訳アリ少女と訳有り冒険者

leaf

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その後少女は洞窟に到着し 中を見渡していた

「...思ったより広い」

洞窟の中は少し薄暗いが 見た目に反して中が開けており 成人男性一人位であれば十分に住むことができる広さになっていた

「...ご飯は昨日のところまでいけば食べられるし 水浴びして汗を流そう」

ゆっくりと服を脱いで 荷物の上に置いていく そのまま水辺に向かい小さな手で水温を確かめながら汗を流す

「...少し冷たいけど気持ち良い お日様もまだ出てるし服を洗っちゃっても乾くかな?」

汗を流し終わった少女はそのまま置いた荷物の中からバスタオル程のところどころ破けた布を取り出し 体に巻いてから服を洗って 近くの木に干した...

「...」

そのままゆっくりと川辺の岩場で座り込み 日向ぼっこをしていた が少しうとうとしてきた頃 少し先で物音がしている事に気が付く

「.....? 何の音...?」

普段この森は獣を狩りに来ている冒険者を除き 滅多に人が入る事は無く 少女は偶然出会わなかったが 狂暴な狼や熊等 肉食の動物も数多く生息していた が そんなことを少女が知る事は出来る訳も無く...

「...ちょっと様子を見に行こう 大丈夫...だよね?」

日の光に晒されて乾いた服をゆっくりと身につけて行き 少女はゆっくりと音の下方向へと進んでいく すると...


グルルル....

「.....っっ!!」

そこには少女のおよそ2倍近い体格を有した 巨大な狼が2匹 獲物を探しているのだろう 辺りを見渡しながらゆっくりと此方に向かって歩みを進めていた

「...にげ....なきゃ....」

もはや恐怖心に飲まれてしまい 急な方向転換をして走りだそうとした のだがそれが駄目だった

パキッ 

ガルゥ!!

「いやぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


そう 近くに落ちていた小枝を踏んでしまったのだ 狼は此方に気が付き 一気に走り込んでくる 少女は必死に逃げるのだが只でさえ体格差も有り 位置関係も近かったせいですぐに捕まってしまう

「... もうヤダ... 痛いのはヤダ... 何で私だけ...」

もう駄目か と思ったその時...

『何をしてる!』

急に革の鎧を身にまとい ショートソードを手に持った女性が狼を蹴飛ばし 少女から引き剥がす 

『危ないから下がっていろ!』

少女はその場から動く事が出来なかったが 狼が離れたことを確認すると 得物を手に狼を威圧する

狼も食事の邪魔をされたことで激高しており 急に現れた女性に飛び掛かっていくが...

『...フッ!』

ギャッ!

一太刀で狼の首元を切り裂いて あっさりと仕留める すると少し離れた位置で警戒していたもう一匹の狼は勝てない事を悟ったのか逃げ出していく

『このままここにいたら仲間を連れて来るかもしれんな 事情を聴くのは起きてからでいいか...』

女性はゆっくりと気を失ってしまっている少女を抱き上げ 川辺に向かって歩いて行った...
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