地獄の様な人生。

月城 雫

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生徒会会長として。

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生徒会長としてしなきゃいけない事は、行事のたびに行われる会議に合わせて会議用の書類を作ったりみんなに提案したりしなきゃいけなかったがあたしは自分の字が嫌いで書かずに行き、最初の内は、いつも生徒会の担当の先生に怒られていた。
怒るけど、その先生も優しくて、その会議の都度、会議のギリギリでも先生が書いてくれた。
でも毎回あまりにも、あたしが書類を忘れていくので、途中から先生が事前に書類を用意してくれる様になったが、いつも先生には「今日も書いてきてないでしょ?」と呆れたように怒られていた。
そして、あたしは先生が作ってくれた書類を見ながら生徒会の会議を進めていた。

後、しなきゃいけない事がもう1つ、行事のたびにあたしはあいさつして行事の注意事項をみんなの前で話をする役目も担っていた。
行事は入学式、終業式、始業式、体育祭、文化祭、卒業式と多気に渡る。
その度に、みんなの前で話をするのは、慣れるのに時間がかかった。
あたしは極度のあがり症だったから。
学生の時に舞台に立つだけ立ったから今はあがり症は治った。
今はもう、立ち上がるのは無になったけど、舞台に上がる事は平気になった。
1人で歌だって歌えるまでにはなっている。

そう言えば、ある日の朝、寄宿舎で一緒に過ごしている小学生の子を迎えに来た小学部の先生に会ってあいさつしようとしたらその先生に「まるでボスみたいやね。今日からあだ名ボスにしよう。」といきなり言われた。
たぶん、普段の言動を見たか聞いてなんだろうが、あたしはポカンとしていた。
そしたら、その先生が「またね。ボス。」と笑顔で小学部の校舎に入っていった。
その日から、あたしのあだ名はボスになった。
でも、そのあだ名はそれまで付けられたあだ名より数段良かった。
初めの内は「ボス」と付けた先生だけがあたしを呼ぶ時に「ボス」と呼んでいたが段々そのあだ名が浸透していって、他の先生や後輩からも「ボス」と呼ばれるようになった。

嫌な気は全くしなかった。
快感とまでは行かないけど一応人としてみんながあたしの事を慕ってくれているのが分かっていたから。
身体障害は外面と内面があって両方持っている子も多かったから亡くなった子もいて、もう会えない子も居る。

これは大人になってから分かったのだが、あたしも脳に脳梗塞が2個あって左半身麻痺が発症しているから。
今のとこあたしは左半身麻痺以外の症状はなく至って元気。
これからどうなるかはまだ分かんないけど今はこのまま生きていけたらいいなぁと思っている。
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