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第一章 生保レディ結衣
しおりを挟む生命保険会社の保険外交員は、保険会社や保険代理店、保険ショップなどに所属し、保険契約の勧誘や代理、また契約後の顧客へのサポートなどを担当する職種である。
保険の勧誘といえば「生保レディ」という言葉が思い浮かぶが実際、保険外交員には女性が非常に多く、産休・育休制度などのバックアップ体制も充実している。
保険外交員の仕事は多岐に渡る。基本的には顧客と実際にコミュニケーションをとる業務が大部分を占める。
具体的には、店頭で、あるいは個人の家庭や企業を訪問して所属先で扱っている保険商品を紹介・勧誘し、実際に契約してもらえることになれば契約の代理から契約後のサポートまで、長期間にわたって顧客対応を行うことになるのだ。
契約後のサポートも多様で、保険料の支払い相談や契約内容変更の手続き、また顧客のライフステージの変化などで契約内容が将来の生活にそぐわなくなる可能性がある場合には別の商品を紹介するなど、常に顧客と密にコミュニケーションをとり続けるのが保険外交員の仕事なのだ。
また、顧客とコミュニケーションをとる業務が仕事の中心であるため、顧客のスケジュールの都合に合わせて勤務時間が変わるのも保険外交員の仕事の特徴である。
顧客のスケジュールによっては、夜や土日などにも仕事をすることになるのだ。
千代田生命ビルの10階で新しく試験に合格した生保レディたちとベテラン生保レディたちの研修会が行われていた。講師は千代田生命正社員の真部すず(32歳)である。
すずが研修を始めた。
「保険外交員は金融業界の職業ではあるが目の前の顧客と密にコミュニケーションをとることが仕事の中心にあると言える。やはり一人一人の顧客の人生をサポートすることが出来るというところに一番のやりがいがあります。
しかも保険は、人生の中でも二番目に高い買い物だとよく言われているように、顧客の人生を左右する非常に重要な商品です。より良い保険を顧客に紹介し、満足してもらえた時には非常に大きな喜びを感じることが出来ます。
もちろん、何千万円もの商品を紹介することになる訳ですからして責任は重大です。
また職場によってはノルマが設定されているところがあります。プレッシャーがかかることもあります。それは裏返せば、他の仕事では届かないような顧客の人生の重要な部分に自分が貢献出来るということでもあります。
その意味で、保険外交員は誰かの人生を深くサポートすることの出来る貴重な仕事だと言えます。
保険外交員の仕事はコミュニケーションを中心としています。まずは人とコミュニケーションを取ることに積極的になれる人、また誰かの人生の役に立つことをしたいと考える人が向いていると言えます。
皆さん方はどうですか?
しかし、保険外交員はやみくもに人とコミュニケーションをとるわけではなく、相手のニーズを的確に把握して、そのニーズに適した商品を紹介することが求められ ます。ただ熱意や積極性があるだけでは保険外交員として高い評価を得られる訳ではありません。
そうした熱意・積極性に加えて、相手とのちょっとしたやりとりの中から相手の感情や希望を読み取る力、そしてまた保険制度・保険商品を深く知るための理解力も備わっている人なら、保険外交員としてより高い評価を得られるでしょう。
保険外交員に必要なスキル・資格のご説明をします。
保険外交員として働くためには、生命保険募集人として金融庁に登録されなければなりません。その際に、生命保険協会が実施する業界共通試験の一つ、「一般課程試験」に合格しておく必要があります。入社して基礎研修を受けた後に受験するもので、あくまで生命保険の基礎知識を修得するものであるため、難易度はそれほど高くありません。
また、必ず合格しなければならない試験ではありませんが同じ業界共通試験には他に「専門課程」「応用課程」「生命保険大学課程」といった専門性の高い試験があり、保険外交員としてキャリアアップを目指すなら合格しておきたい試験として知られています。
また、業界共通試験には「変額保険販売資格試験」「外貨建保険販売資格試験」といった取り扱うことの出来る保険商品の幅が広がる試験もあり、併せて合格を狙いたいですよね。
次に保険外交員の年収についてご説明します。
保険外交員の年収は、平均では400万円程度と言われています。保険外交員の収入は基本給と歩合給を合算したものであることが多いため、個人差に開きがあります。
また、外資系の保険会社になると大幅に年収が上がるため、国内企業に勤めることが多い女性は男性に比べて年収が低い傾向にあり、平均年収の400万円を下回ることが少なくありません。ただし、保険外交員には歩合給が出ることが多いため、営業成績次第でより多くの収入を得ることは可能なのだ。とう千代田生命の年収は400万円程度です。」
真部すずは以上で説明を終えた。
私から少し皆さんに補足説明をさせて頂く。
まず就職についてだ。保険会社や保険代理店へ入社して基礎研修を受けたあと、先述した一般課程試験に合格して生命保険募集人として金融庁に登録されることで、はじめて保険外交員の業務を行うことが出来る。ちなみに、国内企業の場合は知り合いの保険外交員からの勧誘がきっかけになることが多いと言える。
私もかって保険代理店になったことがあった。
また転職については、保険外交員は入れ替わりが多い傾向にあり、転職者も少なくない。転職の場合は、やはり保険外交員の仕事で培った営業系の職種が有力な候補となり、金融業界に限らずさまざまな分野への道が開かれている。また営業事務や接客・販売業といった近接分野・職種へ転職するケースも見られる。
上記の通り保険外交員は入れ替わりが多い職種であるため、転職する道を歩むケースが多くなる。中には良い営業成績を上げつづけ、高いインセンティブを得ながら50代・60代まで保険外交員として働くケースもある。あくまで保険外交員としてのステップアップを目指す場合は、上述の業界共通試験でより高いレベルに挑戦する必要があると言える。
保険外交員は、これまでたびたび述べてきた通り顧客とのコミュニケーションが重要になる営業職である。まずはコミュニケーションに積極的であること、また保険という観点から人の人生をサポートすることに関心があることを明確にする必要がある。
加えて、保険外交員は入社後の一般課程試験をはじめ、各種の研修や新商品に関する情報のインプットなど、勉強する機会の多い仕事だ。就職後も勉強しつづける向上心があることを強調すると、より良い印象を与えることが出来るのだ。
真部すずが話し始めた。
「皆さん、分かりましたか。如何ですか?立花結衣さん、分かりましたか?」
「何となく。」
「うん、何となくですか?分かりました立花さんにはベテランの方を教育係としておつけしますので一緒に営業をして下さいね。住友さん、立花さんをお願いしますね。」
「はい。分かりました。」
生命保険会社正社員の真部すず(32歳が住友洋子(28歳)を立花結衣(23歳)の教育係に指名したのだ。
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