お嬢様社長と妖精執事の日常

月城 雫

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リラクゼーション室への自販機導入。

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最近、仕事の事ばっかり考え動いている瑠香にコウキは少し休む事を提案した。
それはヒビキやトウキも思ってたらしく、3人から「少し休んで下さい。最近の瑠香様の顔色はけして良いとは言えないので、社員の方々には言ってますよね。体調が悪いなら会社を休む様にと。瑠香様自体も実行して下さいね。と言う事で瑠香様は今日は休む方向で。よろしいですね。」とコウキ達。
瑠香は肩を竦め「仕方ないわね。今日は部屋で大人しく休むわ。」
コウキはすかさず「病院にも行って貰いますからね。ちゃんと着いていきます。」
瑠香はしぶしぶ「分かったわよ。ちゃんと行くしコウキも一緒でいいわ。」
コウキは「分かってくれたらそれで良いです。」と笑顔で答え車の準備をし早速瑠香を車に乗せ主治医の居る病院に連れて行かれた。

病院に着くと主治医の先生が「東城さん今日はどうされましたか?熱は無いみたいだけどちょっと脈拍が弱いようです。様子見で心電図取りましょう。小さい頃は身体が弱かったからね。」と主治医の先生が言って、心電図取る事になった。
少し待つと心電図室に呼ばれ、心電図を取った。
やっぱり少し異常が認められてしまった。
命に別状はないが、発作が始まるとしんどくなるとの事で、薬が処方され、「家で出来るだけ安静にして下さい。今日は帰って結構ですよ。」主治医にそう言われ、瑠香は「ありがとうございます。」とお礼を言い家に帰った。

家に帰った瑠香は、落胆していた。
今あたしが倒れたら社員のみんなに迷惑かかると思うと瑠香は会社が心配になったのだ。
やっと起動に乗ってきた会社でやっとみんなとの距離も縮まってきたのにここで倒れるわけには行かない。
その一心でその日は寝た。
とにかく大人しく寝た。

次の日、瑠香の顔色は元に戻っていた。
そしてコウキ達に会社に行く許可も得た。
瑠香はルンルン気分で会社に出勤した。

前の日に、休んだ事は最近休んでなかったからと言って誤魔化した。
社員のみんなが心配しないように。
コウキのナイスな考えに瑠香も頷いた。

また1件の提案が来た。
「リラクゼーションのとこに自動販売機(食べ物の)を設置して欲しい。」
との事。
瑠香は少し考えてから「設置しましょう。その代わり社員全員から中身は何が良いかアンケートを取って持ってきてくれますか?それと飲み物のリクエストも聞いておいて下さい。」
「はい。わかりました。」とその社員は答えた。
「じゃあお願いします。」と瑠香は答えた。
社員は瑠香にお辞儀を言いそのまま社長室から出ていった。
やっぱり社員の考えはすごいと心からそう思った。
リラクゼーションの場所は瑠香が思いついたけど自動販売機までは思いつかなかった。
それで、やっと少しは役に立てると思ってホッとした。

その日の夕方頃、自販機の設置を提案してくれた社員がアンケートを持って社長室にやってきた。この人は仕事の早い人だと思った。
瑠香は「すごいですね。朝頼んだ事もう出来たのですか?」社員さんは「そうですか?いつもは仕事遅いと言われるんですよ。」
中身へのアンケートの多さに自販機1台じゃ足りないなぁと思い、それなりに大きい会議室だったのを改造して作ったリラクゼーション室だから5台ぐらいまでなら余裕で入れれるしリラックスもしてもらえるだろうと思いながら食べ物用3台飲み物用2台それぞれ社員がお金入れなくても買える様に業者に特注する事にした。
瑠香は、早速業者に電話して発注して、運び入れるのは5日後と言う事になった。
これで、みんながより快適に過ごせると瑠香は喜んだ。
早速、自販機の件を書面にし社員の目に入る所に貼っていった。
1人では難しかったのでコウキにも頼んで2人でその日の夜に作業を終わらせた。
社員がこれを見て喜んでくれるとこを想像してワクワクしながら家への帰路に着いた。
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