ハンカチーフから始まる恋

月城 雫

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6話

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付き合いだして2週間。
仕事を辞めようか?考えていた。
仕事中も海君の事を考えて集中出来ないし、それ見をがしNo.2の愛花が陰口言ってるみたいだしお金はあるし、他の仕事でも食べて行ける自信はあるし。
何より、海君と夜デートしてみたいから。

先に海君に相談してみることにした。
あたしは海君に(海君相談あるんだけど、聞いてくれる?)ってLINEしてみた。
すぐ既読になり(どうしたの?)と返事が来たからあたしは全部話して相談した。
すると(春ちゃんの思うようにしたらいいよ。僕はどんな春ちゃんも好きで居る自信あるから、応援するよ。)と言ってくれたから嬉しかった。
早速、店の店長に「お店辞めます。」と電話した。
店長は「いきなりは困るよ。」と引き止めてくれたけど、「好きな人が出来たのでもうお店には行けません。」と伝え、店を一方的ではあるけど辞めた。

家は一応出なきゃいけなくなったが海君に言うと「うちにおいで。」と言ってくれたから甘えることにした。
次の仕事も、海君に言ったら、海君がオーナー兼トレーナーをしている、トレーニングジムの受付をする事にした。
引っ越しも海君に相談したら「僕に任せて。」と言ってくれたから任せることにした。

引っ越し当日。
海君が来てびっくりした。
1人で来ると思ってたら体格のいい人が5人…
あたしは海君に「この人達は?」と聞いた。
海君は「お手伝い。」とニコッと笑って答えたした。
あたしは笑顔で5人に「今日はよろしくお願いします。」と挨拶した。

作業が始まってあたしがそわそわして居たら海君が寄ってきて「どうしたの?」と言ってきてくれたから「あたしのする事がない。」と嘆いた。
すると「僕に任せてって言ったよね?心配せずにここに座ってて。」と簡易の椅子を勧められた。
あたしはその椅子に座ってみんなの事をと言うか海君を見ていた。
2時間後、あたしの荷物は綺麗に梱包され、トラックに積み終わった。

車で約30分後、大きい家の前に着いて、海君に「着いた、ここだよ。」と言われて、あたしはビックリしていた。
海君に「さあ、入って。」と言われて、あたしは入った。

海君の家は想像より大きくて目が丸くなった。
しかも、窓も大きくてほぼガラス張り…
マンションの最上階っていうのは聞いてたけどこんなに高いマンションだとは思わなかった。
しかもほぼ窓にしたのは海君だと後で教えてもらった。
あたしは海君に「じゃあ管理人さんに挨拶してくるね。」と言うと海君が「管理人は僕だよ。」と言ったから一層目を丸くして「え?」って聞き返してしまった。
すると海君は「トレーニングジムのオーナー兼トレーナー兼ここの管理人の田辺 海です。これからよろしくね。」と満面の笑顔だったからあたしも「よろしくお願いします。」と笑顔で頭を下げた。

その日から海君との2人暮らしが始まった。
その夜から海君と一緒に寝る事になった。
一応あたし用のベッドは持って来ていたが、海君が自分のベッドに手招きして「今日から
ここが春ちゃんの定位置。」とあたしの手を握って来たからあたしも「分かった。」と手を握り返して何か話そうと思ってたのに、疲れていたのか、その日は、そのまま眠ってしまった。

次の日の朝目が覚めたら海君がニコニコしながらあたしを見ていた。
あたしが恥ずかしくなって、布団で顔を隠すと「何で顔隠すの?」と布団を顔から離そうとする海君。
あたしは「恥ずかしい。」と言うと「可愛い顔見せて。」と言って海君はあたしの顔にかけた布団を取ってしまった。

あたしは手で顔を隠しながら「もう、恥ずかしいってば。」て言うと海君は「可愛い顔が見たい。」っと言ってあたしの手をそっと握って顔をまじまじと見て、1言「よしっ!! 今日の元気、充電出来た。」と笑顔で布団から起き上がり、「さってっと。コーヒーでも入れますか。春ちゃんも飲む?」と聞いてくれたからあたしは「うん。」と言い一緒にキッチンに向かった。

あたしは海君と淹れたてのコーヒーを飲みながら、昨日の人達の事を聞いてみた。
「そう言えば海君、昨日の人達は?」と聞くと
海君に「また今度紹介するよ。」と交わされた。
その意味はすぐ分かるんだけど、この時は分からなかった。
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