異世界で牛乳配達とかして生きる。

アルファポリスにゃんこ

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11.温泉

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 その後は特に何事もなく無事に家に着いた僕らは、夕食の前にひとまず採取の汗を流す事にした。
 この村で身体を綺麗にする方法は大まかに2通りある。一つは井戸から水を汲んで来てタオルか何かで身体を拭くという方法。そしてもう一つは温泉に浸かるという方法だ。僕らは後者を選択した。
「相変わらずびっくりだよなぁ」
 村にある温泉施設の前で思わずそう漏らしてしまう。規模からいうと元世界の近所にあった銭湯くらいの大きさなんだけれど、こういうのがこの世界の、しかも牧歌的な村の中にあるというのは意外でしかない。
「村にこういった施設があるのは珍しいですよね。この辺りの村の中ではここだけなんですよ」
 どこか誇らしげに傍らのミルティさんが言う。てっきりどこもかしこも温泉が湧き出ているのかと思っていたがそうでもないようだ。二人して入口の暖簾をくぐる。

「こんばんは、レーニアさん」
「あら、ミルいらっしゃい。今日はそっちの兄さんと一緒かい」
「どうもです」
 怪我で動けなかった間は大体ベッドでうなっていたので、ここへ来たのはまだ2回目だ。この温泉はレーニアさんとその旦那さん、つまりは夫婦で経営している。
「あれ兄さん、そろそろ怪我が治ってきたと思ったら今日もやけにボロボロだね」
「ははは、ミルさんと森で採取中にオオカミにやられまして」
「オオカミ? ミル、大丈夫だったのかい」
「あっ、はい、ひじたかさんが守って下さいました」
「へー、兄さんが? やるねぇ」
「いや僕は単に的になっただけで、追っ払えたのはほとんどミルさんのおかげですよ」
「違います、ひじたかさんが庇ってくれたおかげです」
「いや、あれは―」「そうじゃなかったら私は―」
「あははっ、なんだか2人とも上手くやれていそうで安心したよ」
 レーニアさんが僕たちの様子を見て笑う。果たして本当に上手くやれているのだろうか。ミルティさんにあまり負担がかかってないといいんだけれど。
「さぁとりあえず兄さんは先に温泉行っといで、こっちは女同士まだ話足りないからさ」
 そう促されて紺色の暖簾をくぐる。怪我もしていたしなんだかんだ身体を拭くくらいで済ませていたから、温かい湯船につかるのは久々だ。身体を綺麗にした後で、ちょっと長い目に浸かっていこう。


「いい人みたいで良かったじゃないか」
「はい、とても優しい人です」
「みたいだね。でも、狭い一軒家に男と二人は色々不便してるんじゃないのかい、大丈夫?」
「全く不便が無いと言うと嘘になりますが、ひじたかさんも気を遣って下さるので大丈夫ですよ」
「へえ、優しいんだね」
「はい、すごく」
「好きになっちゃったかい?」
「そ、そんな、違いますっ!」
「ははっ、まあミルがあの人を放って置けない理由は分かるけどさ」
「……」
「もし困ったことがあるならいつでも気軽に相談するんだよ、私やみんなにさ」
「ありがとうございます」
 あまり話し込んで遅くならない程度に私も赤の暖簾をくぐる。
 脱衣所で服を脱いで浴場へ、ちょうど夕暮れの時間帯ともあってそれなりに人がいた。
 身体を清めてから湯船に浸かる。気持ちいい。昼間のオオカミで張りつめた身体がほぐれていくようだ。
 ひじたかさんも今頃、湯船に浸かっているのかな。私のせいで無理をさせてしまった。
 私がもっとしっかりしていれば怪我をさせずに追い払えたはずなのに。
 どうしてあんなに必死になって庇ってくれたんだろう。怪我が痛んでなければいいな。
「わぁ…おおきい…」
 口元までお湯に沈めてぶくぶくとそんな事を考えているとすぐ近くで小さな女の子の声がした。
 見るとまだ幼い女の子が湯船に浮かぶ私の胸を眺めている。 
「お母さんと来たのかな?」
「うん、おかあさんとおとうとときたよっ、おねえさんのおむねおおきいねっ」
「ふふ、お姉さんはそういう種族だからね」
「へー」
 じいっと興味深げに女の子が見つめてくる。さすがにそんなに見られると少し恥ずかしい。
 不意に女の子の口が開いた。
「あっ」
 次の瞬間には私の左胸が女の子のお口の中に。そのままちぅーっと吸われてしまう。
「んっ…吸っちゃ、ダメだよ」
 そう言ってみるけど、女の子には聞こえてないようでとろんとした表情で吸い続けている。
 まだ幼いし、お乳をみると甘えたくなる年頃なのかな。
「あ、おねーちゃーん」
 前方から小さな男の子がやってくる。さっき言っていたこの子の弟くんかな。
「いいなぁおねえちゃん…ぼくも…」
「えっ!? あっあっ、ダメ~~っ」
 弟くんが空いていた私の右胸を咥える。そしてそのまま両乳をちぅちぅ吸われる。
「んぅっ、ぁぁ…シチューの分が…なくなっちゃう…」
 無理やり引きはがすのは可哀想で、二人の頭をポンポンと叩いて離れるように促すけれど、夢中になっているようで離れてくれない。
「ぁ…ぅぅ…んぅ……」
 しばらく悪戦苦闘した後、その子達のお母さんがやってきて、おかげで無事に解放された。
「すみません、この子達が…ほらっ、お姉さんにあやまんなさい!」
「「ごめんなさいー」」
「いえいえ」
 突然でびっくりしたけれど嫌な気はしなかった。
 お乳が出るのは種族的な特徴だから私にはまだ出産経験がない。子供が出来たらあんな感じなのかな。
 ちなみに夕食のシチューは頑張って絞りました。
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