某国の皇子、冒険者となる

くー

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第7章 命の代償

13. 塔探索

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上を目指し、階段を登っていく。
エレベーターに似た遺物は壊れていて動く気配もなかったので、足で階段を登っていくしかない。

ちょっと待って……最近、運動してなかったから……もうしんどいんだけど……

「ノア……これ飲む?僕が作ったスタミナ補強薬」
「た、助かる……」

ニケのくれた薬を飲むと、からだが軽くなりだいぶ楽になった。

「ありがとう、ニケ」
「どういたしまして」
「ノア、かなり体力落ちちゃってるな~。落ち着いたら走り込みしないとね」
「わかってるよ……」
「じつは僕もこの階段けっこうキツイんだ……ノア、一緒に走りに行こう」
「それいいね」
魔法詠唱者同士なら、他の三人よりも俺と同レベルの体力だから安心だ。
「里の小川沿いとか景色も綺麗だし、道もまあまあ走りやすいよ。今度案内してあげる」
「俺も行く」
「私も行きたいです」
「よし、落ち着いたらみんなで行こう!」



「今……何階くらいだろ。もう半分は登ったよね……」
「22階です。外から数えたのですが、最上階まではおよそ60階ですね。まあ……三分の一は越えていますよ」
「そ、そっか……」
同じ場所に次の階への階段がない階もあり、その場合はどこかにある階段を探さなければならない。侵入者対策なのか隠された場所にあることもあり、思ったより探索に時間がかかってしまう。モンスターとの戦闘は極力避けてはいるが、それにも限界があり、体力はどんどん削られていく。

さらに3階ほど登ったところで、エトワールが提案した。
「もうお昼すぎですね。いったん休憩としましょうか」
反対するわけがない。


「このサンドウィッチ!おいしい!!」
「たまごの味付け……とろふわ具合っ!シャキシャキのレタスにローストビーフのソースも絶妙……っ!」
「ミーカやば!料理うますぎじゃない!?」
「昔は料理なんか全然してなかったのに……二百年ってやっぱ長いんだなぁ……」
ジンが昔を懐かしむように呟いた。

「そういえば……ジンは二百年の間、何をしていたのですか?」
「………」
「何もしてないな、これは……」
「うるさいなウィル……楽しく過ごしてたのっ!じゃダメ?」
「師匠の屋敷を乗っ取ったりしてね……」
「ああもう~……それは俺の唯一の黒歴史なんだってば~!もう言わないでよ~」

叩けば叩くだけ埃が山と出てきそうなジンの黒歴史の追及は、落ち着いてからゆっくりとやることにしよう。

おいしいお弁当で体力も回復したことだし、残り35階……がんばるか!



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