅かに上下するたびに小さな胸の膨らみが震えていた。
「ん……」
唇が動いただけで身構える。
鼓動が早鐘を打つ。
幸いそれ以上の反応はなく拓海は安堵の息を洩らした。
安堵と同時にまた別の情動が湧き上がる。
(このまま……朝までこの女を眺めて過ごすのか?)
否。
ここまで来たのなら責任を取るべきだろう。
拓海は決意し濡れた陰部に手を伸ばす。
慎重に指を沿わせれば先程までの激闘を物語るぬかるみがまだ温かい。
蜜と精液の混合液が零れていた。
拓海はそれを掬い取り愛おしげに頬を撫でた。
「すまん……蒼太」
小さな声で謝罪すると同時に硬度を取り戻しつつある肉杭を膣口にあてがう。
先ほどまでの蹂躙とは正反対のソフトタッチ。
まるで壊れ物を扱うかのように慎重に挿入を試みる。
ズズッ……ニュリ……
膣壁は依然として柔軟かつ多量の分泌物に守られているおかげか無理なく包み込んでくれる。
挿入深度を測りながら静かに埋没させていった。
半分ほど進んだ時点で蒼太の腰が反射的に跳ねる。
「ん……んぅ……」
鼻から漏れる声は悩ましくも苦痛の色はない。
むしろ浅い息継ぎのテンポが整っていくのが分かる。
「痛みはないみたいだな」
安堵の声を噛み殺しながら拓海は更に数ミリ単位で前進させた。
根元まで完全に納めるまでに五分以上かかったであろうか。
「すごいな……まだこんなに締まるのか……」
子種を宿してふっくらと膨らんだ胎内で肉茎は再び血潮を得て脈打つ。
しかしあえて暴走はしない。
静かな圧迫感と体温を楽しむだけの性交――それが今の目的だ。
拓海は繋がったまま蒼太の背中に手を回し抱き寄せた。
「蒼太……本当にごめん」
耳元で囁く。
しかし返事はない。
意識レベルは完全に睡眠下にあるようだ。
だが無意識の反応か拓海の胸板に蒼太の鼓動が擦り寄るように密着してきた。
体温の交換だけでも幸福感が溢れてくる。
挿入したままの姿勢で時間が経過する。
拓海はあえて動かない。
蒼太の寝息とともに微かに収縮する膣圧だけで充分な愉悦を得ていた。
そのうち眠気すら忍び寄ってくる。
「このまま寝たら……きっと気持ち良いんだろうな」
自嘲気味に呟いても誰も咎める者はいない。
拓海は目を瞑った。
蒼太が最初に感じたのは温もりだった。
まるで湯船に浸かっているような心地よい体温。
続いて股間を満たす異物感が脳裏をかすめる。
(……あれ?)
瞼を上げると室内は微かに明るくなっている。
差し込む陽光に照らされた壁紙が埃っぽく輝いていた。
「んっ……」
身じろぎした途端――下腹部の奥で鈍い振動が走る。
(うそ……まさか……)
蒼太は慌てて頭を下げて自分の身体を見下ろした。
拓海が裸のまま腰を抱え込むように眠りについている。
そして彼の男性器が完全に自分の膣内に収まっていた。
結合部からは透明な粘液が滲み出ている。
昨夜の惨状を思い出し顔面が火照った。
「まだ……入ってる……」
呟いた瞬間昨晩の激しい行為がフラッシュバックする。
Y字バランスで犯された時のこと。
宙に浮かされたまま膣奥をノックされた時のこと。
呼吸困難に陥りながら何度も絶頂に達したこと。
全て鮮明に甦り全身の肌が粟立つ。
(なんで拓海くんこんなところで寝てるんだよ……!)
非難したい気持ちと同時に戸惑いが募る。
昨夜あれほど狂おしく求めあった相手が今静かに自分の横で寝息を立てている不条理。
しかも朝を迎えてなお二人は物理的に結ばれたままなのだ。
蒼太は慎重に体勢を整えながら周囲を観察した。
ベッド周りは昨晩の乱痴気騒ぎの名残が残されている。
破れたティッシュや水玉模様のシーツ跡。
何より濃密な性臭が部屋中に漂っていて呼吸するたびに胃の奥がむず痒くなってくる。
(起きたらまず片付けなきゃいけないのか……)
憂鬱になりかけた矢先ふと思う。
(でもその前に……確かめたいことがある)
蒼太の指が無意識に拓海の二の腕に触れた。
暖かい。
そして逞しい。
改めて女体という脆弱な容器になってみると男子高校生の肉体の重量感は想像以上だった。
「……」
蒼太は敢えて動かない。
拓海の深い眠り具合を計るためだ。
規則正しく上下する胸板。
時折漏れる「すー」という穏やかな呼吸音。
少なくともあと数十分は目覚めない確信を得る。
好奇心が首をもたげてきた。
昨夜あれだけ暴力的に蹂躙されたこの場所が今は穏やかに拓海を抱擁している。
そのことに不思議な優越感を覚えたのだ。
(僕だって……少しは愉しんでみてもいいよね?)
蒼太はそっと腰を引いてみる。
亀頭が抜け出す寸前で静止した。
(痛くない……むしろ……気持ちいい)
まだ腫れぼったさが残る粘膜だが奇妙な安心感が支配していた。
むしろ離れないように襞が喰らいつこうとしてくる感覚すらある。
次の瞬間腰を持ち上げて元の位置まで戻す。
ズプンッと低音が響いた。
(あ……これ……)
わずかな摩擦でも神経が研ぎ澄まされ刺激となって届く。
拓海のペニスはサイズこそ大きいものの今はほぼ休眠状態で柔らかい。
その柔軟さが逆に膣の形状に合わせてくれるため快適性が高い。
試しに数度往復させてみる。
ギュプッ……グプッ……ズズッ……
小さな水音が自分の呼吸に重なる。
拓海の身体は微動だにせず寝顔は安らかなままだ。
これなら多少大胆になってもいいかもしれない――
「ん……」
深く腰を落とすと膣道の中央あたりで硬い隆起が当たる感触。
ちょうど昨日何度も抉られたGスポットと呼ばれる性感帯であることは知っていた。
(ここ……触られると変になるんだよね……)
恐る恐る角度をつけ小刻みに擦ってみる。
たちまち股間が潤み襞がざわめき始める。
「ふっ……あ…」
抑えた吐息が漏れてしまう。
思わず唇を噛んで音を殺す。
蒼太の体が無意識にM字に開脚する形に変わっていった。
より深くまで導き入れやすくする本能的動作だろう。
鏡がないのでわからないがおそらく酷く淫猥な恰好をしているに違いない。
(恥ずかしい……でもやめられない……)
背徳感と探求心がせめぎ合いながらも手足は止まらない。
上半身を傾け拓海の首元に顔を寄せると急激に匂い立つ雄の体臭。
それに煽られて膣内が更に熱を帯びる。
スライディング運動が加速する。
ズチャ……ネチャ……ジュプッ……ズブズブ……
潤滑剤としては申し分なかったらしい。
粘膜同士が擦れ合うたび泡立ち白濁した愛液が流れ出てくる。
それは昨晩の遺留物が再び活性化したものかもしれなかった。
突然内部がキュッと収縮した。
蒼太は自分で驚く。
まだほんの序章だったはずなのに肉体は勝手に準備態勢に入ってしまっている。
(嘘……まだ始めたばかりなのに……)
焦燥と期待が入り混じる。
一方で拓海は未だ目覚めない。
つまり彼が無防備な間にこっそりと快楽を盗み取っている形になるわけだ。
その認識がいっそう蒼太をゾクゾクさせる。
次第に呼吸が乱れてきた。
「はっ……はっ……ふ…」
小刻みに喉仏を震わせながら腰を振る。
拓海の寝息と自分の喘ぎが奇妙なハーモニーを奏でている気がする。
そのアンバランスさに愉悦を感じながらも徐々に自制心の枠が外れていった。
(もう少し……奥までいってみよう……)
意を決して突き刺すように体重をかける。
ズブズブと奥へ進む感触。
子宮口が軽く押し上げられる圧迫感にまた鳥肌が立つ。
(これが……ポルチオとかいうやつなのかな?)
噂程度にしか聞いたことのない領域。
しかしその未知の扉がすぐ眼前に存在することは体感でわかる。
好奇心旺盛な性格が災いし蒼太は迷うことなくさらに踏み込んだ。
すると――
「んっ……あっ!?」
突如として凄まじい電流が走った。
膣深部に隠れていた何かを突かれた感覚。
昨夜とはまるで別種の衝撃。
脳髄へ直撃する強烈な快感信号。
「ちょ……待っ……これヤバイかも……!」
自分で呼び覚ましておきながら怯える自分がおかしい。
しかしその興奮こそが原動力となり更なる追求を促す。
蒼太は加速度的に深層部を目指し続けた。
「んっ……ぐっ……くうぅぅ……!」
喉を詰まらせながら奥への抽送を行う。
突くたびに意識が飛びそうな波動が押し寄せ自我が崩壊していく。
視界が点滅し汗腺から冷や汗が流れ出した。
(ダメだ……こんな……一人で狂っちゃう……)
救いを求めようと無意識に拓海の胸にしがみついた。
その刹那――
「んっ……?」
熟睡していた拓海のまぶたがピクリと動く。
「拓海くん……起き……!」
祈るように叫んだ蒼太だったが既に遅かった。
拓海の身体が覚醒段階に入ったことで生理機能も活動開始する。
特に生殖器官は例外ではなく――
「あっ……ちょっとっ!?!?」
膣内でペニスが唐突に膨張した。
休眠状態だったはずの肉棒が勢いよく血液を集め怒張を開始する。
「うそっ……待ってって……っ!」
蒼太の抗議も空しく硬さと太さを取り戻した剛直は容赦なく膣壁を押し広げた。
昨晩と同じ、いやそれ以上の威圧感が胎内で膨れ上がる。
(こんな時に……なんで……っ!)
混乱する蒼太を置き去りにして拓海の無意識の肉体は次のステップへ移行する。
性処理の儀式を終了させるためのリズムが始まった。
パンッ……ジュブッ……パチュン……ドヂュッ……
腰が自動操縦で律動を刻む。
蒼太を組み敷いたまま突き上げ続ける機械のような動き。
それでいて精密にポルチオを狙ってくる。
「やめてっ……お願いだから今は……っ!」
懇願する声を掻き消すほどの抽送速度が増幅する。
拓海はまだ夢うつつだ。
しかしその右手は無造作に蒼太の乳房を鷲掴みにしていた。
捏ねるような荒々しい愛撫が痛みすら快楽に変換する。
「ひいっ……いぎゅっ……ダメダメダメっ!!」
急速に込み上げてくる大津波の前触れ。
拓海の下腹部が再び緊張し肉茎全体が脈打ち始める。
これは間違いなく臨界点だ。
「待って……! 中はだめえぇっ!!」
蒼太の制止むなしく――
ドッビューーーンッ!! ブシュワァァーッ!!
灼熱の濁流が子宮頸管を直撃する。
昨夜と同じ匂いと同じ粘度と同じ熱さ。
「あ゛っ!! ……くはぁぁ~~っ!!!」
同時に蒼太も爆ぜた。
これまで積み上げた快感が一点で爆発し全身の神経を焼く。視界が真っ白になり意識が途切れかける。
放出が収まった頃蒼太は朦朧としながらもなんとか現実へ帰還した。
膣内は大量のザーメンで満たされ行き場を失ったものが結合部から溢れ出している。
白い筋が互いの内腿を伝わり落ちていく光景が目に映った。
「はぁ……はぁ……終わった……?」
呼吸を整えようとした瞬間拓海の双眸がゆっくりと開いた。
「……ん…? あれ……蒼太……?」
寝ぼけ眼で見下ろす姿。その股間は蒼太と一本のパイプでつながっている。
「……」
数十秒の沈黙。
互いに言葉を見つけられない。
やがて拓海の頬がみるみる紅潮した。
「ご……ごめん! 俺……寝てるつもりが……!」
狼狽する拓海に対し蒼太は俯き目を逸らす。
「いいよ……別に……僕の方こそ……」
言い淀むが続きの言葉が出ない。
照れ臭くて仕方ないのだ。
一方拓海は状況把握に苦しんでいる様子だった。
「まさか……ずっと挿れっぱなしで……? っていうか今中に出した……?」
疑問符を並べる声が震えている。
蒼太はますます羞恥で顔を覆った。
「と……とりあえず抜いたほうがいいんじゃない……? 苦しくない……?」
言われて初めて違和感に気づく拓海。硬さを失いつつあるペニスは確かに窮屈そうではある。
「あっ……うん」
拓海がうわずった声で同意した。
慎重に引き抜こうとするが――
「んっ……ふぁ……」
蒼太の背筋が小さく波打つ。
敏感な箇所がまだ過剰反応しているのだ。
それに気づいた拓海は動きを停止させた。
「だ……大丈夫か? 痛かったり……」
「平気……ただなんか……まだ繋がってる感じがする……」
羞恥に伏せた睫毛の下から潤んだ瞳がちらりと覗く。
その色気に拓海は一瞬息を吞むが慌てて咳払いで誤魔化す。
「そ……そういうこともあるよな! 生物学的に考えて!」
意味不明の分析をしてから再度挿入部に集中。
ゆっくりと後退していくとカリ首の輪郭に絡みついた膣襞が悲鳴をあげるかのごとく収縮した。
「ひゃうっ……! ちょ……ゆっくりで……っ」
蒼太の控えめな抵抗はもはや愛嬌でしかない。
拓海は舌舐めずりしそうになるのを堪えながらやっとのことで全貌を露わにした。
濡れそぼった赤黒い剛直と瑞々しい桃色粘膜が糸を引き合って離れる瞬間はあまりに扇情的だった。
「はぁ……抜いた……な…」
「うん……」
気まずい沈黙が流れる。
しかしすぐに耐えきれなくなったように蒼太が吹き出した。
「ぷっ……ははっ……! 何やってんの僕たち!」
両手で口を押さえながらも笑いが止まらない。
その無邪気さに釣られ拓海も表情が緩む。
「全くだな……起きたらこんなかっこ悪い状況になるなんて」
互いにベッドから上半身を起こし向き合った。
裸同士の距離は近い。
蒼太の乳房が微かに上下しているのが見て取れるほどだ。
「蒼太のせいでもあるんだぞ? 朝からあんな風に……その……」
「ええー? 僕のせいじゃないってば! 拓海くんが起きなくて勝手に動き始めたんでしょ!」
わざと拗ねた口調を作ると拓海は苦笑いを深めた。
「まあ……半々ってとこか。でも最終的にはやっぱり俺が悪い。中に出しちゃってさ……」
尻すぼみな告白に蒼太は肩を竦めた。
「それはしょうがないよ。だって僕だって……途中からはすごく気持ちよかったから……」
素直すぎる言葉選びに拓海の胸が疼く。
友人だった時から冗談めかした性の話題はあったがこういう本音は初めてだ。
「そうか……」
短い返答しかできない。
代わりに手を伸ばし蒼太の頬を撫でた。
しっとりと濡れた肌は手のひらによく馴染む。
「でもこれからどうしようか。学校に行く時間だし服も汚れてるし……」
蒼太が現実的な問題を提示してきた。
確かにカーテン越しの日差しは淡い橙色から白へ変わり始めている。
「うーん……」
考える素振りを装いつつ拓海の目は蒼太の細い腰へ向いている。
女体化した友人は寝起きのせいかいつもより艶がある気がする。
特に長い黒髪が汗で額に貼り付き弱々しい印象を与えていた。
「……先にお風呂借りようかな」
蒼太が提案した。
その言葉自体は至極まっとうだがどこか語尾に曖昧さが含まれているように感じるのは気のせいか。
(一緒に……入らない?)
口には出さない誘い文句が拓海の脳裏を掠める。
昨夜あれだけ暴れたくせにまだ欲望が尽きていないことを認めたくない葛藤。
けれど身体はすでに反応しかけている。
「そうだな……一緒に入るか」
つい口走ってしまった。
蒼太の大きな瞳が丸くなる。
直後に小さな微笑が浮かんだ。
「うん……入ろう」
二人で浴室へ向かう。
廊下を歩くだけで甘ったるい香りが辺りに漂うようだ。
洗濯籠の中に脱ぎ散らかした制服と下着をまとめて放り込み熱いシャワーを浴びる。
温度調整を済ませると自然と向かい合った。
「ねえ拓海くん……」
蒼太が目を伏せながら尋ねた。
「なんだ?」
「僕……ちゃんと女の子に見える?」
鏡越しではない正面からの質問は意外だった。
自信なさげな声色が不思議と庇護欲を刺激する。
「ああ……すごくきれいだと思う」
飾らない回答。
蒼太の唇がゆるりと弧を描いた。
「ありがと。良かった……嫌われてなくて」
その台詞には沢山の含蓄がありそうで拓海は返事を忘れる。
蒼太は構わずに掌でお湯を掬い身体にかけ始めた。
滑らかな鎖骨の窪みを水滴がつたい落ちる。
そのさまをじっと見つめる自分を制御できないでいた。
シャワーが終わるとバスタオルで互いを拭く。
蒼太の背中を包むと華奢な骨格が布越しにも判った。
以前なら当たり前のようにできたスキンシップが今は妙に背徳的に感じる。
「あ……髪乾かそうか?」
ドライヤーを手渡してくれたのは拓海。
蒼太は嬉しそうに頷き椅子に座った。
湿った髪を梳かし乾かしていく工程は献身的に思えるが実は逃げ道だった。
少し冷静になればまた襲ってしまう可能性があったからだ。
だが温風に揺れる黒髪から立ちのぼる石鹸の香りと蒼太自身の匂いの混ざり合いが理性の壁を溶かしていく。
ブラシを通すたびに首筋があらわになりそこに吸いつきたくなる衝動と戦う羽目になった。
「拓海くん……なんだか今日は優しいね」
「そうか?」
「うん。今までよりずっと……大人みたいな感じ」
乾いた髪がサラリと背中に舞い降りた。
終わったぞと言う前に蒼太が振り返る。
顔が近い。
「ありがとう」
素朴な感謝の言葉なのにそれが決定打となった。
拓海は咄嗟に蒼太の腕を引き抱き寄せる。
小さな驚きの声を封じ込めるように唇を塞いだ。
「んっ……」
抗うことなく舌を迎え入れる蒼太。
互いの口腔を探り合ううちに下肢も接近する。
互いに既に兆しはじめていた。
バスローブ越しに互いの股間が押し合う感触。
「また……やりたくなってきたのか?」
蒼太が唇を離し挑発的に問う。
「悪いけどな……我慢できなくて……」
拓海は白状すると蒼太の体をソファへ押し倒した。
「僕も同じだよ。本当はさっきから……」
告白する口元が妖しく歪む。
昨夜の荒々しさとは対照的に今度の行為はむしろ慈しみに満ちていた。
蒼太の足を開かせるとそこは既に湿り気を帯びている。
「濡れてるな……」
「だから言ったじゃん」
軽口の応酬。
だけど誰も笑っていない。
本番が始まることを肌で悟っているのだろう。
拓海の指が柔らかい花弁を押し分けた。
昨夜の情事でまだ腫れている部分を優しく撫でると蒼太の腰が浮いた。
「あっ……そこ……まだ敏感……」
訴えを受けつつも愛撫は続く。
入口付近を丹念にほぐし内部に潜り込むと熱い粘液が迎え入れてくれた。
「痛くないか?」
「大丈夫……拓海くんの指……気持ちいいから……」
蕩けるような声音に背筋が痺れる。
指を動かすたびに蒼太の背中が細かく震え爪先がピンと張る。
それでも痛みではなく純粋な快感だと伝わるのが嬉しい。
二本目の指を添えても拒絶はない。
むしろ歓迎するかのように襞が絡みつく。
拡張されていく過程で蒼太は何度か高い声を漏らした。
その都度拓海は動きを緩め呼吸を整えるのを待つ。
焦らない。
昨夜とは違い相手の許容範囲を尊重する余裕が生まれていた。
「いいかな……入れても……?」
最終確認に蒼太は無言で頷いた。
その動作が非常に慎ましく見える。
男性時の豪胆な態度とのギャップが拓海を虜にする。
コンドームを着用しようとしていた矢先に蒼太の手が遮った。
「なくても……平気だって約束したでしょう?」
蠱惑的なウインク。
理性の針が大きく揺らぐ。
一度は同意したとはいえリスクは承知のはずなのに蒼太の誘いは抗えない魅力を孕んでいた。
「本当にいいのか?」
「もちろん……信じて」
信じて――その言葉に魅了され拓海は薄いゴムを投げ捨てた。
剥き出しの亀頭が濡れ光るヴァギナへ宛がわれる。
双方が期待に震えていた。
「行くぞ……」
合図の後ゆっくりと圧力をかけていく。
潤いに助けられて先端部分が飲み込まれる。
カリ首を越える際蒼太が眉根を寄せたものの苦悶の色は薄い。
「はぁ……うっ……」
小さく啼きながら腰を浮かせ協力してくれる。
拓海は息を合わせつつ慎重に進める。
肉壁はすでに覚えていると言わんばかりに筒状の道を作って招き入れてくれた。
三分の一を過ぎたあたりで一度停止。
「少し慣らした方が……」
と言いかけたところを蒼太が制す。
「早く……全部欲しい……」
上擦った声に胸が締めつけられる。
拓海は了解し残りの行程を一気に押し込んだ。
根元まで到達した瞬間二人の腹部が密着する。
お互いの汗が混ざり合う感触。
「ああっ……来た……」
蒼太が恍惚と漏らす。
拓海のものが体内で脈動するのがハッキリ感じ取れているはずだ。
「痛くない?」
「うん……思ったより……大丈夫」
言葉の端々に余裕が戻りつつある。
それを確かめてから抽送を開始した。
最初は亀頭が抜けそうなギリギリまで引き抜きまた深く挿し込む。
単純なピストンなのに蒼太の反応は良好だ。
「あっ……ん…ふっ……」
リズムに乗った喘ぎが高まってくる。
蒼太の腕が首筋に絡みつき互いの体温と皮脂を交換するかのような密接っぷり。
拓海は夢中になって腰を使い続けた。 結合部からぬちぬちと卑猥な水音が響くたびに蒼太の脚が反射的に巻きついてくる。
「蒼太……いいか……? このまま……もっと強くしても……?」
懇願めいた問いかけに蒼太は小さく首肯する。
目が潤んでいるのは痛みではなく陶酔だ。
拓海はそれを見てとって抽送ペースをアップさせた。
パンッ! パンッ! 純粋な肉弾音が室内に反響する。
「ああんっ! 拓海くんっ!! すごっ……いぃっ!!」
甲高い悲鳴と共に蒼太の四肢が万力のように拘束してくる。
逃げ場を奪われた上でさらに奥へ誘い込まれる感覚。
拓海の睾丸が上がり尿道を熱い塊が這い上がってきた。
「俺も……もうイキそうだ……っ!」
射精欲がピークを迎える直前最後のラッシュをかける。
全力で突き上げると蒼太の背中が弓なりに反った。
「あぁぁーーっ!! 来るっ! 来る来ちゃうぅぅ!!」
絶叫と同時に膣内が激しく痙攣した。
子宮口付近が吸盤のように亀頭を吸引し射精を促す。
その刺激で堰が切れた。
「うっ……出るっ!!」
ドッビュッ!! ドプッ……ドクッドクン……
大量の精液が直接注ぎ込まれる。
一番奥に打ち付けられた精子たちが卵管を目指して泳ぎ出していく錯覚に陥りそうになる。
蒼太は放心状態で天井を見つめている。
膣内の収縮はまだ続いているのに本人の意識は遠いところへあるみたいだ。
拓海は一旦動きを止め余韻に浸る。
額から垂れた汗粒が蒼太の乳房に落ちて弾けた。
「大丈夫か……? やりすぎたか……?」
不安げに声をかけると蒼太がゆるりと首を横に振った。
「平気……むしろ気持ち良すぎて怖いくらい……」
それからふと恥ずかしそうに口元を覆う。
「それに……変な声いっぱい出ちゃったし……」
可愛らしい後悔に拓海は吹き出してしまった。
「それは俺も同じだって。お互い恥ずかしいところを晒しあった仲だろ」
悪戯っぽく言うと蒼太もくすりと笑った。
緊張が解けた二人はそのまま暫らく繋がったまま抱き合う。
「あのさ……もし妊娠したらどうする……?」
蒼太がぽつりと尋ねた。
予想通りの問いだったが答えは既に決まっている。
「もちろん責任取るよ。籍を入れてもいいと思ってる」
断言すると蒼太の目が潤んだ。
「そんな簡単に決められることじゃないよ……人生関わる話なのに……」
「簡単な訳じゃないさ。でも今ここでお前のことを捨てる選択肢は俺には無い」
真摯な告白に蒼太は泣き笑いのような表情を浮かべた。
「バカだなぁ拓海くんは……。でも……ありがとう」
その瞬間体内のペニスが再び膨張を始めた。
蒼太の胎内がそれを感知し条件反射的に締め付けてくる。
予期せぬ連携プレーに二人共笑いが止まらなくなる。
「もう一回やる?」
「そっちこそまだイケる?」
軽口を叩き合いながら第二ラウンドが始まった。
今度は騎乗位や背面座位など様々なスタイルを試してみて二人は一層の親密度を深める結果となった。
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