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私は、川崎 姫那
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「こら、ひなーーー!!!いつまで寝てんの!!?遅刻するでしょう!!!?」
不思議な夢を見て、スヤスヤと寝ていたところに、ママの怒声が下から響いてきた。
今何時だろう?と思って時計を見ると····、
「8時20分!?遅刻するー!!!」
私は急いで下に降りて登校の準備をした。制服に着替えて、リュックとカバンとお弁当を持って、自転車に飛び乗った。
「ひな!!朝ごはん!!」
声のした方を振り向くと、おにぎりが飛んできた。ママが投げたんだ。そのおにぎりをパシッとキャッチして、私は勢いよく家を出た。
「行ってきまーす!!」
いつもなら家から学校までゆっくり自転車を漕いで25分の道のりを、今日は10分ちょっとで着いた。
正門の警備員さんに挨拶をして、自転車置き場に自転車を置いた。
校舎に入ると教室まではもちろんダッシュ。私の教室は2階だから階段も思いっきり駆け上がった。
そしてやっと教室についた。教室のドアをガラガラッっと勢いよく開けると、みんな着席していて、一斉に私は注目を浴びてしまった。
「·····。」
沈黙の時間が流れ、私は教卓のところにいる先生を見つめた。
「ざんねーん、川崎。1分30秒遅かったなぁ!」
「うっそぉー!!」
さっきまでの沈黙の時間が嘘のように教室内は一気に笑いに包まれた。私はみんなに笑われながら自分の席に着いた。
朝のHRが終わり、疲れきっている私のところに友達が来た。
おっと!!ここで自己紹介。本当は登校中、爽やかに自己紹介とか済ませたかったのに、寝坊したせいで出来なかった。
私は川崎姫那(かわさきひな)。日本で1番頭が良いと言われている高校、東陽高校の2年生。部活動はバスケットボール部に入っている。
この高校は部活動にも力を入れていて、私は部活の推薦で高校に入った。我ながら運動神経はいい方で、バスケも中学生から始めたけど、高校からはこの高校の他に何校かから声がかかっていた。でも、この高校に決めたのは憧れの選手の出身校だから。高校に入ってからは、1年生の時からスタメン入りしていた。
そして、目の前にいる友達が私の親友、谷川樹里(たにがわじゅり)。
樹里とは生まれた時からずっと一緒だ。お母さん同士がとても仲が良くて、私達の誕生日も一日違いだ。樹里が3月8日で、私が9日。
生まれた病院も、保育園も、小学校も、中学校も、そして今、高校も一緒だ。
私をバスケに誘ってくれたのも樹里だった。中学生から一緒に始めて、ガードの私と、フォワード樹里の最強コンビと言われていた。
「おつかれー、姫那。今日もまたいい登場の仕方だったねぇ」
「またって何さー!!今週はまだ1回目でしょ!!?」
「····そりゃそうでしょ!!だって今週始まってまだ1日目、今日は月曜日だよ?」
必死に笑いを堪えながら話してくる。全く失礼な。
「で?今日はなんで遅刻したの?」
「んー寝すぎた。」
そういえば今日は久しぶりに夢を見た。不思議な夢だったなー···。でも、なんか落ち着くような気持ちいい夢だった。
「そういえばあんた、今日つるセンに呼ばれてたよ!!!」
「うそ!マジでっ!!?」
つるセンは女子バスケ部の顧問の鶴山先生。
「ちょっと行ってくるー!!」
「いってら~」
私は教室を出てまたバカでかい校舎を走り回った。
「はぁ、はぁ、つるセン!!なんの用ですか!!?」
「遅かったな、川崎。また迷ってたのか?」
「だってでかいんだもん!この校舎!!」
「····お前もう2年生だろ?しっかりしろよ···。お前、頭はいいのにアホだよな。」
つるセンとこんなに親しげに話してる理由は、つるセンが私の、いとこだから。本名は鶴山天陽(つるやまてんよう)。
つるセンは私の11歳年上で、小さい時からお世話してくれてる。まぁ、お兄ちゃん的存在ってこと。
「まぁ、聞きたいことがある。お前、溟海大学(めいかいだいがく)って知ってるか?」
「もちろん!だって羽山選手の出身校だもん!!」
羽山選手は、日本が誇る代表選手の1人。そして私の憧れの女子バスケの選手!!
「そこから既にお前に声がかかってるんだ。で、今日から来ていいって言ってくれてるんだ。どうする?」
「え!?行っていいの!!?そりゃもちろん行きたいよ!!!」
こんなチャンス二度とないかもしれない!
「わかった。連絡しとく。頑張ってこいよ」
「うん!行ってくる!」
つるセンとの話が終わり、ルンルン気分で教室に向かっていると、誰かの声がした。
「サーラ···。俺はお前を愛してる。だから·····だから····っ、来世でお前を必ず見つけてみせるから·····っ!待っててくれ···。」
ハッと我に戻るとそこは教室の目の前だった。
(あれ、?いつの間に戻ってきたんだろう?まぁいっか!迷わず無事戻ってこれたんだし!!)
今日1日、つるセンとの話がまだ夢のようで信じられない気持ちのまま過ごした。
不思議な夢を見て、スヤスヤと寝ていたところに、ママの怒声が下から響いてきた。
今何時だろう?と思って時計を見ると····、
「8時20分!?遅刻するー!!!」
私は急いで下に降りて登校の準備をした。制服に着替えて、リュックとカバンとお弁当を持って、自転車に飛び乗った。
「ひな!!朝ごはん!!」
声のした方を振り向くと、おにぎりが飛んできた。ママが投げたんだ。そのおにぎりをパシッとキャッチして、私は勢いよく家を出た。
「行ってきまーす!!」
いつもなら家から学校までゆっくり自転車を漕いで25分の道のりを、今日は10分ちょっとで着いた。
正門の警備員さんに挨拶をして、自転車置き場に自転車を置いた。
校舎に入ると教室まではもちろんダッシュ。私の教室は2階だから階段も思いっきり駆け上がった。
そしてやっと教室についた。教室のドアをガラガラッっと勢いよく開けると、みんな着席していて、一斉に私は注目を浴びてしまった。
「·····。」
沈黙の時間が流れ、私は教卓のところにいる先生を見つめた。
「ざんねーん、川崎。1分30秒遅かったなぁ!」
「うっそぉー!!」
さっきまでの沈黙の時間が嘘のように教室内は一気に笑いに包まれた。私はみんなに笑われながら自分の席に着いた。
朝のHRが終わり、疲れきっている私のところに友達が来た。
おっと!!ここで自己紹介。本当は登校中、爽やかに自己紹介とか済ませたかったのに、寝坊したせいで出来なかった。
私は川崎姫那(かわさきひな)。日本で1番頭が良いと言われている高校、東陽高校の2年生。部活動はバスケットボール部に入っている。
この高校は部活動にも力を入れていて、私は部活の推薦で高校に入った。我ながら運動神経はいい方で、バスケも中学生から始めたけど、高校からはこの高校の他に何校かから声がかかっていた。でも、この高校に決めたのは憧れの選手の出身校だから。高校に入ってからは、1年生の時からスタメン入りしていた。
そして、目の前にいる友達が私の親友、谷川樹里(たにがわじゅり)。
樹里とは生まれた時からずっと一緒だ。お母さん同士がとても仲が良くて、私達の誕生日も一日違いだ。樹里が3月8日で、私が9日。
生まれた病院も、保育園も、小学校も、中学校も、そして今、高校も一緒だ。
私をバスケに誘ってくれたのも樹里だった。中学生から一緒に始めて、ガードの私と、フォワード樹里の最強コンビと言われていた。
「おつかれー、姫那。今日もまたいい登場の仕方だったねぇ」
「またって何さー!!今週はまだ1回目でしょ!!?」
「····そりゃそうでしょ!!だって今週始まってまだ1日目、今日は月曜日だよ?」
必死に笑いを堪えながら話してくる。全く失礼な。
「で?今日はなんで遅刻したの?」
「んー寝すぎた。」
そういえば今日は久しぶりに夢を見た。不思議な夢だったなー···。でも、なんか落ち着くような気持ちいい夢だった。
「そういえばあんた、今日つるセンに呼ばれてたよ!!!」
「うそ!マジでっ!!?」
つるセンは女子バスケ部の顧問の鶴山先生。
「ちょっと行ってくるー!!」
「いってら~」
私は教室を出てまたバカでかい校舎を走り回った。
「はぁ、はぁ、つるセン!!なんの用ですか!!?」
「遅かったな、川崎。また迷ってたのか?」
「だってでかいんだもん!この校舎!!」
「····お前もう2年生だろ?しっかりしろよ···。お前、頭はいいのにアホだよな。」
つるセンとこんなに親しげに話してる理由は、つるセンが私の、いとこだから。本名は鶴山天陽(つるやまてんよう)。
つるセンは私の11歳年上で、小さい時からお世話してくれてる。まぁ、お兄ちゃん的存在ってこと。
「まぁ、聞きたいことがある。お前、溟海大学(めいかいだいがく)って知ってるか?」
「もちろん!だって羽山選手の出身校だもん!!」
羽山選手は、日本が誇る代表選手の1人。そして私の憧れの女子バスケの選手!!
「そこから既にお前に声がかかってるんだ。で、今日から来ていいって言ってくれてるんだ。どうする?」
「え!?行っていいの!!?そりゃもちろん行きたいよ!!!」
こんなチャンス二度とないかもしれない!
「わかった。連絡しとく。頑張ってこいよ」
「うん!行ってくる!」
つるセンとの話が終わり、ルンルン気分で教室に向かっていると、誰かの声がした。
「サーラ···。俺はお前を愛してる。だから·····だから····っ、来世でお前を必ず見つけてみせるから·····っ!待っててくれ···。」
ハッと我に戻るとそこは教室の目の前だった。
(あれ、?いつの間に戻ってきたんだろう?まぁいっか!迷わず無事戻ってこれたんだし!!)
今日1日、つるセンとの話がまだ夢のようで信じられない気持ちのまま過ごした。
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