神戸三宮割烹料理 武田 女料理人物語

蔵屋

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第五巻

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 割烹武田はいつも常連客で賑わっている。
今夜もそうだ。
 常連の鉄さん、完ちゃん、拓ちゃんの三人は割烹武田にとってはお得意さんである。
梅ちゃんは、忙しそうにカウンターの中でお寿司を握り、手際よくカウンターの皿の上に置いている。
「へい、お待ち、中トロです。鉄さん、」
「ありがとう。堪らないねぇ。梅ちゃんの握りはサビが効いていて、鼻にツゥッとくるんだよなぁ」
鉄さんは握り寿司を口の中に頬張った。
「美味だねぇ、美味しいねぇ、トロの脂が堪らないよ。ウー、美味しい。」
「良かったわぁ。鉄さんのその表情に私、癒されるわぁ(笑い)」
「梅ちゃん、俺はアワビを頼むよ。」
「あいよ。」
完ちゃんの注文にホットしたのか、梅ちゃんは楽しそうだ。
アワビをカウンターの前にあるガラス製の冷蔵のショーケースから取り出し刺身包丁で捌く。
梅ちゃんは正に神技である。
「梅ちゃん、親父さんにそっくりだよ。その包丁捌き」
「完ちゃん、ありがとう。」
梅ちゃんは嬉しそうだ。
「ヘイ、お待ち。アワビの握り」
「ありがとう。梅ちゃん」
完ちゃんはそう言うとアワビの握りを右手の親指と中指、人差し指の3本で握り口の中に入れ頬張った。
「美味しいねぇ、このコリコリ感。堪らないよ。梅ちゃん。美味しいよ。」
「良かったわ。完ちゃんにそう言って貰えて、梅子、嬉しいわ。」
「梅ちゃん、オレはウニを頼むよ。」
「あいよ。」
拓ちゃんはウニの握りを注文した。
梅ちゃんは冷蔵ケースからウニの木箱を取り出し慣れた手付きで寿司を握る。
梅ちゃんは嬉しそうだ。
磯の香りがする新鮮ない海苔でシャリを包みその上にたっぷり、ウニを乗せた。
見ただけでよだれが出る。
「ヘイ、お待ち。」
梅ちゃんはカウンターの上の皿に出来たばかりのウニ握りを置いた。
拓ちゃんはウニ握りを右手で掴み、口の中に入れ頬張った。
「梅ちゃん、美味しいよ。新鮮な海苔も堪らないよ。最高だよ。梅ちゃん」
梅ちゃんは拓ちゃんの笑顔に心が癒されたのである。
「そう言えば、もう直ぐ恵方巻きだよ。」
完ちゃんが言った。
「梅ちゃん、今日注文するからたのむよ。」
完ちゃんが言った。
「俺も頼むよ。」
拓ちゃんが言った。
「俺も」
鉄さんも言った。
「あいよ。毎度ありい。」
梅ちゃんは嬉しそうだ。 

 2026年の恵方巻を食べる方角は『南南東やや南である。
 この方角は、北から時計回りに約165度の位置にあたる。
この恵方とはその年の福を司る歳徳神としとくじんがいる縁起の良い方角を指す。恵方を向いて物事を行うと「何事も吉」になる、とされる。
この恵方の決め方であるが恵方は毎年変わり、十干じっかんという暦の要素と四つの基本方位(東北東、西南西、南南東、北北西)の組み合わせで決まるのだ。
2026年は「ひのえ」の年にあたり、恵方は南南東となる。
さあ、恵方巻の食べ方である。
 恵方巻には、福を逃さずご利益を得るための食べ方の決まりがいくつかある。
 恵方を向くことだ。
 その年の恵方である南南東を向いて食べる。
 願い事をしながら無言で食べることだ。
恵方巻を食べている間は、福が逃げないように黙って願い事を心の中で唱えながら食べきることが大切である。
切らずに食べきることだ。
 福や縁が途切れないように、一人一本を包丁で切らずに食べきる。




 恵方の方角の確認方法であるが、正確な恵方を確認するには、次の方法がある。
①スマートフォンアプリを利用する。
コンパスアプリや恵方確認アプリを利用すると、簡単に方角を調べることが出来る。
2方位磁石を利用する。
スマートフォンがない場合は、方位磁石を使って確認することも可能である。

ー(節分について)ー
 2026年の節分は2月3日火曜日である。
 節分は立春の前日にあたり、旧暦の大晦日にあたる。
 恵方巻以外にも、豆まきやイワシなど、節分には様々な縁起物を食べることが出来る。
 ご家族全員で「鬼は外、福は内」


  梅ちゃんは割烹武田のイメージキャラクターです。
 梅ちゃんはパステルカラーが大好きなのです。



 
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