お嬢様社長と妖精執事の日常

自動販売機導入｡

5日後､予定通り自動販売機が設置する事が出来た｡
社員のみんなも喜んでくれた｡
その光景を見た瑠香は泣きそうになり､社長室に走り込み泣き崩れた｡
嬉し泣きだが､社長が泣いているのを社員が見たらびっくりするだろし､何より泣き虫なのを人に知られるの嫌だった｡
瑠香は小さい頃から何かあると泣いてばかりの子供だった｡
社長になってからは家以外では泣かない様に我慢している｡
でも､さすがにさっきの皆の反応は嬉しすぎて我慢出来なかった｡

泣き終わった瑠香はディスクに座り仕事モードに入った｡
書類に目を通す瑠香を見て､コウキは心配した｡
こうなった瑠香は仕事に没頭して食べない飲まない寝ないになってしまうのが分かっているから…

｢もしかしてですが､瑠香さん何か悩んでますか？｣とコウキは瑠香に尋ねてみた｡
｢バレた？社員みんなの事悩んでる｡｣と瑠香は言った｡
そう､瑠香にとっては社員が一番なんだ｡

それからも､瑠香の快進撃は続いた｡
就業時間も8時～17時なのを10時～15時までとし15時からは営業時間外労働で手当を出す事に決めた｡
時間外労働も17時までと定めた｡
社員の中には家庭がある人も居るだからその人達も含めみんなを早めに帰してあげたいと言う思いだった｡
社員からも喜んで貰えた｡
仕事も効率良くなってみんなのやる気にも繋がった｡
その光景に瑠香も嬉しく思った｡

ヒビキ達も､瑠香が早く帰ってくるのを楽しみに待っている｡
社員に過度な仕事をさせないために瑠香自体も早く会社を出るようにした｡
瑠香は自分が会社に残っていたら社員が帰るのを戸惑う事が分かっていたから｡
就業時間を決めた日から瑠香は早く帰るようにしている｡
理由は社長が早く帰らないと社員が帰ろうとしないだろうと瑠香が考えたから｡
もちろん家で仕事する事が増えたが､社員のためにと瑠香は頑張っている｡

コウキの勘は的中‼瑠香はご飯は食べてるが休まなくなった｡
コウキが｢瑠香様休んで下さい｡身体に悪いです｡身体壊したら社員も心配しますよ｡｣とコウキが瑠香に進言した｡
瑠香は｢分かった｡ちゃんと休むよ｡｣と返事し､その日からちゃんと寝るようにした｡
瑠香が過労で倒れない様に出来てコウキ達はホッと安心した｡
瑠香は瑠香でみんなの言う事聞いて､一生懸命頑張って仕事の事社員の事を考えていた｡

みんなが有意義に仕事出来るようにどうすればいいか？
今度輸入する物のコンセプトを何にするか？
コンセプトは(出来る女性が持ち歩いて格好いい小物‼)にした｡
これが社員にウケるかウケないかワクワクしていた｡