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月城 雫

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1話。

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「しほり 起きなさい!!」

「う~ん」
あたしは起きて時計を見て
「はっ!!時間!!」
あたしは ぱぱっと制服に袖を通し階段をバタバタと駆け下りた。
「お母さんおはよ。起こしてくれてありがとう。」
「いいわよ。それよりちゃんとご飯食べなよ。お母さん先出るからね。」
「分かった。気を付けてね。」
「はいはい。」
いつもだけどお母さんはノリが軽い。
ちゃんと気をつけて欲しいと思ってるけどそれが伝わってるのか分からないぐらい軽い。

あたしは結城 しほり (15歳)
でも明日で(16際になる)

性格は内気で人見知り。
同級生には話しかけてきてくれる子もいるけどなかなかコミニュケーションが取れなくて上手くいっては無い。

お母さんは結城夏帆(36歳)

性格はあたしとは真逆。
超が付くほどお節介でもとっても優しくてあたしにはいいお母さんかな。
あたしの事1番に考えてくれるし愛してくれている。
あたしもお母さん大好き。
もうそういう歳じゃないのは分かってるけど毎日思ってる。

お父さんは結城 亮 (故23)
お父さんはあたしが3才の頃に信号無視した車との接触事故事故で死んじゃった。
でも生きてる頃のお父さんは優しくて強くて力持ちだったらしい。
大工で家族を支えてた。家族思いの人だったとお母さんから聞いている。

あたしはご飯を食べようと席に付き「お母さんいただきます。」と言ってからご飯を食べた。

食べ終わると急いで学校に向かう。
学校は銀朱中等高等学校ってとこで制服が可愛いのと家から近いから選んだ学校だ。

学校はいいとこだけどなんか馴染めなくて保健室にいる事が多い。
別にいじめにあってるとかではなく小学校から勉強も苦手だったし勉強に追いつけなくて教室に居づらいだけ。
ホームルームと休み時間には教室に行く。
じゃないと同級生が心配して保健室に来ちゃうから。
来てくれるのは嬉しいけど怪我した子とかが来た時に入りずらくなるから。

中等部の時にずっと保健室に居たら同級生の子5人があたしを心配して保健室に押しかけて保健室の先生のおりょうに押しかけすぎって言われてそこから休み時間は教室に行くよううにした。

今も教室に行くと京香と智とまりと優馬と凛花が話しかけてくれた。
「しほり、おはよっ。」と京香
「おはよ。」と智
「しほりちゃんおはよ♪」とまり
「おぅ おはよっ」と優馬
「しほっちおはよ。」と凛花
「みんな お お お はよ。」とあたし。
みんな口々に「今日も元気そうで良かった。」とほっとした顔をした。
「あ あ ありがとう。」と答える。
そうしてるうちにチャイムがなり担任の川口はる先生が教室に入ってきてホームルームが始まった。

ホームルームの最初ははる先生の出席確認。

出席確認な終わって
「今日の議題は来週始まる期末テストです。毎日ちゃんと勉強してたら点は取れるから大丈夫。分からないとこあったら聞きに来てね。教えるから。後全教科で330点以下の人は追試あるからね。」とはる先生。

それを聞いてあたしはげんなりする。
勉強苦手なあたしにとっては大問題なのだ。
(またみんなに教えてもらおうかな?迷惑かな?)とか色々考えてるとまりが「しほりちゃんまた勉強会しようね。」って誘ってくれた。
あたしは「う うん。あ あ ありがとう。」と答えたが心の中では嬉しくて仕方ない。

そして夕方になり下校。
みんな口々「バイバイ また明後日ね。」と言って帰っていく。
明日は休みなのだ。
あたしはそそくさと家に帰った。

「お母さんただいま~」
「おかえり しほり」
そう挨拶をかわし二階の部屋に直行し制服を着替えて下に降りお母さんにこんなお願いをしてみた。
「お母さん 明日あたし16になるよね?」
「ん?そうだね~。早いね。」
「あたしスマホ持ちたい。」
「いいわね。もう成人扱いだものね。明日見に行こうか?」
「いいの?」
「いいよ~その代わり朝は自分で起きるのよ。」
ってあっさり承諾してくれた。
「ありがとうお母さん。」
そういうとお母さんはにっこり笑った。

次の日お昼からお母さんと一緒にスマホを選びに携帯ショップに出かけた。

今のはすごいと同級生達から聞いていた。

ショップに行くと薄くて持ち歩くのに便利そうな携帯がズラリ揃ってた。
その中から「これがいい。」とあたしは指さしながら言った。

これがまたすごい。
AIが搭載された人と会話するスマホなのだ。

男か女かも選べるらしい。
それに性格とかも作れるらしいのだ。
まずは男か女に設定して名前決めて性格を決めたら持ち主の情報を入れたら完了らしい。

あたしはそのスマホのAIを男に設定して名前は…奏斗にして 性格は…優しいが時には頼れる。
人とのコミニュケーションも高くて頭がいい。と設定した。
後は自分の性格とか生活リズムとかを設定して終了。

すんなりと決まり、難なく買えた。
外で話すのは恥ずかしいので家に帰ってから話をしようと思い急いでお母さんと家に帰った。
帰るのお母さんに「2階にいるね。」と伝え部屋に入った。


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