地獄の様な人生。

月城 雫

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中学校生活。

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中学生になったあたしはあるものを休み時間中に持ち歩くようになった。
それはカッターナイフ。
学校の授業で使うために学校から持ってくるようにいわれたのが始まりだっただけど、あたしはカッターナイフを右手に持って刃を出して引っ込めてをしながら徘徊していた。
手首を切るためにだったんだけど…
周りの目はあたしの事を怖いと思われてたかも…
目つき悪かったし、前髪を鼻のとこまで伸ばしていたし後ろはひとくくりにして居たし男顔だから女の子の髪型が似合わなかった。
あたしはそんな自分が大嫌いだった。

母から毎日のように「あんたなんか好きになる人なんておらんわえ。」と言われていてそれをあたしは本気にしていた。と言うか今もそうで今も好きな人は居るけどあたしの事好きか分かんないから母が言った事は本当なんだろうか?と思っている。
学生の時はあやしか心配してくれる人は居なくて、でも、あやもまだ小学生だったから帰りに待ち合わせしたりして下らない話してあたしを笑わしてくれていた。
でも死にたくなるのは毎日だったけど毎回あやに会えるわけでも無くて、生きてるのがすごくしんどかった。

学校ではいじめられて、学校以外でも変な目で見られて、家では、母からの虐待の毎日、それに耐えてきたあたしの心は傷だらけになって、心の中は死ぬ事ばっかり考えてた。

あたしは上半身の左半身は部分的に感覚麻痺[痛みや熱さや冷たさがまったくない。]があるし、左足は成長と共に筋が伸びなくて左足がつま先立ちで引こずって歩いていた。

そして、中2の夏休み前にあたしは左足の筋を伸ばす手術を越知の前田病院で打診され、乗る気じゃなく黙ってたあたしを尻目に母が「やります。」と勝手に返事をし、病院の先生から「手術したらハイヒール履ける様になるよ。」と言ってきた。
手術は高知市内にあったこじか園ってとこでしたんだけど手術するのは初めてだったし、筋を伸ばす手術してもうまくいかない子も居ると聞いてたから不安が大きかった。
自分で決めた事でも無かったし…
手術の日はすごく怖かったし手術の時間はドキドキだった。
麻酔は呼吸の方で眠って起きたらめちゃくちゃ痛くてあたしだけ大泣きした。
あたしが手術した日は、あたし以外はあたしより年下でみんな泣いてなかったからみんな痛くないのかな?って思っていた。

2週間は膝上までのギブスをされていた。
その時は車椅子で過ごしてたんだけど、その時ですら廊下で車椅子をガンガンに漕いで看護師さんや先生やみんなから怒られてた。
2週間が過ぎてギブスを1回外して膝下にもう1回巻かれて、本当は松葉杖を使って歩かないといけなかったのだが、その処置から1週間経った辺りからあたしは松葉杖を両脇に抱えてギブスしている左足に重心かけて歩いていた。
でも看護師さんや先生に見つかってはやっぱり怒られていた。
最終的にギブス外す日にも「もうちょっとギブスしようか?」と言われギブスをされかけたが外してくれて左足に装具を付けて歩く練習したけど、装具自体初めてだったし、最初の日は先生に付けてもらったから外すまでは良かったんだけど、退院するまで、寝る前まで付けてたんだけど初めて外した瞬間に激痛が走って悶絶した。
次の日からは自分で付けてたから少しゆるめにしてはめたけど初めての激痛まではいかないとは言え慣れるまで痛かった。
退院する時に先生から「あまり歩かないようにして下さい。」と言われた。

そして退院してもあたしに対する好奇な目は終わらなかった。
通学のたびに母が車で送り迎えしてくれた。
それを見た伊東ありさと言う意地の悪い同級生がいきなり朝あたしを迎えに来て車で一緒に行ったり帰りも一緒に乗って帰って来てしかも親が帰って来るまで居たりして、迷惑に思ってたら母もそう思ってたらしくて1回先に行くふりして出ていったら人が居なくなったのを見て、「先行くき、ゆっくり行きや。」とそそくさと行って、行ったのを見てあたしが大通りまで出たとこで母が車で送って行ってくれた。
それを2~3回繰り返したらありさは来なくなったが、あたしの家の事を他の同級生に言い回ってあたしの評判を見事に落としてくれた。

体育の時には、女子達が集まっててありさが中心になってあたしの左足の装具を指さして笑ってた。
あたしは頑張って手術したのに情けなくなったし手術しなきゃ良かったって後悔もした。
それに手術した事も無いのに、健常者がそんなに偉いのか?とあたしは思った。
まぁ手術してもハイヒールは履けなかったんだけどね…

その頃にハマってたのが万引き。
毎日ぐらいお菓子を万引きして外で食べていた。
家に持って帰ると母にバレると思ってた。
後、煙草。
初めて吸ったのは、ラキスト。
煙草は母にすぐバレた。
(母は鼻がすごく良かった)
でも万引きは誰にもバレなかった。

そんなあたしだから、今があるんだと思うんだけどやっぱり自信は無くて今書けてる事も自分の事だから出来る事だと思ってる。

だけど、小説も詩も書くのは好きだから、これからも書いていこうと思ってる。

そんな今でも自分が嫌いになる瞬間があるけど、その都度今の友達が励ましてくれてる。
だからあたしは生きようともがいてこれからも自分なりに頑張っていこうと思っている。
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