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コメディ編
25話 図書館
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「何で図書館にエロ本は置いてないんだろうな」
有馬が話題を切り出した。
俺は有馬、中西、長屋の3人と共に、桐生のバイト先兼美咲ちゃんの実家である『天条珈琲』の一角に集まっていた。
「不思議でならないと思わないか加藤」
「お前は本当にくだらないな………………詳しく聞こうじゃないか」
「乗り気なんかい」
言われてみて確かに思う。
図書館は本はもちろんのこと、参考書や雑誌など幅広く書物が置かれているところだ。
何故そこにエロ本はないのか。
「老若男女問わず色んな人が使うからじゃね?」
「何を普通に答えてるんだ中西!」
「そんなんで人生楽しいか!」
「お前は目から鱗と聞いて、本当に目から鱗が出ると信じ込むタイプだな?」
「何でそこまで言われんの!?」
今は置かれていない理由を議論する時じゃなく、どうやったら置かれるようになるかを議論するべき所だ!
「そもそも中西の言う通りなら、18禁の仕切りがあるレンタルビデオ屋はアウトじゃないか?」
「それなら図書館にも18禁コーナーの仕切りを作ればモーマンタイだな」
「俺、そんな図書館嫌なんだけど」
ふむ。
確かに想像したらスゲー嫌だな。
「そもそも図書館の存在意義って何だと思う?」
「社会知識を深めるところとか?」
「それもあるな」
「あ、よく勉強してる奴らとかいるよな」
「え、そんな奇特な人いるか?」
「長屋…………お前はバカだから知らないだけだよ」
「お前らもどっこいどっこいだろうが!!」
「おい、俺は半分以上取れてるんだ。頭一つ抜けてるだろ」
「ドングリ分の頭だけどな」
失敬な。
もっと真面目に勉強すりゃいい点とれるっての。
「話は逸れたけど、要は勉強のためでもあるんだよな?」
「そうだな」
「てことはだ。…………エロ本も保健体育の勉強になると思わんかね?」
「「「!!!」」」
キラーンと有馬のメガネが光る。
「そうすればエロ本も置いていいということに……いや、エロ本なんて名称も良くないな。性的教育本と名付けよう」
「さすが軍師!! 伊達にメガネはかけてない!」
「いよっ! 伊達メガネ!」
「意味変わってんじゃねーか!! これはガチメガネだっての!!」
「ガチメガネもよく分からんな……」
こいつのエロに関する探究心は大したもんだ。
俺のソレを遥かに上回っていやがる。
「つまりエロ本は知育本であると……?」
「一理ある」
「世紀の発見だなコレは」
「学会でちょっと発表してこいよ」
「よし。それなら一人づつの熱意のこもった意見を教えてくれ。それを参考にする。まずは加藤」
俺からか。
なんかテンション上がって話が変な方向に進んでる気もしないでもないが……。
「よし。まず性欲は人間の3大欲求のうちの一つだ。そして昨今、携帯という文明の利器により書籍自体の存続が危ぶまれている中、男という生き物はエロ本が落ちていたらまず開かずにはいられない生き物だ。つまり!」
「ご注文のコーヒーをお持ちしました!」
「図書館にエロ本を置くことによって、引いては将来的な書籍の存続並びに少子高齢化の対策という未来に繋がる可能性が──────あれ?」
「………………き、キヨごめんね! 何も聞いてないから! キヨがそういう本が大好きだなんてこと聞いてないから!」
「ちょっ、ちょっとまって天条さん! これ誤解だから! 冗談だから! おいお前らも誤解解け!」
「流石に引いたわ加藤」
「普通そんな赤裸々に自分の性欲について語らないよな」
「俺たち紳士と一緒にしないでくれ」
「貴様らぁああああああ!!」
誤解を解くまでのあの目は二度と忘れられない。
有馬が話題を切り出した。
俺は有馬、中西、長屋の3人と共に、桐生のバイト先兼美咲ちゃんの実家である『天条珈琲』の一角に集まっていた。
「不思議でならないと思わないか加藤」
「お前は本当にくだらないな………………詳しく聞こうじゃないか」
「乗り気なんかい」
言われてみて確かに思う。
図書館は本はもちろんのこと、参考書や雑誌など幅広く書物が置かれているところだ。
何故そこにエロ本はないのか。
「老若男女問わず色んな人が使うからじゃね?」
「何を普通に答えてるんだ中西!」
「そんなんで人生楽しいか!」
「お前は目から鱗と聞いて、本当に目から鱗が出ると信じ込むタイプだな?」
「何でそこまで言われんの!?」
今は置かれていない理由を議論する時じゃなく、どうやったら置かれるようになるかを議論するべき所だ!
「そもそも中西の言う通りなら、18禁の仕切りがあるレンタルビデオ屋はアウトじゃないか?」
「それなら図書館にも18禁コーナーの仕切りを作ればモーマンタイだな」
「俺、そんな図書館嫌なんだけど」
ふむ。
確かに想像したらスゲー嫌だな。
「そもそも図書館の存在意義って何だと思う?」
「社会知識を深めるところとか?」
「それもあるな」
「あ、よく勉強してる奴らとかいるよな」
「え、そんな奇特な人いるか?」
「長屋…………お前はバカだから知らないだけだよ」
「お前らもどっこいどっこいだろうが!!」
「おい、俺は半分以上取れてるんだ。頭一つ抜けてるだろ」
「ドングリ分の頭だけどな」
失敬な。
もっと真面目に勉強すりゃいい点とれるっての。
「話は逸れたけど、要は勉強のためでもあるんだよな?」
「そうだな」
「てことはだ。…………エロ本も保健体育の勉強になると思わんかね?」
「「「!!!」」」
キラーンと有馬のメガネが光る。
「そうすればエロ本も置いていいということに……いや、エロ本なんて名称も良くないな。性的教育本と名付けよう」
「さすが軍師!! 伊達にメガネはかけてない!」
「いよっ! 伊達メガネ!」
「意味変わってんじゃねーか!! これはガチメガネだっての!!」
「ガチメガネもよく分からんな……」
こいつのエロに関する探究心は大したもんだ。
俺のソレを遥かに上回っていやがる。
「つまりエロ本は知育本であると……?」
「一理ある」
「世紀の発見だなコレは」
「学会でちょっと発表してこいよ」
「よし。それなら一人づつの熱意のこもった意見を教えてくれ。それを参考にする。まずは加藤」
俺からか。
なんかテンション上がって話が変な方向に進んでる気もしないでもないが……。
「よし。まず性欲は人間の3大欲求のうちの一つだ。そして昨今、携帯という文明の利器により書籍自体の存続が危ぶまれている中、男という生き物はエロ本が落ちていたらまず開かずにはいられない生き物だ。つまり!」
「ご注文のコーヒーをお持ちしました!」
「図書館にエロ本を置くことによって、引いては将来的な書籍の存続並びに少子高齢化の対策という未来に繋がる可能性が──────あれ?」
「………………き、キヨごめんね! 何も聞いてないから! キヨがそういう本が大好きだなんてこと聞いてないから!」
「ちょっ、ちょっとまって天条さん! これ誤解だから! 冗談だから! おいお前らも誤解解け!」
「流石に引いたわ加藤」
「普通そんな赤裸々に自分の性欲について語らないよな」
「俺たち紳士と一緒にしないでくれ」
「貴様らぁああああああ!!」
誤解を解くまでのあの目は二度と忘れられない。
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