地獄の様な人生。

月城 雫

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中学校で行く所を決められた養護学校。そして始まった寄宿舎での共同生活と高校生活。

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中3の冬。
あたしは学校の三者面談である提案をされた。
それは、養護学校への進学だった。
そして、トントン拍子であたしは養護学校へ進学した。

進学したのは高知にある春野町にある若草養護学校と言う小中高のエスカレーター式の学校だった。
全校生徒何らかの障害を持っているのにみんな生き生きしているように見えていた。
あたしは中学で荒れに荒れていて、最初はみんなの優しさや行動が理解できなかった。
最初はあたしもかなりツンケンしてたと思う。
そんなあたしにさえみんなが優しくしてくれて途中からあたしの心も行動も変われて他の子に優しく出来るようになっていった。

寄宿舎での生活も戸惑いはあった。
食事の管理はしてもらえて、でも洗濯物は自分でしなきゃいけない掃除もみんなで一緒にしていた。
身体を自由に動かせない子も居たけどその子も動く手首だけで掃除していた。
なので、持ち手の長いほうきもあった。

あたしは、心が養護学校と寄宿舎に心と身体が慣れるまで生理が止まった。
期間は7ヶ月。
だからか高校生になってから初めて来た日はめちゃくちゃ重くて血も多かった。
でも周りの先生には言えず、でも洗濯を家でした事のないあたしは寄宿舎の先生に気づいてもらえて洗い方を教えてもらって初めてパンツを手洗いした。

そこから、家では教えてもらえなかった事を1から教えてもらった。
掃除は毎日する事や、勉強のやり方人との接し方。
一般常識まで寄宿舎の先生達に教えてもらった。
本当なら出来て当然の事を全く知らなかったから当時はあたしこんな事も知らないんだ愕然としたが、高校の3年間で何とかなるようになっていった。

今思えばもう少し早く養護学校に通わせてもらえたらあたしは自分を受け入れれて律する事が出来るようになってたんじゃないかと思うが、養護学校と言う概念が無かったか母が自分のしてきた虐待を隠したいがために、あたしを自分の手元に置いて置いておきたかったかも知れない。
高校に入るまであたしが壊れていくのを楽しんで居たようにも思えるから。
母はあたしを子供としてじゃなく女として見ていた気がしていた。

あたしは高校2年から先輩に誘われて生徒会に入った。
その時は会計として入った。
計算は少し苦手だったが、計算機を使ってたから何とか会計を務める事が出来た。
1年間会計で生徒会に入ったあたしだったが、もう生徒会にはならないだろうと思っていたが、今度は生徒会長に推薦された。
あたしは演説する直前まで、あたしは生徒会会長になる気は一切なかった。
演説会では、体育館の舞台の上に椅子が並んでいて、あたしを含め、推薦された子や立候補した子が並んで座ってた。
でもあたしを推薦したのは小学部の双子の車椅子の手も自由に動かせない子達でその子達が演説のために動かない手であたしへの応援をするため、大きい旗と小さい旗を作ってくれていて、それを見た時あたしの気持ちは決まった。

そして、「今さっきまであたしは辞退しようと思いましたが、2人の作ってくれた旗を見て生徒会長になる事に決めました。2人とも旗作って応援してくれてありがとう。」と言ってあたしは元の椅子に座って投票が始まって、投票結果をみんなで待っていた。

そして、投票結果が発表されあたしは生徒会会長になった。
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