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第一章 失くした記憶と巡り会う運命
11. 一日の終わり
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僕たちは冒険者登録をするため、ギルドの奥に設けられたカウンターへ向かった。
「おまえらが適正検査を受けている間に、ちょうどよさそうな依頼を見繕っておいたぞ。馬車の護衛依頼と魔物の素材収集依頼だ。どっちがいい?」
四人で話し合った結果、護衛依頼を受けることに決まった。明日、依頼人と詳細について打ち合わせを行なう予定だ。時間の確認をした後、解散することになった。
「ありがとう、ルーク!ルークのおかげで冒険者になれちゃった!」
「俺も、頼もしい仲間ができて嬉しいぜ」
「明日からよろしくね、ルーク」
「よろしくな、ミツキ、アルシュ、それからクロも」
「……ああ」
僕たちはギルドの前で別れた。ルークは何日か前からこの街に滞在しており、既に宿をとっているらしい。パーティを組むのだからルークと同じ宿に泊まった方がいいかとも思ったが、クロに反対されそうなので何も言わないでおいた。
「僕たちも宿を探さないとなあ……」
「あのね、ぼく、いいところ知ってるよ」
アルシュに案内されるまま、僕たちはアルシュが以前、兄シャルロと泊まったのと同じ宿に泊まることになった。こじんまりとしているが、居心地のよい、温かな雰囲気だ。宿の主人であるエルフの老夫婦は、アルシュの両親と旧知の仲だったらしく、彼らの息子との再会をとても喜んでいた。
案内された二階の客室の暖炉には火が入れられており、部屋は居心地のいい温度に温まっていた。部屋には清潔な白いシーツのベッドが三つ並べられている。
「二人とも、どのベッドがいい?」
「じゃあぼくは真ん中!」
元気よく答えるアルシュと肩をすくめるクロ。
「どちらでも」
入り口側のベッドに腰を下ろし、仰向けに倒れ込んだ。
「……ふう」
「わーい!ふかふかだー!」
「長い一日だったなあ」
「まったくだ……」
……振り返ってみると、本当にとんでもない一日だったなあ……
小説やゲームの世界が突然、現実になってしまった。何度頬をつねってみても覚める気配はない。元の世界の家族や友人たちは今頃どうしているんだろうか……心配してるかなあ……
お金もなく知り合いもいない、文化も常識もわからない上、文字すら読めない。村や街の外には魔物が跋扈し、魔法が存在する世界——……そんな場所に突如放り出され、生きていくだなんて……
難易度高すぎないか⁉︎チート能力や神的な存在からの説明があればまだしも……
唯一の救いは、親切な仲間たちと出会えたこと。
アルシュとクロ——……まだ出会ったばかりでお互いのことをあまり知らないけれども、二人のことをもうすっかり信頼している。
アルシュは不思議な子だった。見ず知らずの大人二人を親切で助けてくれるなんて……なんていい子なんだ。僕がアルシュの立場なら、見知らぬ他人にそこまで親身に手を差し伸べただろうか……?
けれども、ここは異世界で、アルシュは人間ではなくエルフという長命な種族だ。そういうことも関係しているのかな。この世界の常識や考え方を知るにつれ、もっと理解できるようになるといいな。
クロは記憶喪失で身元不明の訳有り気な青年だ。どう見ても高価な生地の仕立てのいい服に、見事な細工が施された金の装飾品の数々。そんな人間が、なぜエルフの村の近くの何もない場所に一人で倒れていたのだろう。
……まさか、クロは何かの陰謀や事件に巻き込まれたか、当事者そのもの……?いや、憶測で考えるのはよそう。この世界には、”魔法”が存在している。きっと、僕の想像を超える不可思議なことが日々起こっているのだろう……
「ミツキ……起きているか?」
「クロ……?どうかした?」
「あの男……ルークについてどう思う?」
ルークか……スリの男に盗られかけたアルシュの財布を取り戻してくれた。冒険者ギルドにも紹介してくれて、仕事まで得ることができた。僕らの恩人だ。
「僕はルークが悪い人には見えなかったけど。ギルドの人たちからも信頼されてるみたいだったし」
クロはハア……とため息を吐いた。
「アルシュもだが、ミツキも相当なお人好しだな……」
「え……どういうこと?」
クロはベッドに腰かけ、腕と足を組んでいる。足が長いせいか、とてもさまになっている。
「ルークは見返りもなく、善意のみで人助けをするような人間ではない。私にはそう見えた」
「う~ん。ルークは、たまに人助けしたくなる…って言ってたから、僕たちはラッキーだったみたいだね」
「あやしい。そうは思わないか?何か裏があるのではないだろうか」
「その可能性はないとは言い切れないな……注意したほうがいいかなあ」
「ああ、常に警戒しなければならない。それから、ルークが私たちを手助けする理由を私なりに推測したので、頭に入れておいてほしい」
理由……それよりも、気になっていたことがあった。話を遮って申し訳ない気もしたが、聞いてみた。
「……そういえば、アルシュは?さっきから姿が見えないけど……」
「湯浴みのためにお湯をもらいに行くと言っていたのだが、遅いな……」
「宿の主人夫婦と顔見知りみたいだし、引き止められているのかな」
クロはさもありなん、と言いたげに首を振った。
「アルシュはまだ子供だし、純真無垢な性質を持っている。あの子はルークをすでに信頼しているようだからな……ミツキ、君だけが頼りだ」
クロに肩をがしりと掴まれた。なかなかに力が入っている。そんな大げさな……と思ったが言わないでおいた。
「それで、ルークが私たちに親切にする理由なのだが、ズバリ、下心があるに違いない」
「下心……?」
首を左右に振るクロ。わかってない……これだから……と言われているような気がする……
「アルシュだ。あの子の容姿の整い方は普通ではないだろう。あの男、小児性愛趣味があるに違いない。だから私たちに親切に振る舞うのだ」
「ええっ、まさか……ルークはイケメンだし、そういう趣味の人って不細工なイメージなんだけれど」
「そうだ。世間との認識のズレを利用し、ヤツはターゲットの懐にするりと入り込むのだ。そして、気づいたときにはもう手遅れになっている」
「そうなの?でも、何を根拠に……」
「勘だ」
……勘かい。
「だが、心配するな。ルークの狙い通りにはさせない。私が常に目を光らせておく。ミツキもよく」
クロの言葉は、扉の外から声かけられたことによって遮られた。
「ただいまー!お湯をもらってきたよ。手が塞がってるからドアを開けてくれない?」
「は、はいはーい」
扉を開けると、取手の付いた重そうな盥を持ったアルシュがいた。
「お湯ありがとう、アルシュ」
「どういたしまして」
それから僕たちは順番に、衝立の奥でお湯を使い体を拭いた。床を濡らさないように大きな盥の中に入っていたが、盥を満たすほどのお湯はなかった。お風呂に入りたいとさりげなく言ってみると、二人とも大賛成だったので明日の夕方にみんなで街の浴場へ行く約束をした。
寝る支度が整ったのは、まもなく日付が変わろうとする時刻だった。今日は村から街まで歩き通しで、疲れたなあ……おかげでぐっすり眠れそうだけど。
おやすみ、と互いに声をかけ合いランプの火を消すと、部屋は闇に包まれた。寝台に体を横たえ、目を閉じ、先刻のクロとの会話を思い返した。
ルークが小児性愛者……ないない。でも、アルシュは本当に可愛い。変質者に目を付けられても不思議はない。これからは僕たちが守っていかないと!……そういえば、街でやたらと視線を感じたのはそういうこと……?
記憶を辿り、街ですれ違った人々の姿思い浮かべる——が、その作業は短調すぎて、疲れた体を横たえながら続けられるものではなかった。僕はすぐに強い睡魔に襲われ、抗えずに身を任せた。
翌朝——
起き上がり、部屋の時計を確認してみると、起きようと考えていたよりも遅い時刻だった。
——?
何か夢を見ていたような気がする……ダメだ、内容はまったく思い出せそうにない。
クロとアルシュはまだ眠っているようだ。ふと思い立って、壁に備え付けられた鏡の前に立った。
鏡の中の青い目は、朝の光を受けて宝石のようにきらめいている。
やっぱり違和感……似てるところはあるけれども、僕の顔じゃない……
そうだ……もう僕は、前の世界の人間じゃない。新しく生まれ変わった。
なんとなくだけど、わかる。僕は元の世界には、もう戻れない。
それなのに、おかしいな……
どうしてこんなにも、ワクワクしているんだろう——
「おまえらが適正検査を受けている間に、ちょうどよさそうな依頼を見繕っておいたぞ。馬車の護衛依頼と魔物の素材収集依頼だ。どっちがいい?」
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「ありがとう、ルーク!ルークのおかげで冒険者になれちゃった!」
「俺も、頼もしい仲間ができて嬉しいぜ」
「明日からよろしくね、ルーク」
「よろしくな、ミツキ、アルシュ、それからクロも」
「……ああ」
僕たちはギルドの前で別れた。ルークは何日か前からこの街に滞在しており、既に宿をとっているらしい。パーティを組むのだからルークと同じ宿に泊まった方がいいかとも思ったが、クロに反対されそうなので何も言わないでおいた。
「僕たちも宿を探さないとなあ……」
「あのね、ぼく、いいところ知ってるよ」
アルシュに案内されるまま、僕たちはアルシュが以前、兄シャルロと泊まったのと同じ宿に泊まることになった。こじんまりとしているが、居心地のよい、温かな雰囲気だ。宿の主人であるエルフの老夫婦は、アルシュの両親と旧知の仲だったらしく、彼らの息子との再会をとても喜んでいた。
案内された二階の客室の暖炉には火が入れられており、部屋は居心地のいい温度に温まっていた。部屋には清潔な白いシーツのベッドが三つ並べられている。
「二人とも、どのベッドがいい?」
「じゃあぼくは真ん中!」
元気よく答えるアルシュと肩をすくめるクロ。
「どちらでも」
入り口側のベッドに腰を下ろし、仰向けに倒れ込んだ。
「……ふう」
「わーい!ふかふかだー!」
「長い一日だったなあ」
「まったくだ……」
……振り返ってみると、本当にとんでもない一日だったなあ……
小説やゲームの世界が突然、現実になってしまった。何度頬をつねってみても覚める気配はない。元の世界の家族や友人たちは今頃どうしているんだろうか……心配してるかなあ……
お金もなく知り合いもいない、文化も常識もわからない上、文字すら読めない。村や街の外には魔物が跋扈し、魔法が存在する世界——……そんな場所に突如放り出され、生きていくだなんて……
難易度高すぎないか⁉︎チート能力や神的な存在からの説明があればまだしも……
唯一の救いは、親切な仲間たちと出会えたこと。
アルシュとクロ——……まだ出会ったばかりでお互いのことをあまり知らないけれども、二人のことをもうすっかり信頼している。
アルシュは不思議な子だった。見ず知らずの大人二人を親切で助けてくれるなんて……なんていい子なんだ。僕がアルシュの立場なら、見知らぬ他人にそこまで親身に手を差し伸べただろうか……?
けれども、ここは異世界で、アルシュは人間ではなくエルフという長命な種族だ。そういうことも関係しているのかな。この世界の常識や考え方を知るにつれ、もっと理解できるようになるといいな。
クロは記憶喪失で身元不明の訳有り気な青年だ。どう見ても高価な生地の仕立てのいい服に、見事な細工が施された金の装飾品の数々。そんな人間が、なぜエルフの村の近くの何もない場所に一人で倒れていたのだろう。
……まさか、クロは何かの陰謀や事件に巻き込まれたか、当事者そのもの……?いや、憶測で考えるのはよそう。この世界には、”魔法”が存在している。きっと、僕の想像を超える不可思議なことが日々起こっているのだろう……
「ミツキ……起きているか?」
「クロ……?どうかした?」
「あの男……ルークについてどう思う?」
ルークか……スリの男に盗られかけたアルシュの財布を取り戻してくれた。冒険者ギルドにも紹介してくれて、仕事まで得ることができた。僕らの恩人だ。
「僕はルークが悪い人には見えなかったけど。ギルドの人たちからも信頼されてるみたいだったし」
クロはハア……とため息を吐いた。
「アルシュもだが、ミツキも相当なお人好しだな……」
「え……どういうこと?」
クロはベッドに腰かけ、腕と足を組んでいる。足が長いせいか、とてもさまになっている。
「ルークは見返りもなく、善意のみで人助けをするような人間ではない。私にはそう見えた」
「う~ん。ルークは、たまに人助けしたくなる…って言ってたから、僕たちはラッキーだったみたいだね」
「あやしい。そうは思わないか?何か裏があるのではないだろうか」
「その可能性はないとは言い切れないな……注意したほうがいいかなあ」
「ああ、常に警戒しなければならない。それから、ルークが私たちを手助けする理由を私なりに推測したので、頭に入れておいてほしい」
理由……それよりも、気になっていたことがあった。話を遮って申し訳ない気もしたが、聞いてみた。
「……そういえば、アルシュは?さっきから姿が見えないけど……」
「湯浴みのためにお湯をもらいに行くと言っていたのだが、遅いな……」
「宿の主人夫婦と顔見知りみたいだし、引き止められているのかな」
クロはさもありなん、と言いたげに首を振った。
「アルシュはまだ子供だし、純真無垢な性質を持っている。あの子はルークをすでに信頼しているようだからな……ミツキ、君だけが頼りだ」
クロに肩をがしりと掴まれた。なかなかに力が入っている。そんな大げさな……と思ったが言わないでおいた。
「それで、ルークが私たちに親切にする理由なのだが、ズバリ、下心があるに違いない」
「下心……?」
首を左右に振るクロ。わかってない……これだから……と言われているような気がする……
「アルシュだ。あの子の容姿の整い方は普通ではないだろう。あの男、小児性愛趣味があるに違いない。だから私たちに親切に振る舞うのだ」
「ええっ、まさか……ルークはイケメンだし、そういう趣味の人って不細工なイメージなんだけれど」
「そうだ。世間との認識のズレを利用し、ヤツはターゲットの懐にするりと入り込むのだ。そして、気づいたときにはもう手遅れになっている」
「そうなの?でも、何を根拠に……」
「勘だ」
……勘かい。
「だが、心配するな。ルークの狙い通りにはさせない。私が常に目を光らせておく。ミツキもよく」
クロの言葉は、扉の外から声かけられたことによって遮られた。
「ただいまー!お湯をもらってきたよ。手が塞がってるからドアを開けてくれない?」
「は、はいはーい」
扉を開けると、取手の付いた重そうな盥を持ったアルシュがいた。
「お湯ありがとう、アルシュ」
「どういたしまして」
それから僕たちは順番に、衝立の奥でお湯を使い体を拭いた。床を濡らさないように大きな盥の中に入っていたが、盥を満たすほどのお湯はなかった。お風呂に入りたいとさりげなく言ってみると、二人とも大賛成だったので明日の夕方にみんなで街の浴場へ行く約束をした。
寝る支度が整ったのは、まもなく日付が変わろうとする時刻だった。今日は村から街まで歩き通しで、疲れたなあ……おかげでぐっすり眠れそうだけど。
おやすみ、と互いに声をかけ合いランプの火を消すと、部屋は闇に包まれた。寝台に体を横たえ、目を閉じ、先刻のクロとの会話を思い返した。
ルークが小児性愛者……ないない。でも、アルシュは本当に可愛い。変質者に目を付けられても不思議はない。これからは僕たちが守っていかないと!……そういえば、街でやたらと視線を感じたのはそういうこと……?
記憶を辿り、街ですれ違った人々の姿思い浮かべる——が、その作業は短調すぎて、疲れた体を横たえながら続けられるものではなかった。僕はすぐに強い睡魔に襲われ、抗えずに身を任せた。
翌朝——
起き上がり、部屋の時計を確認してみると、起きようと考えていたよりも遅い時刻だった。
——?
何か夢を見ていたような気がする……ダメだ、内容はまったく思い出せそうにない。
クロとアルシュはまだ眠っているようだ。ふと思い立って、壁に備え付けられた鏡の前に立った。
鏡の中の青い目は、朝の光を受けて宝石のようにきらめいている。
やっぱり違和感……似てるところはあるけれども、僕の顔じゃない……
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