cat−call season1

月城 雫

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CASE2(前編)

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あの後帰ってきた俺を猫は出迎えに来た。
足元を嬉しそうに尻尾振ってクルクル回ってまるで弟のように…
そう言えばこいつに名前つけてやってなかった事にふと思った。
仕事が仕事だからいつ狙われるか分からないからと名前つけてもいいか迷ったが付けることにした。
いくつか呼んでみたが返事がない。
聞いても意味などないと思ったが聞いてみた。

「おい!!名前は何がいい?」
すると猫は目を輝かせて新聞を咥えて来た。
そして新聞からロッシーと前足で指した。
試しに呼んでみる。
「ロッシー?」
すると返事が返ってきた。
よし!!今日から猫の名前はロッシーに決まりだ。

そして俺とロッシーは眠りについた。
次の日俺は目が覚めた。
俺の上にはロッシーが居た。
俺が起きるのを待っていたかの様に。
時計を見ると昼過ぎだ。
お腹も空いているだろうに俺が起きるのを待つなんて律儀なやつだ。
早速餌と水をやった。

ロッシーは嬉しそうに食べている。
それを見て俺は喫茶キッチンに向かおうとした。
するとロッシーが見送りに来た。
俺はロッシーに「行ってくる。」
とだけいい家を後にした。

喫茶キッチンに着くとジョージが寄ってきた。
とりあえずコーヒーを飲みながらジョージさんと話をする。
すると早速封筒を渡される。
中を見ると仕事の依頼だった。
依頼者:ミスカ ナッシュ
ターゲット:ロージア バロン 24歳
内容:ミスカの姉を殺したターゲットを殺して欲しい。
殺し方は本人も気付かない方法で。
期日は2週間。
報酬は300万。
と言う事だ。

まぁ殺し方まで指示されてるから今回の仕事は少し楽だ。と思ったがその考えは少し甘かった。
後々分かるのだがした事が銀行強盗と殺人なだけあって今回のターゲットの警戒心がかなり強かったのだ。
この時の俺には分からなかった。
さて帰って考えるか。
と話もそこそこに家に帰った。

家には今か今かとロッシーが俺を待ってるからな。
家に帰るなりロッシーが出迎えに来る。
毎回だが少し嬉しかったりもする。
「ただいま。」
そう言うと嬉しそうに鳴いた。

俺は仕事の事を考え始めた。
さてとまずはターゲットのアジトだな。
尾行するとしてどうしようか?
遠くからだと気付かれづらいな。
高い建物から見張るとしよう。
決まりだ。
今回の依頼書の中にアジトと行きつけが書いてある。
これはありがたい。
早速明日から見張るとしよう。

今日はもう夕方だ。
ロッシーもお腹が空いているだろう。
餌と水の用意っと動こうとした時ロッシーが俺の膝の上に登ってきて寝てしまった。
起きたら餌食べろよ。と思いながら俺はそっとロッシーを撫でた。


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