君を描きたい

白田ゆうき

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小学六年生・5

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「ねぇねぇ、見て見て水戸さん
今日も描いてきたよ」
1時間目
僕はいつものB5ノートを、机を繋げて僕の左手側に座っている水戸さんに見せた。
僕は7月の席替えで水戸さんの隣を獲得した。
加えて真ん中の列の前から4番目だ。後ろからは2番目だ。多少喋っても怒られはしない。
というか先生は注意をあまりする気がない。基本的に僕らは真面目である。
水戸さんはよく喋る。加えて喋るのが上手い。話が面白い。さすが関西っぽいだけあると思う。と僕は感心する。
授業中、たまに2人でノートに落書きをする。
僕は水戸さんを笑わせようと自分の中で最大限面白い絵を描くのに務めた。
対して水戸さんは、水戸さん特有の絵に吹き出しをつけ僕の絵に対しツッコミを入れる。
僕のノートに僕以外の画風が加わった。
僕の画風はコロコロコミックの色んな漫画の絵が混ざり、さらには僕の感情をそのまま線が表している。僕は面倒臭がり屋だ。『し』の字で顔の輪郭を。次に目頭を太めの線で、目尻を細めの線で描くと目を丸く描いて中を光の部分を少し残して塗りつぶす。よくつり目になる。眉毛を勢いで描く。髪の毛を手癖に任せて形作る。最後に口を描く。
口は板かまぼこをそのままひっくり返したような形になることが多い。
対して水戸さんは、何の影響を受けたかは分からなかったが可愛らしい画風だ。
丸を描き前髪をかくかくに、先の丸の中に2つの縦に長い楕円をぐるぐると二つ。これは目だ。さらに眉毛の棒を2つ。そして『く』の字を反時計回りに90°回したような口を描く。ほっぺたには横に長い楕円を二つ。中を薄く塗る。


正面顔の描き方だけでこれだけ違う。
加えて体は僕はコロコロコミックの絵を誤魔化したような描き方を、彼女はデフォルメのような描き方をした。

これだけ違うのは何故なんだろうと思った。







僕は『コロコロコミック』を読む。
周りの男の子が読むのも大体それだ。



ならば女の子は?














突然記憶の中に妹が親に買ってもらっていた『ちゃお』が頭に浮かんだ。









読んでみよう。何か分かるかも。
少女漫画を読もう。
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