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第一章 児玉小五郎と妻の二人三脚
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小五郎と妻すずが難波の大阪府警南警察署に着いたのは丁度午後3時であった。
小五郎とすずは、一階受付に行った。
「こんにちは。児玉と申します。署長様にお会いすることになっているのですが」
妻のすずが受付の女性警察官に挨拶をした。
「しばらくお待ち下さい。只今、ご確認を致しますので」
しばらくすると女性警察官がすずに話しか
けた。
「只今から私が署長室までご案内致します」
と女性警察官がすずに言った。
二人は女性警察官に案内されるまま、一階のエレベーターに乗り9階にある署長室へ向かった。
女性警察官が署長室のドアをノックした。
〝コン、コン、コン〝
「どうぞ、入りたまえ」
「失礼致します。児玉様をご案内致しました」
「ご苦労。ホットコーヒーを3人分、頼むよ」
「畏まりました」
女性警察官はホットコーヒーを準備するために同じフロアにある厨房へ向かった。
「やあ、児玉君、お久しぶり。元気そうだな」
「いや、まあ、元気ですが、両目の機能を失ったので人や物や景色を見ることが出来なません。いまは自宅にカナリヤを鳥籠の中で飼育し、カナリヤの鳴く音色が唯一の楽しみです。ご承知のように私は目が不自由な為妻のすずが私の手足なんですよ」
「家内のすずでございます」
「池尻薫です。この度は厄介なお願いをしまして、申し訳ありません」
「いえ、とんでもありませわ」
妻のすずは、身長163cm。女性としては身長は高い方である。
顔の輪郭は整っていて、鼻筋が通っていて、
目は大きくて、二重瞼であった。
また、8頭身美人でゴールデンプロポーションの美貌の持ち主であった。
すずは京都の公家の末裔である。
その為言葉使い、立ち居振る舞い、仕草、華道、茶道、調理師免許、栄養士と凡ゆる分野に通じていた。
その為、児玉小五郎はなんでも妻のすずに生活面や対人交渉などを任せていたのだ。
そして小五郎は民間の生命保険会社と多額の保険金契約を締結していたために、両眼の視力を失った事により、保険金額1億円が支払われていたのであった。
しかし、この事をすずは小五郎に話していない。
すずには、夫には話すことができない秘め事があったのだ。
すずはまだ、50歳である。
普通の女性と同じ位、性欲があった。
しかし小五郎は盲目である。
その為、すずとの夫婦の夜の生活は、もう5年以上もないのだ。
今までに何人もの営業マンの男性が児玉の自宅を訪れていた。
すずはいろんな男性を自宅の中に招いて
楽しんでいたのである。
しかも、盲目の夫が横でコーヒーを飲んでいるにも関わらず。
そういった変態的な行為にすずは、いつしか興奮を覚えるようになったのだ。
しかもすずには内緒にしている秘め事と高額の生命保険金1億円を銀行口座に保有していたのである。
しかし、夫の小五郎はまったくそのことを知らない。
さて、署長室では室内にあるソファーに座り、3人で談笑しながらホットコーヒーを飲んでいた。
池尻薫は、今後の事について小五郎と話を始めた。
それは3件についての凶悪事件の概要であった。
小五郎は3件の事件の概要を聞いて、ある程度の事は頭に入れた。
問題は、その事件現場に行き捜査を担当刑事に指示することである。
その為には小五郎の手足になるすずの存在が非常に大切になってくる。
常に小五郎はすずと一緒に行動し捜査を指示することになる。
これから始まる小五郎とすずの二人三脚の物語を次の章でも引き続きお楽しみ下さい。
to be continued
小五郎とすずは、一階受付に行った。
「こんにちは。児玉と申します。署長様にお会いすることになっているのですが」
妻のすずが受付の女性警察官に挨拶をした。
「しばらくお待ち下さい。只今、ご確認を致しますので」
しばらくすると女性警察官がすずに話しか
けた。
「只今から私が署長室までご案内致します」
と女性警察官がすずに言った。
二人は女性警察官に案内されるまま、一階のエレベーターに乗り9階にある署長室へ向かった。
女性警察官が署長室のドアをノックした。
〝コン、コン、コン〝
「どうぞ、入りたまえ」
「失礼致します。児玉様をご案内致しました」
「ご苦労。ホットコーヒーを3人分、頼むよ」
「畏まりました」
女性警察官はホットコーヒーを準備するために同じフロアにある厨房へ向かった。
「やあ、児玉君、お久しぶり。元気そうだな」
「いや、まあ、元気ですが、両目の機能を失ったので人や物や景色を見ることが出来なません。いまは自宅にカナリヤを鳥籠の中で飼育し、カナリヤの鳴く音色が唯一の楽しみです。ご承知のように私は目が不自由な為妻のすずが私の手足なんですよ」
「家内のすずでございます」
「池尻薫です。この度は厄介なお願いをしまして、申し訳ありません」
「いえ、とんでもありませわ」
妻のすずは、身長163cm。女性としては身長は高い方である。
顔の輪郭は整っていて、鼻筋が通っていて、
目は大きくて、二重瞼であった。
また、8頭身美人でゴールデンプロポーションの美貌の持ち主であった。
すずは京都の公家の末裔である。
その為言葉使い、立ち居振る舞い、仕草、華道、茶道、調理師免許、栄養士と凡ゆる分野に通じていた。
その為、児玉小五郎はなんでも妻のすずに生活面や対人交渉などを任せていたのだ。
そして小五郎は民間の生命保険会社と多額の保険金契約を締結していたために、両眼の視力を失った事により、保険金額1億円が支払われていたのであった。
しかし、この事をすずは小五郎に話していない。
すずには、夫には話すことができない秘め事があったのだ。
すずはまだ、50歳である。
普通の女性と同じ位、性欲があった。
しかし小五郎は盲目である。
その為、すずとの夫婦の夜の生活は、もう5年以上もないのだ。
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すずはいろんな男性を自宅の中に招いて
楽しんでいたのである。
しかも、盲目の夫が横でコーヒーを飲んでいるにも関わらず。
そういった変態的な行為にすずは、いつしか興奮を覚えるようになったのだ。
しかもすずには内緒にしている秘め事と高額の生命保険金1億円を銀行口座に保有していたのである。
しかし、夫の小五郎はまったくそのことを知らない。
さて、署長室では室内にあるソファーに座り、3人で談笑しながらホットコーヒーを飲んでいた。
池尻薫は、今後の事について小五郎と話を始めた。
それは3件についての凶悪事件の概要であった。
小五郎は3件の事件の概要を聞いて、ある程度の事は頭に入れた。
問題は、その事件現場に行き捜査を担当刑事に指示することである。
その為には小五郎の手足になるすずの存在が非常に大切になってくる。
常に小五郎はすずと一緒に行動し捜査を指示することになる。
これから始まる小五郎とすずの二人三脚の物語を次の章でも引き続きお楽しみ下さい。
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